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なぜNext.jsが選ばれるのか?企業のWebサイト制作でSEOに強い理由を徹底解説

なぜNext.jsが選ばれるのか?企業のWebサイト制作でSEOに強い理由を徹底解説
  1. 今、Webサイトに求められているのは「速さと体験」
  2. Next.jsがSEOに圧倒的に強い4つの理由
  3. 企業がNext.jsを採用するビジネス上のメリット
  4. Next.js導入前に知っておきたい3つの注意点
  5. Next.js導入前に知っておきたい「運用」と「制作期間」について
  6. まとめ
  7. よくある質問

「PageSpeed Insightsのスコアが赤いまま。何を変えればいいかわからない」
「WordPressで作ったサイトがどんどん重くなっている」
「リッチな見た目のサイトにしたいけど、SEOが犠牲になるのは困る」

Web担当者やマーケティング責任者なら、こうした課題に一度は直面したことがあるのではないでしょうか。

現在、Googleは「ページがどれだけ快適に動くか」というユーザー体験を極めて重視するようになっていますこの評価を高めるために多くの企業が採用し始めているのが「Next.js」という技術です。

Next.jsは世界的に普及している「React」という技術をベースにしており、「画像サイズの最適化」「ページの高速読み込み」といったパフォーマンス改善が標準機能として組み込まれているのが特徴です。

その効果はすでに多くの企業で評価されており、NetflixやTikTokなどの大規模なサイトでも採用が進んでいます

・これまで主流だった作り方と何が違うのか
・そしてなぜ今、多くの企業がNext.jsに切り替えているのか

その背景にあるSEOの最新トレンドも紐解きながら解説していきます。
Next.jsについてはこちらの記事で説明しています。よろしければご覧ください。

【入門】Next.jsとは? Reactとの違いや利点をWeb制作会社がわかりやすく解説

【入門】Next.jsとは? Reactとの違いや利点をWeb制作会社がわかりやすく解説

今、Webサイトに求められているのは「速さと体験」

最近、Webサイトの制作やリニューアルを検討する中で「表示速度」や「ユーザー体験」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

背景には、私たちのインターネット利用環境の変化があります。現在、Webサイトへのアクセスの過半数はスマートフォンから行われており、移動中や隙間時間に情報を探すユーザーにとって、「ページが開くまでの数秒の待ち時間」は想像以上に大きなストレスとなっています。

実際、Googleの調査(※)では「ページの読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが閲覧を辞めて離脱してしまう」というデータも示されています。

ここで重要になるのが「ユーザー体験」という考え方です。 かつてのSEOは「キーワードをいかに盛り込むか」という技術的な側面が重視されていましたが、現在のGoogleは「ユーザーがストレスなく、目的の情報にたどり着けるか」という体験の質を極めて重視しています

「サイトが速い」「ボタンが押しやすい」「レイアウトが崩れない」といった心地よい操作感(=優れたUX)を提供できているサイトは、Googleから「ユーザーにとって価値が高い」と見なされ、結果として検索順位も上がりやすくなる。

つまり、UXを高めることは、そのままSEO対策に繋がるということです。

(※出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed

Googleの評価基準 ── Core Web Vitalsとは

現在Googleはサイトの評価基準として「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」という指標を導入しており、これは「ページがパッと表示され、スムーズに操作できること」に重きを置く内容になっています。

Core Web Vitalsでは、下記の3つを測定しています。

指標測定内容ユーザー感覚
LCP読み込み速度ページが表示されるまでの待ち時間
INP操作への反応速度ボタンを押してから反応するまでの間
CLS画面の安全性読んでいる途中で画面がズレる不快感

単に「良い記事が書いてある」だけでなく、「その記事がいかに快適に読めるか」というサイトのパフォーマンスそのものが、検索順位を左右する重要な鍵となっているということです。

従来のWordPressや単純なReactサイトでは限界がある

これまで、多くの企業サイトはWordPressに代表されるCMSで作られてきました。しかし、多機能にするほど動作が重くなりやすく、Googleの最新基準を満たすのが難しくなっている側面があります。

また、リッチな動きを実現するためにReactなどの技術を使っても、対策を怠ると「検索エンジンが内容をうまく読み取れない」というSEO上の課題に直面することがあります。こうした背景から、「速さ」と「SEO」を高いレベルで両立できるNext.jsが注目されているのです。

Next.jsがSEOに圧倒的に強い4つの理由

なぜNext.jsを使うと検索順位に良い影響があるのか。その理由は主に4つあります。

  1. 理由1:圧倒的な表示スピード(SSR / SSG)
  2. 理由2:検索エンジン(クローラー)への親和性
  3. 理由3:画像の自動最適化
  4. 理由4:AI検索(AIO/LLMO)への最適化

理由1:圧倒的な表示スピード(SSR / SSG)

通常のWebサイトは、ユーザーがサイトにアクセスしてから、ブラウザでサイトの中身を組み立てるため、表示までに時間がかかります。 Next.jsには、SSR(サーバーサイドレンダリング)やSSG(静的サイト生成)という仕組みが備わっており、これはユーザーがアクセスする前にサーバー側でページの「完成形」を先に作っておく技術です。

ブラウザは届いたデータを表示するだけなので、体感速度が劇的に向上します。

Googleは「読み込み開始から最初のコンテンツが出るまでの時間」を厳格に測定しているため、この高速化は直接的にSEO評価に繋がります。

理由2:検索エンジン(クローラー)への親和性

従来のReactなどの技術の場合、検索エンジンのクローラーは、サーバーから「テキスト情報が書かれていない白紙に近いファイル(HTML)」と「それを表示させるためのプログラム」だけを受け取り、アクセスしたユーザーのスマホやPC自体がその場で計算処理を行って、文字や画像を画面に表示させる仕組みが主流でした。

つまり、サーバーから渡されるのは「ページの設計図」のみであり、中身を組み立てて画面上で見られる状態にする役割は、アクセスした側(ユーザーのブラウザなど)に任せる、という方式です。

しかしこの方式では、検索エンジンのクローラーがサイトを訪れた際、まだ計算処理が終わっていない「白紙の状態」を読み取ってしまうことが多く、コンテンツの正確な評価やインデックス(検索結果への登録)が遅れてしまうというSEO上の課題がありました。

その点、Next.jsは、サーバー側であらかじめテキストや画像情報をすべて書き込んだ「完成状態のファイル」を準備しておき、クローラーに直接渡す仕組みがあります。これによって検索エンジンはサイトの構造やキーワードを即座に、かつ正確に理解できるため、インデックスがスムーズに進み、正当なSEO評価を獲得しやすくなるということです。

理由3:画像の自動最適化

Webサイトの表示速度を落とす原因として最もよくあるのが「画像」のデータ量が大きいことです。
Next.jsには、この画像問題を解決するための機能が標準で備わっており、単に画像をWebPなどの次世代の形式に変換してリサイズするだけでなく、「ユーザーがスクロールして画面に近づいた画像だけを読み込む」という高度な処理を基本機能として備えています

従来であればエンジニアが複雑な設定を組む必要があったこれらの高速化施策を、Next.jsの標準機能を使うだけで効率的に実装できるため、常に軽量で快適なサイトを維持しやすいのが大きな強みです。

理由4:AI検索(AIO/LLMO)への最適化

最近ではChatGPTやGeminiのように、AIが検索結果を直接回答する仕組みが急速に普及しました。
こうしたAI検索エンジンは、画面の見た目ではなく、Webページの「構造化されたデータ」や「コード」を解析して回答を作ります

ここで知っておいていただきたいのが、実はAIのクローラーも従来の検索エンジンと同様に、中身の読み取りに時間がかかるサイトを後回しにする傾向があるということです。この点Next.jsであれば、最初から「整理されたHTML」をAIに渡せる上、情報の意味を正確に伝える「構造化データ」の実装も容易です。

結果として、自社サイトがAIにとって「解析しやすく、信頼できる情報源」となり、AI回答の引用元として選ばれやすくなります。「速さ」や「従来のSEO」だけでなく、次世代の「AI検索対応」を高いレベルで実現できる点も、Next.jsが選ばれる理由のひとつです

企業がNext.jsを採用するビジネス上のメリット

Next.jsを採用することのメリットは、主に次の3点にまとめられます。

  1. 離脱率の低下:サイトの回遊性を高めCVRを改善
  2. 集客コストの最適化:SEO施策と広告運用の効率を引き上げる
  3. 保守性と拡張性:Webサイトを「資産」として育てる

1. 離脱率の低下:サイトの回遊性を高めCVRを改善

冒頭でも触れたように、ページの読み込みに3秒以上かかると半数以上のユーザーが離脱すると言われています。

Next.jsを使った高速化によって、この「本来獲得できていたはずの見込み客」の離脱を最小限に抑えることができ、ページを開くストレス、次のページへ遷移する待機時間がなくなることで、サイト内の回遊率も自然と高まり、結果としてお問い合わせや資料請求といったCVRの底上げを期待することができます。

2. 集客コストの最適化:SEO施策と広告運用の効率を引き上げる

Next.jsによってSEOに強いサイト基盤を整えることは、中長期的な集客コストの削減にもつながります

例えば、どれほど質の高いコンテンツを制作しても、サイト自体の表示スピードが遅ければ、検索順位を上げるための施策は本来の効果を発揮しにくくなります。Next.jsによって「速度」という技術的なボトルネックをあらかじめ解消しておくことは、言い換えれば日々のコンテンツ制作やSEO施策を成果へと繋げる「強い土壌」を作ることになります。

また、このメリットはWeb広告の運用においても同様で、広告をクリックした先のランディングページが重いと、ユーザーは中身を見る前に離脱してしまい、貴重な広告費が無駄になってしまいます。Next.jsによる高速化は、Google広告の評価指標である「ランディングページの利便性」にも好影響を与えやすく、掲載順位やクリック単価の改善、ひいてはCPA(顧客獲得単価)を抑えることにもつながります。

3. 保守性と拡張性:Webサイトを「資産」として育てる

従来のWebサイトは、数年かけて機能の追加や修正を繰り返すうちに裏側のプログラムが複雑に絡み合い、次第に動作が重くなったり不具合が起きやすくなったりする「老朽化」が避けられませんでした。

しかしNext.jsは、サイトの各要素を「コンポーネント」と呼ばれる独立した部品の集まりとして管理しているため、将来的に新しいサービスページを追加したり、高度な検索機能を組み込んだりする際も、他の部分に悪影響を及ぼすことなくスムーズに拡張することが可能です。

また、デザインのトレンドに合わせた部分的なリニューアルも、システム全体をゼロから作り直すことなく効率的に行えるため、メンテナンスにかかる長期的なコストを抑えることができます。Webサイトを、数年で作り直す「消耗品」としてではなく、企業の成長に合わせて柔軟に進化し続ける「資産」として運用し続けられるのが、Next.jsを採用する大きなメリットと言えます。

Next.js導入前に知っておきたい3つの注意点

非常にメリットの多いNext.jsですが、導入を検討される際には以下の3点をあらかじめ押さえておく必要があります。これらを理解しておくことで、プロジェクト開始後のミスマッチを防ぐことができます。

  1. 開発コストがWordPressなどより高くなる場合がある
  2. エンジニアの専門知識が必要
  3. 継続的なメンテナンスが必要

1. 開発コストがWordPressなどより高くなる場合がある

既存のテンプレートを流用して組み立てるWordPressなどとは異なり、Next.jsは一つひとつの機能を自社のビジネス要件に合わせて「オーダーメイド」で構築していく形になります。

そのため、初期の設計や実装には相応の工数がかかり、一般的なCMSでの制作よりも費用が高くなる傾向があります。しかし、これを単なる「制作費」ではなく「表示速度による離脱防止」や「運用後の保守しやすさ」という長期的なリターンを生むための先行投資として捉える視点を持つことが大切になります。

2. エンジニアの専門知識が必要

Next.jsは非常に高度な技術を基盤としているため、その活用には深い専門知識が求められます。特に、ページのソースコードを生成する仕組みについてです。

通常のサイト制作では、サーバーにあるファイルをそのまま表示するだけですが、Next.jsはアクセスした瞬間に「どのデータを読み込み、どう組み立ててHTMLを生成するか」という複雑な処理をプログラムで制御しています。

この「裏側の仕組み」を設計するには、サーバーの動作やセキュリティに関する理解が欠かせません。例えば、独自のキャッシュ戦略や画像の最適化設定など、技術的な「さじ加減」ひとつでSEO効果が大きく変わることもあります。自社内にエンジニアがいない場合は、公開後のアップデートやメンテナンスまでを任せられるパートナーを選ぶことも大切なので、覚えておくようにしましょう。

3. 継続的なメンテナンスが必要

Next.jsは頻繁にバージョンアップが行われ、新機能が次々と追加されます。これはメリットである反面、古い手法がサイトに悪影響を及ぼしたり、アップデート時に思わぬエラーが発生したりするリスクも伴います。

また、「サーバー側」と「ブラウザ側」の両方でプログラムが動く複雑な仕組みのため、従来の単純なサイト制作に比べると、開発時や運用時に考慮すべきエラーの種類はどうしても多くなります。

あらかじめ継続的なメンテナンス体制を組んでおくことで、トラブルを未然に防ぎ、サイトのパフォーマンスを維持し続けることが大切です。

Next.js導入前に知っておきたい「運用」と「制作期間」について

実際にNext.jsへの移行や新規構築を検討される際、特に多くの方が気にされる「運用」と「期間」について解説します。

今のWordPressの「使いやすさ」を維持したまま移行が可能

現在、WordPressで記事や更新業務を行っている場合、「システムが変わると現場の運用フローも変えなければいけないのでは?」と心配されるかもしれません。しかし、Next.jsへの移行は今の運用体制を維持したままスムーズに行えます。

WordPressを「記事を投稿・管理するための裏側のシステム」としてそのまま残し、表側の「ユーザーが見る画面」だけをNext.jsで爆速化させる「ヘッドレスCMS」という構成が可能です。これにより、現場の運用担当者に新たな学習コストをかけることなく、SEOに強い最新鋭のWebサイトへと進化させることができます

実際の制作期間について

Next.jsを用いた開発は自由度が非常に高いため、既存のテンプレートを流用する従来型の制作と比べると、制作期間が少し長くなる傾向があります。

企業のビジネスモデルや解決したい課題に合わせて最適な設計をゼロから行うため、通常よりも+1ヶ月〜程度の期間をいただくことが一般的です。しかし、土台を緻密に作り込む分、表示速度や拡張性に優れ、後から何度も作り直す必要のない高品質なサイトを作ることができます

まとめ

今のWeb業界において、検索順位を上げることと、ユーザーにストレスのない体験を提供することは切り離せません。Next.jsは、その両方を高い次元で解決できる選択肢です。

この記事のポイント

  • SEOの評価基準はCore Web Vitals(速さ・反応・安定)に移行している
  • Next.jsはSSR/SSGで速さとクローラー対応を両立する
  • 画像最適化・AI検索対応も標準で組み込まれている
  • 初期コストは高めだが、中長期で見れば投資効率が高い
  • WordPressからの移行もヘッドレスCMS構成で無理なく可能

従来のツールに比べると初期コストや専門知識は必要です。しかし、「離脱の防止」「検索エンジンからの安定した集客」「広告効率の改善」といったリターンを考えれば、サイトの基盤にNext.jsを選ぶことはビジネスの成長を支える投資になるはずです。

Next.jsの導入や移行について相談してみませんか?

クーシーでは、Next.jsによるハイパフォーマンスなサイト構築に加え、ビジネスゴールを見据えた戦略立案から運用までをサポートしています。「自社サイトにNext.jsが適しているか知りたい」「WordPressからの移行コストを概算したい」など、情報収集段階でのご相談も歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。

よくある質問

Q1. Next.jsにすれば検索順位は上がりますか?

Next.jsだけで順位が決まるわけではありません。コンテンツの質、被リンク、検索意図との一致度など、他の要因との総合評価です。ただし、サイト基盤を高速化し、Core Web Vitalsを改善することで、SEO施策やコンテンツの効果が出やすくなります。「SEOの土台を整える」投資と考えてください。

Q2. WordPressから移行するとき、既存記事はどうなりますか?

ヘッドレスCMS構成であれば、WordPressの管理画面と記事データはそのまま使えます。記事のURL構造も引き継げるため、SEO評価のリセットを避けながら移行できます。

Q3. どんな企業サイトにNext.jsは向いていますか?

表示速度がビジネスに直結するサイト(ECサイト、リード獲得型サイト、メディアサイトなど)に特に向いています。逆に、ページ数が少なく更新頻度も低い名刺代わりのサイトであれば、WordPressのほうがコストパフォーマンスが良い場合もあります。制作会社に相談し、自社の要件に合った選択をすることが大切です。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

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