【おすすめ11選】CMSは4つの種類から5つのポイントで選べ!
「うちのWebサイトにもCMSを入れた方がいいよなぁ」
「やっぱりCMS ならWordPressかなぁ」
こんな感じで漠然とCMSの導入を考えていませんか?
イメージで決めてしまいそうになるのも仕方ありません。CMSは種類が多く、どんな選択肢があるのかを知るだけでも大変だからです。
業務の傍らでCMSを一つ一つ検索して、特徴をまとめて比較するのもいいですが、時間と労力がかかりすぎます。
そこで本記事では、読むだけでCMSを簡単に選んでいただけるように情報をまとめました。
この記事を読めば以下のことがわかります。
- そもそもCMS にはどんなタイプがあるのか?
- どうやってCMSを選べばいいか?
- 具体的なCMSの名前と特徴
読み終えた後は、「うちの会社のWebサイトならこのあたりのCMSが候補かな」と見当がつくはずです。
CMSを導入したいけれど、どれがいいか選べなくて迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
CMSとは?
CMSは、Contents Management Systemの略称です。名前のとおり、コンテンツ管理を管理画面から簡単に行える機能を持っています。
ニュースリリースやオウンドメディアなどの情報発信はもとより、トップページなどの内容も自社で変更できます。HTMLやCSS、プログラミングの知識がまったくなくても、コンテンツの更新ができるのです。
CMSが必要なケース
Webサイト制作時にCMSの導入を検討すべきなのは、以下のケースです。
- 頻繁にコンテンツの更新が発生する
- 複数人でサイトを管理したい
- Webサイトの運営・管理コストを下げたい
CMSには、権限管理や変更履歴のトラッキング機能があるため、チームでのサイト管理がしやすいです。サイトの修正も含めたコンテンツの更新を自社でできる分、Webサイトの運営、管理費を削減することもできます。
コンテンツの更新を自社でやらないのであれば、CMSは必要ありません。
CMSの注意点
CMSには、以下のようなデメリットもあります。
- 人気のあるCMSはサイバー攻撃の標的になりやすい
- CMS自体が重く、サイトのロード時間に影響を与える場合がある
- デザインのカスタマイズの自由度が低い
CMSは「システム」です。システムには脆弱性があり、サイバー攻撃のきっかけになります。人気のあるCMSなら、標的となるサイトが多い分、攻撃の的になりやすいです。
CMSが動的である場合、ユーザーがアクセスするたびにリアルタイムでWebページを生成する都合上、表示速度や反応速度が遅くなることがあります。
CMSには、あらかじめ決まったデザインセットが搭載されているおかげで、プログラミングの知識がなくても簡単にコンテンツ更新ができます。その代わり、デザインのカスタマイズの自由度は低いです。
CMSは4種類
CMSには以下の4種類があります。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、ソースコードが公開されており、誰でも無料で使用、改変、再配布することができるCMSのことです。
有名なものとしては、WordPress、Drupal、Joomla!などがあります。
サポートがないため、導入やトラブルへの対応はコミュニティなどで発信されている情報を頼りに自分でやらなければなりません。多くのプラグインやテーマが提供されており、カスタマイズしやすいのが特徴です。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、インターネット上のクラウドサービスとして提供されるCMSのことです。
クラウドなので、自社でサーバーを用意する必要がありません。サーバーやサービスの管理は運営会社に任せられます。すでに構築された環境でシステムを利用するので、導入も簡単です。
無料から始められるWix、STUDIOのほか、Ferret One、Shopifyなどがよく知られています。
パッケージ型CMS
パッケージ型CMSとは、ウェブサイトの構築や管理に必要な機能を一つのパッケージにまとめたソフトウェアのことです。企業向けにはこのタイプが多く、販売会社からライセンスを購入して利用します。
サーバーは自社で用意、管理しますので、カスタマイズ性は高いですがスキルのある専門の人材が必要です。
Blue Monkey、Movable type、EC-CUBEなどが知られていますが、バッケージ版とクラウド版の両方でサービスを提供しているケースも多いです。
ヘッドレスCMS
ヘッドレスCMSは、フロントエンド(表示部分)とバックエンド(データ管理部分)が分離されているCMSのことです。
通常のCMSはフロントエンドとバックエンドの両方を管理しますが、ヘッドレスCMSにはフロントエンドが含まれていません。
その代わり、APIを通じてコンテンツを取得し、Webサイトやアプリはもちろん、デジタルサイネージなど任意のフロントエンド技術でコンテンツを表示できます。マルチプラットフォーム(ウェブ、モバイル、IoTなど)でのコンテンツ配信に適したCMSです。
国産のヘッドレスCMSとしては、Micro CMS、Kuroco、Shifterなどがあります。
ヘッドレスCMSについては以下の記事で詳しく解説しました。
ヘッドレスCMSとは?従来型CMSとの違いやメリットをわかりやすく解説
CMS選びの5つのポイント
CMS選びには、観点が必要です。
以下5つのポイントで比較してみてください。
目的と合っているか
なぜCMSを導入したいのか。目的や要件を書き出し、それに合致するCMSを選びましょう。
- メディアとしての機能を持たせて、内製で情報発信がしたい
- Webサイトの内容を外注せずに、自分たちで変更したい
- ECサイトの機能がほしい
- マーケティングツールと連携させて使いたい
会社によって、目的はさまざまです。CMSを選ぶ前に、自社でやりたいことは何なのかを明確にしてください。
運用・管理を自社でできるか
CMSの運用や管理には専門的な知識やスキルが必要な場合があります。
CMS自体の操作はもちろんですが、自社でサーバーも管理する場合は、対応できる人材を確保できるかどうかが重要です。難しいようであれば、サーバー管理をしなくてもいいタイプのCMSが候補に上がってきます。
このように、社内で運用や管理がどこまで可能なのかがわかると、候補が自然に絞れるはずです。
セキュリティ対策をどうするか
Webサイトのセキュリティは、企業にとっては信頼に関わる事項です。CMSの選択時には、セキュリティアップデートの頻度や、セキュリティ対策のサポートがしっかりと提供されているかを確認しましょう。
金融など、とくに高度なセキュリティレベルが求められるケースは、オープンソース型のCMSは避けた方がいいかもしれません。
サポートは必要か
CMSの導入や運用中に問題が発生した場合、サポートを受けられるかどうかは大きなポイントとなります。
オープンソース型CMSは公式のサポートがないので、コミュニティやネット上の情報を元に自分で対処しなければなりません。ただし、Web制作会社にサイト制作を依頼した場合は、この役目を制作会社に任せることができます。
有料サービスでは、たいがい公式サポートが提供されていますが、内容や方法は提供する会社によってさまざまです。CMSを選ぶ際には、この点も比較のポイントになるでしょう。
予算に合うか
CMSの導入や運用にはコストがかかります。無料で使えるWordPressでもレンタルサーバーやドメインの費用はかかるので、完全に無料のケースはないと考えてください。
導入、サイト構築などにかかる初期費用だけでなく、ライセンス料やサポート料など、月額・年額でかかるものもあります。トータルのコストを考慮して、予算内で運用できるCMSを選びましょう。
費用はわかりにくいところなので、CMS提供会社の担当者にとことん質問して、不明瞭なところがないようにしましょう。お互い長く付き合うことになるので、あとでトラブルになるのは避けたいところです。
【コラム】SEO対策とCMSは関係ない
CMSを選ぶ際、例えば「SEOに強いCMS」という探し方をしたくなるかもしれませんが、そういうものはありません。SEO対策は、CMSというよりコンテンツや運用の問題です。
検索からの流入を狙って、メディア運営のしやすいCMSを選ぶことはありますが、「このCMSを使えばSEO対策は万全です!」というものはないので、そのつもりでCMSを選んでみてください。
オープンソース型CMSのおすすめ
ここからは、おすすめのCMSを紹介していきます。
まずはオープンソース型です。
WordPress
参考
WordPressは個人、企業を問わず、世界でもっとも使われているCMSです。サイトを簡単にデザインできるテーマや、機能を追加できるプラグインが豊富にあり、用途に合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。ECサイトやオンライン学習プラットフォームを作ることもできます。
公式サポートはなく、困ったらフォーラムで質問するか、ネット上の情報を検索して自分で解決しなければなりません。そう聞くとハードルが高そうですが、まったくの素人が独学で身につけられる程度のスキルレベルです。
利用者が多いため、情報は豊富にあります。粘り強く検索すれば、解決方法はほぼ見つかるでしょう。
WordPress
- 初期費用:CMS無料。有料テーマは1〜2万円程度。プラグインは無料が多い。
- 維持費:レンタルサーバー月額1000円、ドメイン年額2000円ほど。
- サポート:公式サポートなし。コミュニティは多くある。
- セキュリティ:プラグインなどにより対策可能
Drupal
参考
Drupalは、世界中で100万以上のサイトで稼働しているオープンソースのCMSです。
Drupalは、コアモジュール(基本部分)と拡張モジュール(追加部分)から構成されています。
拡張モジュールはWordPressのプラグインに似ており、SEOやECなど一般に必要とされる機能は巨大なコミュニティの誰かが作って公開している可能性が高いです。
Drupalは100カ国以上の言語に対応しており、多言語サイトに向いています。
オープンソースCMSだけにセキュリティが心配ですが、Drupalには専門のセキュリティチームがあり、セキュリティを確保しやすくなっています。
デザインの自由度が高く、SEO対策も充実していますが、インターネットに日本語で公開されている情報が少なく、構築の難易度は高いです。
Drupal
- 初期費用:CMS無料。
- 維持費:レンタルサーバー月額1000円、ドメイン年額2000円ほど。
- サポート:コミュニティによるサポート
- セキュリティ:コアモジュールにSSL・アクセス権限などの機能が標準装備されているほか、専門のセキュリティチームによる対応もある。
Joomla!
参考
2005年にリリースされた歴史のあるCMSで、2023年現在でもバグの修正など、細かなアップデートが繰り返されています。
聞いたことがないCMSだと思ったかもしれませんが、世界的には老舗のCMSであり、大規模サイトや公共サイトで利用実績が多いです。海外ではWordPressに次いで人気があります。
特徴の一つは、多言語対応が簡単であることです。公式サイトから使用したい言語パックをダウンロードすれば、70カ国語に対応できます。
また、簡易なものであれば会員専用ページをデフォルトの機能だけで作ることが可能です。
機能が多いこと、日本語の情報が少ないことにより、WordPressに比べるとJoomla!の操作には慣れが必要かもしれません。
Joomla!
- 初期費用:CMS無料。
- 維持費:レンタルサーバー月額1000円、ドメイン年額2000円ほど。
- サポート:コミュニティによるサポート
- セキュリティ:開発チームによるアップデート、セキュリティパッチなどのリリース
クラウド型CMSのおすすめ
クラウド型のCMSはサーバーの管理が要らず、導入がラクなのがメリットです。
代表的なものを見ていきましょう。
STUDIO
参考
STUDIOは完全ノーコードでWebサイトができる日本発のサービスです。
アカウントを作成したら、すぐにブラウザ上で使い始めることができます。
ノーコードツールというと挙動が重いイメージがあるかもしれませんが、STUDIOはとても軽いです。
管理画面は初心者にもわかりやすく設計されており、HTMLやCSSの知識があるとより直感的に使えるでしょう。
テスト環境がない、編集履歴が保存されないなどの理由で、大規模サイトには向いていません。比較的小規模なサイトを早く簡単に立ち上げたい、できるだけ簡単に管理・運営したい場合に適したCMSです。
STUDIO
- 初期費用:無料
- 維持費:コーポレートサイトに使うなら月額1980円から。ほかにドメイン年額2000円ほど。
- サポート:テクニカルサポートのほか、コミュニティサポートもある。
- セキュリティ:運営会社によって各種セキュリティ対策が行われている。
ノーコードツール「STUDIO」でサイト制作をする人に知ってほしいメリットとデメリット
Ferret One
参考
Ferret Oneはマーケティング施策の実行を促すサービスで、その中でCMSも提供されています。
同社が持つマーケティングノウハウと、それを実行するのに必要なツールがセットになっているサービスです。
認知拡大からリード獲得までを「Ferret One CMS」、リードの育成は「Ferret One MA」というツールで行います。
Ferret One CMSの特徴は、パワーポイント感覚で使える簡単さです。先にご紹介したSTUDIOもノーコードでしたが、Ferret One CMSはより初心者にやさしい作りになっているところが違います。
運用が簡単であれば属人化しないため、施策がどんどん回せます。
マーケティングまでを考えてのCMS導入なら、候補に入ってくるのではないでしょうか。
ちなみに、Ferret OneのサイトもこのCMSで作られているようです。
Ferret One
- 初期費用:10万円
- 維持費:10万円〜(プランによる)
- サポート:導入と運用のサポートがある。マーケティング支援の側面が強い。
- セキュリティ:運営会社が行う。毎月セキュリティ内部監査あり。
Shopify
参考
ShopifyはECサイト専用のCMSです。アカウントを作れば、ブラウザ上で使い始めることができます。
Shopifyの特徴は、ECに特化しているという点です。WordPressでもECサイトはできますが、WooCommerceなどのEC専用プラグインのほか、オンライン決済など複数の機能をプラグインで追加しなければなりません。
Shopifyは、ECサイトに必要な機能が標準で備わっています。さらに必要な機能は、8000以上あるアプリから追加すればOK。アプリには無料で使えるものと有料のものがあります。
Shopify
- 初期費用:なし
- 維持費:月額33米ドル〜(プランによる)
- サポート:サポートへの問い合わせが可能。コミュニティやヘルプセンターもあり。
- セキュリティ:運営会社が行う。クレジットカード業界における世界基準「PCI DSS」のレベル1を取得。
ECサイトはShopifyかWordPressか?6つのポイントで比較します
パッケージ型CMSのおすすめ
パッケージ型CMSはクラウド型も同時に提供されているケースがよくあります。
今回ご紹介する3つはすべて、バッケージ版とクラウド版があるサービスです。
Movable type
参考
Movable Typeは、シックスアパート社が提供するCMSです。
ソフトウェア版(パッケージ版)は、自社で用意したサーバーにインストールして使用します。
セキュリティ対策を強化しやすく、大企業や官公庁、教育機関などでの導入実績が多いのが特徴です。日経平均株価構成銘柄(225社)の59%、東証プライム上場企業(1837社)の38%、国内にあるすべての大学(795校)の54%に採用されています(※2022年6月時点。Movable Type ライセンス登録情報の自社調査による)。
信頼性の高い商用CMSであることが伺えます。
Movable Type
- 初期費用:90,000円(税別)
- 維持費:2年目以降、年間30,000円のメンテナンス費。システムのバージョンアップ付き。ほかはサーバーとドメインの維持費のみ。
- サポート:有償の標準サポート。メールによるサポートのみで電話サポートはない。
- セキュリティ:各種対策が行われているほか、セキュリティ対策ガイドが公開されている。
【CMS】Movable Typeとは?WordPressと比較
Power CMS
参考
Power CMSは、公的機関にも多数導入されているパッケージ型CMSです。
CMSはユーザーがアクセスするたびに表示が変わる「動的ページ」を採用したものが多いですが、Power CMSは「静的ページ」が出力できます。
静的ページが作れるCMSは数が少なく、往々にして価格も高く設定されています。その中にあって、Power CMSの価格設定はリーズナブルです。
費用を抑えて導入ができ、セキュリティも高いです。テスト環境と本番環境を分けた運用や管理者ごとに役割付与が可能であり、企業でのCMS運用で満たしておきたい条件が揃っています。
PowerCMS スタンダード版
- 初期費用:330,000円(税込)買い切りで、1サーバ / 5ユーザーライセンス、初年度年間サポートつき。
- 維持費:買い切りなので発生しない。ほかはサーバーとドメインの維持費のみ。
- サポート:有償サポートあり。サポートライセンスを購入すると、パッケージの最新版に無償でアップグレード。
- セキュリティ:サーバー攻撃を受けにくくなっているほか、オプションでセキュリティサービスもある。
EC-CUBE
参考
EC-CUBEは、純国産のEC向けのCMSです。推定35,000店舗以上で利用されており、800種類以上の有償・無償のデザインテンプレートやプラグインを活用して、独自性の高い自社ECサイトを構築できます。
EC-CUBEの特徴は、無償で使えるオープンソースの「GPLライセンス」と、有償の「商用ライセンス」があることです。
GPLライセンスは、ライセンス規約に準ずる範囲で自由に改変・頒布・複製できます。使用にお金はかかりませんが、ソースコードが公開されているため、セキュリティには特に配慮が必要です。
カスタマイズしたEC-CUBEのコードを公開したくない場合は、商用ライセンスを使います。セキュリティの観点では、ECサイトのソースコードは公開するべきではありません。一定の事業規模を目指すなら、商用ライセンスを選択するべきでしょう。
EC-CUBE
- 初期費用:GPLライセンスは無料。商用ライセンスは264,000円 (税込)
- 維持費:買い切りなので発生しない。ほかはサーバーとドメインの維持費のみ。
- サポート:フォームから相談可能。
- セキュリティ:オープンソース型のGPLライセンスの場合、利用者側で対策。セキュリティの観点では商用ライセンスが安全。
ヘッドレスCMSのおすすめ
ヘッドレスCMSは、CMSにフロントエンドが含まれません。管理するのはバックエンドとデータだけです。
これによりフロントエンドを 自由に選択できます。Webサイトはもちろん、デジタルサイネージや音声デバイス、メタバースまでフロントエンドにすることが可能です。
ヘッドレスCMSについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ヘッドレスCMSとは?従来型CMSとの違いやメリットをわかりやすく解説
今回はすべて完全日本語対応の純国産のヘッドレスCMSをご紹介します。
Micro CMS
参考
Micro CMSは、国産ヘッドレスCMSの代表格とも言えるCMSです。
コニカミノルタ、パナソニックなどをはじめとして、6000社以上の企業で利用されています。
例えば、ライターが作成した文言をエンジニアが実装する作業の場合、ライターとエンジニアの間で修正や手戻りが何度も発生することがあります。結果としてエンジニアの工数は増え、ライターとしても作業を依頼しづらい状況となりがちです。
Micro CMSは直感的で非エンジニアでも簡単に操作できるため、ライター側だけで作業がほぼ完結できます。2、3日かかっていた作業が3時間でできるようになった事例もあるようです。
Micro CMS
- 初期費用:なし
- 維持費:無料から使用可能。有償プランは月額4,900円から。
- サポート:日本語でのチャットサポート、制作支援サポートあり。
- セキュリティ:大手企業や金融機関も導入できるセキュリティ水準
Kuroco
参考
Kurocoは、金融機関・商社・メーカー・IT関連など、5000社以上の企業に導入されているヘッドレスCMSです。導入事例には、日本ハム、サイバーエージェント、TBSラジオなど、誰もが知っている企業のサイトが並んでいます。
Kurocoは、もともと日本国内で人気があった「RCMS」というCMSがベースとなっています。これをヘッドレス化し、機能やセキュリティなどをより充実させました。さまざまなデバイスでコンテンツを利用したい、すでに使っているサービスや自社のサービスと連携させたいというニーズに応えるCMSとなっています。
Kuroco
- 初期費用:なし
- 維持費:従量課金制。毎月1,100円まで無料。
- サポート:問い合わせフォーム、Slackコミュニティ。
- セキュリティ:セキュリティに配慮した設計。
Shifter Headless
参考
Shifterは、WordPressを使いながら静的サイトを生成・公開するためのサービスです。本来動的サイトであるWordPressを静的にすることで、サーバー内部や管理画面に不正アクセスされるリスクを大きく低減できるなどのメリットがあります。
「Shifter Headless」はShifterを構成するサービスの一つで、WordPress の管理画面はそのままにウェブサイトをヘッドレス化します。WordPress ダッシュボードを CMS として利用し、API を通じてフロントエンドにコンテンツデータの提供が可能です。
つまりShifter Headlessを使えば、今まで使ってきたWordPressをヘッドレスCMSとして利用できます。
Shifter Headless
- 初期費用:なし
- 維持費:月額40ドル〜(プランによる)。
- サポート:日本語でのチャットサポートあり。
- セキュリティ:不正アクセスやサイバー攻撃を受けにくい。
まとめ
以上、オープンソース型、クラウド型、パッケージ型、ヘッドレス型のCMSについて、解説しました。
CMSは種類が非常に多いですが、用途やリソースなどの条件を決めるだけで、候補はかなり絞れます。自社の求める要件を定義し、その上であなたの会社に合ったCMSをお選びください。
使いやすいCMSは作業を楽にするだけでなく、楽しくしてくれます。その意味でも、剪定作業は重要です。本記事がお役に立てば幸いです。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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