Google検索がAI前提に。Webサイトはどう見直すべき?Google I/O 2026で見えた変化
- Google I/O 2026とは?
- Google I/O 2026で発表された主な内容
- 1. Google検索は「キーワードで探す場所」から「AIに相談する場所」へ
- 2. 検索エージェントに“見つけてもらう”時代が来る
- 3. 予約・問い合わせ・購入に近い行動もAIが支援する
- 4. ECサイトは、AIに比較される前提で商品情報を整える必要がある
- 5. 開発もAI前提になり、Web施策の検証スピードが上がる
- 6. Geminiは、日常業務を支援するAIアシスタントへ進化する
- AI検索時代に、Webサイトに求められること
- これからのWebサイトに必要なこと
- まとめ:AI検索時代、Webサイトは「AIに理解される設計」へ
Google I/O 2026では、Google検索、Gemini、ショッピング、YouTube、Google Workspace、開発ツールなど、Googleの主要サービスにAIをより深く組み込む発表がありました。今回の発表で特に重要なのは、Google検索が「キーワードで探す場所」から、AIに相談しながら調べ、比較し、次の行動を支援する場所へ変わり始めていることです。
これは単なるAI機能のニュースではありません。これまでのWebサイトは、検索結果で見つけてもらい、ページを読んでもらい、問い合わせや購入につなげることが重要でした。しかし今後は、AIに正しく理解され、比較され、選択肢に入ることも重要になります。
この記事では、Google I/O 2026で発表された内容をもとに、AI検索時代にWebサイトをどう見直すべきかを解説します。
Google I/O 2026とは?
Google I/O 2026とは、Googleが2026年5月20日に開催した開発者向けイベントです。
Google I/Oでは毎年、Google検索、Android、Gemini、Google Workspace、YouTube、開発ツールなど、Googleの主要サービスや技術に関する最新情報が発表されます。
2026年のGoogle I/Oでは、特にAI関連の発表が中心となりました。検索のAIモード、Gemini、Universal Cart、Google AI Studioのアップデートなどが発表され、Googleのサービス全体がAI前提の体験へ進んでいることが示されました。
重要なのは、これらの発表が単なる新機能の話ではなく、検索からWebサイトへの流入、ユーザーの比較行動、問い合わせまでの導線に影響する可能性があるという点です。
Google I/O 2026で発表された主な内容
Google I/O 2026で発表された内容の中でも、Webサイト運用やマーケティングに関係が深いポイントは以下です。
- Google検索が、AIに相談しながら調べる体験へ進化
- 検索の中に、情報を継続的に探すAIエージェント機能が登場
- 予約や問い合わせに近い行動もAIが支援
- 買い物ではUniversal Cartが発表
- Geminiアプリが、日常業務を支援するAIアシスタントへ進化
- Google AI Studioなど、AIによる開発支援も強化
つまりGoogleは、検索、買い物、業務、開発をAI前提の体験へ進めています。ここからは、Webサイトに関係する変化を順番に見ていきます。
1. Google検索は「キーワードで探す場所」から「AIに相談する場所」へ
Google検索では、AIモードの標準モデルがGemini 3.5 Flashにアップグレードされました。
これまでの検索は、
キーワードを入力する
→ 検索結果を見る
→ サイトを開く
→ 自分で情報を探す
という流れが中心でした。
しかし今後は、
自然な言葉で質問する
→ AIが複数の情報を整理する
→ 要点をまとめる
→ 比較する
→ 次の行動を支援する
という流れが増えていきます。
Googleは、検索ボックスについて「過去25年間で最大規模のアップデート」と説明しています。さらに、検索ボックスではテキストだけでなく、画像、ファイル、動画、Chromeで開いているタブなども組み合わせて扱えるようになるとしています。
これは、検索流入や問い合わせを重視するWebサイトにとって大きな変化です。
検索結果で上位に表示されることだけでなく、AIがページ内容をどう読み取り、どう要約し、どのサイトを比較対象として扱うかが重要になります。
つまり、これからのSEOでは、順位だけでなく、AIに理解される情報設計まで考える必要があります。
2. 検索エージェントに“見つけてもらう”時代が来る
Googleは、検索の中にAIエージェント機能を入れていくことも発表しています。まずは、情報収集に特化したInformation agentsが提供される予定です。これは、ユーザーの代わりにAIが条件に合う情報を探し続け、必要なタイミングで知らせてくれる機能です。
たとえば、次のような使い方が想定されます。
- 希望条件に合う物件が出たら知らせる
- 欲しい商品の発売情報をチェックする
- ニュースやSNS、金融、スポーツなどの変化を追う
- 条件に合うサービスや店舗を探す
エージェントにアップデート通知を依頼
エージェントが条件に合致する物件がでた際に通知
これまでユーザーは、自分で何度も検索して情報を探していました。しかし今後は、AIがユーザーの代わりに情報を探し続ける場面が増えていきます。
Webサイト側から見ると、これはAIに見つけてもらえる情報になっているかが重要になるということです。
商品名、サービス内容、対応エリア、価格、条件、更新日、FAQ、実績などが曖昧なままだと、AIが候補として扱いにくくなる可能性があります。サイト内の情報は、人間が読んで分かるだけでなく、AIが読み取って判断できる形に整理しておく必要があります。
3. 予約・問い合わせ・購入に近い行動もAIが支援する
Google検索では、予約や問い合わせに近い行動をAIが支援する機能も紹介されています。
たとえば、ユーザーが「金曜夜に6人で使えて、深夜まで食事が注文できるカラオケ個室を探して」と伝えると、AIが条件に合う候補を探し、料金や空き状況を整理し、予約につながるリンクを提示するような体験です。
ここで重要なのは、検索が「情報を探す場所」から、行動の手前まで支援する場所に近づいていることです。
Webサイト側では、以下のような情報が整理されているかが重要になります。
- 料金
- 空き状況
- サービス内容
- 対応エリア
- 営業時間
- 予約方法
- 問い合わせ方法
- キャンセル条件
- よくある質問
こうした情報がページ内で分かりにくい、または画像だけで掲載されている場合、AIが正しく理解できない可能性があります。つまり、Webサイトは「人が見て分かる」だけでなく、AIが読んでも分かる状態にしておく必要があります。
4. ECサイトは、AIに比較される前提で商品情報を整える必要がある
ショッピング領域では、Universal Cartが発表されました。
Googleは、Universal Cartを「お買い物をよりスマートにするショッピングカート」と説明しています。検索、Gemini、YouTube、GmailなどGoogleの体験全体で、ユーザーの買い物をAIが支援する方向が示されています。
これまでのECは、ユーザーが商品ページを見て、価格やレビューを比較し、自分で購入判断をしていました。
今後は、AIが商品情報を読み取り、比較し、候補を整理する場面が増えていきます。そのためECサイトでは、以下の情報がより重要になります。
- 商品名
- 価格
- 在庫
- サイズ
- 素材
- 仕様
- 対応機種
- 互換性
- 配送条件
- 返品条件
- レビュー
- FAQ
商品情報が不足していたり、比較しづらかったりすると、AIが候補として扱いにくくなる可能性があります。ECサイトの改善は、デザインだけでなく、商品データや情報構造の見直しまで含めて考える必要があります。
5. 開発もAI前提になり、Web施策の検証スピードが上がる
Google I/O 2026では、Google AI Studioや開発者向け機能の強化も発表されました。
Google AI Studioでは、Google Workspaceとの連携を強化し、Googleスプレッドシートのデータをもとにダッシュボードを構築したり、Googleドライブを整理するツールを作成したりできるようになると説明されています。
また、開発者向けには、Google Antigravityのアップデート、Gemini APIの強化、Google AI StudioにおけるネイティブAndroidサポートなども発表されています。これは、Web制作やWebマーケティングの現場にも関係があります。
AIを使えば、LPのプロトタイプ、簡易ツール、社内向けダッシュボード、問い合わせ導線の検証、業務改善用の小さなアプリなどを、以前より早く形にできる可能性があります。重要なのは、AIによって「作ること」自体のハードルが下がることです。
その分、何を作るべきか、どの課題を解くべきか、どの導線が成果につながるかを見極めることが重要になります。
6. Geminiは、日常業務を支援するAIアシスタントへ進化する
Geminiアプリも、AIアシスタントとしての機能が強化されます。
Googleは、Geminiアプリについて、新しいUI、Daily Brief、24時間体制でタスク遂行をサポートするGemini Sparkを備えたAIアシスタントへ進化すると説明しています。この流れは、サイト運用やマーケティングの現場にも影響します。今後は、情報収集、競合調査、記事構成、レポート作成、資料作成、簡易分析などをAIに任せる場面が増えていきます。
一方で、AIが生成した内容をそのまま使うのではなく、事実確認を行い、自社の戦略やブランドに合わせて編集する力が重要になります。
Daily Brief
GmailやGoogleカレンダーなどから、その日の予定や重要な情報をまとめる
Gemini Spark
デジタルライフの管理を24時間サポートするパーソナルAIエージェント
Gemini Omni
テキスト、画像、動画を組み合わせて高品質な動画を生成・編集できるモデル
AI検索時代に、Webサイトに求められること
Google I/O 2026の発表で見えてきたのは、AIがGoogleサービスの一部機能ではなく、検索、買い物、業務、開発をつなぐ中心になりつつあるということです。
特に重要なのは、次の3つです。
1. 検索流入の考え方が変わる
これまでは、検索順位を上げ、検索結果からクリックしてもらうことが大きな目的でした。
しかしAI検索が広がると、順位だけでなく、AIに引用されるか、要約されるか、比較対象に入るかが重要になります。検索結果に表示されるだけでなく、AIがユーザーに候補として提示したくなる情報になっているかが問われます。
2. サイトの情報設計がより重要になる
AIは、ページの見た目だけでなく、そこに何が書かれているか、どの情報がどのように整理されているかを読み取ります。
そのため、サービス内容、料金、FAQ、実績、対応条件、導入の流れなどを分かりやすく整理する必要があります。特に、BtoBサイトやコーポレートサイトでは、会社の強みや提供価値が抽象的なままだと、AIにもユーザーにも伝わりにくくなります。
3. Webサイトは“見た目”だけでは成果につながりにくくなる
もちろん、デザインやUI/UXは重要です。
しかしAI検索時代には、それだけでは不十分です。デザイン、UI/UX、SEO、AIO/LLMO、構造化データ、コンテンツ設計、問い合わせ導線をまとめて考える必要があります。つまり、AI検索時代のWebサイトは、単なる会社案内や商品紹介ページではありません。
AIに正しく理解され、ユーザーの選択肢に入るための事業資産になります。
これからのWebサイトに必要なこと
AI検索時代に向けて、まず確認しておきたいポイントは以下です。
- 自社のサービス内容が、誰にでも分かる言葉で整理されているか
- 料金、対応範囲、導入条件、利用方法が明確か
- FAQが整備されているか
- 会社の実績、専門性、信頼性が伝わるか
- 商品情報や仕様が構造的に整理されているか
- ページタイトルや見出しが適切か
- 問い合わせや予約までの導線が分かりやすいか
- 構造化データを実装しているか
- AI検索で自社がどう表示されているか把握しているか
特に、AIO/LLMO対策では、記事を増やすだけでは不十分です。
AIに選ばれるためには、コンテンツの信頼性、情報の網羅性、構造化データ、外部評価、一次情報の発信などを組み合わせて考える必要があります。
まとめ:AI検索時代、Webサイトは「AIに理解される設計」へ
Google I/O 2026の発表は、AIが検索や買い物、業務、開発の中に本格的に組み込まれていく流れを示すものでした。
これからのWebサイトは、ユーザーに見やすいだけでは不十分です。AIに正しく理解され、比較され、引用され、選択肢に入るための設計が必要になります。そのためには、デザインやUI/UXだけでなく、SEO、AIO/LLMO、構造化データ、FAQ、サービス情報、導線設計まで含めて、サイト全体を見直すことが重要です。
Google検索がAI前提に変わる今、Webサイトも「見てもらう場所」から、AIとユーザーの両方に選ばれる場所へ変えていく必要があります。
AI検索が広がると、Webサイトは「人に見てもらう場所」だけではなく、AIに正しく読み取られ、比較され、候補に入る場所になっていきます。サービス内容や強み、料金、実績、FAQ、問い合わせ導線が分かりにくいままだと、ユーザーにもAIにも正しく伝わらない可能性があります。
クーシーでは、Webサイト制作、UI/UX設計、SEO・AIO/LLMO対策まで、サイト全体を見ながら改善を支援しています。自社サイトがAI検索時代に対応できているか、まずは一度確認してみませんか?
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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