コーポレートサイトの構成を見直そう!基本的な要素や作り方を紹介

「コーポレートサイトには何が必要?」「今のコーポレートサイトを改善するポイントは何?」など、コーポレートサイトの構成について悩む人もいるでしょう。
現代のコーポレートサイトは、名刺代わりとして企業情報を伝えるだけでなく、企業イメージやメッセージを発信する大切な場所です。コーポレートサイトを活用することで、ブランディングやビジネスチャンスにつながります。
しかしそれはアクセス数が集まってこそ可能なことです。そもそもアクセスが集まっていない場合は、コーポレートサイトの構成を見直すことでアクセス数の向上が期待できます。
今回は、コーポレートサイトの役割や構成する要素を紹介します。コーポレートサイトの役割を知り、必要なコンテンツを掲載することで、より効果的なコーポレートサイト作りの役に立つでしょう。
コーポレートサイトの必要性

コーポレートサイトは、公式な企業情報を発信する場所です。コーポレートサイトを閲覧するユーザーは、消費者や取引先、株主などさまざまです。
コーポレートサイトのメリットは、信頼できる企業情報を発信する他に、企業イメージを発信してブランディングにも役立ちます。さらに、経営状態を公表し、株主や投資家へアピールすることもできるでしょう。
企業情報の公開
まず、コーポレートサイトは、企業情報を公開しているWebサイトです。所在地や代表者名、事業内容など、その企業の詳しい情報を掲載しています。
インターネットを活用したビジネスが加速している現在では、企業情報をGoogleやYahoo!で検索しリサーチすることが主流でしょう。
その際に、「企業名で検索しても表示されない」「最低限の情報しか見つからない」といった場合は、企業の信頼を損ねてしまいます。
コーポレートサイトがあれば、公式な企業情報を公開することで信頼性も向上するでしょう。
ブランディング
コーポレートサイトは、ブランディングの効果も期待できます。
企業イメージやメッセージ、企業の取り組みなどを発信することで、「どんな企業なのか?」ということを伝えられます。
「イミ消費」という言葉があります。イミ消費とは、購入する際に「社会に貢献できているか?」といったことを重要視する消費行動です。
SDGsという言葉が定着し始めているように、環境問題や社会問題を意識して生活している消費者も増えています。そのため、環境に配慮している会社、商品を購入することで間接的に社会に貢献しているなどの、もの以外の価値を見極め購入している消費者もいます。
そのため、コーポレートサイトで「環境問題に取り組んでいる」「事業内容がどのように社会に貢献しているか」といった取り組みを発信し、ブランディングすることも重要です。
IR情報
IR情報は、企業が投資家や株主に対して、財務状況を提供しています。
企業にとって、円滑な経営をする上で株主や投資家との関わりは欠かせません。
コーポレートサイトで、IR情報を発信し経営状況を公開することで、株主や投資家の判断材料になる情報を提供します。
さらに、企業情報とメッセージと合わせて、会社の経営状況を発信すれば、より株主や投資家が自社に興味を持ってもらうきっかけになるでしょう。
コーポレートサイトの制作の効果

コーポレートサイトを制作すると、主に次の3つの効果が期待できます。
信頼性の向上
コーポレートサイトを運用することで、信頼性が向上します。
たとえば、買い物中やSNSで気になる会社名を見つけた際に、GoogleやYahoo!を使って会社名を検索することはよくあるでしょう。その際に、検索してもホームページが見つからなければ、会社が本当に存在するかどうか疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
一方で、会社名で検索した際に、すぐに探していた会社名のコーポレートサイトが見つかると、「しっかりしている会社」「存在している会社」といった認識ができます。
コーポレートサイトをしっかり制作することで、企業の信頼性が伝わるでしょう。
採用の効果
コーポレートサイトは、人材採用にも効果が期待できます。
求人サイトで人材を募集している場合も、求職者は応募したいと思った会社がどんな会社なのか、コーポレートサイトを見てリサーチしています。
もしコーポレートサイトが見つからない場合は、会社の存在を疑われ応募をやめてしまう求職者もいるかもしれません。
一方で、コーポレートサイトに企業情報や会社メッセージが伝わる内容があれば、「この会社で働いてみたい」と感じ応募するきっかけを後押ししてくれるでしょう。
コーポレートサイトは、求職者の信頼と応募動機を高め、自社に興味のある人材の確保につながります。
商談機会の獲得
コーポレートサイトの運用は、商談機会の獲得につながります。
コーポレートサイトには、問い合わせフォームを掲載する企業がほとんどです。なぜなら、問い合わせフォームから、消費者とのコミュニケーションや新規顧客の開拓が可能だからです。
特に、新規顧客との商談の機会を得られる点は、コーポレートサイトの大きなメリットでしょう。コーポレートサイトを通して、他社から自社へアプローチがあり、商談の機会が増えます。
コーポレートサイトを定期的に運用すれば、GoogleやYahoo!検索時にコーポレートサイトのコンテンツが検索結果として表示され、さらにチャンスが広がるでしょう。
コンテンツに興味をもった人が、コーポレートサイトを通して事業内容を知るきっかけができると、問い合わせも増加します。その結果、新規顧客からの商談機会につながり、自社のビジネスの発展に効果が期待できます。
コーポレートサイトを構成する要素

コーポレートサイトの役割を果たし、運用効果のあるコーポレートサイトにはどんな構成が必要でしょうか。ここでは、コーポレートサイトに掲載するコンテンツを「基本的な要素」と「プラスしたい要素」にわけて紹介します。
基本的な要素
コーポレートサイトに必ず掲載したい情報を紹介します。企業の信頼性を保つために、必要な構成要素です。
会社概要
正式名称や所在地、代表者名などの企業情報を掲載します。取引先や株主などのビジネスに関係するユーザーだけでなく、求職者もチェックしている項目です。企業の信頼性を向上させるために、必ず掲載しましょう。
会社概要に掲載する内容は主に以下の通りです。
サービスや商品情報
どんなサービスや商品を取り扱っているのか、自社のサービスや商品について紹介するページです。
会社概要で事業内容について記載していますが、より詳細に商品やサービスについて情報を掲載することで、消費者や取引先、投資家などの情報収集に役立つでしょう。
最新情報
新しい商品やサービスの発表、企業の最新情報を更新しましょう。最新情報は、「ニュース」「お知らせ」などの項目名で掲載されることもあります。
最新情報は、更新された日付に合わせて掲載されます。日付を見て、定期的に更新されているとわかるコーポレートサイトは、信頼性も向上するでしょう。
採用ページ
採用活動をしている場合は、コーポレートサイトに採用ページを掲載することがおすすめです。コーポレートサイトは、企業に興味を持っている求職者も閲覧しています。
「自社に就職したい」といった求職者が、採用情報をみることで、企業に共感している人材を確保することにつながるでしょう。
IR情報
企業の経営のために、株主や投資家への情報発信も必要です。
役員の人事変更や本社移転、財務状況などを書面(PDF)で公表します。
IR情報は、主に株主や投資家に向けた情報ですが、役職名の確認や本社の所在地など、取引先もチェックしています。さらに、会社の将来性を見るために求職者もチェックしていることもあります。
問い合わせフォーム
企業への問い合わせページを用意することで、ユーザーが手軽に企業とコンタクトを取れます。
商品やサービスの問い合わせだけでなく、ビジネスの相談など、ビジネスを広げるチャンスにつながることもあるでしょう。
ユーザーの満足度やビジネスチャンスを広げるためにも、問い合わせフォームを用意することがおすすめです。
プラスしたい要素
次に、コーポレートサイトにプラスしたい構成要素を紹介します。基本要素にプラスすることで、企業の独自性が加わります。
沿革
歴史のある企業の場合、設立の歴史を紹介する沿革がおすすめです。
どのような経緯で会社が設立されたのか、商品の開発時期などが、時系列でわかることで、会社の信頼性の向上が見込めます。
メッセージ
代表者や企業のメッセージを掲載します。メッセージを掲載することは、企業がどんな思いでビジネスをしているのかがユーザーに伝わります。
事業や商品の紹介だけのコーポレートサイトは、事務的な印象をユーザーに与えてしまうかもしれません。しかし、企業が目指す姿や代表者の経営方針がわかるメッセージは、ユーザーの共感を呼びます。
さらに、メッセージと同時に代表者の顔写真や、社員の集合写真などを掲載すれば、人間味やあたたかさも感じられるでしょう。
開発ストーリー
商品やサービスの開発ストーリーを掲載します。商品やサービスの発売までは、さまざまな人の苦労や努力があることでしょう。
ストーリーを公開することで、具体的なこだわりポイントや悩みの解決などをユーザーに伝えることが可能です。
商品やサービスの価値だけではなく、開発の苦労や思いを伝えることで、PRにもつながります。
よくある質問
よくある質問をまとめて掲載すると、コーポレートサイト運営担当者の手間を省くことが可能です。さらに、ユーザーもコーポレートサイト内で質問したいことの答えがすぐに見つかるため、利便性の高いコーポレートサイトになります。
コーポレートサイトの構成の作り方

コーポレートサイトの構成を作る際のポイントを紹介します。
ターゲットを考える
まず、コーポレートサイトのターゲットを考えます。
コーポレートサイトには、取引先・株主・投資家以外に消費者や求職者など、タイプの異なるユーザーが閲覧します。
取引先や株主は、経営情報をみたいとコーポレートサイトを訪れるでしょう。一方、消費者は、商品やサービスの詳細情報を求めています。
取引先や求職者は、企業情報をチェックするでしょう。このように、ユーザーのタイプにより必要な情報が異なります。
どのターゲット向けにコーポレートサイトを制作するかによって、必要な構成要素も変わります。コーポレートサイト制作前に、ターゲットについて考えておくことが大切です。
目的を考える
次に、なぜコーポレートサイトを制作するのか、目的も考えましょう。
たとえば、ブランディングを目的とした場合、商品の具体的な説明よりも環境問題や社会に貢献できる商品であることを伝えると効果が期待できます。ビジネスチャンスを広げたい場合は、経営状況などの情報や代表者メッセージの掲載が有効でしょう。
このように、目的によってコーポレートサイト構成が異なります。効果的な構成を作るためにも、目的をはっきりさせておくことが重要です。
競合他社を参考にする
コーポレートサイトの構成を考える際に、競合他社のコーポレートサイトを参考にすることも効果があります。
- どんな内容のコーポレートサイトを作っているのか
- デザインは?
- 対象ターゲットは?
などの視点から、自社と他社を差別化できるポイントを探ってみましょう。
競合他社のコーポレートサイトを参考にすることで、ユーザーに役立つコンテンツや自社の強みを発見することに役立ちます。
構成の参考にしたいコーポレートサイトの例
最後に、構成を参考にしたいコーポレートサイトを紹介します。
ファンファーレ株式会社

参考
「廃棄物回収」という、一般消費者にはイメージしにくい内容もSDGsとの関わりを紹介することで、わかりやすく事業を紹介しています。
「イミ消費」にも効果的なブランディングを強化した構成です。
会社紹介のページでは、メンバーを写真付きで紹介するなど親近感もある内容が魅力です。
メッセージ性の強いコーポレートサイト。まず目を引くオリジナル性の高いビジュアル。まるで絵本を読むように会社の考え方やとりくみを読ませてしまうコーポレートサイト。昨今、会社のフィロソフィを伝えることを大切にされる会社が増え、ブランディングを強化したコーポレートサイト、ここ数年多くなってきています。
株式会社マーケティング研究協会

参考
自社の強みをアピールしつつ、セミナーなどの取り組みを効果的に取り入れています。
自社の紹介だけでなく、マーケティングを学びたい人にとっても役立つコンテンツが豊富です。
コーポレート内でサービスであるセミナーに申し込める。コーポレートサイトとサービスサイトを別サイトにすることが多いですが、こちらはサービスサイトと混在したコーポレートサイト。実は意外と多い形。ですが、情報整理、導線設計も素敵で、迷わずセミナーに申し込めるのは素敵ですね。
株式会社NTT DXパートナー

参考
複数ページを活用するコーポレートサイトが多い中、1ページで完結する構成のコーポレートサイトです。デザインや情報はとてもシンプルですが、社員の紹介は写真を使うなど、信頼性にも優れたコーポレートサイトです。
1ページ完結する珍しいタイプのコーポレート。それでいてシンプルでわかりやすく、空気感も美しく、清潔感あふれるサイト。
まとめ
コーポレートサイトは、企業の信頼性やブランディングにも重要な役割を持っています。
より信頼性を高めるためには、企業情報や事業内容などの情報を正確に掲載することが大切です。
さらに、ブランディングや独自性を出すために、社会貢献の取り組みや社員の紹介、会社の歴史などをあわせて紹介するとより効果的でしょう。
現在では、コーポレートサイトは名刺としての役割以上に、企業イメージやブランディングの役割もあります。インターネットを通したビジネスが進む中、より効果的なコーポレートサイト制作の参考にしてみてください。
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