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話題のAntigravityを早速使ってみた

話題のAntigravityを早速使ってみた
  1. Antigravityとは?
  2. Antigravityでアプリ制作:①ダークモード対応のTodoアプリ
  3. Antigravityでアプリ制作:②ハムスターが喋るチャットアプリ
  4. Antigravityでアプリ制作:③音声文字起こし&要約アプリ
  5. Copilotとも比べてみた
  6. Antigravityを使ってみたコーダー目線での感想
  7. 結論

「AIでアプリが作れる」

最近はもう、聞かない日のほうが少ない話題です。

弊社でも各部署がそれぞれアプリを作り始めていて、デザイン部が業務管理ツールを作り、マーケティング部がSNSの自動投稿アプリを作り、気づくと

「それ、誰が作ったんですか?」

みたいな会話が社内に増えました。
(あれ、これ誰がメンテナンスするんだっけ?という空気だけが静かに残ります…)

そんな中、Googleが出してきたのがAntigravity。名前も強いし、主張も強い。

「自然言語だけで、本格的なWebアプリが作れます」
「簡単な指示出しだけでOK」

 本当に?

ということで、その真偽を確かめるためにAntigravityを実際に使って試してみました。

今回行った検証は以下の通りです。

Antigravityで3つのアプリを制作

  • ダークモード対応のTodoアプリ
  • ハムスターが喋るチャットアプリ
  • 音声文字起こし&要約アプリ

ルール

  • コードは一切書かずに、自然言語のプロンプト(指示)だけで作成
  • シンプルなプロンプト(指示)のみで作成

今回のテーマは「実案件前に雑に検証する時と同じテンション」で使うことです。その雑さや気軽さを再現するためにこのようなルールを設けてみました。

後半には、VS CodeのCopilotでも同様の条件で検証して比較もしているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

Antigravityとは?

Antigravityとは、Googleが2025年11月にリリースした「AI搭載の次世代開発環境」です。

これまでにも VS Code や GitHub Copilot、Cursorなど、AIが搭載された開発プラットフォームはありましたが、Antigravityが他と異なる点は、AIが人間と同じようにブラウザーを操作する『エージェント主導開発』がコンセプトになっている点です。

例えばこれまでのツールでは、

  1. AIにコードを書かせる
  2. 人間がそのコードを確認する

この流れが当たり前でした。

しかしAntigravityでは、

  1. AIがコードを書く
  2. ターミナルを叩き、コマンドを実行
  3. 実装が終わるとブラウザ上で検証
  4. 表示崩れやエラーがある場合は修正

これら全てを、AIが自分で実行してくれます。

自然言語だけで本格的なアプリを作る」

そんな夢のような話をGoogleが本気で実現しようとしている、と非常に大きな注目を集めています。

今回はこのAntigravityを使って、「シンプルなプロンプト(指示)のみでアプリを作れるのか」を検証していきます。

改めてですが、下記3つのアプリ制作に挑戦しました。

・ダークモード対応のTodoアプリ
・ハムスターが喋るチャットアプリ
・音声文字起こし&要約アプリ

Antigravityでアプリ制作:①ダークモード対応のTodoアプリ

まずは定番のアプリから。次のようなプロンプトを投げてみました。

Next.js14+TailwindCSSで、ダークモード対応のシンプルなTodoアプリを作ってください。ローカルストレージ保存と削除機能付きで。

1回目・2回目の結果

  • TailwindCSSが読み込まれない
  • 見た目はほぼ素のHTML

この時点で、「ああ、いつものやつだ」 という気持ちになりました。しかしめげずに3回目に挑戦。

3回目の結果

  • Todoの追加、チェック、削除
  • ダークモード切替

機能はすべて動きました(追加・チェック・削除・テーマ切り替えOK)。 ただし、

  • CSSがまったく適用されない
  • 画面は素のHTMLのまま
  • コンソールにはNext.jsのエラーが表示される

という状態です。

そこで、1つだけ追加の指示を出してみます。

CSSが壊れてるので直してください。

4回目の結果

  • CSSが完全に復活
  • Next.jsのエラーも消滅
  • 見た目、挙動ともに問題なし
  • Todoアプリとして完成

素晴らしい結果が返ってきました。動作もCSSも完璧です。ひとまずの目標は達成しているのですが、このままの勢いで続けて指示を出してみました。

5回目の結果

追加で下記の指示を出しました。

・カテゴリー機能を追加して
・ロゴも作って

すると、

  • 機能追加が反映
  • レイアウトも自然に調整
  • 自動テストが実行される
  • その際のブラウザ操作が録画され、Walkthrough動画として保存

【最終完成版】

最後の「ブラウザ操作を勝手に録画してくれる」、これが本当に便利で驚きました…。ちゃんと自分でブラウザを開いて、動かして、確認してくれているのがわかるので、地味に安心できます。

失敗の回数がそのまま残るのも、ちょっと面白いです。人間だと、だいたいこの辺のログは消えてしまいますからね。

Antigravityでアプリ制作:②ハムスターが喋るチャットアプリ

この調子で、次はもう少しUI寄りのアプリを作らせてみます。

なぜハムスターかというと「うまくいかなくてもかわいい」からです。真面目な業務アプリだと、CSSが当たらないだけで 「これはダメだ」「今日はもう無理だ」 という気持ちになりがちです。

その点、ハムスターは安心。多少壊れていても「まあハムスターだしな」で済みます。失敗しても心が折れにくい。検証には、そういう題材が向いてると思ってます。

今回投げたプロンプトはこちら。

React+Vite+Tailwindで、かわいいハムスターが話すチャットアプリを作って。ハムスターの名前は「ハム次郎」で。

1回目の結果

  • TailwindCSSが読み込まれない

またTailwindのエラーです。見覚えのある光景なのでこの時点では「うん、そうだよね」くらいの気持ちです。

2回目の結果

  • 見た目・挙動ともに問題なし

普通に動いてくれました。見た目も問題なく、ハムスターもちゃんと喋ります。今回も少しだけ追加で色々試してみます。

ファビコンを追加して。

すると、こちらも即反映させてくれました。

さらにChrome拡張を使って、吹き出しをドラッグで指定して、下のようなかなり雑な指示も出してみました。

「ピンクにしてください」と言う

すると、

  • 吹き出しの色がピンクになる
  • その操作の様子が録画として残る

「この吹き出し、もう少し明るく」
「ここ、ちょっとかわいく」

こういう指示を言葉で細かく説明しなくていいのは、実際の制作現場だとかなり助かります。

【最終完成版】

それにしても、

・ハムスターに指示を出して、
・ハムスターの吹き出しがピンクになり、
・その様子をAIが録画している。

冷静に考えると、なかなか不思議な光景でした…。

Antigravityでアプリ制作:③音声文字起こし&要約アプリ

最後は、少しだけ「ちゃんと使えそうなやつ」を作ってみます。

  • マイク音声をリアルタイム文字起こし
  • 自動で内容を要約
  • Markdown(要約)をダウンロード可能

議事録とか、インタビューのメモとか、「そのうち作ろうと思って一生作らないやつ」です。

最初に投げたプロンプトはこちら。

Next.js+Tailwind+shadcn/uiで、音声ファイル(.mp3/.m4a)をアップロードしたらWebSpeechAPIで日本語文字起こしして、自動で箇条書き要約+Markdownダウンロードできるアプリを作ってください。

この時点で 「WebSpeechAPIって音声ファイル扱えたっけ?」という疑問が頭をよぎります。

でも今回は「案件前に雑に試す」を再現しています。なので考える前に投げたものをそのまま使いました。

1回目の結果

  • UIは正常に表示される
  • shadcn/uiも意図した通りに機能

最初はGemini 3.0 Pro Highで順調に進みました。UIも出るし、shadcn/uiもちゃんと効いています。
「今回は一発でいくのでは」と思った矢先、

「トークン上限に達しました(3時間待機)」 という、なかなか強めの宣告が出ました。

トークン上限の対応策を考える

3時間待機と書かれると、「ちょっとコーヒー飲んでくるか」では済まない感じがします。そのためモデルを切り替えて続行することにしました。

モデルを切り替えて続行

「GPT-4o」と「Claude」の選択肢がありました。

GPT-4o・反応が遅い
・画面を見ている時間のほうが長い
 →今回は見送り
Claude・明らかに速い
・返答が落ち着いている
 →そのまま採用

この辺りは環境やタイミングで変わりますが、今回はClaudeを採用することにしました。

問題発覚と修正

WebSpeechAPIはブラウザの仕様上、マイクからのリアルタイム音声入力のみに対応しています。

つまり、すでに保存されている音声ファイルのアップロードはできません。人間が最初から無理なお願いをしていました…。

そこで、プロンプトを1行だけ修正。

ファイルアップロードはやめて、「マイクで話す」ボタンでリアルタイム音声入力に変更してください。あとは同じ機能で。

2回目の結果

  1. 「録音開始」ボタンを押す
  2. 喋る
  3. 即座に日本語で文字起こし
  4. 終わると自動で箇条書き要約
  5. 「Markdownをダウンロード」ボタンで保存

全て問題なく動きました。速さと正確性を含めて。ちゃんと使えるやつです。UIも整っていて、「社内ツールとして出しても怒られなさそう」くらいの見た目で驚きました。

【最終完成版】

Copilotとも比べてみた

ここで番外編として、最初に作ったダークモード対応のTodoアプリを、同じ条件のもとVS CodeのCopilotでも作ってみました。

投げたプロンプトは前回と同じものです。

Next.js14+TailwindCSSで、ダークモード対応のシンプルなTodoアプリを作ってください。ローカルストレージ保存と削除機能付きで。

結果

  • 機能は問題なく動く
  • コードは1つのファイル(page.tsx)に全てベタ書き(コンポーネント分割なし)
  • レイアウトが崩れても気づかない

追加で「カテゴリー機能を追加して」と指示を追加したところ、機能は追加されましたが、レイアウトは崩れてしまいました。

Copilotはブラウザで実際の見た目を確認できないので、レイアウトが崩れたことに気づかず「完了しました!」と自信満々で終了してしまうようですね。

AntigravityとCopilotの違い

AntigravityとCopilotの違いを表にまとめてみました。

項目AntigravityVS Code Copilot(GPT-4o)
コンポーネント分割自動でButton, TodoItemなど綺麗に分割全部1つのpage.tsxにベタ書き

(詳細な指示を与えれば修正できると思う)
レイアウト崩れ自動でブラウザ確認
→即修正 or 自分で見て直せる
確認しないため崩れても気づかない
カテゴリー追加後の見た目綺麗に整列レイアウトが横に伸びて崩れる
修正指示の必要性ほぼ不要(自分で直してくれる)毎回「ここ崩れてるから直して」と指示が必要

Antigravityを使ってみたコーダー目線での感想

ここからは、実際に使ってみて感じたAntigravityのメリット・デメリットを正直に書いていきます。

メリット

  • 本当にコードを1行も書かなくて済む
  • エラーが起きても自分で直してくれる(しかも録画を残してくれる)
  • Chrome拡張を使ったビジュアルフィードバック機能が本当に便利
  • Artifacts(タスクリスト・計画書・録画)が全部残るから信頼できる

デメリット・注意点

  • Tailwind CSSの初期設定でコケることが多い(ただ自力で直してくれる)
  • Gemini 3.0 Pro High を使えば高速で進められるが、トークン制限にかかると3時間待つ必要がある→ そのときはClaudeに切り替えると最速で復帰できる

Antigravityの「本当にすごい」と感じた点

今回の検証は「シンプルなアプリ+シンプルなプロンプト」に絞ったものでしたが、それでもAntigravityは安定して質の良い結果を返してくれました。

特に、

・自分でブラウザを開いて動作を確認
・自動で録画まで残す

この機能が本当に便利すぎました。人間が気づく前にエラーを検知して直してくれるので、「ここをこのように修正して」という面倒なやり取りがほぼゼロになりました。

また、実装の設計センスも素晴らしいです。

・コンポーネントの適切な分割
・リファクタリング(コードの整理)
・状態管理(データ管理)の配置場所への配慮

これらを自分で考えて行ってくれるわけですから驚きです。Copilotの「全部1つのファイルにベタ書き」とは一線を画するなと、素直に感じました。

補足で、画像生成のレベルも申し分ありませんでした(ハム次郎のアイコンやTodoアプリのロゴなど、指示したらすぐ可愛く作ってくれました)。

結論

「自然言語だけで、本格的なWebアプリが作れます」
「簡単な指示出しだけで作れてしまう」

この評価は妥当と言えましたね。もっと言えば、この評価をさらに超える実力があるなと、個人的には感じました。

「シンプルなアプリを試しに作る」なら、CopilotやCursorでも十分できます。機能は問題なく動きますし、コードもちゃんと書けます。

ただ、それに加えて「見た目も綺麗なアプリを素早く作れる」のがAntigravityの強みだと感じます。

自社でもAntigravityを有効活用していこうと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

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