Webプロモーションの成功事例まとめ!成功するためのポイントも解説
多くの企業がWeb広告をはじめとしたWebプロモーションに取り組んでいます。目覚ましい成果を上げる企業がある一方で、「期待した通りの運用ができていない」「どうやって改善すればいいかわからない」という方もおられるのではないでしょうか。
本記事ではWebプロモーションの成功事例をご紹介しています。
なかなか成果が上がらないようでしたら、他社の成功事例に倣うのがおすすめです。試行錯誤では思いつけなかった新しい視点に気づけます。本記事の事例を参考に、自社の施策を再評価してみてください。
Webプロモーションとは
Webプロモーションとは、インターネットを介して集客し、自社の商品やサービスの販売促進を行うことです。
有料無料を問わずさまざまな手法が存在しますが、宣伝したい商品やターゲットに合った手法を選ぶことが成功のポイントです。
若い世代はもちろん高齢者にもスマホが普及しており、文字通り誰でも時と場所を選ばず情報を探せるようになりました。何か気になったら、その場でスマホを取り出して調べ始める人もめずらしくありません。
2021年にはインターネット広告がマスコミ四媒体の広告費をはじめて上回りました。Web領域のプロモーションは今後も重要性を増していくと考えられます。
Webプロモーションを行うメリット
Webプロモーションには従来のマスメディア広告にないメリットがあります。
低コストで実施できる
Web広告は、安価なものだと1日100円から出稿できます。これに対してマスメディア広告は高額です。テレビCMは、15秒CMの放送料が数万〜数十万円かかる上、CM制作料もかかってきます。新聞広告も全国紙なら数十万円からが相場です。これらと比較すると、Web広告のコストの低さが際立っています。
狙ったターゲットに効率よく配信できる
Web広告では広告を見せる人を限定することが可能です。性別、年齢、職業、年収、趣味などで絞り込めるほか、「特定のサイトを訪問したことがある人」などの条件で絞る方法もあります。これにより購入可能性が低い人に広告費を消費せずに済み、効率よく費用を使うことができるのです。
プロモーション施策を改善しやすい
クリック数、コンバージョン数、サイト訪問数など、計測した数値からプロモーション施策を改善することができます。たとえばお申し込みフォームの離脱率が高ければ、フォームの入力項目が多すぎる、答えにくいなどの問題が考えられます。また低コストで小さく始められることも、テストを繰り返しやすい要因です。
PDCAが早く回せる
Webプロモーションでは、ユーザーのデータが早く手に入ります。データがあれば現在の施策の良し悪しが判断でき、問題点を分析することも可能です。
広告をただ配信し続けた場合とPDCAを回して改善を続けた場合では、得られる効果が大きく変わってきます。PDCAが早く回せるのは、データが集めやすいWebプロモーションのメリットです。
Webプロモーションの手法例
Webプロモーションの手法をご紹介していきます。
SEO
自社のWebページを検索結果の上位に表示させるための施策です。検索から自社サイトへの流入が増えるほか、サイト自体の露出がアップすることでブランディング効果も期待できます。
検索で情報を探すのは、すでに課題を抱えている比較的アクティブなユーザーです。SEO対策を適切に行えば、見込み顧客や新規顧客を継続的に集めることができます。
SEO対策の結果が出るのは一般的に3〜6ヶ月先です。新しく作ったWebページを検索エンジンに認識してもらい、さらに優良ページであると判断してもらわなければならず、どうしても時間がかかるのです。
自社で対策することも可能ですが、専門知識は必要です。学習期間も含めて、長期的に取り組むべき施策であると認識し、Web広告など早く結果が出る手法と併用するのがおすすめです。
Web広告
Web広告はネット上の各種メディアに掲載する広告全般のことです。配信先やメディア、ターゲティングの方法などによりたくさんの種類が存在します。
リスティング広告 | GoogleやYahoo! Japanなどの検索結果と連動して掲載される広告。クリックされてはじめて料金が発生する。 |
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ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリ上の広告枠に画像のほか動画、テキストなどが表示される。画像が多く「バナー広告」とも呼ばれている。 |
リターゲティング広告 | 自社サイトに訪れたことがあるユーザーを追跡して、広告ネットワーク内で再度広告を表示させる。 |
SNS広告 | Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSプラットフォームに出稿する広告。タイムラインなどに表示される。 |
アフィリエイト広告 | オウンドメディアやブログなどに広告を掲載してもらい、成果に対して報酬を支払う。 |
動画広告 | 動画を活用した広告。Webサイトはもちろん、YouTube、Twitter、FacebookなどのSNSでも用いられる。 |
メール広告 | 電子メールで送られる広告。メール内のリンクからLPなどへ誘導する。 |
ネイティブ広告 | メインのコンテンツと同じような形で表示される広告。見た目の広告感が少ない。 |
記事広告 | PR宣伝を目的に書かれたもので、記事の体裁をとっている。「タイアップ広告」と言われることもある。 |
どのWeb広告にも以下のようなメリットがあります。
- マスメディア広告と比べて低コスト
- SEOより早く結果が出る
- データの収集が簡単で改善しやすい
- ターゲットを絞って配信できる
認知拡大や成約数の増加といった目的やターゲット層の行動を考慮して、最適な広告を検討しましょう。
SNS運用
TwitterなどのSNSで商品やサービスの宣伝をします。やり方次第で「認知拡大」「ブランディング」「販売促進」が可能です。
費用はかかりませんが、一定の運用スキルが必要です。SNSは本来ユーザー同士がコミュニケーションを図る場所であることを踏まえて、企業としてどうやって溶け込み、受け入れてもらうかを考えながら運用します。
費用はかかりませんがゼロから始める場合、成果が出るまでに時間がかかる施策です。
MEO
Google Map向けの地図検索で上位表示を目指す施策です。
Googleでお店を検索したとき、近隣にあるお店の地図や所在地、口コミなどが出てくるのを見たことはないでしょうか。これらの店舗情報が検索結果の上位に表示できれば、見込み客の集客が狙えます。
名前も内容もSEOとよく似ていますが、違うのは目的です。SEOがユーザーを誘導するのは店舗のホームページ。これに対してMEOでは実店舗への来店もしくは電話お問い合わせが目的となります。
YouTubeチャンネル運用
利用者の拡大に伴い、YouTubeも有力なプロモーションメディアになりました。YouTubeで視聴される動画コンテンツは記事コンテンツに比べて情報量が豊富で、商品やサービスの魅力がいきいきと伝えられます。
利用者がほぼ全ての世代にわたっているのもYouTubeの特徴です。背景には記事を読むよりラクに楽しむことができ、ながら視聴も可能という動画コンテンツの特性もあるでしょう。
Google検索で上位表示されやすいので、記事コンテンツからのサイト訪問数が伸びないときに有効です。
チャンネルの企画・設計およびコンテンツの制作などに時間と手間はかかりますが、認知拡大から販売促進、ファンの獲得まで幅広い目的に使えるのが魅力です。
実際のWebプロモーション成功事例をご紹介
スターバックスコーヒージャパン株式会社
出典
スターバックスコーヒーは空いているお店を探すのが難しいくらい集客に成功していますが、じつは広告プロモーションは行っていません。そのかわりにTwitter、InstagramなどのSNSを活用しています。とくに力が入っているのが「ストーリー」に関するコンテンツです。
ラテアートの達人、手話で話す人、チョークアートの名手など、同社で働く多様な人々と、彼らのまわりで起こる変化を「STARBUCKS STORIES JAPAN」として記事や動画コンテンツにしてSNSで配信しています。コーヒーだけでなく、人と人との繋がりを大切にする同社の姿勢が伝わる内容です。
株式会社岩手銀行
出典
クーシーが担当させていただいた岩手銀行様の事例です。 コーポレートサイト、LP、LINEスタンプ、アプリなど、デジタル販促物のクリエイティブイメージを統一して、ブランドイメージの浸透に成功しました。
「はじめてのいわぎん」LPは10〜20代ではじめて口座を開設して銀行を使い始める方に向けたものです。もともとサイトにアクセスが少なかった若年層のお客様に地元の銀行を身近に感じていただき、お金の相談ができる頼れる存在として岩手銀行を認知してもらえることを狙っています。
サイトリニューアルの詳細は「わかる」サイトを目指して岩手銀行Webサイトリニューアルをご覧ください。
レキットベンキーザ・ジャパン株式会社
出典
2020年4月にTikTokで、同社のブランド商品である薬用せっけん「ミューズ」のプロモーションを行っています。タイトルは「#手洗いチャレンジ」。
2020年は新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大した年です。この状況を受けて、日本国内向けに正しい手洗い方法を啓発する内容でした。
成功の要因としては、以下の3つが考えられます。
- ユーザー参加型の企画であったこと(ハッシュタグチャレンジに取り組むことで正しい手洗い方法を啓発できる)
- 手洗いが簡単にできて挑戦したくなるようなダンスコンテンツになっていたこと
- TikTokで人気のトップクリエイターたちの協力が得られ、参加してもらえたこと
ハッシュタグチャレンジの動画は「時間をかけて手を洗おう!」と呼びかけていますが、動画はわずか15秒で終わってしまい笑いを誘います。
トヨタ自動車株式会社
出典
トヨタ自動車では2019年に再販した「RAV4」が大ヒット。ゴツゴツとして力強さを感じさせるデザインがユーザーに受け入れられ、本格的なSUVブームに乗ることに成功しました。Webプロモーションとしては国内自動車業界で初めて「3DCube広告」を採用しています。
3DCube広告とは、画像や動画を表示した立体が広告内で3次元的に回転するというものです。一見普通のバナー広告に見えますが、ユーザーが広告内の画像を横方向にスワイプ(あるいはドラック)すると、三角柱がくるりと立体的に横回転します。三角柱の側面にはRAV4の走りの全貌がわかる画像や動画が表示されており、広告でありながら楽しめる仕様になっています。
広告のインタラクティブ性を上げることで興味関心を引き、商品理解につなげた事例と言えるでしょう。
Webプロモーションで成功するためのポイント
Webプロモーションを成功させるには、4つのポイントを押さえましょう。
- ペルソナを設定する
- ターゲットが利用している媒体を選ぶ
- プロモーション方法を決める
- 効果測定をする
ペルソナを設定する
ターゲットをより明確にするためにペルソナを設定します。ターゲットを絞らないと強いWebプロモーションにならないからです。
ペルソナ設定では特定の個人の人物像を作っていきます。ターゲット層を代表する特徴を持つ人物がよいでしょう。
年齢、性別、家族構成、居住地、職業、趣味などの基本情報のほか、普段の行動パターンや抱えている問題、週末の過ごし方なども言語化します。顔写真やイラストも用意するとよりイメージが明確になります。
ターゲットが利用している媒体を選ぶ
ペルソナに設定した人物がどんなメディアやツールを使っているかを調べます。年齢や職業、趣味から予測できますが、ペルソナに近い人に直接話を聞いてみるのもいい方法です。
行動パターンからは、どんな時に情報と接触するかがわかります。欲しいときに求めている情報が目に入れば興味を持ってくれる可能性が高いです。
プロモーション方法を決める
どんな形で訴求すればターゲット層に届くかを考えます。
たとえば薬用せっけん「ミューズ」のハッシュタグチャレンジでは、若年層を中心に親子にも楽しんでもらえるようにTikTokを媒体としてダンスのように参加できる動画を作りました。トヨタの「RAV4」の例では、インタラクティブな広告を導入することでワクワク感を醸成し、RAV4を知らなかった層にも関心を持ってもらえるようにしています。
媒体によってユーザーに受け入れられる表現のフォーマットがあります。プロモーションを行う目的とメディアの特性を考えてコンテンツを作成しましょう。
効果測定をする
アクセス数やコンバージョン数などからプロモーションの効果を測ります。
効果測定はマクロとミクロの視点で行います。全体の傾向を押さえつつ施策ごとに効果を深掘りすることで、結果に至った原因が見えてくるでしょう。
観察する指標はあらかじめ決めておき一覧表にしておくと視点がブレず、時系列で効果を比較することもできます。
プロモーションサイトの作り方については以下の記事をご覧ください。サイトの事例も集めてあるので、御社サイトの参考にどうぞ。
プロモーションサイトとは? 制作ポイントや企業事例を丁寧に解説
まとめ
以上、Webプロモーションの解説と事例紹介でした。「自社でやるのは難しそう」と思われたかもしれませんね。
自社でWebプロモーションに取り組んでみるなら、まずは他社の事例を研究して真似しましょう。ゼロから施策を組み立てるより成果は出やすいはずです。それでも難しかったら、どうぞクーシーまでご相談ください。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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加藤