まず、コーポレートサイトに掲載している情報を更新する作業です。コーポレートサイトは企業の顔であり、最新情報をユーザーに届けることで信頼性が向上し、認知度やアクセス数もアップします。
掲載情報は、コーポレートサイトによってさまざまです。ここでは、コーポレートサイトによく掲載されている3つの情報について更新内容をチェックしてみましょう。
掲載情報
企業情報を最新情報へ更新しましょう。企業情報とは以下のような、企業の基本的な情報のことです。
企業の情報をチェックするために、顧客である企業や競合他社がコーポレートサイトを閲覧する場合があります。
その際に、「支店はどこだろうか?」「役員の変更はあるか?」など、基本情報をコーポレートサイトで確認します。もし古い情報が掲載されたままであれば、顧客やユーザーが混乱してしまうかもしれません。さらに、信頼も低下してしまう心配もあるでしょう。
本社だけではなく支店や工場、グループ会社の情報を同時に掲載する場合は、掲載している全ての情報を最新情報へ忘れずに更新することが大切です。
新製品サービスの情報
新しい商品・サービスの情報やニューアルした製品についてなど、商品・サービスについての情報も更新しましょう。
製品やサービス情報の定期的な更新は、情報の信頼性も増し、ユーザーも公式サイトを訪れるようになります。結果として、コーポレートサイトのアクセス数もアップします。
さらに、製品やサービス情報の更新は、誤った情報の拡散を防ぐ効果もあります。SNSの普及により、口コミや評判は広まりやすくなっています。SNSは製品やサービスの宣伝効果が見込めますが、口コミが広まると同時に誤った情報も広まる恐れもあるでしょう。
しかし、公式サイトで正確な情報を発信していれば、間違った情報が広まるリスクも防ぐメリットもあります。
採用情報
コーポレートサイトに採用情報を掲載する企業は、採用情報の更新も忘れずに行いましょう。
企業に必要な人材の確保のためにも、採用情報は更新しておくことがおすすめです。
たとえば、以前募集していた営業のポジションの求人情報を更新してなかった場合、数ヶ月後も古い求人情報をみた営業職希望の求職者が集まってくるでしょう。
募集しているポジションの変更や、勤務地が本社から地方の支店に変更になったなど、企業の経営状態や募集する人材によって、採用情報は変化します。
忘れずに更新することで、最適な人材からの応募が増え、求職者と条件のミスマッチを防げます。
ブログの更新
コーポレートサイトに、ブログを掲載している企業もあるでしょう。
ブログは、検索エンジンからのアクセス数が向上するメリットがあります。さらに、親近感のある内容で、企業のファン作りにも効果が期待できるでしょう。
ブログを定期的に更新するためには、時間の確保が必要です。効果を実感するためには、長期的な目線で運用することも大切になるでしょう。
問い合わせ対応
コーポレートサイトの運用には、問い合わせの一次対応が含まれます。
コーポレートサイトには、企業への問い合わせ窓口として「お問合せページ」を用意していることが多いでしょう。電話よりも気軽に連絡できる問い合わせページは、顧客やユーザーと関わる貴重な機会です。
問い合わせページで受け付ける内容は、顧客からの製品やサービスに対する質問やクレーム、求人応募などさまざまです。
一次対応では、運用担当者が回答できるものと担当部署へ依頼するものへ、問い合わせ内容によって、振り分ける作業が必要になります。
あらかじめ社内で部署ごとの担当項目について決めておいたり、よくある質問・クレームへの対応などマニュアル化することで、効率よく問い合わせに対応しましょう。
ドメイン・サーバー管理
ドメイン・サーバーの契約期間や内容もしっかり管理しておくと安心です。
ドメイン・サーバーの契約期間を把握していない場合、契約期間内に継続分の支払いが出来ないケースがあります。契約が切れると、突然自社のコーポレートサイトが閲覧できなくなってしまうトラブルにつながります。
ドメイン・サーバーの契約内容について把握し管理しておくことが、安定した運用に必要です。
トラブル対応
コーポレートサイトを運用すると、トラブルが発生することがあります。
たとえば、問い合わせメールが届かなくなったり、ページが表示されなくなったりするトラブルです。コーポレートサイトから問い合わせが多かったり、ユーザーが商品を購入するページが非表示になってしまったまま長期間放置していると、企業の売り上げが下がってしまう原因にもなります。
トラブルが発生した場合は、トラブルの原因調査の依頼や社内へ周知する必要があります。解決後には、トラブルが解決した旨の社内通達、コーポレートサイト上でトラブルのお詫びを掲載しておくとスムーズな運用ができるでしょう。
トラブルが起きた際の問い合わせ先や対処手順を事前に決めておくことで、慌てず慎重に対処できます。
流入を増やすためのコーポレートサイト運用のコツ
コーポレートサイトを運用する上で、認知度やアクセス数の向上を目標にする企業も多いでしょう。
定期的な更新や最新情報の掲載は、コーポレートサイトの信頼性を向上させます。さらに、アクセス数をアップさせるために、これから紹介する3つのコツを参考にしてみてください。
アクセス解析
コーポレートサイトの現状を把握することで、改善ポイントがわかりアクセス数アップにつながります。そのために、ツールを利用したアクセス解析が有効です。
たとえば、Google Analytics・Google Search Consoleです。これらのツールは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。
Google Analyticsは、コーポレートサイトへの訪問者数、流入経路や滞在時間がわかります。コーポレートサイトを閲覧したユーザーが、どこからきたのか・どのページの滞在時間がわかることで、コーポレートサイトの改善に役立ちます。
Google Search Consoleは、どのキーワードで検索されているか、検索順位はどのくらいかなどがわかります。ユーザーがコーポレートサイトにアクセスする前の状況がわかることが特徴です。
これらの解析ツールを活用し改善を繰り返すことで、コーポレートサイトのアクセス数を伸ばすことに役立ちます。
SEO対策
検索結果で上位にWebサイトを表示するための、SEO対策と呼ばれる施策があります。SEO対策は、企業名や商品名を知らない新しいユーザーへ認知してもらえる機会が増えるメリットがあります。
インターネットで調べ物をする場合、一番よくみられるWebサイトは、検索結果上位のWebサイトです。検索結果に対して上位で表示されることで、コーポレートサイトを訪れるユーザーが増え、アクセス数アップが期待できます。
SEO対策には、いくつかの方法があります。たとえば、以下の方法です。
- 関連性のあるキーワードでブログを書く
- Webサイト内のページに内部リンクを設定する
- ページの表示スピードを改善する
SEO対策を意識した運用をすることで、検索結果の上位表示の可能性を高めます。
SEOで上位表示させるには?検索順位が上がらないときの対策
SNSとの連携
SNSを活用することで、コーポレートサイトにアクセスするユーザーを増やすことが可能です。
たとえば、インスタグラムでは企業や商品・サービスに特化したアカウントを作り、プロフィール欄にコーポレートサイトのURLを掲載します。Twitterでは、ページを更新するたびにツィートしてお知らせをしたり、プロフィール欄にURLを掲載できます。
SNSと連携し発信すると、フォロワーの増加とともに、コーポレートサイトのアクセス数アップも期待できます。
コーポレートサイトに各SNSのリンク先を掲載し、コーポレートサイトからSNSを手軽に閲覧できるように双方で連携しておくと、より効果的です。
コーポレートサイトの運用を外部に依頼する際のポイント
「コーポレートサイトを運用するための時間がない」「効率的な運用を外部に依頼したい」という企業も少なくありません。
ここでは、コーポレートサイトを外部に依頼する際のポイントを紹介します。
依頼内容と予算
外部へコーポレートサイトの運用を依頼する際には、依頼内容と予算を決めておきましょう。当然ながら、依頼する内容が多いほど運用代行の料金は高くなります。
また、料金形態の確認も必要です。月額などの固定費用または作業ごとの費用なのか、料金形態もチェックしましょう。
サーバー保守では、対象サイトを格納したWebサーバーが正常に対象サイトをユーザーへ配信出来ているかの監視などを行います。制作・運用では、デザインやHTMLの更新・修正を月額費用で行える範囲の対応をするという形になります。月額固定費の場合、依頼できる内容や回数が制限されるケースや金額により依頼内容を柔軟に対応してくれるケースがあります。
一方、作業が発生するごとに費用がかかる場合は、月によっては予算を超えてしまうこともあるので注意が必要です。
依頼する前に、専門性がなく誰でもできる作業・マニュアル化してあり外部に依頼しやすい作業など、依頼内容を決めておきましょう。依頼内容を決めておくことで、予算も立てやすくなります。
サイトのリニューアルや制作を委託した場合は、上記のようなサーバー保守、制作・運用の代行も引き続き依頼することが多いです。ですのでリニューアルや制作の依頼をする際は、運用代行についてもしっかりと確認しましょう。
更新頻度
更新頻度も確認しておきましょう。年に数回発生する更新作業であれば、日常業務に差し支えないため外部に依頼する必要はないかもしれません。
一方で、毎日のように発生し時間がかかってしまう作業は、外部に依頼する方が効率的でコストパフォーマンスもよくなる場合もあります。
たとえば、更新頻度を増やしたいブログは、外部へ依頼することも可能です。SEO対策も踏まえた記事の執筆や公開を依頼することで、ブログに関わる時間の削減と成果を期待できます。
どのくらいの頻度で更新が必要な業務なのか見極めて依頼することで、予算を抑え効果的に依頼できます。
まとめ
いかがでしょうか?
Webサイトは公開で終わりではなく、プランニング時に建てた目標を達成するための「運用」を行っていく必要があります。
デザインやHTMLの更新を行っていく「運用更新」(オペレーション業務)、Web広告運用を使った「集客施策」、トラブルに早急に対処する「サーバ保守」。
これらWebサイトの運用業務と呼ばれるものはそれぞれ専門性が高いですが、クーシーではその全てを引き受けることができ、目標達成のためクライアント以上にその分野を研究し、クライアントと二人三脚でゴールを目指していきます。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。