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学校ホームページリニューアルの効果と成功のポイント 進め方から事例まで徹底解説

学校ホームページリニューアルの効果と成功のポイント 進め方から事例まで徹底解説
  1. リニューアルを検討すべき5つのチェックポイント
  2. 学校ホームページ制作ならではのリニューアル成功のポイント
  3. 学校ホームページリニューアルの進め方と制作会社選び
  4. 学校ホームページリニューアル事例と成功ポイント
  5. 戦略的なリニューアルで、学校の未来を創造する

大学や短大・専門学校、私立小中高など学校ホームページは、特に受験生やその保護者の方々にとって重要な情報源であり、志望校選びや受験準備において欠かせないツールです。そのためホームページリニューアルには大きな成果が求められますが、その一方で、教職員や学生、卒業生、企業などさまざまな人々が関わる一大プロジェクトだからこそ、担当職員の負担・不安も大きなものとなります。 

この記事では、学校ホームページ検討のポイントや、リニューアルを成功に導く手法、実際の進め方と制作会社の選び方、成功事例について、学校サイトの運用経験に基づき分かりやすく解説していきます。

リニューアルを検討すべき5つのチェックポイント

学校ホームページリニューアルを検討するにあたり、まず把握すべきは「自校の現状」です。ここでは、現状のホームページの課題を知るために必要な5つのチェックポイントについてお伝えします。ポイントごとに自己診断してみてください。

チェックポイント①:学校ブランディングができているか

1つ目のチェックポイントは「学校ブランディング」に関する項目です。特に、サイトデザインは、ユーザーがホームページを訪れた際に、その大学へ最初に抱く印象を左右する、最も直感的な評価ポイントです。

「見た目の良し悪し」だけではなく、自校の歴史や取り組み、先進性、教育理念といった「ブランド価値」を正しく伝えるための入口として重要な項目となります。

チェックポイント②:モバイル対応とアクセシビリティ

2つ目のチェックポイントは「モバイル対応とアクセシビリティ」に関する項目です。メインターゲットである受験生の多くがスマートフォンで情報収集している今、モバイル対応は必須です。まだ十分に対応できていないなら、まず最初に取り組むべきポイントといえます。

スマホでのホームページが見にくいと、ユーザーは離れてしまいます。また、誰もが情報へアクセスし、利用できるようにするアクセシビリティへの配慮も必須であり、公的機関である大学の社会的姿勢を示すためにも重要な取り組みとなります。

チェックポイント③:情報の分かりやすさ(UIUX)

3つ目のチェックポイントは「情報の分かりやすさ」に関する項目です。ここでは、ホームページの見た目や操作性に関わるUI(ユーザーインターフェース)と、UIを含めたホームページ全体の使いやすさ、ユーザーの満足度を示すUX(ユーザーエクスペリエンス)に配慮することが重要です。

そのためには、受験生、在学生、保護者、卒業生など、多様なターゲットユーザーが存在する学校ホームページ特有の難しさを理解し、それぞれが必要とする情報にスムーズにたどり着けるようにしなければなりません。そこで、ターゲットニーズに合わせてホームページ内の情報を整理する「構造設計」が必須となります。

チェックポイント④:コンテンツと情報発信

4つ目のポイントは「コンテンツと情報発信」に関する項目です。学校ホームページリニューアルは「作って終わり」ではありません。リニューアルして「器」ができたら、その後は「中身」を充実させていくことが、より魅力ある大学ホームページを作るためには重要です。

そこで求められるのは、「新しい情報」と「ワクワクする魅力的な情報発信」です。学校の活気や教育の魅力を伝えるためにも、情報をタイムリーに更新し、情報の量・質ともに担保することが必要です。そのためには、誰でも使いやすいCMS(更新システム)の導入を検討してみましょう。

チェックポイント⑤:運用体制とデータ活用

5つ目のチェックポイントは「運用体制とデータ活用」に関する項目です。ここでは、ホームページを作って終わりにせず、改善、発展させていくことが大切です。PDCAサイクルを回す仕組みを整え、継続的に成長させていく戦略的な視点を持つことが重要です。

そのためには、勘や経験だけに頼るのではなく、アクセス解析データなどの客観的データに基づき判断すること。リニューアル時からその後の運用とデータ活用の視点を持つことが、プロジェクトを成功へ導く鍵となる「戦略的なホームページリニューアル」につながるのです。

診断結果

ここまで5つのチェックポイントについて解説しました。当てはまる項目はいくつありましたか。

「はい」が11個以上素晴らしい状態です! 現状の強みを維持しつつ、さらなる改善点を探していきましょう。
「はい」が8〜10個概ね良好ですが、いくつかの課題があります。部分的な改修やコンテンツの見直しで、さらに効果的なホームページになります。
「はい」が7個以下早急なリニューアルを推奨します。現状のままにすると、受験生の獲得機会を損失したり、大学のブランドイメージを損ねたりする可能性が高まります。

学校ホームページ制作ならではのリニューアル成功のポイント

ここまで解説してきたように、大学や短大・専門学校、私立小中高など学校ホームページには、受験生、在学生、保護者、教職員、卒業生、地域社会、企業など、多様なターゲットユーザー(ステークホルダー)がいます。だからこそ、そうした多様性を網羅しなければならないことに、学校ホームページリニューアルの難しさがあるのです。しかし、その課題を克服する「成功の鍵」も確かに存在します。

ここでは、課題を克服し、プロジェクトを成功させるためのポイントを4つお伝えします。

成功ポイント①:多様なステークホルダーへの理解を深める

1つ目のポイントは、プロジェクトで最初に手掛けるべき「現状把握」。そのなかで最も重要なのが「多様なステークホルダーを理解すること」です。それぞれのニーズを掘り下げることが、その後のブランディング(何を伝えるか)やUI/UX設計(どう見せるか)の精度を決定づける土台となります。

具体的手法としては、Google Analyticsを活用したサイト解析が基本になります。例えば、どのページがどの層(例:18-24歳)によく見られているか、そのページへ流入した際の検索キーワードは何かといった項目について分析を行います。また、大学や短大・専門学校であればオープンキャンパスの参加者や在学生に、サイトの満足度や改善点についてアンケートを実施したり、高校の進路指導担当教諭や、学内の各学部事務室、就職課の職員に「よく受ける問い合わせ」や「アピールしたいが伝わっていない魅力」をヒアリングしたりするのも有効です。

成功ポイント②:最適なUIUX設計で使いやすいサイトに仕上げる

2つ目のポイントは、ポイント①で整理した多様なステークホルダーが、迷うことなく目的の情報にたどり着くための情報設計と、最適なUIUXを実現するための工夫です。以下に施策例を挙げています。

トップページのゾーニング(配置)素晴らしい状態です! 現状の強みを維持しつつ、さらなる改善点を探していきましょう。
サイト内検索の機能強化概ね良好ですが、いくつかの課題があります。部分的な改修やコンテンツの見直しで、さらに効果的なホームページになります。
「メガメニュー」の活用早急なリニューアルを推奨します。現状のままにすると、受験生の獲得機会を損失したり、大学のブランドイメージを損ねたりする可能性が高まります。
サイト分割(サブサイト制作)目的がより明確な場合は、「受験生応援サイト」「在学生ポータル」「グローバルサイト(英語)」のように、サイトを分割・独立させることも有効な戦略です。

成功ポイント③:学校ブランディングの一環としての骨太のプロジェクトにする

3つ目のポイントは、ホームページリニューアルを単なる「刷新」ではなく、「学校ブランディング」の一環とし、より骨太のプロジェクトとして推進していくことです。ホームページリニューアルは、学校の理念やビジョン、教育の魅力を多様なステークホルダーや社会全体に向けて効果的に発信できる貴重な機会だからこそ、「ブランディング活動の中核」として位置付けましょう。 

サイトのデザイン、キャッチコピー、コンテンツの一つひとつが、ユーザーにとっては学校のブランドイメージを形づくる重要な要素です。そのため、ホームページリニューアルを機に、サイト構成や情報設計と並行して、学校の提供価値を改めて整理し、合わせて発信していくことが求められるのです。

受験生がそこで多くの情報を得る学校ホームページだからこそ、ある情報をただ載せるだけでなく、「ホームページから」ブランディングを展開するイメージを持つようにぜひ心がけてください。

成功ポイント④:プロジェクトを推進するチームをまとめあげる

4つ目のポイントは、ここまで繰り返し説明してきた多様なステークホルダーへアプローチするためのチーム作りです。すべてを1か所でまとめるのは難しいからこそ、プロジェクトを円滑に推進するためのチームが必要なのです。ホームページリニューアルには、制作会社と学校の広報、入試、各学部、情報システムなど多くの部門・部署間の連携が不可欠となります。

例えば、各部署からキーマンとなる担当者を選出し、役割分担を明確にすること、意思決定を素早く行うために経営層の理解と協力を得ること、認識のすり合わせや課題把握のために定期的な情報共有の場を設けることなどが有効な手立てとなります。

学校ホームページリニューアルの進め方と制作会社選び

前章では学校ホームページリニューアル成功のポイントを解説しました。ここからは、プロジェクトを具体的にどう進めていくのか、その手順を「目的設定」「現状分析」「制作会社選定」の3つのステップで詳しく解説していきます。この3ステップに沿って進行することで、満足度が高く、そして成果につながるホームページリニューアルを実現できるはずです。

ステップ①:目的とゴール(KGI・KPI)を明確にする

リニューアルを進めるにあたり、具体的に行うべき1つ目のステップは、ホームページリニューアルの目的とゴール(KGI・KPI)の設定です。目的とゴールを明確にすることは、プロジェクトをぶれずに進めるための重要なポイントとなります。

具体例としては以下のようなものがあります。

数値目標(定量的ゴール)・資料請求数をX%アップ
・志願者数を前年比X%アップ
指標(サイトの達成度を測るもの)・各学部ページの閲覧数
・オンラインオープンキャンパスの申込数
・受験生応援サイト/入試情報ページの直帰率改善
目指すイメージ・方向性(質的ゴール)・リアルな学校生活の魅力を伝えるビジュアル表現
・地域ならではの学びの特徴や拠点の魅力をアップデートして発信
・学校のブランドや教育の価値を、サイト全体でわかりやすく伝える

ステップ②:現状分析と課題の整理

2つ目のステップは、現状分析と課題整理です。ここでは、ステップ①で設定した「あるべき姿(ゴール)」と現状とのギャップを明らかにし、取り組むべき課題を具体化していきます。

分析のポイントは、数字でわかること、現場の声、他校の状況の3つを押さえることです。

数字でわかることをチェックGoogle Analyticsなどのアクセス解析データを用いて、「どの学部ページが見られていないのか」「どのページでユーザーが多く離脱しているのか」「スマートフォンからのアクセス比率はどのくらいか」といった、数値から課題を把握します。
現場の声を集める在学生や教職員にヒアリングを実施し、「情報が探しにくい」「更新作業が大変」といった“生の声”を集めます。
他校のホームページを参考にする競合する学校のホームページを調査し、「デザイン」「コンテンツ」「機能」の観点から、自校の強みと弱みを客観的に整理していきます。

ステップ③:制作会社選定のポイント

3つ目のステップは、ステップ①、ステップ②で明らかになった「目的」と「課題」から、最適な制作会社を選定することです。制作会社を選定するには、「実績」「提案力」「技術力」「コミュニケーション力」が主な判断ポイントとなります。

  • 実績

    学校や教育機関のホームページ制作実績が豊富か。

  • 提案力

    課題に対して、具体的な解決策を提示してくれるか。

  • 技術力

    セキュリティ、インフラ、CMS構築に関する知見は十分か。

  • コミュニケーション

    プロジェクトを円滑に進めるための伴走力はあるか。

学校ホームページリニューアル事例と成功ポイント

ここでは、チェックポイントに沿って実際にリニューアルを行った学校ホームページの事例を紹介します。ブランディングを意識したデザインリニューアルだけでなく、入学希望者のニーズやホームページ担当者の運用上の課題解決を重視した施策により、閲覧数や資料請求・出願数増加などにつなげた事例です。

事例1: エスモード・東京校

ファッション教育機関の日本支社であるエスモード・東京校。一貫したブランドイメージを保ちつつ、ファッションを学びたい入学希望者に向けたホームページリニューアルを、クーシーが担当いたしました。

デザインは、スタイリッシュな動画と静止画を組み合わせ、視覚に訴える工夫を施しました。ファッションブランドサイトのような世界観で、ブランドイメージを演出しています。

また、リニューアル前は入学希望者との接点が電話か対話に限られていたことから、Web上での問い合わせ導線を新たに設計。複数のイベント情報を時期に合わせて更新できるようにし、運用上の課題を解決しました。
詳しい制作ストーリーは、クーシーの制作実績ページでもご覧いただけます。

事例2: 神戸電子専門学校

1958年に設立された歴史あるIT系専門学校の神戸電子専門学校。電子回路、ゲーム、アニメ、音楽など多彩な学科からなり、Z世代のニーズをふまえたリニューアルを実施しました。こちらもクーシーが制作させていただいております。

特徴は、伝統ある教育機関の堅実さと、親しみやすさをあわせ持つデザイン。タイポグラフィを活用したトップビジュアルで、モダンな印象を与える工夫をしています。

また、担当者との話し合いを重ねる中で、Z世代が重視するタイパ(タイムパフォーマンス)に対応した設計にも配慮。イベント情報や資料請求など目的の情報へ最短で導く情報設計を実現しました。

そして、サイトデザインだけでなく、サイト運用・広告運用もサポートし、より多くの学生の方々に学校の魅力を届けています。

詳しい制作ストーリーは、クーシーの制作実績ページでもご覧いただけます。

戦略的なリニューアルで、学校の未来を創造する

ここまで、学校ホームページリニューアルによる効果から、自校の課題把握のためのチェックポイント、リニューアルを成功に導くための考え方と具体的な手法、先進的な成功事例までを網羅的に解説してきました。

より具体的なホームページリニューアルの進め方や戦略立案でお悩みのことがあれば、ぜひ下記入力フォームより相談ください。貴校の未来を創造するパートナーとして、その魅力を最大限に引き出し、未来のステークホルダーへ伝えるためのご提案をさせていただきます。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

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