ECサイト構築の経験者が教えるECシステムの選び方、探し方 〜モールからスクラッチまで〜

カテゴリ

みなさん、こんにちは!
初めてクーシーブログを読む方も、たまに読んでいただいてる方も、訪問ありがとうございます!
今回から、クーシーに寄せられるお問い合わせや疑問、日頃ウェブ構築に関わっているクーシースタッフがぜひ知ってもらいたいと考える、ウェブ構築にまつわるちょっとしたテクニックなどを、改めて講座化して掲載していきたいと思います。

さて、早速ですが、リモートワークが進む中、ECサイトでショップを検討している人も増えてきていると思います。クーシーへの問い合わせが増えている内容のひとつでもあります。

そこで、講座化の第1弾のテーマは「EC」にいたします!
数あるECサービスの中で何を選ぶか非常に難しいと思いますので、分類分けして概要を解説していきますね。
ちなみに、詳細は「EC編」パート2、パート3に続きます!

Dr.moco
歩くWeb辞典の異名を持つモコ博士
MARU
日々、Webサイト制作に励むモンスターのマル

まずは、ECサイトを大分類して見てみよう!

ECサイトは以下の7つの分類でまとめることができます。

  1. 1. ECモール系 ▼
  2. 2. 月額無料ECカートASP系(ネットショップ作成サービス) ▼
  3. 3. ECカートASP系(ショップカート) ▼
  4. 4. 世界最大ECサービス「Shopify」 ▼
  5. 5. パッケージ系 ▼
  6. 6. クラウドEC系 ▼
  7. 7. スクラッチ ▼

一つ一つ概要を解説していきたいと思います。

ECサイト 特徴別分布表

1ECモール系

拡張性
規模感

大手ECサービスは「ECモール」系!

Amazon楽天Yahooショッピングポンパレモールなどがあげられます。

【  ECモール系の特徴 】

  • ポンパレモール
など
  • SEOやリスティングをあまり考慮しなくて良い
  • 出店や商品登録などが便利で使いやすい
  • カスタマイズができない
  • 販売手数料があるためコストが高くなる
ECモール系のメリットって?
集客力があるメディアなので、SEOやリスティングはあまり考慮する必要がない。また長年の改修を加えているため、出店や商品登録などが便利で使いやすい。
ECモール系のデメリットって?
カスタマイズが全くできないため、ブランディングなどはほぼ不可能。また販売手数料があるためコストが高くなる。

代表的な2つのECモールの
月額費用を比較!

Amazon 大口出品プラン 小口プラン
月額費用 4,900円 0円
基本成約料   販売する商品ごとに100円
販売手数料 8~15% 8~15%
※販売手数料は、商品のカテゴリーにより異なります。
楽天 がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額費用 19,500円 50,000円 100,000円
システム利用料 月間売上高の3.5%~7.0% 月間売上高の2.0%~4.5% 月間売上高の2.0%~4.5%

Amazonも楽天もその他様々な利用料が発生します。また、Amazonは200万SKU(商品)まで小口プランです。高額な手数料がかかってくるため、利益率が良い商品以外は向きません。とはいえ冒頭でもお話しした通り、抜群の集客力を持っているため、EC初心者の方は利用をおすすめします。

2月額無料ECカートASP系
(ネットショップ作成サービス)

拡張性
規模感

無料で、スマホライクで、
簡単導入可能!

STORES(ストアーズ)BASE(ベース)などのECサイトが挙げられます。基本スマートフォンのアプリがベースとなっていて、手軽にはじめられます。

【  月額無料ECカートASP系の特徴 】

など
  • 0円で手軽に始められる
  • デザインから決済までスムーズに行える
  • 集客力が弱い
  • カスタマイズの自由度が低い
月額無料ECカートASP系のメリットって?
とにかく0円で手軽に始められるというのが最大のメリットです。ECのデザインから決済までスムーズに利用できます。SNSとの連動もしやすく、Instagramなどで沢山のフォロワーを持っている人はかなり優位に利用できます。また成約時に課金となりますが、ECモールよりは手数料が抑えられています。
月額無料ECカートASP系のデメリットって?
ECモールと比べて1番のデメリットは、集客力が弱いところです。BASEにはショッピングアプリBASEというアプリがあり多少の集客を見込めますが、その他はネットショップ作成サービスという位置付けなので集客は自力で行う必要があります。またデザインなどの自由度も低いため、カスタマイズの自由度も低いです。

代表的な2つのネットショップの月額費用を比較!

BASE  
月額費用 0円
決済手数料 3.6%+40円
サービス利用料 3%
STORES フリープラン スタンダードプラン
月額費用 0円 2,178円
決済手数料 5% 3.6%

手数料だけで見るとSTORESの方がメリットありますが、ショッピングアプリBASEでの集客や、様々な情報提供ではBASEの方が便利に利用できます。 また、上記以外に振込手数料や事務手数料なども多少ですが必要です。
SNSや知り合いから集客できる方には非常に良いサービスだと思います。

3ECカートASP系
(ショップカート)

拡張性
規模感

多数サービスが乱立!流通量でまずは比較!

代表的なECカートASPだとMakeshopカラーミーショップなどが挙げられますが、このECカートASPは数十のサービスが乱立しています。
流通量が大きい3つのサービスをご紹介します。

【  月額ECカートASP系の特徴 】

など
  • 月額固定で運用できるため、コストメリットが大きい
  • ある程度のカスタマイズが可能
  • 集客力が弱い
ECカートASP系のメリットって?
月額固定で運用できるため、コストメリットが大きいです。機能も様々あるため、基本ECで必要なことは標準で対応できます。ある程度のカスタマイズもできるためブランドの色は出すことも可能ですが、カスタマイズには制限があり多少のHTMLの知識などが必要になります。
ECカートASP系のデメリットって?
基本的にはネットショップ作成サービスなので集客力はありません。マーケティングに必要なツールやデータ参照はありますが、ご自身で分析して施策を実行する必要があります。また商品数やディスク容量の制限があるサービスもあるため、商品数が多い場合は選定時にご確認いただくと良いと思います。

代表的な3つのショップカートサービスの月額費用を比較!

MakeShop プレミアムプラン MakeShopエンタープライズ
月額費用 10,000円 50,000円
初期費用 10,000円 100,000円
カード決済手数料 3.19% 3.14%
カラーミーショップ エコノミー レギュラー ラージ
月額費用 917~1,100円 3,300円 7,945円
初期費用 0円 0円 0円
カード決済手数料 3.6~5% 3.6~5% 3.6~5%
商品数 無制限 無制限 無制限
※決済手数料は決済会社へ別途支払いとなります。
futureshop Standardプラン Goldプラン
月額費用 22,000~52,000円 81,000円
初期費用 22,000~52,000円 52,000円
カード決済手数料 VISA/Mastercard:3.2%
JCB/AMEX/Dinners:3.5%
VISA/Mastercard:3.2%
JCB/AMEX/Dinners:3.5%
商品数 50~10,000点 30,000点
※電子マネー決済は手数料が異なります。

ECカート(ショップカート)は様々なサービスがあり、オプションなどもサービスによって異なります。まずは商品数とディスク容量。
費用と決済手数料を確認して、どのようなプランとオプションサービスを受けるか検討した方が良いと思います。

また、これまでASP系は、拡張性があまり高くないので大規模な事業者には不向きな印象もありましたが、近年はfutureshopなど、各社ともに拡張性を高めた上位プランを提供するなどして、大規模事業者の利用も増えています。

今まではECサイトで商品を売るサービスをご紹介しましたが、ここからは店舗、倉庫、在庫と連動できるサービスになります。それぞれPOS、WMS、在庫システムとなり、店舗や倉庫を持っているEC事業者には必須となります。

4世界最大ECサービス「Shopify」

拡張性
規模感

ワールドスタンダードなECサービスを要チェック!

世界No.1のECプラットフォームです。2017年に日本に参入後、2019年に日本向けアップデートされて注目が上がっています。簡易的にECサイトの導入を目的としてshopifyを利用されてるユーザーが多いですが、今後は大規模なECサイトでも利用される可能性が高まってきています。

【  Shopifyの特徴 】

  • 安価に導入できて販売手数料が必要ない
  • POSやWMSと連動可能
  • リファレンスが少ない
世界最大ECサービス「Shopify」のメリットって?
1番のメリットは価格です。今までご紹介したモールやショッピングカートと同様に安価に導入できて、販売手数料などは必要ありません。 そして1番の特徴はPOSやWMSと連動可能という点です。開発の知識がないと無理ですが、このコストでAPI連携によりPOSやWMSと連動できるのは画期的です。
世界最大ECサービス「Shopify」のデメリットって?
圧倒的にリファレンスが少ないところになります。国内ではShopifyを使った大規模なECサイトの構築は事例が少なく、またエンジニアが実装方法に困った時にGoogleなどで調べてもリファレンスがほとんどありません。トライアンドエラーが必要なため、思ったより時間がかかることはあると思います。

日本の他社サービスと月額費用を比較してみよう!

Shopify ベーシック スタンダード プレミアム
月額費用 29米ドル 29米ドル 29米ドル
初期費用 0円 0円 0円
カード決済手数料 3.4% 3.3% 3.25%
商品数 無制限 無制限 無制限
※カード決済手数料は日本のオンラインクレジットカードの場合。
AMEXやJCB、海外のクレジットカードの場合は異なります。
※Shopifyサイト(www.shopify.com

POSやWMSと連動する場合は初期開発コストで数百万は必要ですが、ランニングの費用などメリットが大きいので今後注目のECプラットフォームになります。

5パッケージ系

拡張性
規模感

大規模ECを構築・展開するのに最適!

ec-beingコマース21などがあげられます。ちょっと毛並みが違いますがEC-CUBEもこちらでご紹介します。これまで日本の大規模なECは、ほぼこのパッケージを用いて構築されてきています。初期費用は高額になり、運用費やカスタマイズもそれなりの金額が必要となります。

【  パッケージ系の特徴 】

など
  • 拡張性がとても高い
  • セキュリティに強い
  • 初期費用が高額になることがある
パッケージ系のメリットって?
POSやWMSと連携が可能となり、拡張性が非常に高く、デザインなどもカスタマイズが可能。またアップデートを重ねているためセキュリティにも強い。
パッケージ系のでデメリットって?
拡張性は高く、カスタマイズも可能ですが、やり過ぎると初期費用が高額になります。またシステムは陳腐化しやすく、中長期的に見るとコスト高になる場合が多いです。

初期費用・ランニングコストともに高額!

ec-being  
月額費用 10万円~
初期費用 500万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限
コマース21  
月額費用 10万円~
初期費用 500万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

EC-CUBEって何ですか?

EC-CUBEはオープンソースのサーバインストール型ECサイトです。こちらもPOSやWMSと連動可能で、デザインのカスタマイズも自由にできます。

EC-CUBEのメリットって?
パッケージやスクラッチより費用を安く抑えることができ、スケジュールも短縮できます。開発できるエンジニアの数も多くベンダーのリプレイスも可能。また、デザインのカスタマイズもできるので、ブランディングも可能となります。
EC-CUBEのデメリットって?
セキュリティやサーバ負荷などのトラブルがあった時に対応が難しくなります。元々はオープンソースで提供されているサービスなので、プラグインやカスタマイズ部分以外は開発しているエンジニアも把握できません。クリティカルなトラブルになると対応が不可能となります。

ecbeing、コマース21は、どちらもECサイト構築のための実績を豊富に持つパッケージサービスです。
運用や安全面でも信頼性が高く、導入およびランニングコストに糸目をつけない資金力があるならば、大規模ECサイトを確実に立ち上げ、安心して運用することができるでしょう。
しかしながら、中長期に運用していくとなると、売り上げが伴わないと資金力勝負となってしまうので、導入シミュレーションはしっかりと行う必要があります。

6クラウドEC系

拡張性
規模感

コストバランスと運用形態次第ではメリット大!

ebisumartメルカートが挙げられます。POSやWMSとの連動が可能で、開発は基本的には事業者に依頼する形となります。パッケージとの違いは基本システムやセキュリティなど常に最新にアップデートするため、利用できるスパンが長く見れます。

【  クラウドEC系の特徴 】

など
  • 中~大規模事業者が、パッケージより初期費用を抑えて導入することも可能
  • 常にアップデートされるため利用できるスパンが長い
  • プログラムのソースコードが公開されていないため、運用をハンドリングできない場合がある
クラウドEC系のメリットって?
カスタマイズを少なくすればパッケージより初期と運用費用が抑えられます。またスケジュール的なメリットもあります。また常にアップデートされるため利便性やセキュリティ的にもメリットがあります。
クラウドEC系のでデメリットって?
プログラムのソースコードが公開されていないためクラウドECを提供している会社の開発リソースが埋まっているとカスタマイズなどの運用が遅くなります。またクラウドという性質上、オンプレミスが絶対条件の企業は利用ができません。

日本の他社サービスと月額費用を比較してみよう!

ebisumart  
月額費用 15万円~
初期費用 300万円〜
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限 ※要相談
メルカート  
月額費用 5万円〜
初期費用 49万円〜
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

メルカートは、パッケージを提供しているecbeing社のグループ会社「AtoJ」社が運営しているサービスです。
小規模から大規模まで、広範な事業者をカバーできますが、カスタマイズはできません。
費用を抑えつつ、あらかじめ用意されている機能を活かして運用するのに最適なクラウドサービスです。
もしもカスタマイズが必要な要件であれば、ecbeing 社のパッケージをお勧めしてくれます(グループ内連携)。

ebisumartは、年に250回以上もの高い頻度でアップデートを行い、常に最新の状態を保持している、まさにクラウド型のメリットを最大限に享受できるサービスのひとつです。
中規模から大規模事業者に適していて、理想のECサービスの構築を担当者とともに作り上げていくことができます。
ECサイト構築のコンサルティング業務も別サービスとして展開していて、同社クラウドサービスを利用していない事業者でも相談に乗ってくれるようです。

7スクラッチ開発

拡張性
規模感

思い通りのECサイト構築を行うには!

スクラッチでのECサイト構築は開発会社であればどこでも対応できると思います。POSやWMSとの連動はもちろん、拡張性の高さが魅力です。また開発リソースもスケーラブルなため、スケジュールの融通も効きますし、ベンダーのスイッチも可能です。

【  スクラッチの特徴 】

  • 拡張性が高い
  • コストがかかる
  • サイト制作に時間がかかる
スクラッチ開発のメリットって?
基本的なECサイト機能開発外の要件が多い場合は、スクラッチでの開発がおすすめです。また運用により常に改善を重ねて売上を最大化した場合もスクラッチ開発の方が適しています。
スクラッチ開発のデメリットって?
コストがかかることと、それと合わせてスケジュールに時間がかかります。また、開発する会社により品質やセキュリティ面の差が出るのがデメリットとなります。

一般的なスクラッチ開発の目安

  概算プラン
月額費用 10万円~
初期費用 1,000万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

スクラッチ開発は、ゼロからの構築になるので、デザインや実装機能において、理想的なECサイトの構築を可能にします。
但し、そのための初期費用や開設後のランニング費用、もとより開設までの工数や内容においても、開発会社と綿密な打ち合わせと細微な見積もりが必要となってきます。

スクラッチ開発は、自由度がもっとも高い選択となりますが、実現したいECサービスの規模と見合った予算や実装機能の見極めが難しいので、構築、運用ともに経験豊富な方がチームにいることが望ましいです。

自社の特性を分析して、
最適なECサイト選ぶことが大切!

DX(デジタルトランスフォーメーション)の中、ECサイトの需要はどんどん増えてきています。初めの選択で失敗すると変更は結構大変です。会員情報自体移行できないとか、会員情報の移行でパスワード移行できないなどの理由でECサイトの変更を断念するケースもあります。
自社の特性に合わせて適切なECサイトを構築することが必要となります。

次回の講座は、ECの運営について解説したいと思います!お楽しみに!

Share on

お問い合わせはこちら

ECの課題はクーシーが解決します

  • ECサイト構築

    ECサービスと言ってもモールからシステム構築まで様々です。各サービスのメリットなどを紹介します。

  • Webサイトデザイン

    EC、コーポレート、eラーニング、SNS、基幹システムなどあらゆるジャンルのWebサイトを手がけています。

クーシーの制作実績

すべての制作実績をみる

ECに役立つ記事はこちら

カテゴリ一覧

COOSY BLOG TOP