【Web制作会社がおすすめ】制作を学べるWebメディア10選
近年急速に普及しているWebメディアですが、ユーザーにとっては有益な情報を得る手段として、企業にとっては集客ツールとして、私たちの生活に深く根付いています。私自身もお気に入りのWebメディアを見つけて定期的にチェックをしています。
しかし興味のあるコンテンツを扱ったお気に入りのWebメディアを見つけるのが案外難しい。こういうのは、そのジャンルの道を行く人に「おすすめのWebメディアを知らないですか?」と聞くのが一番早くて正確だったりしますよね。
そこで今回は、Web制作会社で働くデザイナーやエンジニアのおすすめを中心に、制作について学べるWebメディアを紹介していきます。
デザインやプログラミング、マーケティングについて学びたい人、トレンドを知りたい人はもちろん、自社でWebメディアを作ろうと考えている方にとっても有益なサイトを紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Webメディアとは?
Webメディアとは、インターネット上で情報を発信するメディア全般のことを指します。ニュースサイトやブログなどがイメージしやすいでしょう。メディアと聞くとニュース番組やラジオ、雑誌などを想像しますが、それらは一般的にマスメディアと呼ばれるものです。
Webメディアには、マスメディアと比べてコストがかからず、誰にでも始められるというメリットがあります。それゆえ企業や個人が発信する、ニッチで自分好みのコンテンツをWebメディアでは見つけられるという特徴があります。
また企業側も顧客となるターゲット層に向けて、あるジャンルに特化した情報を発信することで集客に繋げるなど、効果的な集客ツールとして注目を集めています。
Webメディアの種類
Webメディアにはいくつか種類があり、代表的なものは以下の7つです。
- 1次メディア
- 2次メディア
- キュレーションメディア
- バイラルメディア
- ソーシャルメディア(SNS)
- オウンドメディア
1次メディアは情報の発信源となるメディアのことで、「読売新聞」「日本経済新聞」などの新聞系のメディアがあげられます。2次メディアは1次メディアの情報をより多くのユーザーに届けるために、幅広いジャンルの情報をわかりやすくまとめたもので、「Yahoo! JAPAN」「livedoorニュース」が有名です。
キュレーションメディアは2次メディアのひとつで、同じように1次メディアの情報をまとめますが、「Yahoo! JAPAN」や「livedoorニュース」よりもジャンルが細かくカテコライズされており、ユーザーのニーズに合わせて細かい情報を発信してます。ユーザーにとっては欲しい情報をピンポイントで得られるという利点があり、「SmartNews」などが代表例です。
バイラルメディアは、「ウイルス(virus)」のように拡散されることを目的とした記事を多く発信するメディアで「BuzzFeed」などが有名です。ソーシャルメディア(SNS)もWebメディアとして扱われ、ユーザー自身が情報を発信するメディアとなっています。
オウンドメディアは、企業が自社の事業に関連したコンテンツを発信するメディアのことであり、コンテンツ力を活かして集客につなげています。オウンドメディアについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひこちらも読んでみてください。
オウンドメディアの作り方をやさしく解説!社内・外部で制作時の注意点
ここからは、Web制作会社のデザイナーやエンジニアのおすすめを中心に、制作について学べる おすすめWebメディアを紹介していきます。
グラフィックを学べるWebメディア
UIなどグラフィックデザインについて学べるWebメディアを紹介します。
PHOTOSHOP VIP
参考
グラフィックデザインに関わる人の間では有名なWebメディアです。Adobeの画像編集ソフト「Photoshop」に関連する情報が多く揃っています。
Photoshopハウツー系の記事や、画像やフォントの無料素材の提供、インスピレーションを与えるデザイン紹介など、制作業務に直結するような記事を多く使っているのが特徴で、Photoshopを使っているデザイナーにとっては非常に有益なサイトでしょう。
またデザイン関連のトレンド情報についても扱っており、情報の鮮度も良いため、定期的にチェックして、トレンドを追いかけるのもおすすめです。
AXIS
参考
こちらは1981年創刊のデザイン誌「AXIS」のWebマガジンになります。
グラフィックのみならず、プロダクトや建築など、デザインに関する幅広いテーマを取り上げています。ニュース記事を中心にデザイン業界の最新情報を知れるのが特徴で、インタビュー記事では各分野のクリエイターから、創作やデザインに関する興味深い話を聞くことができます。
デザイン関連のイベントのレポート記事がいくつかあり、その場の空気感やイベント関係者へのインタビューなど、普通の記事では知れない贅沢な情報を得られるのでおすすめです。
UXを学べるWebメディア
UXについて、独自の哲学を持って興味深い記事を配信する2つのメディアを紹介します。
UX MILK
参考
UX MILKはUXデザインをテーマに置き、「ユーザーにとって最高の経験は何か?」という答えのない問いについて、ユーザーに考えてもらう「きっかけ」や「ヒント」を与えることをビジョンに記事を配信しています。
UXに関する具体的な方法論の紹介や、「スーパーマリオから学ぶUXデザイン」などのケーススタディ、UXに対する哲学の紹介など、とにかくさまざまな角度からUXについて考えるきっかけやヒントを与えてくれます。
UX専門のメディアなだけあり、コピーライティングのスキルがとても高く、どの記事も興味を惹くタイトルがつけられていて読みたくなってしまいます。
「学ぶ」というページに行くと、テーマごとに特集が組まれています。「UXの迷信」という特集ではUXについて勘違いしがちなテーマについて面白い内容が書かれているので、こちらもおすすめです。
おすすめ記事
UX JOURNAL
参考
こちらは日本初のUX専門Webメディアとして有名なUX JOURNALです。日本全体のUXレベルを向上させることを目指しているため、誰にでも理解できるよう専門用語を使わずにわかりやすい言葉でUXについて書いているのが特徴です。
「つながり」「社会課題」「働きがい」「自己成長」「伝え方」「快適さ」の6つのカテゴリーに分けて記事を配信しており、UXをいくつかの視点で捉えた興味深い考えを提示しています。
また「車のUX」「スナックのUX」「即レス(即返信)のUX」などUXを身近なテーマに関連させて話してくれていて、UXが実は生活の至る所に根付いている、というように広い意味でのUXの捉え方を教えてくれます。
おすすめ記事
開発を学べるWebメディア
実際にプログラミングなど開発に携わっている人から開発に関する「現場の知識」を得られるメディアを紹介します。
Qiita(キータ)
参考
Qiitaはエンジニアや学者、もしくは博士課程の学生など、さまざまな人が開発に関する記事を投稿しているメディアです。
記事の内容は多種多様で、トレンドの紹介や、コードの特性の解説、開発中に感じたこと、ハウツー系の記事など、各ライターがそれぞれの色を出して面白い記事を寄稿しています。
このメディアの便利な点は、記事についてタグごとに検索ができるという点です。Pythonについて知りたかったらPythonのタグで検索し、ChatGPTの記事を読みたかったら、そのタグがついた記事を検索することで読むことができます。
もちろんライターごとに執筆した記事を見ることもできます。ライターによっては、「ちょっと気になったことを試してみた」という、予備知識が蓄えられそうな記事を多く出しているので、そちらもおすすめです。
Developers.IO
参考
AWSを中心にクラウド系サービスの開発をはじめとして、アプリ開発やIT人材の育成事業など幅広い業務を行なっている、クラスメソッド株式会社が運営しているWebメディアになります。
記事のカテゴリをみてもらうと分かるように、細かいトピックごとにカテゴライズされており、トレンドワードに関する細かい情報を集めるのに向いています。運営元であるクラスメソッドがAWSの分野を得意としていることから、AWSに関する記事が多いので、AWSを使用している、もしくはその周辺知識を備えておきたいという方におすすめです。
マーケティングを学べるWebメディア
マーケティングの基礎から、本質的な内容まで幅広く学べるWebメディアを紹介します。
エムタメ!
参考
エムタメ!はマーケティングのクラウドサービスを提供するCloud CIRCUS(クラウドサーカス)のオウンドメディアになります。
主にBtoB企業の営業・マーケティングに特化した内容を発信しており、「マーケティング担当者のタメになる情報」を得られるのが特徴です。
「マーケティング入門」「マーテック(マーケティングとテクノロジーを合わせた造語)」「コンテンツマーケティング」などのジャンルごとに別れており、CMSやリード獲得、そもそもマーケティングとは?など、マーケティングや営業に関する基本を丁寧にわかりやすく解説してくれています。
おすすめ記事
Marketing Native
参考
Marketing Nativeは株式会社CINCが運営するWebメディアで、「マーケティングファーストの思考でビジネスをリードする」という考えに基づき、マーケティングに関する興味深い考え方をたくさん紹介してくれています。
このメディアの特徴はなんといっても、優良企業のCEOやCMO(最高マーケティング責任者)にインタビューした記事が豊富に揃っているという点です。スターバックスやLenovoジャパン、集英社など、数々の有名企業の成功要因やマーケティングの本質的な話を、当事者の口から聞くことができます。
CMやネット広告など身近なところで実感が湧く事例も紹介されているので、よく目にするマーケティング戦略がどのような狙いで行われてるのか知ってみたい、という方はぜひ読んでみてください。
Web制作全般が学べるWebメディア
最後に、Web制作に関連する全般的な情報を配信しているWebメディアを2つ紹介します。
Podpatch
参考
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/podpatch/id907442285?mt=2
こちらはこれまでのWebメディアとは少し異なり、ラジオ形式の配信を行う音声Webメディアです。
内容は、UI/UXデザインの会社Goodpatchの代表である土屋尚史さんが、デザイナーを中心にさまざまなゲストを招き、制作に関わるテーマで会話をしていくというものです。
ラジオ同様に長尺で密度の濃いトークをしてくれるため、毎回かなりの満足度を得られます。テキストベースでまとめられた知識や情報にはない”偶然性”が会話形式の音声メディアにはあり、トークだからこそ引き出される、プロフェッショナルの興味深い考えや鋭い洞察に触れることができるため、大変おすすめです。
COOSY BLOG
参考
最後に、弊社のWebメディアを紹介させていただきます。COOSY BLOGは、東京でWeb制作事業を行なっている株式会社Coosyが運営するWebメディアです。
デザインや開発、マーケティングまで、Web制作に関わる全般的な情報を発信しており、「ECサイト構築」「SEOコンテンツ」「UI/UX・サイト設計」などジャンル分けも細かく行なっているので、必要な情報を素早く見つけることができます。
情報の独自性にもこだわっており、どの記事も一般的に得られる情報にプラスして仕事や生活に役立つ情報を入れているので、プラスアルファの知識が欲しいという方におすすめです。
まとめ
以上が、制作を学べるおすすめWebメディア10選になります。
情報へのアクセスが容易になり、その経路も多種多様になった今、企業はいろいろな角度からユーザーにアプローチすることができます。ユーザーにとっても企業にとっても良いことなのは間違いありませんが、多様化するあまり企業もユーザーも多すぎる情報の中で迷子になってしまうことが当然ありえるでしょう。
その中でWebメディアのように情報が整理され、サイト内を回遊してさまざまな情報を集められるメディアは双方にメリットがあると思います。企業とユーザーの両者がWebメディアを活用するきっかけになれれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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執筆者:小原太郎 デザイン:大坂間琴美