ECサイト構築の経験者が教えるECシステムの選び方、探し方 〜モールからスクラッチまで〜

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リモートワークが進む中、ECサイトでショップを検討している人も増えてきていると思います。数ある中で何を選ぶか非常に難しいと思いますので、分類分けして概要を解説していきます。詳細はまた別の記事で書こうと思います。

ECサイトは以下の分類でまとめることができます。

・ECモール
・月額無料ECカートASP(ネットショップ作成サービス)
・ECカートASP(ショップカート)
・Shopify
・パッケージ
・クラウドEC
・スクラッチ


一つ一つ概要を解説していきたいと思います。

ECサイトの分類イメージ

ECモール

ECモールのメリット・デメリット

Amazon、楽天、Yahooショッピング、ポンパレモールなどがあげられます。

メリット

集客力があるメディアなので、SEOやリスティングはあまり考慮する必要がない。また長年の回収を加えているため、出店や商品登録などが便利で使いやすい。

デメリット

カスタマイズが全くできないため、ブランディングなどはほぼ不可能。また販売手数料があるためコストが高くなる。

月額費用

Amazon

項目 大口出品プラン 小口プラン
月額費用 4,900円 0円
基本成約料 販売する商品ごとに100円
販売手数料 8~15% 8~15%

※販売手数料は、商品のカテゴリーにより異なります。

楽天

項目 がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額費用 19,500円 50,000円 100,000円
システム利用料 月間売上高の
3.5%~7.0%
月間売上高の
2.0%~4.5%
月間売上高の
2.0%~4.5%

Amazonも楽天もその他様々な利用料が発生します。また、Amazonは200万SKU(商品)まで小口プランです。高額な手数料がかかってくるため、利益率が良い商品以外は向きません。とはいえ冒頭でもお話しした通り、抜群の集客力を持っているため、EC初心者の方は利用をおすすめします。

月額無料ECカートASP(ネットショップ作成サービス)

月額無料ECカートASPのメリット・デメリット

Stores(ストアーズ)、BASE(ベース)などのECサイトが挙げられます。基本スマートフォンのアプリがベースとなっていて、手軽にはじめられます。

メリット

とにかく0円で手軽に始められるというのが最大のメリットです。ECのデザインから決済までスムーズに利用できます。SNSとの連動もしやすく、Instagramなどで沢山のフォロワーを持っている人はかなり優位に利用できます。また成約時に課金となりますが、ECモールよりは手数料が抑えられています。

デメリット

ECモールと比べて1番のデメリットは、集客力が弱いところです。BASEにはショッピングアプリBASEというアプリがあり多少の集客を見込めますが、その他はネットショップ作成サービスという位置付けなので集客は自力で行う必要があります。またデザインなどの自由度も低いため、カスタマイズの自由度も低いです。

BASE

月額費用 0円
決済手数料 3.6%+40円
サービス利用料 3%

Stores(ストアーズ)

項目 フリープラン スタンダードプラン
月額費用 0円 2,178円
決済手数料 5% 3.6%

手数料だけで見るとStoresの方がメリットありますが、ショッピングアプリBASEでの集客や、様々な情報提供ではBASEの方が便利に利用できます。また、上記以外に振込手数料や事務手数料なども多少ですが必要です。SNSや知り合いから集客できる方には非常に良いサービスだと思います。

ECカートASP(ショップカート)

ECカートASPのメリット・デメリット

代表的なECカートASPだとMakeshop、カラーミーショップなどが挙げられますが、このECカートASPは数十のサービスが乱立しています。流通量が大きい3つのサービスをご紹介します。

メリット

月額固定で運用できるため、コストメリットが大きいです。機能も様々あるため、基本ECで必要なことは標準で対応できます。ある程度のカスタマイズもできるためブランドの色は出すことも可能ですが、カスタマイズには制限があり多少のHTMLの知識などが必要になります。

デメリット

基本的にはネットショップ作成サービスなので集客力はありません。マーケティングに必要なツールやデータ参照はありますが、ご自身で分析して施策を実行する必要があります。また商品数やディスク容量の制限があるサービスもあるため、商品数が多い場合は選定時にご確認いただくと良いと思います。

MakeShop

項目 プレミアムプラン MakeShopエンタープライズ
月額費用 10,000円 50,000円
初期費用 10,000円 100,000円
カード決済手数料 3.19% 3.14%

カラーミーショップ

項目 エコノミー レギュラー ラージ
月額費用 917~1,100円 3,300円 7,945円
初期費用 0円 0円 0円
カード決済手数料 3.6~5% 3.6~5% 3.6~5%
商品数 無制限 無制限 無制限

※決済手数料は決済会社へ別途支払いとなります。

futureshop

項目 Standardプラン Goldプラン
月額費用 22,000~52,000円 81,000円
初期費用 22,000~52,000円 52,000円
カード決済手数料 VISA/Mastercard:3.2%
JCB/AMEX/Dinners:3.5%
VISA/Mastercard:3.2%
JCB/AMEX/Dinners:3.5%
商品数 50~10,000点 30,000点

※電子マネー決済は手数料が異なります。

ECカート(ショップカート)は様々なサービスがあり、オプションなどもサービスによって異なります。まずは商品数とディスク容量。
費用と決済手数料を確認して、どのようなプランとオプションサービスを受けるか検討した方が良いと思います。

今まではECサイトで商品を売るサービスをご紹介しましたが、ここからは店舗、倉庫、在庫と連動できるサービスになります。それぞれPOS、WMS、在庫システムとなり、店舗や倉庫を持っているEC事業者には必須となります。

Shopify

Shopifyのメリット・デメリット

世界No.1のECプラットフォームです。2017年に日本に参入後、2019年に日本向けアップデートされて注目が上がっています。簡易的にECサイトの導入を目的としてshopifyを利用されてるユーザーが多いですが、今後は大規模なECサイトでも利用される可能性が高まってきています。

メリット

1番のメリットは価格です。今までご紹介したモールやショッピングカートと同様に安価に導入できて、販売手数料などは必要ありません。
そして1番の特徴はPOSやWMSと連動可能という点です。開発の知識がないと無理ですが、このコストでAPI連携によりPOSやWMSと連動できるのは画期的です。

デメリット

圧倒的にリファレンスが少ないところになります。国内ではShopifyを使った大規模なECサイトの構築は事例が少なく、またエンジニアが実装方法に困った時にGoogleなどで調べてもリファレンスがほとんどありません。トライアンドエラーが必要なため、思ったより時間がかかることはあると思います。

プラン

項目 ベーシック スタンダード プレミアム
月額費用 29米ドル 79米ドル 299米ドル
初期費用 0円 0円 0円
カード決済手数料 3.4% 3.3% 3.25%
商品数 無制限 無制限 無制限

※カード決済手数料は日本のオンラインクレジットカードの場合。AMEXやJCB、海外のクレジットカードの場合は異なります。

POSやWMSと連動する場合は初期開発コストで数百万は必要ですが、ランニングの費用などメリットが大きいので今後注目のECプラットフォームになります。

パッケージ

パッケージのメリット・デメリット

ec-beingやコマース21などがあげられます。ちょっと毛並みが違いますがEC-CUBEもこちらでご紹介します。これまで日本の大規模なECは、ほぼこのパッケージを用いて構築されてきています。初期費用は高額になり、運用費やカスタマイズもそれなりの金額が必要となります。

メリット

POSやWMSと連携が可能となり、拡張性が非常に高く、デザインなどもカスタマイズが可能。またアップデートを重ねているためセキュリティにも強い。

デメリット

拡張性は高く、カスタマイズも可能ですが、やり過ぎると初期費用が高額になります。またシステムは陳腐化しやすく、中長期的に見るとコスト高になる場合が多いです。

ecbeing

月額費用 10万円~
初期費用 500万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

コマース21

月額費用 10万円~
初期費用 500万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

EC-CUBE

EC-CUBEはオープンソースのサーバインストール型ECサイトです。こちらもPOSやWMSと連動可能で、デザインのカスタマイズも自由にできます。

メリット

パッケージやスクラッチより費用を安く抑えることができ、スケジュールも短縮できます。開発できるエンジニアの数も多くベンダーのリプレイスも可能。また、デザインのカスタマイズもできるので、ブランディングも可能となります。

デメリット

セキュリティやサーバ負荷などのトラブルがあった時に対応が難しくなります。元々はオープンソースで提供されているサービスなので、プラグインやカスタマイズ部分以外は開発しているエンジニアも把握できません。クリティカルなトラブルになると対応が不可能となります。

クラウドEC

クラウドECのメリット・デメリット

ebisumartやメルカートが挙げられます。POSやWMSとの連動が可能で、開発は基本的には事業者に依頼する形となります。パッケージとの違いは基本システムやセキュリティなど常に最新にアップデートするため、利用できるスパンが長く見れます。

メリット

カスタマイズを少なくすればパッケージより初期と運用費用が抑えられます。またスケジュール的なメリットもあります。また常にアップデートされるため利便性やセキュリティ的にもメリットがあります。

デメリット

プログラムのソースコードが公開されていないためクラウドECを提供している会社の開発リソースが埋まっているとカスタマイズなどの運用が遅くなります。またクラウドという性質上、オンプレミスが絶対条件の企業は利用ができません。

ebisumart

月額費用 10万円〜
初期費用 300万円〜
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

メルカート

月額費用 5万円〜
初期費用 49万円〜
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

メルカートはパッケージも提供しているecbeing社のサービスです。メルカートはカスタマイズ無しでの提案が多いようです。双方、カスタマイズなければ金額差はあまりなく、カスタマイズが発生すると初期費用は数千万になるケースもあるため出来るだけ標準で導入をおすすめします。

スクラッチ開発

スクラッチのメリット・デメリット

スクラッチでのECサイト構築は開発会社であればどこでも対応できると思います。POSやWMSとの連動はもちろん、拡張性の高さが魅力です。また開発リソースもスケーラブルなため、スケジュールの融通も効きますし、ベンダーのスイッチも可能です。

メリット

基本的なECサイト機能開発外の要件が多い場合は、スクラッチでの開発がおすすめです。また運用により常に改善を重ねて売上を最大化した場合もスクラッチ開発の方が適しています。

デメリット

コストがかかることと、それと合わせてスケジュールに時間がかかります。また、開発する会社により品質やセキュリティ面の差が出るのがデメリットとなります。

概算プラン

月額費用 10万円~
初期費用 1,000万円~
カード決済手数料 カード決済会社と別途契約
商品数 無制限

まとめ

DX(デジタルトランスフォーメーション)の中、ECサイトの需要はどんどん増えてきています。初めの選択で失敗すると変更は結構大変です。会員情報自体移行できないとか、会員情報の移行でパスワード移行できないなどの理由でECサイトの変更を断念するケースもあります。
自社の特性に合わせて適切なECサイトを構築することが必要となります。

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