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はじめてでもわかるECサイト入門!作り方から集客・運営のポイントまで解説!

はじめてでもわかるECサイト入門!作り方から集客・運営のポイントまで解説!

この記事ではECサイトの立ち上げから運用までをまるごと解説します。

  • 何から始めたらいいかわからない
  • どのECプラットフォームを選ぶべきか迷っている
  • ECサイト運営にかかる費用が知りたい
  • 集客や運営のポイントが知りたい

という方はぜひお読みください。

ECサイトとは?種類や必要な機能、作り方などを簡単に解説!

ECを始める前に知っておくべきこと

ECサイトを始める前に知っておくべきことを3つご紹介します。ネット上とはいえ、実店舗を一つ新たにオープンさせるつもりで臨みましょう。

店舗とECでは運営スキルが別物

店舗スタッフがECサイト運営も兼ねるケースがありますが、ECではSEOや顧客とのオンラインコミュニケーションなど実店舗とはまったく別の専門スキルが必要です。つまり人材要件が違います。商品サービスのことをよく知っているだけではECサイト運営はできません。

ECは組織で取り組む

ECサイト運営ではやるべきことが多岐にわたります。

  • サイト制作
  • SEO
  • オンライン広告運用
  • コンテンツ制作
  • モール運営 など

内製でできなければ外注も検討する必要があるでしょう。運営体制の整備なくしてEC運営は成り立ちません。

仮に担当者が1人であったとしても、組織としての協力が得られなければ運営は難しくなります。組織のトップをはじめ、会社を商品の価値観を語れる人や各種情報提供をしてくれる人からのサポートを取り付けておくのが望ましいです。

ECサイトの作り方

ASPカートなどでECサイトを作る前にやっておくべきことについて解説します。

  • 出店の可否を検討する
  • ECプラットフォームを選択する

それぞれ見ていきましょう。

出店の可否を検討する

そもそもECサイトを出店して勝算はあるのか検討します。まず市場と顧客の状況を見てみましょう。

市場
  • ・どの程度の市場規模があるか
  • ・市場は成長しているか
  • ・購買行動や売れ筋商品に傾向はあるか?
顧客
  • ・ターゲットは誰か?
  • ・どんな悩みを抱えているか?
  • ・どんな商品を求める傾向があるか? など

次に競合サイトをいくつかピックアップして調査します。強み・弱みの視点で項目を洗い出してください。競合のサイトを見るだけではなく実際に商品を買って使ってみるなど、一人の消費者の視点で体験しましょう。

以上を踏まえて自社を分析します。強み弱みを競合と比較し、勝算のある領域と方策を探します。出店できるといえる明確な理由づけが必要です。

ECプラットフォームを選択する

出店できそうとなったら、自社に最適なプラットフォームを選択します。ECサイトには以下の7つのタイプがあります。

ECサイトタイプ サービス例
年商一億円未満 ECモール型 Amazon 楽天
月額無料ECカートASP 系(ネットショップ作成サービス) STORES BASE
ECカートASP系(ショップカート) カラーミーショップ Makeshop
自社サイトASP系 Shopify
一億円以上 パッケージ系 ec-being コマース 21
クラウドEC系 ebisumart メルカート
スクラッチ開発 オリジナル

初期費用、月額費用はもちろんですが、事業規模もプラットフォーム選択の基準になります。 一つの目安は「年商1億円」です。

年商が1億円未満の企業は有料のASPカート。1億円以上ならパッケージ型、クラウドEC系、スクラッチ開発を検討しましょう。

年商1億円未満で有料ASPカートを選ぶのは無料に比べて機能が充実していることもありますが、独自ドメインが使えるからです。無料ASPのドメインは有料プランでは使えません。将来的なビジネスの拡大を視野に、ドメイン管理が自分でできる有料ASPをお勧めします。

下の記事ではECシステムにかかる費用をタイプ別にまとめてあります。どのシステムを選ぶべきか参考にしてください。

自社に最適なECサイトは?種類ごとに特徴を徹底解説!

ECサイトのデザイン・機能を決める

ECサイトのデザインには2つの機能があります。

  • ターゲット層へのアプローチ
  • ブランディング効果

デザインによってターゲットユーザーを選別できます。印象に残ればサイトを離れてからも思い出してもらえるかもしれません。

集客方法を決める

ECサイトがあってもお客様を集められなければ売れません。サイトだけ作って集客経路を整えないのは、誰も来ない山奥にお店を構えるようなものです。

いくつも集客手段がある中で依然重要なのがSEOです。Googleで商品を検索するとAmazon、楽天などが検索結果の上位に表示されており、SEOに強いサイトであることがわかります。

ECサイトにおけるSEOのポイントが知りたい方はこちらの記事をご覧ください。一般的なWebサイトやブログサイトのSEOとは違ったECならではのポイントを解説しています。

ECサイトならではのSEO対策!8つのポイントでSEOに強いサイトに

運営・販売にかかるコスト

サイトの構築以外にも費用はかかります。ECサイト運用のどこに費用がかかるのかリストアップしました。

  • サーバー代
  • ドメイン代
  • SSLサーバー証明書
  • 決済代行サービス
  • ASPカート使用料
  • 配送関連費
  • 人件費

それぞれ見ていきましょう。

サーバー代

サーバーの使用料です。月額500〜1万円程度かかります。

ドメイン代

ドメインWebサイトの住所になるもので、年間3000円からの維持費がかかります。人気ドメインであるほど高額です。

SSLサーバー証明書

SSLサーバー証明書を維持するには、無料〜年間数万円のコストがかかります。SSLはWebブラウザとWebサーバー間でのデータ通信を暗号化するものです。個人情報を取り扱うECサイトでは必ず取得し、維持しましょう。

決済代行サービス

クレジットカード決済やコンビニ決済を取り入れる際必要です。年間数万円の契約料に加え、売上の3〜5%程度の決済手数料がかかります。

ASPカート使用料

ASPカートとはECサイトに必要な機能一式が備わったシステムのことです。例えば、BASEもShopifyもASPカートとなります。使用するカートやプランによりますが、これらのシステムを借りるためにコストが年間数万円かかります。

配送関連費

配送時の送料及び梱包資材の料金です。

人件費

サイト運営、コンテンツ作成にかかる費用です。内製で行うとしても、人件費はかかります。一人を専任でつければ、条件にもよりますが月間20〜30万円かかる計算です。運用代行を依頼したほうが安価に抑えられることもありますので、比較検討した上で体制を整えましょう。

ECサイト運営のポイント

ECサイト運営では以下の3つに気をつけましょう。

  • 商品画像
  • 在庫管理
  • アクセス分析

それぞれ解説します。

商品画像

実物を手に取って確認できないECサイトでは商品画像はとても重要です。この重要性を理解できているかがビジネスの結果を左右するといってもいいでしょう。

「TesTee Lab」が実施したコスメのEC利用に関する調査では、10〜30代いずれの年代の女性も情報収集で商品画像を重視しています。いいなと思った商品の画像が少なくて、なんとなく買うのをやめてしまったことはないでしょうか。おそらく自分が思っている以上に、商品購入において画像は重要な要素です。

商品画像の重要性が理解できれば写真にこだわらざるを得ません。そんなとき頼りになるのが「物撮り」のプロ。プロの仕事内容や予算についてインタビューした記事がこちらです。プロに依頼したら何が違うのか参考にしてください。

物撮りのプロに依頼!ECサイトの商品撮影依頼時の8つのポイント

在庫管理

集客強化の戦略としてAmazon、楽天などの大手ECモールに出店することがあります。巨大プラットフォームの持つ集客力を借りられるのがメリットですが、お店が増える分、在庫・受注管理は難しくなります。

これを解決するのが一元管理システムです。在庫がひとつしかない商品がどこかのECサイトで売れたら、すべてのサイトで在庫ゼロと表示させることができます。受注も一元管理できれば、ステータスやオペレーションの管理も一箇所で済むので効率的です。ミスも減らせます。

一元管理サービスの選び方はこちらの記事でどうぞ。

ECサイトのおすすめ「在庫管理システム」7選【在庫管理ちゃんとやってますか?】

アクセス分析

アクセス分析はユーザーの行動を理解し改善するための手段です。「誰が何を買ったか」という購買データとは別にデータを収集し、分析しましょう。売上や利益を拡大するために必須です。

アクセス分析のやり方は以下の4ステップです。

  • 見るべきKPIを決める
  • 課題を抽出する
  • データを比較する
  • 改善策を導き出す

それぞれ見ていきましょう。

見るべきKPIを決める

KPIとは目標達成度合いを評価するために置く数値や行動のことです。ECサイトでは以下の値が主なKPIとなります。

売上高 ECサイトの運営にて最重要のKPI。
訪問者数 × コンバージョン率 × 顧客単価
利益率 売上における利益の割合。
利益/売上
アクセス数 サイトにどれだけ訪問があったか。PV数もしくはユニークユーザー数で計測。
コンバージョン率(CVR) ECサイト訪問者数における購入者の割合。
購入者数/訪問者数 × 100
顧客単価 売上1件あたりに支払われた金額。
売上高/売上件数
顧客生涯価値(LTV) サービスが継続的に利用されているか見る指標。
平均購買単価 × 購買頻度 × 継続期間

課題を抽出する

KPIを見ているとサイトの問題点に気付けます。

  • 売上をもっと伸ばしたい
  • 訪問数のわりに購入に至っていない
  • 売上は伸びているが利益率は下がっている など

解決したい課題を明確に設定することで、分析の方向性が絞られます。「こうなっているのはなぜだろうか」という視点で課題を細分化して原因を追究します。

データを比較する

分析するときによく使うのが「比較」です。比較には三つの切り口があります。

1)期間で比較する

前月、前年と比較して数値はどう動いているかを見ます。上がっているか下がっているか横ばいか、客観的に判断できます。

2)セグメントで比較する

セグメントとはデータを切り出す時の条件です。例えば年代別のセグメントでデータを切り出せば、年齢ごとの傾向が見られるでしょう。

3)目標と比較する

設定した目標との差を見ます。数字を分解すると、差が埋められない原因が分かりやすいです。CVRなら「購入者/訪問者 × 100」と分解できます。CVRは悪くないのにコンバージョン数が伸びていなければ、訪問者数を増やす施策が必要となります。

改善策を導き出す

課題の原因が分かったら改善策を立てます。上手くいくかどうかは実践し、結果を見ないとわかりません。大事なのはうまくいくはずだという根拠に基づいた戦略であることです。根拠があれば思うような結果が出なかったとしても次の策を立てやすくなります。失敗により可能性が一つ排除されるからです。

改善策を実践して得られた結果も分析し検討します。以上のサイクルを回してアクセス解析を行いましょう。

クーシーでもECサイトの制作のご相談を承っております。制作事例は以下をご覧ください。

▼ 楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングの運営には、Jagoo株式会社のサポートサービスがおすすめです。
これでアナタも指標マスター!?EC運用における指標の解説 | ジャグー株式会社

まとめ

以上、ECサイトの作り方から集客・運営のポイントまで解説しました。

ECサイトは小規模から新規参入がしやすい分野です。 しかし継続的に運用し、目指す成果に結びつけるには戦略が必要で、人的・金銭的コストのかかることがおわかりいただけたかと思います。まずは目的を明確にし、出店する際の勝算を検討しましょう。自社で運営するのであれば小さく始めるのをお勧めします。

クーシーではECサイトの立ち上げからマーケティング支援まで行なっております。ECサイト運営でお困りの方はお気軽にご相談ください。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

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