コンテンツマーケティングとSEOの違いを理解して成果を出そう!
コンテンツマーケティングとSEOの意味は異なり、混同してしまうと目標設計や行動設計がうまくいかず成果が出せません。コンテンツマーケティングとSEOのそれぞれの意味を理解して、施策を行いましょう。
コンテンツマーケティングとSEOの違い
コンテンツマーケティングは、ユーザーが求めている情報をコンテンツで提供し、コンバージョンの獲得につなげる施策です。たとえば、集客や販売促進、顧客との関係構築(CRM)などが目的としてあげられます。商品の販売促進が目的のコンテンツマーケティングであれば、オウンドメディアの運用、YouTubeの動画配信、InstagramなどのSNS運用などが例としてあげられます。
SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンで上位を目指し、Webサイトへのアクセス数を獲得するための施策です。Webページは、検索エンジンで上位になればなるほどアクセス数が増えます。上位に表示されるWebページを増やすことで、Webサイト全体のアクセス数を増やすことにもつながるでしょう。SEOは集客が目的となるため、コンテンツマーケティングの一部と捉えることもできます。
コンテンツマーケティングとSEOは意味や目的が異なるため、マーケティング施策を行う際は、混同しないように注意が必要です。それぞれの意味を理解し目的に応じて、コンテンツマーケティングを行うのか、SEOを行うのか…を決めましょう。
コンテンツマーケティングとSEOの比較
コンテンツマーケティングとSEOの違いを詳しく見ていきましょう。目的、チャネル、対象、コンテンツの4つに分けて解説します。
目的
コンテンツマーケティングの目的は、集客や販売促進、顧客との関係構築(CRM)などからコンバージョンにつなげることです。資料請求や問い合わせ、セミナー申し込み、商品購入がコンバージョンになります。コンバージョンを獲得するためには、商品の認知拡大やユーザーニーズへのアプローチなどが必要なため、WebページやSNSなどのコンテンツを使い、コンバージョン獲得につなげていきます。
SEOの目的は、検索エンジンで上位を獲得することです。検索上位を獲得するためには、ユーザーに有益なコンテンツを提供する必要があります。Googleが定める指標やユーザーニーズを網羅できるよう、コンテンツを作成し、修正を繰り返しながら検索上位を狙っていきます。以前は、キーワードの出現回数や被リンク(他サイトに自社のWebページのリンクが設置されること)の数などが評価指標になっていましたが、近年ではパンダアップデートやペンギンアップデートなどでコンテンツの質が求められるようになりました。SEOでは小手先だけでなく、ユーザーに有益なコンテンツかどうかを意識することが重要です。
チャネル(集客媒体)
コンテンツマーケティングのチャネルは、検索エンジンやSNS、メルマガ、プレスリリースなどさまざまです。施策内容も、記事や広告、ホワイトペーパー、動画など多岐にわたります。
SEOのチャネルは、検索エンジンのみとシンプルです。検索エンジンからの集客が目的のため、検索エンジンを意識した施策が必要になります。
対象
コンテンツマーケティングとSEOの対象は見込み客ですが、深堀していくとユーザー層は異なります。
コンテンツマーケティングは、ある程度ユーザーニーズが顕在化している層を対象にすることが多いです。もともと商品やサービスを知っているけれど、他社商品と比較しているユーザーなども存在します。自社の商品やサービスを選んでもらい、購入してもらうために、コンテンツマーケティングを活用するのです。
SEOの対象は、検索エンジンで検索するユーザーです。特定のキーワードで検索した際に、上位に表示されているWebページへアクセスしてもらい、商品やサービスの認知や集客につなげます。商品やサービス名を知らないユーザーからのアクセスも期待するため、潜在的なニーズを持っているユーザーも対象になります。
コンテンツ
コンテンツマーケティングでは、SNSや動画、メルマガ、記事もコンテンツになります。SNSは流れていくコンテンツなので「フロー型」、記事や動画は企業側に蓄積されていくものなので「ストック型」と言われます。
SEOは主にテキストコンテンツを取り扱います。SEOで評価を得るためには、記事コンテンツなどでユーザーに有益なコンテンツを届ける必要があるのです。
コンテンツマーケティングでSEOが重要な理由
コンテンツマーケティングは、コンテンツを用いたマーケティング施策です。SEOはコンテンツを用いて集客力を上げる施策のため、コンテンツマーケティングの一部とも言えます。
コンテンツマーケティングの中で、SEOを取り入れる必要があるケースは多いです。SEO施策で作成したコンテンツは企業の財産になります。SEOのメリットは、検索上位に表示され成功したら、人的・金銭的なコストをかけずに継続的に集客ができる点です。
コンテンツマーケティングには、集客、販売促進、顧客との関係構築が含まれ、集客の部分でSEOは重要です。素晴らしいコンテンツを作成しても、集客できなければコンバージョンにつながりません。
たとえば、競合が検索エンジンで上位に表示されて、集客に成功している場合、競合に顧客を取られてしまうことになりえます。顧客と接点の多い企業の方が、集客面では有利なため、コンテンツに集客するためにSEOが必要です。
コンテンツマーケティングの種類
コンテンツマーケティングにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
記事コンテンツ
記事コンテンツでは、ブログ記事やお役立ちコンテンツなどを作成し公開します。記事作成は誰でも始めやすい点から、多くの人が利用しています。公開した記事コンテンツへ集客することで、企業の認知拡大や商品の販売促進に間接的に貢献してくれるでしょう。
ランディングページ(LP)
ランディングページは、広告や検索エンジンなどからユーザーがアクセスするWebページのことです。ランディングページでは、商品やサービスの紹介がメインになるので、ユーザーにもアピールしやすく、販売促進につなげられます。
動画
動画はYouTubeで簡単に投稿できることから、企業で動画コンテンツを公開する事例も増えてきました。動画は、映像や音声でもユーザーへアプローチできるため、商品やサービスの魅力が伝えやすかったり、ユーザーに興味を持ってもらいやすかったり、メリットも多いのが特徴です。
SNS
SNSでは、TwitterやInstagram、Facebookなどを使い、ユーザーにコンテンツを届けられます。SNSにはいいねやシェアなどの機能があり、話題になればユーザー同士で拡散してくれるため、広告費などがかからずに認知拡大できる点が特徴です。
メルマガ
メルマガもコンテンツマーケティングに含まれます。メールアドレスさえ獲得できて入れば、企業からユーザーに直接アプローチできるのが特徴です。商品を購入してくれた顧客に対し、アンケートやキャンペーンの告知、商品の使い方などをメルマガで配信することで、リピートの獲得などにもつなげられます。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、自社のノウハウや分析結果をまとめた報告書のことです。ホワイトペーパーを配信することで、企業の認知拡大やサービス利用者の獲得が期待できます。ホワイトペーパーはWeb上でダウンロードできる形式が主流で、ダウンロードするためには、企業名やメールアドレスなどの個人情報を獲得し、次なるアプローチへつなげられる点もメリットです。
コンテンツマーケティングとSEOを混同するデメリット
コンテンツマーケティングとSEOを混同していると、集客だけに目がいったり、コンバージョン率だけに目がいったりと、本末転倒な事態になりかねません。SEOなのに検索順位よりコンバージョン数をメインの指標で追ってしまい、目的達成にはつながりづらい施策を実施してしまう恐れもあります。コンテンツマーケティングとSEOを混同したまま進めてしまうと、目標設定やKPI設計から間違え、成果も出にくいでしょう。
コンテンツマーケティングの注意点
コンテンツマーケティングを実施する上で、SEOとは混同しないことは必須です。コンテンツマーケティングを実施する上で、SEOが必要になる場面は多いですが、目的と指標はしっかりと分けるようにしましょう。
コンテンツマーケティングで成功するためには、目的に合った指標設定やパフォーマンスの見直しや改善を続けていくことが重要です。SEOの場合、成果が出るまでにはある程度の時間がかかるため、中長期的な運用が必要です。運用体制を整えたり、社内で理解を得ておくこともポイントになります。
まとめ
コンテンツマーケティングとSEOは、混同しやすいですが、マーケティング担当であれば、それぞれの意味をしっかり理解しておかなければなりません。コンテンツマーケティングは、コンバージョン獲得や集客が目的となり、SEOは集客が目的です。コンテンツマーケティングを実施する上で、SEOを行うこともありますが、コンバージョン獲得と集客という点で大きな違いがあります。指標を決める際は、目的に合わせて考え作成しましょう。コンテンツマーケティングとSEOの意味をしっかり理解し、自社の目的に合った施策を行うことが大切です。
この記事を書いた人
横田みのり
新卒でITベンチャー企業に入社。Web編集者としてディレクター、ライターを経験。SEOコンテンツの作成や分析、リライトのノウハウを活かし、現在は「AnyMaMa」にてフリーライターとして活躍中。
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