今や当たり前? 採用サイトに「社員インタビュー」が必要な理由と効果
コーポレートサイトとは別に、企業が求職者専用につくる採用サイト。少子化や人材確保の効率化、インターネットの普及などが後押しとなり、今や制作することがデフォルトとなっています。
それにしても、なぜ多くの企業が採用サイトを積極的に取り入れているのでしょう。それは、リクルート系サイトに頼らず企業自らが発信することで、欲しい人材をターゲットに絞ることができ、結果その獲得率が高まるから。つまり採用サイトは、企業が長く発展を遂げられる重要な戦略の1つと言えるのです。
核となるコンテンツにも、鉄板なるものが定着してきています。その代表格が今回のテーマ、「社員インタビュー」です。採用サイト制作の実績を数多く持つ私たちクーシーが、改めてその必要性と効果をご説明します。具体的な質問事例も併せてお伝えするのでぜひチェックしてください。
企業も求職者もメリットだらけ! 社員インタビューの効果
社員インタビューが定番化したのは、やはりメリットがあるから。しかも、企業と求職者の双方がうまみを味わえることが大きなポイントと言えるでしょう。一体どんなものがあるのか、企業と求職者に分けて、それぞれのメリットをご紹介します。
企業のメリット:魅力や強み、社風をリアルに伝えられる
言うまでもありませんが、企業が求職者へ真っ先にアピールしたいのは、自社の魅力や強み。学生の求職者も企業を選ぶ際に重視するのは、給与・待遇や将来性のほか、職場の雰囲気や仕事内容である(※)ことから、重要な要素ということがわかります。
参考
でも、会社が単に魅力や強みを伝えるだけでは、求職者の心に深くは刺さりません。大事なのは「誰が言っているのか」。そこで効果を発揮するのが、社員インタビューなのです。
実際に働いている社員が顔を出し、その人の言葉で語ることで、より現実的に伝えられる効果が生まれます。結果、求職者の心を掴み、応募したい企業として選ばれる可能性が高まるのです。
企業のメリット:ミスマッチ防止
「思っていた仕事内容と違った」「実際の職場の雰囲気が合わなかった」。
採用活動の課題の1つ、ミスマッチ。せっかく時間とコストをかけて人材を採用したのに、内定辞退や早期退職者が出てしまった。となると人材探しがまた1からやり直しとなり、企業にとっては大きな負担です。
社員インタビューはこうしたミスマッチを未然に防ぐことができます。なぜなら、ミスマッチが起きる根本的な原因を取り除くことができるから。
なぜミスマッチが起きてしまうのでしょう。それは、求職者が持つ働くイメージと、実際の職場にギャップが生じてしまうことが大きいと言えます。
リアリティーを伝えられる社員インタビューは、実際の社員が登場することで、求職者に具体的な職場の雰囲気を提供することができます。求職者に想像する余地を与えずに済むというわけなんですね。応募段階から、入社前後のギャップを少なくする工夫ができるのです。
企業のメリット:社員のモチベーションアップ
インタビューに選ばれた社員は、いわば企業の代表。そんな大切な役割を任されたということは、自分は正当な評価と期待をされていると思っていいでしょう。また、言ってみれば自分の言葉が世界に発信されるわけですから、当然責任も伴います。
自信と責任はやりがいにつながります。社員のモチベーションはますますアップし、会社の成長や発展に貢献してくれるでしょう。社員インタビューは社内の活性化という役割も果たしてくれるのです。
企業のメリット:コンテンツを二次利用できる
社員インタビューは採用サイトに掲載して終わり、ではありません。SNSや広告などにも利用することができるので、費用対効果がかなり高いマーケティング戦略の1つとなり得ます。
例え採用サイトの社員インタビューページからの応募者の流入が少なくてもさほど気にする必要はありません。「他社との比較ができた」「内定を決めるひと押しになった」という声は意外と多いもの。社員インタビューが応募や入社を決める際のプラス材料となるのは確かです。できるだけ多くの場所に露出させて、その効果を高めましょう。
求職者のメリット:企業理解しやすい
ここからは、求職者にとってのメリットをお伝えします。
コーポレートサイトに企業理念や事業内容は掲載されていますが、それは主にクライアントを対象としているので外向けであり、中の人向けに伝えたいこととは少し異なるでしょう。
そこで、働く側の視点から会社のことをアピールする場となるのが、社員インタビューです。求職者は企業への信頼度も高まり、よりいっそう企業理解を深めやすいと言えます。
企業側にとっては、別角度から自社の魅力や強みを伝えられる絶好の機会となるのです。
求職者のメリット:求める人物像がわかる
企業はただ人材が欲しいわけではありません。“会社の発展に寄与できる人材”を求めます。求職者はその思いや描く人物像を、採用サイト、なかでも社員インタビューで確認することができます。登場する社員の雰囲気や人柄は、欲しい人材に近いと思っていいでしょう。その社員が話す印象的なエピソードや今後の目標などから、企業が求めていることを理解できるのです。
つまり企業側は、欲しい人材の象徴となる社員に出てもらい、その声を通して、具体的に欲しい人物像を伝えられるのです。
求職者のメリット:入社後の働く自分をイメージできる
この後の質問事例で詳しくお伝えしますが、社員インタビューではその社員の担当業務内容や1日の仕事の流れ、やりがいなどを話すことが多いです。求職者はそれらを聞いて、自分が働く姿を具体的に描くことができます。さらに自分の将来像や応募動機なども見つかりやすくなるでしょう。
このことは、企業側にとっては先述したミスマッチ防止策となります。
以上、企業と求職者それぞれのメリットをお伝えしました。社員インタビューがもはや当たり前という新常識に納得された方は多いのではないでしょうか。
採用サイトに掲載する「社員インタビュー」の作り方
では続いて、「社員インタビュー」の作り方と質問事例をご紹介します。これまでお話したメリットをすべて活かすために次のような準備と手順を忘れずに行いましょう。
ステップ1 求職者にアピールしたい内容を決める
何度も言いますが、社員インタビューは、会社の将来を担う人材を獲得する重要な戦略であり、企業が社員を通して「こんな人材が欲しい」という意思表示ができる場です。
ですから漏れをなくすために、求職者に伝えたい内容をはっきり決めることがポイントです。また、伝えたい内容を決めることで、社員インタビューに適した人材選びや質問の内容がまとまります。
ステップ2 社員選定:求職者に伝えたいことを話せる人、求める人物像に近い人
内容が決まったら、ふさわしい社員を選びましょう。例えば企業で長く働いてもらいたい場合なら、自社のキャリアプランを紹介すると同時に、実際に自社でキャリアを重ねている人材に登場してもらうのがおすすめです。新卒から数年経った社員がキャリアやスキルアップの話をすることで、求職者はより自分ゴト化できるでしょう。
欲しい人材の部署が決まっている場合は、上司や先輩に出てもらうことも効果的です。求職者は職場の雰囲気や仕事内容を身近に感じることができます。
ステップ3 単独、対談等、インタビュー形式を決める
インタビューには、単独や対談、座談など複数の形式があります。それぞれに特徴があるので、自社に合ったスタイルを選び、社員のリアルな声を引き出し届けましょう。
インタビューの種類
- 単独インタビュー
- 座談会/対談
- アンケート
単独インタビュー
1対1で行うインタビュー形式です。他の形式よりも1人の社員の思いや経験を深堀りできることがメリットです。欲しい人材に近い社員を登場させることで、よりターゲットに届きやすくなると言えます。
但しじっくりインタビューする分、複数掲載する場合は、時間がかかることがデメリットと言えます。
座談会/対談
複数の社員同士が話し合うことで、1つのテーマにつきさまざまな意見を発信することができます。また、社員が同じ部署や同期のメンバーなど親しい間柄であれば、よりリラックスした環境で話しやすい雰囲気を作ることができます。
一方で、同調圧力を感じて言いたかったことが言えないケースが生じることも考えられます。対談や座談会は会話形式であることから、どんな内容や本音が出てくるのか予想しにくい点がデメリットなのです。その場の流れから名言が生まれることもありますが、あらかじめ会話のテーマを決めてから、話し合いを始めたほうが安心でしょう。
アンケート
アンケートもインタビューとして活用できる方法です。メリットは、同じ質問を一度にたくさんの社員にできる点で効率よく回答を集められることです。社員の声をデータとして採用サイトに掲載する際も活用できるでしょう。
とはいえ、文章による解答は、解答者の意図を汲み取りにくく、個性を活かせないというデメリットもあります。YES・NOだけを回答する社員がたくさんいる場合、求めていた答えや情報量を得られないリスクもあるでしょう。社員の声として、データ化やグラフで表す時に用いるのが賢明で、社員インタビューとしては優先度を低くしたほうがよさそうです。
ステップ4 仕事の魅力や社員の個性を引き出せる質問を作る
当然ながら、質問は事前に作りましょう。そしてインタビューを受ける社員が前もって考えておけるよう、あらかじめ内容を社員に伝えておくことが必須です。
自社の強みや仕事の魅力はもちろん、社員の個性を引き出せる質問も忘れずに入れましょう。求職者は複数の企業を比較検討するのが一般的です。他社との差別化を図るためにも、「人」を強調しましょう。具体的な質問事例はこの後ご紹介します。
ステップ5 働くイメージが湧くような場所でインタビュー、撮影する
撮影場所も抜かりなく。できれば、職場を背景にインタビューを行うことが望ましいです。写真なら、社員の笑顔やキリリとしたポジティブな表情を。動画であれば、社員の話している様子がわかるように撮影しましょう。テキストだけではわからない雰囲気や空気感を伝えるのです。
参考質問事例! 採用サイトの社員インタビューで聞くべきこと
それでは、社員インタビューで聞くべき基本的な質問事例をご紹介します。
自己紹介
まず、自己紹介です。インタビューされている社員がどんな人なのかを求職者に伝えましょう。これにより求職者はその社員との共通点を見つけることでき、親近感や共感を呼ぶことができます。
その結果、企業への興味関心を引きつけることにつながるでしょう。名前や年齢の他に、出身校や前職の経歴などを紹介することがおすすめです。
入社したきっかけ
自社の魅力をアピールできる効果的な質問です。例えば、「面接官が好意的だった」「福利厚生が充実しているから」など、求職者にとっては予期せぬメリットを発見できる可能性もあり、応募意欲が増すことも考えられます。
入社前の会社の印象と実際の雰囲気
求職者に働くイメージを持ってもらうための質問です。実際のエピソードを交えて話してもらうと、現実感が増し求職者の信頼度が高まるのでおすすめです。「実際の上司部下の関係」なども求職者にとってプラスの情報になるでしょう。
仕事内容「一日の流れ」
こちらも求職者にとって参考になる情報であり、ミスマッチを防ぐためにもかなり有効です。企業のメリットで紹介したデータのなかでも、「仕事内容が魅力的」なことは、企業を選ぶ上で重要視されています。出社から退社までの流れを具体的に紹介することで、求職者が自分に重ねてイメージできます。
思い出に残っているエピソード
仕事のやりがいや働いていて良かったことなどを話してもらうことで、求職者の興味関心を引き付ける効果を見込めます。エピソードは求職者の記憶に残りやすいこともメリットです。
失敗談と乗り越えたエピソード
実は、失敗談は親近感を与える効果があるのをご存じですか? 例えば、有名な経営者や実業家の「昔は失敗ばかりだった」というエピソードを聞いて、遠い存在に感じていた人が、途端に身近に感じたことはないでしょうか。
同様に社員の失敗談も求職者に親近感を持ってもらいやすくなります。また、解決策や乗り越えた方法はハウツーとして役立つだけでなく、ストーリー性が強くなり、より印象的なものとなります。
プライベートについて
先述したように、社員インタビューでは社員の個性を打ち出すことも目的の1つです。魅力的な社員がいる企業に悪いイメージはつきませんし、数ある企業のなかでも印象に残りやすいと言えるでしょう。
また、新卒者などの若い世代は仕事とプライベート、両方の充実に価値を感じています。インタビューを通して、休みや家族との時間をきちんと取れること、ワークライフバランスを大切にしていることなどを伝えましょう。
今後の目標
求職者に未来をイメージしてもらうことに効果的な質問です。社員の具体的な目標から、求職者は自分の将来像を描きやすくなります。企業の将来性もアピールできるでしょう。
加えてプライベートに関しての目標もおすすめです。社員によっては、仕事だけでなくプライベートとの両立を目指しています。仕事以外の目標を素直に掲載することは、さまざまな価値観を受け入れている企業であることをアピールできます。
応募者へ一言
締めとして、応募する求職者へのメッセージを掲載しましょう。応募するきっかけとなるよう、背中を押す言葉もおすすめです。
社員が入社した当時のことを思い出し、求職者の活動に対して応援の言葉をかけるなど、「この企業で働きたい!」と感じられる言葉を添えましょう。
事例で確認! 参考になる採用サイトの社員インタビュー
私たちクーシーはこれまでさまざまな採用サイトを企画、戦略立案から制作してきました。その中から、事例として3社様の採用サイトでの社員インタビューをご紹介します。
1. パーソルホールディングス株式会社
企業のカルチャー・MVVを確認できるよう情報設計をし、デザインにストーリーをもたせることで、求職者の共感を生みだすことを意識した採用サイトです。
社員インタビューは、「はたらく人の声」のカテゴリ内に単独インタビュー、座談会に分けて掲載。単独インタビューでは、部門別に11名の社員の方々が登場し、ご自身のバックボーンから業務内容、成長体験や今後の展望などを語っていただいています。
特筆すべきは座談会です。中途、新卒、グローバル人材、複業制度の4グループに分けて、それぞれに該当する社員が各テーマをもとにトークを繰り広げていただきました。これにより、多角的な視点で企業と社員を知ることができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://coosy.co.jp/work/detail/persol/
2. freee株式会社
創造的なサービスを生み出すクリエイティビティと、自由でフラットな制度。こちらならではの2つの特徴が、求職者にバランスよく伝わるデザインを心がけて制作した採用サイトです。
社員インタビューにも、様々な価値観を許容する社風を表現。サブタイトルに「働く本音」を掲げ、社員4名の方々の率直な声を掲載しています。座談会ページもあり、「新規プロジェクトの立ち上げメンバー」や「メンバー×マネージャー」などの3グループに分けて、トークテーマを展開。求職者にとって“気になる実情”に応える内容となっています。
詳しくはコチラをご覧ください。
https://coosy.co.jp/work/detail/freee2018_recruit/
※現在の採用サイトはリニューアルされています。
3. 株式会社ゼネット
就活生に共感と憧れを持ってもらうべく、ICTベンダーとしての実績や取り組みをアピール。加えて写真を多用し、明るいトーンに仕上げた採用サイトです。
社員インタビューは6名の方に登場していただきました。各ページの冒頭には、キャリアステップのフローを図で掲載し、その人がどのようにキャリアを重ねて今に至るかが簡単にわかるようにしています。インタビューも時系列に合わせてストーリー仕立てになっており、その人の経歴を通して会社の様子を知ることができます。
詳しくはコチラをご覧ください。
https://coosy.co.jp/work/detail/zenet/
採用サイトの社員インタビューの注意点
最後に、採用サイトに社員インタビューを掲載する際に気をつけたいポイントを紹介します。
社員の性別、職種、ポジションは偏りがないようにする
インタビューを受ける社員が複数の場合は、人材が偏らないようにします。求職者の共感をできるだけ多く得られるよう、性別、年齢、バックグラウンドなど、さまざまな人材を選びましょう。
質問と回答は、求職者目線で作成する
アピールしたい内容を入れることはもちろん大切ですが、前提として求職者に役立つ情報を提供することを忘れてはいけません。
ポイントは、具体的な回答を引き出すことです。社員の応募動機が「将来性に魅力を感じた」という場合は、具体的な内容を挙げてもらうことで、求職者の参考にできる情報になります。
タイトルにメッセージや要点を入れる
タイトルや小見出しに部署名や名前を入れる。これは何の効果があるでしょうか。正直なところ、何にもなりません。むしろ太字の無駄使いです。目に入りやすい部分には、訴求内容や要点を入れて、求職者の心を掴みましょう。
ストーリー性を持たせて内容に統一感を図る
先述しましたがストーリー性のある話は、記憶に残りやすいというメリットがあります。具体的なエピソードは起承転結といったストーリー性を持たせて紹介しましょう。また、1つのテーマをもとに、質問を構成するのもストーリー性が出ておすすめです。
リアルな声を活かす
会社にとって都合のいいことばかりのインタビューは、求職者の不信感につながることもあるでしょう。時には本音でデメリットも話してもらうことで、職場の雰囲気や魅力をより現実的に伝えられます。その正直さがかえって、企業の好感度を高められるでしょう。
インタビュー写真のほか、動画も積極的に取り入れる
文字ばかりのインタビュー記事では、全てを読むことに疲れてしまいます。社員や職場の雰囲気を伝えるだけでなく、飽きさせない点においても、写真や動画を適宜挟むことが効果的です。
特に注目したいのが動画です。近年、採用する企業が増えています。社員が話している様子や、インタビューではなく仕事風景を撮影し掲載するところもあり、リアリティーや説得力をより与えられる効果があるでしょう。
SNSや動画サイトの普及により、特に若い世代は「読む」から「見る」に軸が移り始めています。それに合わせて、社員インタビューに動画を入れることは今後スタンダードになるのではないでしょうか。
採用サイトの社員インタビューの作り方まとめ
実際に働く社員が語ることで説得力や信頼性、親近感が増し、欲しい人材に近い社員が登場することで、ターゲットを獲得する率が高まると言える社員インタビュー。採用サイトには必須のコンテンツであり、質問内容や今注目の動画を取り入れるなどの工夫次第で、将来の社運が変わるといっても過言ではありません。
ぜひ、今回紹介した質問例やポイントを参考に、求職者の心に響く社員インタビューを作成してください。もしくは、採用サイト自体の制作やリニューアルをご検討中であれば、採用サイト制作に自信がある私たちクーシーにお任せください。懇切丁寧なヒアリングから課題を抽出し、成果の出る採用サイトに仕上げます。
クーシーの制作実績をぜひご覧ください。
https://coosy.co.jp/work/
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:伊藤順子 デザイン:大坂間琴美