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Web制作会社の職種は何がある?働く人にインタビューしてみた!

Web制作会社の職種は何がある?働く人にインタビューしてみた!

みなさんは、Web制作会社の中にどれくらいの職種があると思いますか?

Webデザイナーやエンジニアはイメージしやすいと思います。Webディレクターまで知っている方はWeb制作にかなり興味がある方でしょうか。

Webプロデューサーやアートディレクターなど、名前を聞いただけではよく分からない職種もありますよね。

そこでこの記事では、実際にクーシーで働いている社員にインタビューを行い、各職種の具体的な業務内容や必要なスキルについて解説します。

今回インタビューを行ったのはこちらの9人。リンクをクリックすれば読みたいところにジャンプできます。

  1. 1.Webプロデューサー:石黒 三枝子さん
  2. 2.Webディレクター:村田 大地さん
  3. 3.アートディレクター:阪口 英基さん
  4. 4.Webデザイナー:小林 沙綾さん
  5. 5.フロントエンドエンジニア:土田 玲央さん
  6. 6.バックエンドエンジニア:鈴木 優作さん
  7. 7.Webマーケター:瀧田 奈都実さん
  8. 8.バックオフィス:阿部 桃子さん
  9. 9.アカウントプランナー:工藤 昌史さん

Web制作会社の詳細な業務内容について興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

Webプロデューサー:石黒 三枝子さん

Webプロデューサー

ディレクターやデザイナーが担う具体的な業務の上に立ち、全体の方向性を定めるのが主な仕事です。クライアントからの要望に応じてプロジェクトの方針を決め、予算配分やメンバーのアサインを行いゴールまでのプランを考えます。

1. Webプロデューサーに必要なスキルは何ですか?

制作全体に関わる仕事なので、Web制作に関する全般的な知識が必要になってきます。各職種の人とコミュニケーションを取る時に、こちらが何もわからない状態では仕事も進まないですし、Webに関してそれほど詳しくないクライアント様に説明する場面には、自分が経験したことのない分野に関する知識も必要になります。

またクライアントのWebビジネスをより良くする仕事なので、経営や営業管理に関する理解も身に付けておくと良いでしょう。

2. Webプロデューサーは未経験でもなれますか?

Web制作全般に関わる知識や経験が必要になるため、業界未経験の状態では厳しいですね。ただ制作全般の知識が必要な業務なので、Web制作に関わるいろいろな職種から、少しずつ業務の幅を広げていくことでキャリアアップを目指せるという特徴があります。

3. どんな人に向いていますか?

クライアントの課題を理解する上でコミュニケーション力が求められますが、加えて人の能力を最大限に活かす仕事なので、人に気を遣えたり人の生かし方を考えられたりする人に向いていますね。

またプロジェクトを成功させるために厳しいことを言わなくてはならない場面もあります。そういう時でも人の役に立ちたいと思える人、そして立ち向かう自分を信じられる人にこの仕事は向いていると思います!

Webディレクター:村田 大地さん

Webディレクター

Web制作における進捗管理全般を担っているのがWebディレクターになります。クライアントからの要望を明確にした上で案件の企画立案を行い、その進行を管理しています。

プロデューサーとの違いは、プロジェクトの大枠や方向性といった計画をメインに定めるのがプロデューサーで、その計画の進行管理をするのがディレクターです。

1. Webディレクターに必要なスキルは何ですか?

コミュニケーションスキルは必須だと思います。クライアントとの意思疎通や、作業者への指示出しなどで必要になるからです。また相手が求めていることを考え、提供する能力があるとさらに良いでしょう。

プログラミングを含めたWeb制作に関する知識は、頻出する単語の意味や仕組みを理解しておく程度で良いと思います。実務レベルでコードが書けるようなレベルまでは求められません。

2. Webディレクターには未経験でもなれますか?

なれると思います。私も業界未経験で入社しました。1年目は先輩ディレクターのアシスタントとして、コツコツとディレクター業務の要点を学ばせてもらいました。そこから少しずつ一人で案件を担当するようになり、今では後輩の教育なども行うようになっています。

ただ業界未経験だとしても、Webサイトを構築する言語やWebサイトの目的と役割など、基本的な知識は自分で身につけておいた方が良いでしょう。

3. どんな人に向いていますか?

人とのコミュニケーションが苦でなく、SNSやWebサービスに興味がある人に向いているでしょう。業務上いろいろな人とのコミュニケーションは必須ですし、Web業界の変化は激しいのでそのスピード感に好奇心を持って楽しんで乗れる人に向いていると思います。

WebプロデューサーとWebディレクターの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

WebプロデューサーとWebディレクターってそれぞれどんな仕事?

アートディレクター:阪口 英基さん

アートディレクター

アートディレクターはWeb制作におけるデザイン部分を総括する存在です。クライアントとのコミュニケーションを通してデザインに関する抽象的な要望を具体的なイメージに変換していきます。それをを実現するためにデザインの方向性を決め、デザイナーへ指示を出し、全体の進捗管理を行うのがアートディレクターです。

1. アートディレクターに必要なスキルは何ですか?

クライアントの課題解決に向けたビジュアルイメージができるのが一番重要ですが、さらに必要なのが、デザインを言語化する能力です。そのデザインがどうしてクライアントの要望を満たせるのかを説明できなくてはならないし、デザイナーへの指示を的確にするためにもデザインの説明は必要になります。

2. アートディレクターは未経験でもなれますか?

天賦の才という言葉があるように、ビジュアルソリューションをはじめからイメージできる方もいると思います。私はそのタイプではないので、デザイナーからキャリアをはじめ、経験を重ねてイメージする力と言語化する力を身につけていきました。

日ごろから多くのデザインに触れ、「なぜこのデザインになったのだろう」と作り手側の意図や狙いを考えるようにしていたのは、よかったかも知れません。

3. どんな人に向いていますか?

デザインが好きというのは大前提として、検証することが好きな人に向いていると思います。こう見せると喜んでもらえるかなとか、安心してもらえるかなとかを繰り返し考えるので、人がどう思うかを考え試すのが好きな方ですかね。

なので優秀なデザイナーはモテるはずだと思っています(私はまだその域に到達していません)。

Webデザイナー:小林 沙綾さん

Webデザイナー

Webのビジュアル面でのデザインを担当します。サイト内で使用されるイラストや図表のデザインに加え、テキストのフォントや大きさなどのデザインも行っています。クライアントの要望をもとにコンセプトに沿ったデザインで、ユーザーが魅力的に思う使いやすいコンテンツの作成を目指します。

1. Webデザイナーに必要なスキルは何ですか?

Web制作のデザイン業務はPhotoshopなどいくつかのデザインツールを用いて行われます。そのためデザインツールを使えるようにしておく必要があります。また、自分のデザインがWeb上で実現可能なのかを考えるためにも、ある程度HTML/CSSの知識を身につけておくとさらに良いです!。

2. Webデザイナーは未経験でもなれますか?

業界未経験という意味では全然可能です。ただ、デザインに関する知識がまったくない状態では難しいと思います。デザインに対してユーザーが抱く印象などに関して学んでおくことは重要で、それによって初めて、個性を出す『アート』とは異なる、要望に応える『デザイン』を作れるようになると思います。

デザインの勉強は学校で学ぶ以外にも、独学で学ぶかインターンなどでデザイン業務に関わるなどいくつか方法があるので、何らかの形でデザインに関わっておくと良いと思います!

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3. どんな人に向いていますか?

コツコツと続けられる人に向いていると思います。先ほども話しましたがデザインには勉強が必要です。デザインの流行や技術が目まぐるしく変化していく時代なので、デザインのトレンドを素早くキャッチし、コツコツと勉強できる人がデザイナーに向いていると思います!

フロントエンドエンジニア:土田 玲央さん

フロントエンドエンジニア

フロントエンドと呼ばれるWeb上でユーザーが直接見たり操作したりする部分の実装を行っています。Webサイトのデザインやエフェクト、それからページの階層構造などサイトの表側の設計図に基づき、コーディングによってそれをWebサイトに表示させているのがフロントエンドエンジニアです。

1. フロントエンドエンジニアに必要なスキルは何ですか?

HTML/CSS、Javascript、PHPあたりが業務上必要なスキルになりますね。必ず身につけろというわけではないがいずれ身につけなくてはならない、と考えてもらえば大丈夫です。また論理的な思考も求められます。コードと結果の因果関係を論理的に理解し、仕組みを考えながらコーディングできる人は業務が効率化されていきます。

2. フロントエンドエンジニアは未経験でもなれますか?

Web制作未経験でも可能ですが、Webに関する知識がゼロの状態では厳しいと思います。私もWeb制作は未経験の状態で始めましたが、社内研修でWebに関する知識を自分に叩き込みました。方法は何にせよ、Webに関する知識を身につけておく必要はあります。

3. どんな人に向いていますか?

知識にあぐらをかくのではなく、貪欲に知識や技術を吸収していける人に向いています。

同じ結果を出す場合でもコードの書き方にはいろいろな方法があって「結果が同じだから良いじゃないか」ではなく「どうやったらより短いコードで同じ結果が出せるか」など、好奇心といい意味で面倒臭さがりな部分を持っている人はエンジニアとして成長できると思います。

バックエンドエンジニア:鈴木 優作さん

バックエンドエンジニア

バックエンドと呼ばれるユーザー側の目に触れないシステムの開発・設計をするエンジニアです。システム構築の他にもバグへの対応処理など、システムをユーザーが使いやすい状態に保つのも、バックエンドエンジニアの仕事になります。

1. バックエンドエンジニアに必要なスキルは何ですか?

実際に業務で使われるPHP、Wordpressなどの知識が前提として必要になってきますね。加えてサーバーに関する知識があると、エンジニアとしての視野が広がると思います。

2. バックエンドエンジニアは未経験でもなれますか?

未経験で知識もない状態では厳しいですが、自分で知識を身につけることができれば可能だと思います。僕も前職ではまったく違う仕事をしていましたが、Web制作の基本に当たるHTML/CSSの勉強をそこそこに、PHP、Wordpressなどの知識を独学で身につけ、今はエンジニアとして働くことができています。

3. どんな人に向いていますか?

エンジニアといってもかっこいい仕事ばかりでなく、地味な仕事もたくさんあります。また勉強を続ける必要がある職業なので、根気強さと忍耐力がある人にこの仕事は向いています。ただ、作業自体は地味に見えますがその完成物はとても華やかなので、とてもやりがいのある仕事です。

Webマーケター:瀧田 奈都実さん

Webマーケター

自社サイトをはじめとしたさまざまなメディアを活用し、企業のマーケティング活動を行う職種です。クーシーの場合は、主にクーシーのホームページを用いた自社のマーケティング活動と、クライアント様の各種メディアに対するコンサルティングの二軸で業務を行なっています。

各種データを用いて分析し、SEO対策やWeb広告など最適な手段を提案して、企業の売上最大化に繋げます。

1. Webマーケターに必要なスキルは何ですか?

マーケティングに関する全般のスキル(データ分析やSEO対策など)が必要です。加えて情報の分析力やコミュニケーション能力も必要だと思います。

消費者の情報を数値として集める中で、そこから情報が持つ意味を見出せるかはその人次第です。情報から因果関係を見出し、仮説を立ててPDCAサイクルを回していくことがマーケターには求められているため、情報の分析力が必要になります。

2. Webマーケターは未経験でもなれますか?

私自身Webに関してもマーケティングに関してもまったくの未経験から始めました。Webサイトとは何か、Web広告の基本的な仕組みなど、Webに関する一般的な知識を身につけておけば、あとは実務の中で少しずついろいろな知識が身についてくるので大丈夫です。

3. どんな人に向いていますか?

たくさんの業務を同時並行的に担当するため、マルチタスクが得意な人とかは向いています。

また、人間の行動心理とかに興味がある人も向いていると思います。消費者分析を行う中で、なぜ消費者がこのような傾向を示しているのかなど、行動心理を考えながら施策を打つので、そういうのに興味がある人に向いていますね。

バックオフィス:阿部 桃子さん

バックオフィス

バックオフィスは一言で表すと「何でも屋」です。飲料や備品などの発注管理、法務書類の製本・送付、入退社対応など、幅広い業務を行なっています。広報としての業務も行っており、Twitterの運用などを行うこともあります。

1. バックオフィスに必要なスキルは何ですか?

どうしたら社内の人が働きやすくなるだろう、と考える姿勢が一番大切ですね。また担っている業務が多岐にわたるため、物事の優先順位を決めて情報を整理しながら進めていく能力も必要だと思います。パソコンなどのスキルについては、社会人として最低限の能力があれば十分に対応できます。

2. バックオフィスは未経験でもなれますか?

未経験でもなれます。私の場合は大学時代に部活動の幹部として、いくつものタスクを期限内に終わらせるために必要な準備や手順を考え一つずつ実行していく、という経験をして多くを学びました。

マルチタスクで書類提出など期限に追われることも多いバックオフィスの業務にこのような経験は役立っています。バックオフィスを目指すのであれば、マルチタスクを期限内に終わらせるために計画を立ててから取り組むような経験があると良いと思います。

3. どんな人に向いていますか?

相手の状況を察して気遣いや手助けができる人、またそういうことが好きな人に向いていると思います。バックオフィスは従業員が働きやすい環境を作ることを目指しているため、相手への気遣いを大事にできる姿勢がある人はこの仕事に向いています。

アカウントプランナー:工藤 昌史さん

アカウントプランナー

クライアントの広告戦略やプロモーション活動の企画・立案を行う職種です。クライアントのニーズを汲み取り企業にとって最適なプロモーションの実現を目指します。クーシーにおいてアカウントプランナーは、先ほどあげたような業務に加え、問い合わせへの初回対応など顧客獲得に向けた業務も行なっています。

1. アカウントプランナーに必要なスキルは何ですか?

Web業界全体の知識は持っておいた方が良いです。クライアントからWebに関していろいろなことを聞かれるので、それに答えられなくてはなりません。そのため、Webサイトの基本構造を理解するためにも、HTML/CSSの基本は理解しておいた方が良いでしょう。

2. アカウントプランナーは未経験でもなれますか?

未経験でも可能です。もちろん先ほど話したようにWebに関する基本的な知識は必要になります。なので多少なりとも自分でWebに関する知識を身につけておくと良いかも知れません。

3. どんな人に向いていますか?

論理的な思考ができる人に向いていると思います。顧客がやりたいことをゴールとして、それに必要なことを逆算するように考えていかなくてはなりません。その際に論理的な思考が活きてきます。

また業務上さまざまな業界のクライアントとお付き合いすることになります。幅広い分野の知識が身につくので、そういう幅広い知識に興味がある人も向いているかも知れません。

まとめ

Web制作会社の職務内容をインタビュー形式で紹介しました。Web制作会社にはどんな職種があるのか、そして各職種はどんな仕事をしているのか、おおよそ理解していただけたでしょうか。

インタビューを読んでいただければわかるように、職種ごとに職務内容や求められるスキルが異なるため、一口にWeb制作といっても本当にいろいろな人が関わってWebサイトは作られているんです。

Web制作に少しでも興味がある方は、「自分にあった職種が見つかるかも知れない」と思い切ってWeb制作にトライしてみるのもいいかも知れませんね。クーシーがそのきっかけを作ることができれば幸いです。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラスクル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

クーシーへのご応募お待ちしております!

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