ロングテールキーワードとは?探し方やSEO対策のポイント
ロングテールキーワードは、上位表示されやすい、コンバージョン率が高い…など魅力的なキーワードです。しかし、検索上位を狙いやすいからと言って、ロンテールキーワードだけを対策すればいいわけでもありません。そもそもロングテールキーワードとは?選び方や注意点もわかりやすくご紹介します。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードは、3語以上を組み合わせてある検索キーワードです。主に1語だけで検索するビッグキーワードは、月間検索ボリュームも多いのが特徴。ロングテールキーワードは、ニッチキーワードやスモールキーワードと言い換えられます。言葉の通り、月間検索ボリュームの少ないキーワードがロングテールキーワードです。ロングテールキーワードの月間検索ボリュームは、1000回未満と言われています。
ロングテールキーワードの語源
キーワードの検索ボリュームやコンバージョン率をグラフで表すと、長いしっぽのように見える部分がロングテールキーワードです。ロングテールキーワードと呼ばれる理由もグラフでの見え方が関係しています。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードのメリットをご紹介します。
メリット1. コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードは、ニッチなテーマを扱うため、より購買意欲の高い人を集客するのに役立ちます。たとえば、「新宿 ジム 体験 申し込み」と検索する人は、実際にジムの体験に申し込みたい!という購買意欲の高いユーザーと言えます。購買意欲の高いユーザーを多く獲得できれば、コンバージョン率も高くなるのです。
ビッグキーワードでなかなか上位表示されずコンバージョンも0という状態と、ロングテールキーワードで上位表示されコンバージョンが1あるのでは、後者の方がいいですよね。
メリット2. コンテンツを作成しやすい
ロングテールキーワードは、3語以上のキーワードを掛け合わせたものになるため、テーマが絞られます。テーマが絞られ、紹介すべきことが決まっている状態だと、コンテンツも作りやすくなります。
例えば、「ノートパソコン 軽い おすすめ」「新宿区 ジム 体験 申し込み」など、複数のキーワードから、よりユーザーニーズを的確に予想することができます。
コンテンツを作成する際は、ユーザーの知りたい情報を紹介できているかが重要です。ビッグキーワードはユーザーニーズの幅が広いため、アウトラインや本文の作成で頭を悩ませることもあるでしょう。その点、ロングテールキーワードは満たすべきユーザーニーズが特定されているので、Webページの作成もしやすくなります。
メリット3. 検索上位を取りやすい
ロングテールキーワードは、検索ボリュームも少なく、競合も少ないため、SEOで検索上位を取りやすい傾向にあります。
メリット4. ビックキーワードの評価につながる
ロングテールキーワードを対策することで、ビッグキーワードを狙ったWebページの評価につながります。
例えば、「ダイエット」のビッグキーワードで上位表示を狙う場合、ビッグキーワードのみを対策した1つのWebぺージだけでは、高い評価は得られないと思っていいでしょう。
ビッグキーワードに関連するロングテールキーワードを強化することで、ビッグキーワードの順位も上げられる可能性があります。「ダイエット 食事 制限」「ダイエット トレーニング 方法 自宅」など複数のロングテールキーワードで上位を狙い、品質の高いWebページを作成。関連するビッグキーワードを狙ったWebページに内部リンクを設置し、Webページ同士の関連性を強めます。
ロングテールキーワードで高品質なWebページを作成することで、Webサイト内の「ダイエット」というカテゴリが強化され、ビッグキーワード「ダイエット」を狙ったWebページの評価も上がるのです。
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ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードのデメリットをご紹介します。
デメリット1. 流入数が少ない
ロングテールキーワードは月間検索ボリュームが少ない点がデメリットです。ロングテールキーワードの目安は、月間検索ボリュームが1000回未満のキーワードと言われています。検索ボリュームが少ないため、1位に表示されても数100という流入数しか期待できないのです。月間検索ボリュームが200回、300回というキーワードなら、数10の流入しか得られません。
また、ロングテールキーワードのみを対策していく場合、集客数を増やすには、複数のWebページを作成しなければなりません。月間検索ボリュームが少なければ少ない程、多くのWebページの作成が必要です。
ビッグキーワード(月間検索ボリューム1万回目安)やミドルキーワード(月間検索ボリューム1000回~1万回目安)であれば、月間検索ボリュームも多いため、ロングテールキーワードより上位に表示されたときの成果は多くなります。
デメリット2. 大きなコンバージョン数は見込めない
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが少ないため、上位に表示されても多くの流入数は期待できません。ロングテールキーワードは、流入数が数が100程度かそれ以下のことが多いです。ロングテールキーワードはコンバージョン率が高い傾向にありますが、大量のコンバージョンは見込めないのです。
ビッグキーワードやミドルキーワードで上位に表示されれば、月間検索ボリュームにともない、ある程度のコンバージョン数も見込めるでしょう。
ただし、検索ボリュームが多いキーワードで上位を狙うのは、難易度も高いため、なかなか上位表示されないことも。ロングテールキーワードは上位表示されやすいため、コンバージョン数が少なくても成果が出やすい点では、魅力的だと言えるでしょう。
最適なロングテールキーワードの探し方と調べる方法
ロングテールキーワードは、Google検索の関連キーワードやキーワードプランナー、SEOツールなどで調べられます。
Google検索で、ビッグキーワードを検索します。さらに関連キーワードで出てきたキーワードを検索。繰り返し検索することで、よりニッチなキーワードを調べられます。
キーワードプランナーは、Googleの広告アカウントを作成すれば、無料で利用できます。ビッグキーワードで検索すれば、関連キーワードの一覧が表示されるので、検索ボリュームが1000回未満のキーワードをチェックしましょう。
SEOツールもいくつかあり、キーワード調査以外の使用も検討している場合は、有料のSEOツールを検討してもいいですよ。
ロングテールキーワードの選び方 3つのポイント
ロングテールキーワードの選び方をご紹介します。
1.Webサイトのテーマに合うものを選ぶ
キーワード選びでは、Webサイトのテーマに合っているかも重要です。Webサイトの目的を理解し、テーマに合ったキーワードを選びましょう。Webサイトのテーマが決まっていれば、対策すべきロングテールキーワードも見えてきます。
2.ビックキーワードから決める
Webサイトのテーマが決まっていれば、ビッグキーワードもいくつか洗い出せるでしょう。洗い出したビッグキーワードから強化したいものを選びます。ビッグキーワードを強化するためには、ミドルキーワードやロングテールキーワードなど検索ボリュームの少ないものから対策を。
ビッグキーワードの関連キーワードを洗い出し、月間検索ボリュームから、ミドルキーワードやロングテールキーワードに分けましょう。ビッグキーワード→ミドルキーワード→ロングテールキーワードの順で決めると、より効率的にキーワードを強化できますよ。
3.Webサイト構造も意識する
Webサイトは、ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードで構成されています。ビッグキーワードに対して、ミドルキーワードAとミドルキーワードBが存在するとします。ミドルキーワードには、ロングテールキーワードがぶらさがるため、階層ができます。対策したいキーワードが決まったら、階層を整理することも大切。Webページを作成する際は、ミドルキーワードAのロングテールキーワードから対策をするなど、戦略を持って対策することも重要です。
ロングテールキーワードの注意点
ロングテールキーワードの注意点をご紹介します。
Webページのテーマが重複しやすい
ロングテールキーワードは、ニッチなキーワードなため、サイト内で類似のWebページが増えやすいです。そのため、異なるロングテールキーワードを狙ったWebページでも、内容が似てしまう可能性があります。Googleに重複したWebページと判断されると、本来より低い評価しか受けられないなどのデメリットも生じるのです。
また、「SEO 対策」「SEO 施策」ではキーワードは異なりますが、意味は同じです。それぞれのキーワードでWebページを作成した場合、内容もほとんど同じになるでしょう。ロングテールキーワードは、たくさんあるため計画性を持って取り組んでいないと、ほとんど同じ内容のWebページを作ってしまう可能性もあります。
Webページを作成する際は、Webサイト内で類似したキーワードのWebページがないかチェックする必要がありますね。
ページの品質を維持しにくい
ロングテールキーワードは、ユーザーニーズが絞られ、ニッチな内容になります。そのため、Webページの内容が薄くなりやすいです。ロングテールキーワードでも、上位表示されるには、Webページの質は重要です。低品質なWebページを作成すると、Webサイトの評価を落とすことになりかねません。
また、ロングテールキーワードを狙ったWebページは複数作成する必要があります。Webページが増えると、管理も大変になり、古い情報のまま放置される可能性も。低品質なWebページが増えると、Webサイトの評価も下がってしまいます。
Webページを作る際は、Webページの管理も忘れずに。Webページの質が担保できるかも意識しましょう。
定期的な効果測定が大切
Webページを公開したら、効果測定も忘れず行いましょう。Webページを公開してみたら、狙っていたキーワードとは別のキーワードで上位表示されているケースもあります。キーワードごとに表示回数やコンバージョン率を見て、上位表示されているキーワードでさらに上位を狙える方に寄せて、リライトする方法も有効です。
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まとめ
ロングテールキーワードはSEOでは必須です。競合が少ないロングテールキーワードは検索上位に表示されやすく、コンバージョン率も高いため、対策は必須と言えるでしょう。
ロングテールキーワードで作成したWebページは、ビッグキーワードの強化に繋がります。ロングテールキーワードでWebページを作成すると、結果的に大きな成果を得られる可能性もあるのです。
SEOでは対策必須なロングテールキーワードですが、いくつか注意点も。高品質なWebページに保てるよう、Webページの管理もしっかり行いましょう。
この記事を書いた人
横田みのり
新卒でITベンチャー企業に入社。Web編集者としてディレクター、ライターを経験。SEOコンテンツの作成や分析、リライトのノウハウを活かし、現在は「AnyMaMa」にてフリーライターとして活躍中。
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