Webプロモーションの成功事例まとめ! 成功するためのポイントも解説

「費用をかけているのに思うような成果が出ない…」
「競合に比べて集客が伸び悩んでいる…」
「せっかくの商品やサービスが認知されていない…」
Webプロモーションに取り組む中で、こうした悩みを抱えていませんか?
なかなか成果が上がらないようでしたら、他社の成功事例にならうのがおすすめです! ただ漠然と施策を実施するよりも、成功事例から学び、自社の状況に合わせた戦略を練ることで成功確率が高まるからです。
そこで本記事では、さまざまな業界のWebプロモーション成功事例をご紹介します。「何から始めればいいのか分からない」「今の施策を改善したい」そんな方も、各社の事例を参考に、自社のプロモーション施策を再検討してみませんか。では、解説に参りましょう。
Webプロモーションとは?
Webプロモーションとは、インターネットを介して集客し、自社の商品やサービスの販売促進を行うことです。
有料無料を問わずさまざまな手法が存在しますが、宣伝したい商品やターゲットに合った手法を選ぶことが成功のポイントです。
若い世代はもちろん高齢者にもスマホが普及しており、文字通り誰でも時と場所を選ばず情報を探せるようになりました。何か気になったら、その場でスマホを取り出して調べ始める人もめずらしくありません。
2024年の総広告費は7兆6,730億円(前年比104.9%)に上り、その中で半分を占めるインターネット広告費は3兆6,517億円(前年比109.6%)と過去最高を更新しました。25年度は各社ともにさらに上昇が見込まれ、今後もますますプロモーション施策への投資が進み、競争も増していくと予想されます。
▼参考
2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析:CCI/電通/電通デジタル/セプテーニが共同で2024年の詳細分析と2025年の予測分析を実施
Webプロモーションを行うメリット
Webプロモーションには従来のマスメディア広告にないメリットがあります。

低コストで実施できる
Web広告は、安価なものだと1日100円から出稿できます。これに対してマスメディア広告は高額です。テレビCMは、15秒CMの放送料が数万〜数十万円かかる上、CM制作料もかかってきます。新聞広告も全国紙なら数十万円からが相場です。これらと比較すると、Web広告のコストの低さが際立っています。
狙ったターゲットに効率よく配信できる
Web広告では広告を見せる人を限定することが可能です。性別、年齢、職業、年収、趣味などで絞り込めるほか、「特定のサイトを訪問したことがある人」などの条件で絞る方法もあります。これにより購入可能性が低い人に広告費を消費せずに済み、効率よく費用を使うことができるのです。
プロモーション施策を改善しやすい
クリック数、コンバージョン数、サイト訪問数など、計測した数値からプロモーション施策を改善することができます。たとえばお申し込みフォームの離脱率が高ければ、フォームの入力項目が多すぎる、答えにくいなどの問題が考えられます。また低コストで小さく始められることも、テストを繰り返しやすい要因です。
PDCAが早く回せる
Webプロモーションでは、ユーザーのデータが早く手に入ります。データがあれば現在の施策の良し悪しが判断でき、問題点を分析することも可能です。
広告をただ配信し続けた場合とPDCAを回して改善を続けた場合では、得られる効果が大きく変わってきます。PDCAが早く回せるのは、データが集めやすいWebプロモーションのメリットです。
Webプロモーションの手法例
Webプロモーションの手法をご紹介していきます。

SEO
自社のWebページを検索結果の上位に表示させるための施策です。検索から自社サイトへの流入が増えるほか、サイト自体の露出がアップすることでブランディング効果も期待できます。
検索で情報を探すのは、すでに課題を抱えている比較的アクティブなユーザーです。SEO対策を適切に行えば、見込み顧客や新規顧客を継続的に集めることができます。
SEO対策の結果が出るのは一般的に3〜6ヶ月先です。新しく作ったWebページを検索エンジンに認識してもらい、さらに優良ページであると判断してもらわなければならず、どうしても時間がかかるのです。
自社で対策することも可能ですが、専門知識は必要です。学習期間も含めて、長期的に取り組むべき施策であると認識し、Web広告など早く結果が出る手法と併用するのがおすすめです。
Web広告
Web広告はネット上の各種メディアに掲載する広告全般のことです。配信先やメディア、ターゲティングの方法などによりたくさんの種類が存在します。
リスティング広告 | GoogleやYahoo! Japanなどの検索結果と連動して掲載される広告。クリックされてはじめて料金が発生する。 |
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ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリ上の広告枠に画像のほか動画、テキストなどが表示される。画像が多く「バナー広告」とも呼ばれている。 |
リターゲティング広告 | 自社サイトに訪れたことがあるユーザーを追跡して、広告ネットワーク内で再度広告を表示させる。 |
SNS広告 | Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSプラットフォームに出稿する広告。タイムラインなどに表示される。 |
アフィリエイト広告 | オウンドメディアやブログなどに広告を掲載してもらい、成果に対して報酬を支払う。 |
動画広告 | 動画を活用した広告。Webサイトはもちろん、YouTube、Twitter、FacebookなどのSNSでも用いられる。 |
メール広告 | 電子メールで送られる広告。メール内のリンクからLPなどへ誘導する。 |
ネイティブ広告 | メインのコンテンツと同じような形で表示される広告。見た目の広告感が少ない。 |
記事広告 | PR宣伝を目的に書かれたもので、記事の体裁をとっている。「タイアップ広告」と言われることもある。 |
どのWeb広告にも以下のようなメリットがあります。
- マスメディア広告と比べて低コスト
- SEOより早く結果が出る
- データの収集が簡単で改善しやすい
- ターゲットを絞って配信できる
認知拡大や成約数の増加といった目的やターゲット層の行動を考慮して、最適な広告を検討しましょう。
SNS運用
TwitterなどのSNSで商品やサービスの宣伝をします。やり方次第で「認知拡大」「ブランディング」「販売促進」が可能です。
費用はかかりませんが、一定の運用スキルが必要です。SNSは本来ユーザー同士がコミュニケーションを図る場所であることを踏まえて、企業としてどうやって溶け込み、受け入れてもらうかを考えながら運用します。
費用はかかりませんがゼロから始める場合、成果が出るまでに時間がかかる施策です。
MEO
Google Map向けの地図検索で上位表示を目指す施策です。
Googleでお店を検索したとき、近隣にあるお店の地図や所在地、口コミなどが出てくるのを見たことはないでしょうか。これらの店舗情報が検索結果の上位に表示できれば、見込み客の集客が狙えます。
名前も内容もSEOとよく似ていますが、違うのは目的です。SEOがユーザーを誘導するのは店舗のホームページ。これに対してMEOでは実店舗への来店もしくは電話お問い合わせが目的となります。
YouTubeチャンネル運用
利用者の拡大に伴い、YouTubeも有力なプロモーションメディアになりました。YouTubeで視聴される動画コンテンツは記事コンテンツに比べて情報量が豊富で、商品やサービスの魅力がいきいきと伝えられます。
利用者がほぼ全ての世代にわたっているのもYouTubeの特徴です。背景には記事を読むよりラクに楽しむことができ、ながら視聴も可能という動画コンテンツの特性もあるでしょう。
Google検索で上位表示されやすいので、記事コンテンツからのサイト訪問数が伸びないときに有効です。
チャンネルの企画・設計およびコンテンツの制作などに時間と手間はかかりますが、認知拡大から販売促進、ファンの獲得まで幅広い目的に使えるのが魅力です。
クーシーによるWebプロモーション成功事例をご紹介
Webプロモーションの手法を整理したところで、次に実際の成功事例に目を向けてみましょう。手前味噌ではありますが、弊社クーシーが手がけた多様な業界のWebプロモーション事例をご紹介します。
金融、資産運用、製薬、教育といった異なる分野で、それぞれの課題に最適なソリューションを提供してきました。どの事例もWeb制作はもちろん、ブランディングから集客、ユーザー体験の向上まで総合的に取り組んだ事例です。皆様のWebプロモーション戦略の参考になれば幸いです。
株式会社岩手銀行:地域密着型のWebプロモーション展開

▼出典
まず紹介するのが、ブランドイメージの刷新を進める岩手銀行様の大規模リニューアルプロジェクトを、弊社が総合的に支援した事例です。
「堅い印象」になりがちな銀行のWebサイトを、若年層にも親しみやすいデザインへと一新いたしました。特に「はじめてのいわぎん」LPでは、10代から20代の若者が初めて口座を開設する際に地元の銀行を身近に感じられるよう、コンテンツ設計から取り組みました。
このプロジェクトの特徴は、コーポレートサイトのリニューアルにとどまらない総合的なWebプロモーション施策にあります。サイト内のオリジナルイラストも弊社で制作し、他にもLINEスタンプやアプリなどデジタル販促物全体で統一し、一貫したブランドイメージの浸透に成功しました。
さらに、岩手県出身の人気タレント「のん」さんの協力も得られ、地域に根差したプロモーションを展開。こうした多角的なアプローチにより、これまでアクセスが少なかった若年層のお客様にも、岩手銀行を「お金の相談ができる頼れる存在」として認知してもらえるよう働きかけています。
サイトリニューアルの詳細は下記の制作実績ページをぜひご覧ください!

「わかる」サイトを目指して:岩手銀行Webサイトリニューアル
大和アセットマネジメント株式会社:集客からCVに至る導線を設計した「NASDAQ100」プロモーションサイト

▼出典
次にご紹介するのは、日本有数の資産運用会社である大和アセットマネジメント株式会社の「NASDAQ100」プロモーションサイトのリニューアル事例です。
テクノロジー企業への投資に関心を持つユーザーに対し、単なる商品紹介にとどまらない戦略的なWebプロモーションを展開しました。この事例の核となるのが「ターゲティングに基づいたコンテンツの最適化」です。
まず、サイトに訪れる投資家のニーズを細かく検討いたしました。ターゲットユーザーをグループ毎に想定することにより(セグメント化と呼びます)、投資先を検討中の方には他商品との比較コンテンツを、リスク管理に関心がある方には特徴的なリスク・リターンの解説コンテンツを用意するなど、ユーザーニーズに応じた情報を適切に配置しました。
また、検索からの集客を狙ったSEO対策と、各ページからコンバージョンへの導線設計も綿密に行い、ユーザーの回遊性を高める工夫を施しました。さらに、金融商品のプロモーションサイトとして重要な「信頼感」と「期待感」のバランスをデザイン面でも追求しています。
こうした戦略的なコンテンツ戦略・制作、情報設計、デザイン性を統合的に実施することで、「NASDAQ100を選んでもらえるような出来栄え」とお客様からも評価いただいた実績です。
より詳しい制作背景は下記の事例ページをご覧ください。

テクノロジーの未来に対する確かな期待感を:プロモーションサイトリニューアル
株式会社ツムラ:楽しく知らせる! 「Hello! TSUMURA バーチャル漢方記念館」プロモーションサイト

▼出典
続いてご紹介するのは、漢方・生薬に特化した医療関係者向け博物館「ツムラ漢方記念館」のバーチャル体験を可能にしたプロモーションサイトです。
通常は一般公開されていない貴重な施設を、「館内施設をあたかも実際に訪れたように楽しめる」というコンセプトのもと、Web上で体験できるようにしました。このプロジェクトでは、弊社のWebデザイン力を結集し、立体イラスト、アニメーション動画、インタラクティブ要素を組み合わせた没入感のあるデジタル空間を演出しています。
デザインの核となったのは「架空の漢方記念館のパンフレット」というテーマ設定です。コーポレートカラー「ツムラセピア」をベースに、一色刷り印刷のような雰囲気を演出したり、館内を案内する「バーチャル館長」などのオリジナルキャラクターを制作したりするなど、漢方という一見難解なテーマにコミカルさと親しみやすさをプラスしています。
公開後には担当広報の方から「いままでにないものをつくっていただけた」という声を頂戴。漢方医学の価値を新しいカタチで伝えるプロモーションサイトを実現できました。
詳細は下記の事例ページでご覧いただけます。

バーチャル体験しよう。3Dで表現する「ツムラ漢方記念館」
神戸電子専門学校:タイパを重視するZ世代に最適な学校サイトリニューアル

▼出典
最後にご紹介するのは、弊社が2015年から継続的に制作・運用を担当している神戸電子専門学校のサイトリニューアル事例です。
このプロジェクトの特徴は、変化するユーザー層、特に「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視するZ世代に向けた戦略設計にあります。従来の「サイト内を回遊させ、滞在時間を長くする」という設計から、Z世代の若者が「欲しい情報へ最短でアクセスできる」情報設計へと大きく舵を切りました。
特に力を入れたのが、学科・コース情報、入学資料請求、オープンキャンパス情報といった重要コンテンツへの直感的なアクセス導線です。「ゲームが好き」「プログラミングに興味がある」といった、高校生の興味関心に紐づいたラベリングや、未来的な3D画像を個別に設定することで、視覚的にも訴求力の高いデザインを実現しています。出願数アップという明確な目標に向けた総合的なWebプロモーション施策を展開しました。
少子化や教育環境の変化など、社会状況が刻々と変わる中でも、柔軟に対応しながら効果的なWebプロモーションの継続的な提供を目指し、最適なWebプロモーション施策を捻出しています。
詳細は下記の事例ページでご覧いただけます。

Z世代が求める「新しい学校サイト設計」への挑戦:神戸電子専門学校サイトリニューアル
Webプロモーションで成功するためのポイント
Webプロモーションを成功させるには、4つのポイントを押さえましょう。
- ペルソナを設定する
- ターゲットが利用している媒体を選ぶ
- プロモーション方法を決める
- 効果測定をする
ペルソナを設定する
ターゲットをより明確にするためにペルソナを設定します。ターゲットを絞らないと強いWebプロモーションにならないからです。
ペルソナ設定では特定の個人の人物像を作っていきます。ターゲット層を代表する特徴を持つ人物がよいでしょう。
年齢、性別、家族構成、居住地、職業、趣味などの基本情報のほか、普段の行動パターンや抱えている問題、週末の過ごし方なども言語化します。顔写真やイラストも用意するとよりイメージが明確になります。
ターゲットが利用している媒体を選ぶ
ペルソナに設定した人物がどんなメディアやツールを使っているかを調べます。年齢や職業、趣味から予測できますが、ペルソナに近い人に直接話を聞いてみるのもいい方法です。
行動パターンからは、どんな時に情報と接触するかがわかります。欲しいときに求めている情報が目に入れば興味を持ってくれる可能性が高いです。
プロモーション方法を決める
どんな形で訴求すればターゲット層に届くかを考えます。
たとえば薬用せっけん「ミューズ」のハッシュタグチャレンジでは、若年層を中心に親子にも楽しんでもらえるようにTikTokを媒体としてダンスのように参加できる動画を作りました。トヨタの「RAV4」の例では、インタラクティブな広告を導入することでワクワク感を醸成し、RAV4を知らなかった層にも関心を持ってもらえるようにしています。
媒体によってユーザーに受け入れられる表現のフォーマットがあります。プロモーションを行う目的とメディアの特性を考えてコンテンツを作成しましょう。
効果測定をする
アクセス数やコンバージョン数などからプロモーションの効果を測ります。
効果測定はマクロとミクロの視点で行います。全体の傾向を押さえつつ施策ごとに効果を深掘りすることで、結果に至った原因が見えてくるでしょう。
観察する指標はあらかじめ決めておき一覧表にしておくと視点がブレず、時系列で効果を比較することもできます。
さらに詳しく知りたい方へ
Webプロモーションと密接に関連する「ブランドサイト」についても、弊社では解説記事を用意しています。ブランドの価値を効果的に伝えるサイト制作のポイントについて、事例を交えて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【事例あり】ブランドサイトとは?目的と成功のポイントを解説!
成功の鍵となるのは、「ユーザー理解」と「目的に合った戦略設計」
Webプロモーション成功の鍵は、ズバリ「ユーザー理解」と「目的に合った戦略設計」にあります。
これまで見てきたように、Webプロモーションの成功を成し遂げるには、マーケティング戦略の立案から、デザイン、システム開発、コンテンツ制作まで、さまざまな専門性を掛け合わせた総合力が成功を下支えします。弊社が取り組んだ各社の成功事例は、それぞれ異なるアプローチを取りながらも、ユーザーニーズを深く理解し、最適な施策を展開していることが共通しています。
「予算は投入しているのに成果が見えない」「施策は実施しているが、なぜか競合に差をつけられる」といった課題でお悩みのみなさま。こうした状況を打破するには、ただ施策を増やすのではなく、本質的な見直しが必要なのかもしれません。お気軽なご相談から、本格的なプロモーション施策まで、さまざまなWeb戦略の推進に私たちクーシーは対応いたします。お悩みの際は、こちらのお問い合わせページからどうぞお気軽にご相談ください。
クーシーが取り組んできたさまざまな業界・規模・目的に応じた事例はこちらの制作実績ページをぜひご覧ください。

この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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加藤