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BtoBのLP(ランディングページ)14の構成要素と作成時のポイント!

BtoBのLP(ランディングページ)14の構成要素と作成時のポイント!

ランディングページは、商品やサービスに関心のあるユーザーを購入に繋げるためのWebページです。BtoCでもBtoBでも使えますが、ページの内容や使い方はそれぞれ異なります。

もしあなたが「自社サービスのLPを作りたい」とお考えなら、BtoBのランディングページの特徴を知っておくべきでしょう。特徴がわかるとページにどんな情報を入れれば良いかがわかり、成果が出しやすくなるからです。

本記事では、5つのポイントについて、BtoBのランディングページの特徴をBtoCと比較しました。
また、BtoB向けランディングページの基本的な構成と要素もわかります。

LP制作に必要な情報の一覧にもなっていますので、自社のサービスや商品の見込み顧客獲得にランディングページの活用を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

ランディングページ(LP)とは

ランディングページとは、特定の目的を持って設計されたウェブページです。

通常、縦長のデザインで、広告やメール、SNSのリンクから訪れるページとして、訪問者を特定のアクションに導くことを目的としています。余計なナビゲーションやリンクを省き、シンプルで明確なコール・トゥ・アクション(CTA)を配置するのが特徴です。

BtoBとBtoCのランディングページの違い

ランディングページ制作において、BtoBとBtoCの違いは意識しておくべきです。それぞれの違いを、「ユーザー」「商材」「購入決定プロセス」「CVポイント」「コンテンツの深さ」の点で解説します。

ユーザー

BtoBのランディングページは、ビジネス関連のプロフェッショナルや企業の意思決定者を主なターゲットとしています。これらのユーザーは、情報収集や検討の期間が長く、詳細な情報やデータをもとに意思決定を行うことが特徴です。

一方、BtoCのランディングページは、一般の消費者を対象としており、感情や直感に基づく購入が多くなります。

商材

BtoBの商材は、企業向けのソフトウェア、機器、サービスなどが中心です。これらの商材は、導入や購入に時間がかかることが多く、価格帯も高めです。

対照的にBtoCの商材は、個人消費者向けの商品やサービスで、日常的な消費品から高級品まで幅広く取り扱われます。

購入決定のプロセス

BtoBの購入決定プロセスは、複数のステークホルダーが関与し、決定までのプロセスが複雑で時間がかかることが特徴です。

対照的にBtoCの購入決定は、比較的短い時間での決定が多く、個人の判断による購入が中心となります。

CVポイント

BtoBのランディングページでは、コンバージョンポイントとして、問い合わせフォームの送信、資料のダウンロード、デモのリクエストなどが主に考えられます。これらのアクションは直接的な売上には結びつきませんが、長期的な関係構築や情報収集に寄与するものです。

BtoCのランディングページでは、商品の購入、会員登録、ニュースレターの購読などがコンバージョンポイントとして設定されることが多く、これらのアクションは直接的な売上やユーザーの獲得に結びつきます。

コンテンツの深さ

BtoBのランディングページでは、企業向けなだけに専門的で詳細な情報が求められることが多いです。ユーザーは、製品やサービスの詳細な仕様、ケーススタディ、ホワイトペーパーなどの深いコンテンツを求めます。

一方、BtoCのランディングページでは、シンプルで分かりやすい情報が重視されます。ビジュアルやストーリーテリングを中心に、ユーザーの感情や直感を刺激するコンテンツが効果的です。

BtoBランディングページの構成要素

BtoBのランディングページを制作する際の重要なポイントは、「型に忠実に構成を作る」ということです。一般的には、LP全体を「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の3つのパートに分けて組み立てます。

順番に見ていきましょう。

ファーストビュー

ファーストビューは、訪問者がランディングページにアクセスした際に最初に目にする部分です。この部分での印象がその後の行動に大きく影響するため、重要な要素を配置します。

メインビジュアル

メインビジュアルは、訪問者の注意を引きつけるための画像や動画です。サービスの特徴や利点を視覚的に伝える役割があります。

訪問者を効果的にコンバージョンに導くためには、適切なデザインや文言の選択、配置などを工夫することが必要です。

作成時のポイント

  1. 高品質な画像:クリアで鮮明な画像により、プロフェッショナルな印象を与える。
  2. メッセージとの連動:キャッチコピーやリード文と連動して、一貫したメッセージを伝える。

キャッチコピー・リード文

キャッチコピーやリード文は、訪問者の興味を引きつけるための短い文言や文章です。サービスや商品の魅力を簡潔に伝える役割があります。

作成時のポイント

  1. 簡潔さ:キャッチコピーは短く、ポイントを絞る。
  2. ユーザーの課題を解決:訪問者が抱える問題や課題を解決するメリットを強調し、興味を引きつける。

CTA (Call to Action)

CTAは、ボタンなどで訪問者に具体的なアクションを促す要素です。ランディングページの目的を達成するための最も重要な部分とも言えます。

作成時のポイント

  1. 明確な文言:CTAのボタンやリンクには、具体的で分かりやすい文言を使用する。例えば「無料試用を始める」や「資料請求する」など。
  2. 目立たせるデザイン:色やサイズ、配置などを工夫して、訪問者の目を引きつける。
  3. 配置:ファーストビューはもちろん、ページ内の適切な場所にCTAを配置。訪問者がアクションを取りやすくする。

ボディ

ボディは、ファーストビューで興味を持った訪問者に対して、サービスや商品の詳細・特徴を深く伝える部分です。訪問者の興味や関心を深め、最終的にアクションを促すための情報を提供します。

構成するパーツは以下のとおりです。

共感

共感のセクションは、訪問者が抱える問題やニーズに対しての共感を示す部分です。ここでのメッセージは、訪問者との信頼関係を築くための第一歩となります。

作成時のポイント

  1. 具体的な課題の提示:訪問者が感じている課題を具体的に示し、それに対する解決策を提供することで関心を引きつける。

サービス・プロダクト紹介

サービス・プロダクト紹介は、提供しているサービスや商品の詳細を伝えるセクションです。

作成時のポイント

  1. ビジュアルを活用:画像や動画を用いて、サービスや商品の特徴を視覚的に伝える。
  2. 簡潔な説明:長すぎると読み飛ばされる可能性があるため、ポイントを絞った簡潔な説明にする。

サービスの特徴

サービスの特徴セクションでは、他の競合との違いや独自の特徴をリストアップします。

作成時のポイント

  1. 強みを強調:他のサービスとの差別化ポイントや強みを明確に伝える。
  2. 見せ方を工夫:特徴を一目で理解できるように、比較を活用するなど見せ方を工夫する。

権威付け

権威付けは、サービスの信頼性や専門性を示すための情報を提供するセクションです。

作成時のポイント

  1. 第三者の評価:専門家の意見や賞の受賞歴、メディア掲載情報など、第三者からの評価を取り入れる。
  2. 実績の提示:成功事例や取引先のロゴなど、具体的な実績を提示することで信頼性を高める。

実績・事例紹介・お客様の声

このセクションでは、実際の成功事例や顧客の声を紹介します。顧客に安心感を与えるための情報です。

作成時のポイント

  1. 具体的なデータ:成果を数字で示すことで、説得力を持たせる。
  2. 顧客の生の声:顧客の直接の声や感想を取り入れることで、購入後の効果をより具体的にイメージしてもらえる。

サポート体制

サポート体制セクションでは、アフターサポートやカスタマーサポートの情報を提供します。BtoB商材は契約後も関係が続いていくことが多いため、サポートについての情報はユーザーの関心が高いです。ユーザーの知りたいことは先回りして伝えます。

作成時のポイント

  1. 具体的なサポート内容:どのようなサポートが受けられるのか、具体的に提示する。
  2. サポートを受ける方法:問い合わせやサポートを受けるための方法を明示し、簡単であることをアピール。

導入までの流れ

導入までの流れセクションでは、サービスを利用するまでの手順や流れを説明します。これにより、ユーザーはサービスの導入を検討しやすくなります。

作成時のポイント

  1. ステップバイステップ:ステップごとに分けて視覚的に示すことで、導入プロセスをわかりやすくする。
  2. 期間の明示:各ステップにかかる期間や、全体の導入期間を明示。訪問者が導入の可否を検討しやすくする。

料金体系

料金体系セクションでは、価格やプランの情報を提供します。高い安いだけでなく、わかりやすい料金体系であることも重要です。

作成時のポイント

  1. 明確な価格表示:隠れたコストがないように、価格を明確に表示する。
  2. プランの比較:複数のプランがある場合、それぞれのプランの特徴や価格を比較しやすい形で提示する。

クロージング

クロージング部分は、訪問者をアクションに導くための最後の部分です。ここで再度、訪問者にアクションを取らせるための要素を配置します。

再度のCTA

ランディングページの最後には、CTAを再度配置します。これはページの情報をすべて受け取った後に、訪問者を再度アクションに導くためのものです。

作成時のポイント

  1. 強調したデザイン:目立つデザインや色で訪問者の注意を引き、最後のアクションを促す。
  2. アクションの明確化:何をすればよいのか、明確に伝える文言を選ぶ。「今すぐ無料試用を開始」や「資料をダウンロードする」など。

入力フォーム

入力フォームは、訪問者が資料請求やお問い合わせなどの具体的なアクションを取るためのフォームです。CTAボタンの代わりに、直接フォームを配置するケースもあります。

作成時のポイント

  1. シンプルなデザイン:余計な項目を省き、訪問者が迷わず入力できるようにする。
  2. プライバシーポリシーのリンク:個人情報を入力する際の安心感を提供するため、プライバシーポリシーへのリンクや説明を明示的に配置する。

FAQ (Frequently Asked Questions)

FAQは、サービスに関するよくある質問とその回答を提供するセクションです。訪問者が抱きそうな疑問を未然に解決します。

作成時のポイント

  1. 訪問者の疑問を予測:サービスの特性や過去の問い合わせ内容から、訪問者が持ちやすい疑問を予測し、それに答える。
  2. 明確な回答:簡潔かつ明確に回答することで、訪問者の不安や疑問を解消する。

BtoBのランディングページ運用成功の鍵

BtoBのランディングページの運用を成功させるには、継続的な最適化と分析が不可欠です。

改善にはヒートマップなどのアクセス解析ツールを使用します。Microsoft Clarityのように無料で使えるヒートマップツールもありますが、有料ですべてのアクセス解析ができるツールもあります。予算と目的に応じて自社に適当なものを選んでください。

アクセス解析ツールを使用すると、以下のようなことがわかります。

  • どこまでスクロールしたか
  • どこで離脱されるか
  • どこがよく見られているか/見られていないか
  • クリックされているポイント
  • コンバージョン率

これらのデータを定期的にチェックし、必要に応じてページの要素を調整することで、ユーザーをCVに導きやすいランディングページにすることができます。制作時の構成は大事ですが、作った後の調整がそれ以上に重要です。

まとめ

以上、BtoBのランディングページの構成について解説しました。

今回ご紹介した構成は、ごく一般的なものであり、サービスや商材によってカスタマイズが必要です。どうやってカスタマイズしたらいいかわからないようであれば、ひとまず本記事でご紹介したフォーマットにしたがってランディングページを制作し、運用してみましょう。そこで見つかった改善点を直していけば、自然と御社のサービスに合ったランディングページになっていくはずです。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラスクル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

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