採用サイトに掲載する社員インタビューの効果やメリットとは?
採用サイトは、企業の魅力を伝えられるWebサイトとして、採用活動の効果が期待されています。その採用サイトに掲載する内容は、企業の特徴や魅力を求職者に伝えようと様々な工夫がされています。
その一つが、社員インタビューです。社員インタビューの掲載は、求職者により身近に企業の魅力を感じてもらえるメリットがあります。しかし、「社員インタビューってどうやって作るの?」「どんな質問をすればいい?」と悩む担当者の方もいるのではないでしょうか?
そこで、本記事では採用サイトに掲載する社員インタビューの作成方法や質問例を紹介します。求職者の参考になる社員インタビューを掲載し、自社の魅力を伝えましょう。
採用サイトを制作するならチェックしたい5つのポイント
採用サイトに社員インタビューを掲載するメリット
先述したように社員インタビューは、企業の魅力を伝えられる点で効果的です。しかし、社員インタビューのメリットはこれだけではありません。ここでは、社員インタビューの4つのメリットについて紹介します。
企業の魅力を伝える
社員インタビューの効果として、一番に思いつくのは「企業の魅力を伝える」ことではないでしょうか?22卒学生の1月1日時点の就職意識調査~キャリタス就活2022 学生モニター調査結果(2021年1月)の結果によると、学生が企業を選ぶ際に、職場の雰囲気や仕事内容、将来性などを重視していることがわかります。
実際に働いている社員の言葉で語られる社員インタビューは、求職者が重視している職場の雰囲気や仕事内容を、より現実的に伝えられる効果があるでしょう。
採用サイトに、働きやすい職場・アットホームな職場と文字で示すだけでは、多くの企業でみた言葉であり、信ぴょう性にかけてしまうでしょう。しかし、実際に働く社員の言葉によって、働きやすさや仕事に対するやりがいを具体的に伝える社員インタビューは、求職者の心を掴み、応募したい企業として選ばれる可能性が広がります。
参考
ミスマッチ防止
社員インタビューには、ミスマッチを防止する効果も期待できます。ミスマッチは、採用活動の課題の一つです。採用活動では、時間とコストをかけて採用した人材が、内定辞退や早期退職となるケースもあります。たくさんの時間とコストをかけて採用・育成しているため、1からの人材探しは企業の大きな負担です。
ミスマッチは、求職者がもつ働くイメージと、実際に働いたことからくるギャップによって、引き起こされます。「思っていた仕事内容と違った」「職場の雰囲気が合わなかった」などの理由は、早期退職の原因です。
このようなミスマッチを防ぐためにも、業務に関わる社員によるインタビューは、リアリティを伝えられ、結果としてミスマッチを防ぐことにつながるでしょう。
信頼性の向上
企業の魅力を伝えるポイントでも紹介しましたが、社員インタビューによって信頼性が向上します。企業の魅力を伝える役割が、採用サイトです。そのため、職場の雰囲気や仕事内容に関して、なるべくポジティブに記載する場合が多いでしょう。
しかし、求職者の立場になってみると、採用サイトに記載されている職場の雰囲気は本当なのだろうか?と疑ってしまうこともあります。整えられた文章や写真で職場の雰囲気を掲載しても、転職経験者などは、その情報を100%信頼することはないかもしれません。
一方、社員インタビューではどうでしょうか?企業側のチェックはあるにしても、社員それぞれのやりがいや職場の雰囲気の感じ方を詳細に掲載できれば、信頼性がアップします。信頼できる企業と求職者が認識すれば、応募者数も増え求める人材確保の効果が期待できます。
働くイメージがもてる
社員インタビューによって求職者が働くイメージをもてることもメリットの一つです。募集要項にある仕事内容や勤務地の住所だけでは、具体的な働くイメージをもてる人は少ないでしょう。
しかし、社員インタビューを通して、思い出深い出来事や仕事のやりがいを目にすることで、求職者が実際に働くイメージをもつことも可能になります。さらに、社員インタビューから、自分の将来像を描きやすくなり、応募する動機も見つかりやすくなるでしょう。
採用サイトに掲載する社員インタビューの方法
採用活動で効果を発揮する社員インタビューの掲載ですが、効果的な社員インタビューを作るためには、どうすればいいでしょうか?ここでは、社員インタビューの作成方法を紹介します。
伝えたい内容を決める
まず、求職者に伝えたい内容をはっきり決めることがポイントです。伝えたい内容を決めることで、社員インタビューに適した人材選びや質問の内容がまとまります。
これから紹介する社員インタビューの例では、基本的な社員インタビューの質問を紹介しています。これらの質問を通して、求職者に伝えたい情報や企業の魅力を決めておくことで、企業が求める人材に効果的にアプローチできるインタビューが作成できるでしょう。
たとえば、企業で長く働いてもらいたい場合です。自社のキャリアプランを紹介すると同時に、実際に自社でキャリアを重ねている人材を紹介することで、求職者は将来像をイメージしやすくなります。このように、社員インタビュー作成前に、伝えたい内容を決めておくことがおすすめです。
社員を決める
伝えたい内容を決めたら、社員を決めましょう。先ほどの例で言えば、新卒から数年後の社員を抜擢することで、キャリアやスキルアップについての話を、より身近に求職者に伝えられます。転職者向けであれば、転職から自社内でキャリアを積み重ねている人材を選ぶと、より求職者にとって共感できるインタビューとなるでしょう。
注意点は、人材が偏らないようにすることです。性別や年齢、バックグラウンドなど、幅広い人材を選ぶことで、求職者の共感も得られやすくなる効果があります。
インタビューの種類を決める
内容と社員が決まったら実際にインタビューを始めます。インタビューの形式にもいくつか種類があるため、自社にあったインタビュー形式を選び、社員の言葉をひきだしましょう。
インタビューの種類
- 単独インタビュー
- アンケート
- 座談会/対談
単独インタビュー
一対一で行うインタビュー形式です。インタビューと聞いて、一般的にイメージされる形式ではないでしょうか?単独インタビューは、社員1人に対して質問をし、じっくり社員の思いや経験を深掘りできる点がメリットです。
アンケート
アンケートもインタビューとして活用できる方法です。アンケートは、同じ質問を一度にたくさんの社員にできる点で効率よく回答を集められるメリットがあります。社員の声をデータとして採用サイトに掲載する際も活用できるでしょう。
一方、文章による解答は、解答者の意図を汲み取りにくいデメリットもあります。YES・NOだけを解答する社員がたくさんいる場合、求めていた解答や情報量を得られないリスクもあるでしょう。
座談会/対談
座談会や対談は、複数の社員同士が話しながら自社の魅力や自分の経験を振り返られる点がメリットです。部署のメンバーや同期のメンバーなど、親しい間柄であれば、よりリラックスした環境で自社の魅力や仕事のやりがいなどを、話せるでしょう。
一方、口数の少ない人や人前で話しにくい人などは、会話が弾まないことが考えられます。座談会や対談は会話形式のため、どんな内容や本音が出てくるのか予想しにくい点もデメリットです。あらかじめ、会話のテーマを決めてから、話し合いをはじめることが効率的でしょう。
採用サイトに掲載する社員インタビューの質問例
ここでは、採用サイトに掲載する社員インタビューの質問例を紹介します。基本的な質問例からも、社員の人柄や企業の魅力を伝えることは可能です。きっかけとなる以下の質問から、求職者に伝えたい内容をピックアップしてみましょう。
自己紹介
まず、自己紹介です。インタビューされている社員がどんな人なのかを求職者に伝えましょう。求職者はインタビューされている社員との共通点を見つけることで、親近感がわき、共感しやすくなります。
その結果、企業への興味関心を引きつけることにつながるでしょう。どんな人物なのか、名前や年齢の他に、出身校や前職の経歴などを紹介することがおすすめです。
入社したきっかけ
入社のきっかけを質問してみましょう。社員によって、自社に入社しようと思ったきっかけは異なります。たとえば、「面接官が好意的だった」「福利厚生が充実しているから」などです。
入社のきっかけは、自社の魅力をアピールできる効果的な質問です。ぜひ社員インタビューで活用してみましょう。
会社の雰囲気
働く社員から、会社の雰囲気を言葉にしてもらいましょう。求職者へ働くイメージをもってもらうため具体的な内容を掲載します。
たとえば、「入社前と入社後の雰囲気の違い」「実際の上司部下の関係」などです。具体的に伝えるためには、実際のエピソードを交えることで、現実味が増し求職者も信頼できる情報になるでしょう。
仕事内容「一日の流れ」
仕事内容の紹介も、求職者にとって参考になる情報です。先ほど、紹介したデータの中でも、「仕事内容が魅力的」なことは、企業を選ぶ上で重要視されています。おすすめの紹介方法は「1日の流れ」です。出社から退社までの流れを具体的に紹介することで、「もし自分がこの仕事に携わったら」と自分に重ねてイメージできます。
仕事内容は、入社後のミスマッチが起こりやすいポイントです。具体的な仕事内容の紹介は、ミスマッチを防ぎ、仕事内容に魅力を感じてもらえるでしょう。
思い出に残っているエピソード
社員の思い出に残っているエピソードを話してもらうこともおすすめです。仕事のやりがいや働いていて良かったことなど、社員がやりがいと感じていることを質問しましょう。エピソードとして語られることで、求職者の興味関心を引きつける効果もあります。その結果、求職者の記憶に残りやすいメリットもあるでしょう。
失敗談と乗り越えたエピソード
実は、失敗談は親近感を与える効果があるのをご存じですか?たとえば、有名な経営者や実業家の「昔は失敗ばかりだった」というエピソードを聞いて、遠い存在に感じていた人が、途端に身近に感じたことはないでしょうか?
このように社員の失敗談を掲載することで求職者に親近感を持ってもらいやすくなります。さらに、解決策や乗り越えた方法を紹介することで、ストーリー性が強くなり、より印象的なインタビューができるでしょう。
今後の目標
今後の目標は、求職者に未来をイメージしてもらうことに効果的な質問です。社員の具体的な目標から、求職者は自分の将来像をイメージしやすくなります。長く働きたいと思う求職者がいる中、企業の将来性もアピールできるでしょう。
さらに、仕事だけではなく、プライベートに関しての目標もおすすめです。社員によっては、仕事だけでなくプライベートとの両立を目指しています。社員の目標を素直に掲載することは、さまざまな価値観を受け入れている企業イメージを伝えることにも効果的です。
プライベートについて
コロナ禍の影響もあり、働き方を見直す動きも出てきています。また新卒者などの若い世代は、仕事だけでなくプライベートの充実にも価値を感じています。
そのため、プライベートについての質問も求職者にアピールできるポイントです。働き過ぎず休みがきちんと取れることや、家族との時間を大切にしていることなどをインタビューを通して伝えます。ワークライフバランスを大切にしている企業の魅力をアピールできるでしょう。
応募者へ一言
最後に、応募する求職者への一言を掲載しましょう。興味を持って読み進めた求職者へ、応募するきっかけとなるよう、背中を押す言葉もおすすめです。
社員が入社した当時のことを思い出し、求職者の活動に対して応援の言葉をかけるなど、「この企業で働きたい!」と感じられる言葉を添えましょう。
採用サイトに社員インタビューを掲載する際のポイント
最後に、採用サイトに社員インタビューを掲載する際に気をつけたいポイントを紹介します。
求める人材に近い社員選び
社員インタビューは、求める人材に近い社員を選ぶことがおすすめです。たとえば、年齢や経歴など、求める人物像に近い社員を選びましょう。
求める人材に近い社員を選ぶことで、求職者が興味を持ちやすくなります。さらに、自分と重ねることでより企業イメージの理解が深まるでしょう。
求職者目線でインタビューをする
求職者に役立つ情報を提供することを忘れないことが大切です。ポイントは、具体的に紹介することです。応募動機が「福利厚生が魅力的だった」という場合は、具体的な福利厚生の例を紹介してもらうことで、求職者の参考にできる情報になります。
リアルな情報を伝える
会社にとって都合のいいことばかりのインタビューは、求職者の不信感につながることもあるでしょう。インタビューの際は、時には本音でデメリットも話してもらうことで、職場の雰囲気や魅力をより現実的に伝えられます。その結果、好意的な企業イメージを与えられるでしょう。
ストーリー性を持たせる
度々紹介していますが、ストーリー性のある話は、記憶に残りやすいメリットがあります。
具体的な社員のエピソードは、ストーリー性を持って紹介しましょう。
写真や動画を効果的に使う
文字ばかりのインタビュー記事では、全てを読むことに疲れてしまいます。写真や動画を効果的に取り入れることによって、最後まで読んでもらう工夫をすることがおすすめです。
まとめ
採用サイトに社員インタビューを掲載することで、採用活動にメリットがあります。
企業の魅力を伝えるだけでなく、情報の信頼性や親近感のアップにつながります。さらに、働くイメージが具体的になることで、入社後のミスマッチを防ぎ、採用活動の効率化も期待できるでしょう。
求職者目線を意識しながら、伝えたい情報を社員の言葉を通して伝えることで、より求職者の心に残る採用サイトが出来上がります。ぜひ、今回紹介した質問例やポイントを参考に、求職者の心に響く社員インタビューを採用サイトに掲載してください。
この記事を書いた人
三浦まなみ
SNSマーケティングやキャリア、企業のブログ記事など様々なジャンルの記事を執筆。企画構成から執筆まで担当する。現在は、「AnyMaMa」にてライターとして活躍中。
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