SEO内部対策
サイトリニューアルするときの目的としてSEOを挙げる企業が多いです。数年前にリニューアルしてから、ほとんど変えていないケースが多く、現状のアルゴリズムに適したサイト構造ではないことが多々あります。
サイトリニューアルはSEOの内部対策を施す絶好の機会。最新のSEOに最適なサイト構造を設計・実装することで、サイト訪問数の拡大・コンバージョンの拡大を図ります。
クーシーではSEOキーワード選定から、サイト構造の設計、ワイヤーフレーム設計、デザイン、実装までワンストップでご提供しています。最近ではCore Web VitalsなどUX指標を考慮したHTML/CSSコーディングも対応が求められます。
SEO内部対策の2ポイント
SEOの内部対策は2つに大別できる。技術的には詳細なSEO施策は多数ありますが、大きく分けると下記の2点。
1.カテゴライズに適したサイト構造へのアップデート
2.各ページがGoogleに適切に評価される設計に改善
きれいなサイトをつくって、キーワードに沿ってコンテンツもつくったのに、検索順位は思ったように上がらない。そんなサイトでは、サイト構造やページのどこかでボトルネックがあり、上記2ポイントが最適になっていないことが多いです。
ボトルネックに沿ったSEO内部対策を施すことで、コンテンツがGoogleに適切に評価され、検索順位を向上できます。
代表的な内部対策をご紹介します。
カテゴリー認識に適したサイト構造がポイント
現在のSEOでは、基本的にはコンテンツ評価が重要ですが、コンテンツがバラバラの場所にあっても最適な姿にはなりません。Webサイトのドメインや各ディレクトリ・ページがどのようなキーワードカテゴリーに属しているか、Googleはクローリング・インデックスするときにカテゴライズしています。
関連するページがバラバラの場所にあると、Googleのカテゴライズが最適にならない可能性があります。Googleのカテゴライズを最適化するためには、既存のコンテンツ・ストラクチャーを整理し、カテゴリーを適した形に設計することが必要です。
クーシーでは、現状分析や意向をヒアリングさせていただき、貴社に最適なサイト構造をご提示します。
キーワード設計がカテゴリーの基礎になる
ターゲットユーザーが検索するキーワードを調査することがファーストステップ。検索キーワードには、異なるカテゴリーや上位・下位概念によるキーワードの粒度など差があります。
また、検索キーワードによって月間の検索回数が大きく異なります。上位概念の検索キーワードになるほど一般的には検索回数が多く、競合サイトも多い傾向となります。
既存サイトの現状とSEOの対象とする検索キーワードをもとに、サイトストラクチャーと割り当てるキーワードの設計を行います。既存サイトの場合は、すでに特定のページがある検索キーワードで評価を受けています。
新たな設計にする場合には、現状の評価を考慮の上、既存キーワードと新キーワードをどのような構造で配置するとSEOに最適な形か設計が必要です。
カテゴリー構造を組み立てるときには、関連性が高い・上位下位概念となるキーワードの組み合わせを行い、どのようにカテゴライズするか決定します。そのため、元になるキーワード設計がサイト構造に大きく影響します。
適した内部リンク設計でクローリングを改善
キーワード設計とカテゴリ設計ができると、それらをもとにできるページが適切にクローリングされるための工夫が大事です。
Googleに各ページを意図したカテゴリーで認識してもらうために、TOPや各カテゴリー・詳細ページ等で、どのページへの内部リンクを設けるか設計します。やみくもに内部リンクをたくさん設置しても効果は低いです。
内部リンクはGoogleのクローリングのほか、ユーザーが使いやすいUIもセットで設計しなければなりません。
また、内部リンクのアンカーテキストもポイント。「詳細」「もっと読む」ではユーザーにもわかりにくく、Googleも遷移先のページの内容をアンカーリンクからは理解できない内容です。ページ内容がわかるアンカーテキストに改善することが必要です。
基本中の基本、TDを魅力的な提案にする
Googleがページコンテンツを評価する代表的なファクターがタイトル(T)とディスクリプション(D)。2つ合わせてTDとよく言われます。
タイトルは、ページコンテンツを最も端的に要約した題名で、Googleがコンテンツを理解するための重要な要素のひとつです。ディスクリプションは同じくページコンテンツを要約したものですが、通常は120文字前後を表示するため、タイトルでは伝えきれない少し長めの要約・説明文を伝えることができます。
Googleの検索結果では、基本的にはタイトルとディスクリプションの2つが表示されます。ユーザーは検索結果のタイトルとディスクリプションを読んで、クリックするかどうかを決めています。そのため、タイトルとディスクリプションはクリック率を左右する要素でもあり、内容次第で検索結果からの訪問数が増減します。
タイトル・ディスクリプションは、検索順位とクリック率の2つの指標を動かすファクターのため、改善することでSEOの成果を上げられる重要ファクターです。SEO内部対策では、タイトルとディスクリプションをページの情報価値を端的に表し、かつ、ユーザーにとって魅力的な要約文に改善します。
Core Web Vitalsの改善でユーザー体験を損なわない
GoogleはUX指標としてCore Web Vitalsを発表し、2021年6月中旬から8月までに検索ランキングの評価シグナルとして段階的に公開するとしています。
Core Web Vitalsは、主にページ読込スピードと表示崩れに関する指標(LCP・FID・CLS)でスコア化していて、Page Speed Insightsなどでページごとにチェックすることができます。
Core Web Vitalsの指標解説はこちらをご覧ください。
多くのサイトでCore Web Vitalsに対応できていないため、Page Speed Insightsのスコアが低いサイトが多数あります。前提としてコンテンツが重要性高いため、Core Web Vitalsを改善すれば検索順位が上がるというものではありません。
競合サイトと同程度の評価のときに、Core Web Vitalsのスコアが影響して多少、検索順位が上下する程度の影響力ですが、今後対策を目指すサイトは増えていく傾向です。とくにコンテンツをしっかり提供しているサイトでは、次の施策としてCore Web Vitalsの改善に取り組むタイミングです。
SEOコンサルティングやベンダーでは、HTML/CSS/JSなどのコーディングに精通していないため、どのように改善すべきか理解していない企業もあります。クーシーでは、フロントエンジニア・コーダーがコードを組み直したり、修正することで低スコア要因を解消することができます。
構造化データで流入数を増やす
Googleはページのコンテンツを適切に理解するために、構造化データに対応しています。構造化データとは、データ形式のひとつで、テキストを分類して意味や背景情報をタグ付けするものです。テキストに意味づけした構造化データによりGoogleがテキスト情報をより認識しやすくなります。たとえばイベントの構造化データでは、場所やイベント名、主催者、アーティストなどをタグ付けできます。
Googleは構造化データをコンテンツ理解だけではなく、検索結果でコンテンツをリッチに表示するために利用しています。イベントでは下記のように検索結果の最上部に各種イベントが一覧表示されます。
記事の構造化データでは、キー画像や見出し、パブリッシャーをカルーセル表示しています。
検索結果でのリッチな表示は、1ページ目の上部に表示され、見せ方も変わるため、検索結果からの流入数が増えることがメリットのひとつです。
SEOコンサルティングだけのベンダーでは、構造化データを実装することはできません。クーシーではフロントエンジニア、プログラマーが構造化データの実装を対応するので、コンサルティングから施策実行まで一気通貫で対応できます。
コンテンツ流通をスムーズにする内部対策
現在のSEOは、コンテンツの質がともなわないと検索ランキングの上位争いにすら入れません。コンテンツは必須ですが、Googleがコンテンツを適切に評価できるサイト環境に改善し、コンテンツをスムーズに流通するために、SEO内部対策は大前提の施策です。
これからSEOの成果を上げたいなら、内部対策で十分にサイトを整え、有用なコンテンツづくりに時間投資していきましょう。
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