Webサービスって何?事例を交えてわかりやすく解説!【制作会社選びのポイントも紹介】
「Webサービスってなんとなくわかるけど漠然としていて説明できない」
という方はぜひこの記事を読んでください。
- Webサービスとはどんなものか?
- WebサイトやWebアプリとの違いは?
- どんな種類のWebアプリがあるか?
について解説します。
また記事の最後には、弊社クーシーのWebサービス制作の進め方と、制作会社にWebサービス制作を依頼するときのポイントもまとめました。ぜひ最後までどうぞ。
Webサービスとは
Webサービスとはインターネット上で提供されるサービス全般を指す言葉です。インターネット利用者がWebブラウザを介してサーバーから情報を取得するので、システムと人間の間でやりとりが発生します。
もともとはインターネット上でのサービスを提供するための「技術」を指す言葉で、システムとシステムの連携に関係するものでした。現在は文字通りインターネット上のサービスという広い意味で使われることが多いです。
以前はオフラインでやるのが当たり前だったことがWebを介してできるようになりました。例えばメール。インターネットが普及する前は手紙でしたが、今はネット上のメールでやり取りができます。「メール」はまさにWeb上で提供されるサービスです。他にも買い物、決済、予約などあらゆるものがWebサービスになっています。
WebサイトやWebアプリとの違い
Webサービスと似た言葉に「Webサイト」「Webアプリ」があります。違いがわかりにくいですが、Webサイトも Webアプリも「Webサービス」の一形態と考えられます。
Webサイトは昔ながらのホームページ、 Webアプリは例えばGoogleドキュメントを想像してください。これらはいずれも「Webブラウザを介して」「インターネット上」でサービスとして提供されます。つまり「Webサービス」の条件に当てはまりますね。
Webサービスの種類
Webサービスには以下のようなものがあります。
- コミュニケーションサービス
- 情報提供サービス
- ショッピングサービス
- 決済サービス
- マッチングサービス
- 相談サービス
- オンライン会議サービス
- 業務効率化サービス
- ストレージサービス
私たちは知らないうちにかなりのWebサービスにお世話になっています。一つずつみていきましょう。
コミュニケーションサービス
ユーザー同士でコミュニケーションが取れるサービスです。 Gmailをはじめとするメールや、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSも含まれます。
情報提供サービス
各種情報が閲覧できるサービスです。ニュース、レシピ、レジャー情報、天気など特定の分野に特化したサイトがこれにあたります。
またこれらのサイトを表示するGoogle ChromeやSafariなどのブラウザ自体も情報提供サービスの一形態です。
ショッピングサービス
オンラインで買い物ができるサービスです。 Amazonや楽天のオンラインモールを使ったことのある人は多いでしょう。
ショッピングサービスは商品の閲覧だけでなく、商品を選んでカートに入れる、決済するといった機能を備えており、情報提供サービスに比べて複雑なシステムになります。
決済サービス
オンラインで決済ができるサービスです。特徴は「現金を使わない」こと。現金の受け渡しをすることなく、データの送受信によって決済処理が行われます。
決済サービスを大別すると以下の3種類です。
- クレジットカード・デビットカード決済(VISA、JCBなど)
- 電子マネー決済(楽天Edy、WAONなど)
- QRコード決済(Paypay、LinePay、メルペイなど)
マッチングサービス
ニーズのある人やモノ、企業をマッチングさせるサービスです。以前に比べると広い分野で受け入れられるようになってきました。
- 転職エージェント
- クラウドソーシング
- アルバイト情報
- 結婚相手・パートナー探し
- フリーマーケット
フリマアプリ「メルカリ」はショッピングサービスに見えますが、人とモノをマッチングさせるサービスとも考えられます。 マッチングサービスができる前はニーズに合う相手を見つけることがとても大変でした。登場によって利便性を劇的に改善させたサービスと言えるでしょう。
相談サービス
オンラインでの相談もサービスになっています。金融、健康、住まいづくり、進学、旅行などあらゆる分野で利用されているサービスです。
オンライン相談サービスには以下のようなメリットがあります。
- 出かけることなく自宅で相談できる
- 電話、チャット、メール、オンライン会議ツールなど好きな手段が選べる
- Webから気軽に申し込める
- 対面より話がしやすい場合がある
医療の分野では、遠隔医療の一つとして利用されています。今までは病院などに行かないと健康相談ができませんでした。「医師に直接話したくても、忙しそうで話にくい」というユーザーの悩みを解決する手段にもなっています。
オンライン会議サービス
ZoomやMicrosoft Teams、Google meetなどのサービスがあります。オンライン会議サービスによって遠隔地にいる相手でも顔を見ながらリアルタイムで話ができるようになりました。会議に便利な資料の共有やホワイトボードなどの機能もあります。
オンライン会議サービスはコロナ以降急速に普及し、ビジネスシーンでは今や欠かせないツールになりました。 テレワークの推進はオンライン会議サービスなしでは難しかったでしょう。オンラインセミナーや飲み会でも利用されており、社会に与えた影響が大きかったサービスです。
業務効率化サービス
労働人口の減少が進む中、コスト削減やワークライフバランスの向上を実現する上で業務効率の改善は取り組むべき課題です。これを解決してくれるのが業務効率化サービスです。例えば以下のようなことが効率化できます。
- 名刺の一元管理
- 書類のペーパーレス化
- 社内コミュニケーション
- RPA(Robotic Process Automation)
- タスク・プロジェクト管理
社内コミュニケーションツールのChatworkやSlackは、今やこれがなければ業務が成り立たないくらい業務の効率化に貢献しているのではないでしょうか。
ストレージサービス
インターネット上でファイルの保管場所を貸してくれるサービスです。Dropbox、iCloudなど個人のデータを保管管理するだけでなく、特定のユーザーと共有することもできます。
大容量のファイルのやりとりに使われる「ギガファイル便」などもストレージサービスに含まれます。
Webサービスの事例を5つ紹介
Webサービスはアイデア次第で新しいものが次々生まれてきており、先に挙げたもの以外にもたくさんの種類があります。ここでは Web サービスの事例をご紹介します。
1Password
どんどん増えていくパスワードの管理に困っている人のためのサービスです。IDやパスワードを作るたび保存しておくと、使いたいときにログインフォームに自動で入力してくれます。1Password自体のログインパスワードだけ覚えておけば、どんなにパスワードが増えても心配ありません。
Cotobox
オンラインで商標の登録を依頼できるサービスです。商標登録は早い者勝ち。手続きが遅いと、他の誰かに取られてしまうかもしれません。従来だと弁理士に頼むだけでも時間がかかっていたのを、Webサービスにすることでスピーディーにしました。
CAMPFIRE
誰でも資金調達に挑戦できる、国内最大級のクラウドファンディングサービスです。従来「融資」と「出資」しか選択肢がなかった資金調達の第三の選択肢になったのが「クラウドファンディング」でした。資金調達なんてやったことがない人でも、このサービスを使ってプロジェクトをアピールすれば興味を持ってくれた人からの出資を募ることができます。
SQUARESPACE
Webサイト制作もブラウザ上でできるようになっています。SQUARESPACEはニューヨーク発のWebサイト制作ツールです。HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識がなくても、機能的でデザイン性の高いWebサイトを作ることができます。オンラインストアの制作も可能です。
ラクスル
最後にクーシーが担当させていただいたネット印刷「ラクスル」様のサービスをご紹介します。
Webサイト上で印刷の発注から印刷イメージの確認、および支払い手続きまで可能な「印刷プラットフォーム」としての機能設計と信頼感のあるイメージ戦略に注力させていただきました。ラクスル様の経営戦略を踏まえ自社サービスとしてサイト構築をどうしていくか話し合い、サービスの本質をより深く理解して企画・制作・運営に取り組ませていただいております。
参考
Webサービス制作の進め方
最後にクーシーでWebサービス制作をご依頼いただいた場合の進め方をお伝えします。以下5つのステップを踏んで進めていきます。
- 企画立案
- 情報設計
- 制作開発
- テスト
- 運用・効果検証
Step1 企画立案
戦略を立てていく段階です。サービスを利用するユーザー像を明確にし、ターゲットに合わせたユーザー体験を検討します。競合やユーザーの分析を行い、サイトコンセプトも設定します。
Step2 情報設計
弊社およびクライアント様側の体制を整えて各種設計に入ります。制作チームのサービス理解が重要なため、設計段階からデザイナーとエンジニアも参加します。
SEO施策を立てた後、サイト構造を作り画面設計を行います。機能やフローを整理し、各資料をもとにクライアント様と話し合って内容を固めていきます。
Step3 制作開発
実際にサイトを構築していく段階です。デザイン制作やシステム開発などでデザイナー・エンジニアが動きます。初期から制作チームに参加しているため、ここまでの設計やユーザー体験を踏まえた制作・開発が可能です。
Step4 テスト
端末検証、プログラムテスト、システムテストなど各種テストを行います。これらを行った上で晴れてリリースです。
Step5 運用・効果検証
Webサービスは公開して終わりではありません。リリース後のサポートも行います。
運用計画に基づきサイトを運用。テストや修正も行い、結果はデータ解析してご報告します。
Webサービスを制作会社に依頼するときのポイント
最後にWebサービス制作を依頼するときに押さえておくといいポイントをお伝えします。
協力体制の構築
自社と制作会社、両者の協力体制が重要です。要望や機能要件を伝えるだけでサービスが完成することはありません。社内の意見の集約、双方の窓口の連携などスムーズに行えるようにしておきましょう。
運用と効果検証
Webサービスリリース後の運用・効果検証も計画に織り込みましょう。リリース前から運用体制と予算を計画し、ユーザーの反応を見ながら調整していくことが大切です。
スモールスタート
新規サービスの場合、機能は盛り込みすぎず小さく始めましょう。リリース後のユーザー行動や管理者の業務フローに合わせて、Webサービスの機能が変わっていくことは多々あります。テストを繰り返しながら、状況を見て拡大していくのがおすすめです。
まとめ
以上、Webサービスとはどんなものかお伝えしました。
結論としては、インターネットでしていることはほぼWebサービスでした。私たちはWebサービスに囲まれて暮らしていると言っても過言ではありません。
いわゆるホームページに比べて複雑な機能をもつWebサービスです。「制作してみようかな」「自社に必要かもしれないな」と思ったら、クーシーまでお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:加藤久佳 デザイン:小林沙綾