学校のサイト制作で重要なことは?受験生向けコンテンツやデザインも解説
学校関係者の方、Webサイト制作で迷っていませんか?
「出願者を増やしたいけれど、どうしたらいいだろう?」
「もっとたくさんの人に、当校のことを知ってほしい!」
やりたいことを実現するためにどんなWebサイトが望ましいのか、はじめから明確にイメージできるご担当者の方は少ないかと思います。そもそもどこから考えればいいのかさえ、わからないかもしれません。
そこで本記事では、学校、とくに高校生の進学先となる大学と専門学校を想定して、Webサイトを作るときに考えるべきことについて解説しました。
少子化の影響もあり、今は学校が受験生に選ばれている側面もあります。自校が選ばれるためのツールとしてWebサイトはとても利用しやすく、運用次第で高い効果が見込めます。
これから自校のWebサイトを作りたいとお考えの方はもちろん、すでにWebサイトはあるけれどリニューアルをお考えの方もぜひお読みください。
なぜ学校にWebサイトが必要なのか?
学校にとってWebサイトとは、受験生や在校生をはじめとして、学校に関わりのある多くの人との重要なコミュニケーションツールです。とくに受験生とは、学校を知ってもらう段階から「入学したい!」と思ってもらう段階まで、ほぼすべての段階で接点を持つことができます。若い世代を中心として多くの人が使っているスマートフォンから24時間アクセスできるのも強みです。
学校のWebサイトの制作のポイント
まず最初に、学校のWebサイトを作るときに押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
他のメディアとトーンを揃える
受験生との接点はWebサイトだけではありません。学校案内のような紙媒体もあります。メディアはそれぞれが独立しているのではなく、連携して存在するものなので、全体のトーンを揃えて、どのメディアからも一貫した印象を与えられるようにしましょう。
高校生の視聴ステップを意識する
Webコンテンツは、しっかりと読んでもらえることが少ないです。多くの人は、必要そうなところを探して読むという読み方をします。
とくに学校のWebサイトは、活字離れが進んでいると言われる高校生の世代がメインターゲットです。写真や見出しを流し見て、気になったところを読んでいると推測されます。この視聴ステップを意識すると、写真や動画などのビジュアルや、見出しがいかに重要であるかわかりますね。
高校生の視聴形態も意識する
10代のスマホ利用率は97%弱という調査もあるとおり、高校生はスマホでWebサイトを見るケースが多いと考えられます。この視聴形態を考慮すると、レスポンシブ対応は必須です。スマホでの見え方も含めてデザインを検討すべきでしょう。
拡散しやすい仕掛けを用意する
Facebook、Tiwtter、InstagramなどSNSの投稿ボタンを設置し、高校生同士のつながりで拡散を狙う施策も有効です。共感を呼ぶコンテンツの制作や、SNSの公式アカウントの運用により、さらに拡散を促せますが、急にやってもうまくいきません。普段からの継続的な情報発信が基本です。
更新可能なシステムであること
学校のWebサイトは、更新作業が意外とあります。ニュースやイベント情報などの日常的な情報発信に加えて、カリキュラムや入試情報などは期ごとに更新が必要です。きちんと運営すると、ほぼ毎週何らかの更新作業があると考えていいでしょう。
これらの更新作業は、コスト、効率の両面で学内で行うのがベターです。したがって自分たちで更新が簡単に行えるシステムであることは、運営上、非常に重要なのです。WordPressをはじめとするCMSを利用することになりますが、操作性やカスタマイズも含めて制作会社に相談しましょう。ちなみに弊社では、簡単なマニュアルを作ってお渡しすることもあります。
学校のWebサイトのターゲットは誰か?
大学や専門学校の場合、サイトを見るのは主に以下の方々です。
- 受験生
- 在校生
- 保護者
- 卒業生
- 進路指導の先生
- 企業の採用担当者 など
中でも一番見てくれるのは、受験生およびその保護者でしょう。この方々がメインのターゲットになります。
筆者は以前、とある大学のWebサイト運営に関わっていました。その時、トップページ以外でよく見られていたのは「説明会情報」「募集要項」「大学紹介」「カリキュラム」など、受験生に関係のあるコンテンツでした。御校のWebサイトを調べてみてください。おそらく同じようなページがPVを稼いでいるはずです。
したがってWebサイトを企画する上では、受験生をメインのターゲットに置きつつ、その他の関係者にも情報発信ができるようにします。メイン以外のターゲットには、それぞれ専用のページをサイト内に用意して情報を提供するのがいいでしょう。
コミュニケーションフェーズとWebサイトの役割
受験生をメインのターゲットとした場合、Webサイトでどんなコミュニケーションが取れるのか、フェーズごとに考えておきます。この「フェーズ」という考え方が重要です。
受験生の視点で募集のフェーズを区切ると以下の4区分になります。
- 発見:学校名、存在を知る段階
- 興味:おもしろそう、詳しく知りたいと思う段階
- 行動:説明会などのイベントに参加する段階
- 確認:この学校に入学したい!と決める段階
それぞれのフェーズにおいて受験生と接点をもつことのできるメディアは以下のとおりです。
マスメディアや進学情報サイトで学校の存在や名前を知ってもらった後は、学校主催のイベントに誘導したり、「この学校を受験しよう!」と決めてもらったりするときの材料としてWebサイトが機能します。
学校のWebサイトの長所と短所
受験生に向けた情報発信手段として、Webサイトは以下の点で優れています。
- 更新しやすい:常に最新情報を提供できる
- スマホで見られる:高校生世代が馴染んでいるメディア
- リッチな表現が可能:動画やアニメーションを組み合わせた表現ができる
イベントやニュースなどの鮮度が重要な情報を、自前で更新して素早く公開することができます。Webサイトは高校生世代になじみ深いメディアであり、テキスト、画像、動画などを組み合わせた多彩な表現が可能です。
一方で発見段階に弱いのは短所と言えるかもしれませんが、進学ポータルサイトやSNSなどの利用によりカバーできます。学校名を知ってもらえれば、関心をもった人が指名検索でWebサイトに来てくれるかもしれません。
Webサイトを作る目的は?
学校のWebサイトを作る目的もフェーズごとに分けて考えます。Webサイトの場合は、「興味」と「確認」のフェーズです。
興味 | 確認 |
---|---|
・学校への興味を喚起する ・資料請求 ・説明会などのイベント申し込み |
・個別相談 ・願書請求 ・出願 |
目的が複数あるように見えますが、それぞれが「新入生を集める」という大きな目標につながっている小さな目標です。通過点のようなものと考えてください。
目的を決める際には、KPI(目標数値)も設定します。例えば、興味喚起ならサイトの閲覧数がKPIです。資料請求なら請求数、イベント申し込みなら申し込み件数がKPIとして設定できます。KPIを設定することで、達成度合を確認し、様子を見てサイトの改善が行えます。
コンテンツで伝えるべきこと
コンテンツで伝えるべきことは2つあります。「情報」と「雰囲気」です。 それぞれ 「理解」と「共感」と言い換えることもできます。
伝えるべき情報を整理する
一般的に受験生が知りたいのは以下の情報です。
学び | 将来 | 生活 | 入試 |
---|---|---|---|
学部・学科情報/カリキュラム/制度・プログラム など |
就職率/就職先/資格取得/卒業生インタビュー など |
キャンパスマップ/部活・サークル/イベント/学食 など |
出願方法/入試日程/試験内容/授業料/奨学金制度 など |
これらに加えて、学校概要や教育理念など学校の特色を伝えることで、どんな学校なのかを理解してもらえます。
学校の雰囲気を伝える
自校に対して「自分に合っている」というフィット感を持ってもらうためには、学校の雰囲気も伝えなければなりません。受験生はWebサイトから雰囲気も読み取ろうとします。説明会やオープンキャンパスに参加できない、あるいは開催日が遠い場合はなおさらです。情報を伝えることに集中するあまり、疎かにしないようにしましょう。
関心が高い人ほど「どんな学校なのか」を深く知りたがっているはずです。在校生や卒業生の声、イベントのレポートなど情報として伝えられる部分もありますが、これらを「どうやって伝えるか」が大きく影響します。その点、Webサイトでは写真、動画、アニメーション、イラストなど幅広い表現方法が選択できるので、見せ方はかなり工夫が可能です。
またサイト全体のデザインも雰囲気に大きく関わります。デザインは額縁のようなものです。額縁次第で絵の印象がガラリと変わるように、Webサイトもデザイン次第でコンテンツをさらに魅力的に見せることができるのです。
学校のWebサイトの制作手順
学校のWebサイトを制作する場合、多くは弊社のようなWeb制作会社に依頼されると思います。弊社の例でお話しすると、制作の流れは以下のとおりです。
- 企画立案
- 情報設計
- 制作・開発
- テスト
- 運用改善
1. 企画立案
ヒアリングシートにあらかじめ書き込んでいただいた情報をもとにお話を伺います。この段階で、Webサイトの目的やコンセプトなどを明確化。目的やコンセプトは、はじめからお持ちでなくても大丈夫です。お話を伺いながら、ご提案して内容をすり合わせていきます。
サイト企画の基本〜インサイトで理解度を深める
2. 情報設計
ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすいように、サイトを設計します。
全体像はサイトストラクチャーによって可視化し、最適な導線を探っていきます。サイト内の回遊性をよくするだけでなく、資料請求などのゴールにスムーズに到達してもらえるように考察を重ねる過程です。
ページごとの見やすさはワイヤーフレームを作成して検討します。いったん弊社で案を作成した上で、何を、どの順番で、どのくらいのボリュームで見せるのか、見せ方はこれでいいかなど、クライアント様のご意見を伺いつつ進めてまいります。
3. 制作・開発
ワイヤーフレームを元にデザインを起こし、コーディングしていきます。記事コンテンツの更新を簡単にするCMSの実装を行うのもこの段階です。
デザインはユーザーにどんな印象を与えたいのか、目的をもって細部まで詰めていきます。色やパーツだけでなく、ホバーやスクロール時のアニメーションなど動きも印象に関わる部分です。細かな調整でユーザーに与える印象は大きく変わります。
4. テスト
Webサイト公開前に機能やデザインを検証する段階です。問題なく公開できるようにチェックを行います。チェックの内容については以下の記事をごらんください。弊社のWebサイト公開前のチェック項目をまとめてあります。
【ディレクター必見!】Webサイト公開前のチェックリスト
5. 運用改善
学校のWebサイトでは運用フェーズがとくに重要です。一年を通して、シーズンに合わせた情報発信、更新が必要になるからです。
運用はクライアント様側でのアクションが主になりますが、どう進めていけばいいかわからなくなることもあるはずです。そんな時に必要なアクションやリソースの確保などについてご相談いただくこともできます。
成果を出すWebサイト改善とは?4ステップでわかりやすく解説
まとめ
以上、学校のWebサイトを制作するときに考えるべきことについてお伝えしました。
Webサイトは情報発信の手段ですが、受験生は御校が「どんな学校か」を雰囲気も含めて読み取ろうとしています。そこを考慮すれば、サイトのコンセプトとそれを体現するためのデザインは非常に重要です。Webサイト制作の際には制作会社とよく話し合って、イメージを固めましょう。やりとりをしながら、目指すWebサイトの形を徐々に整理していただければよいかと思います。
制作実績|選ばれる専門学校へ 神戸電子専門学校サイト
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:加藤久佳 デザイン:小林沙綾