Webサイトの保守管理とは?作業内容も詳しく解説!
あなたの会社ではウェブサイト保守を行っていますか?
「やっているかわからない」
「どんなことをすればいいかわからない」
と思った方はぜひ最後までお読みください。
この記事では Web サイト保守の内容について解説します。
「漏れているところはないか」
「自社ですべて対応できそうか」
チェックできる内容となっています。
クーシーで請け負っている保守業務についてもご紹介します。外注する際の参考にお使いください。
Webサイトの保守とは?
Webサイトを公開後も良好な状態を保つために行うのがサイトの「保守」です。
Webサイト公開後に継続して行う作業としては「保守」「更新」「運用」の3つがあり、それぞれ以下のような違いがあります。
保守 | 更新 | 運用 | |
---|---|---|---|
目的 | Webサイトの安全運用 | サイトの情報を最新に保つ | サイトの目的達成 |
主な項目 | サーバー/ドメイン/CMSのバージョン管理など | お客様の声を追加、会社概要の年次更新など | サイト改善、広告、SEO対策、アクセス解析、施策立案など |
保守はサイトの死活問題に直結するという意味で、3つの中で最も重要です。しかし目に見える変化がなく地味な作業でもあり、何もせずやり過ごされるケースもあります。
Webサイトの保守内容
サイトを安全に運用していくには、以下の作業が必要です。
-
サイト維持に必要なもの
ドメイン管理、サーバー管理、 SSLサーバー証明書の更新 -
安全なサイト運営に必要なもの
CMSなどのバージョンアップ、各種セキュリティ対策、最新ブラウザ・端末への対応、監視障害対応
それぞれ説明します。
サイト維持に必要な保守3つ
サイトを維持するためには、「サーバー管理」「ドメイン管理」「SSLサーバー証明書の更新」が必要です。
サーバー管理
サーバー運用中に発生するトラブルへの対処や起こりうる障害を防止するために行う業務全般です。サーバーの保守に完全はありえません。どんなに気をつけてもトラブルは起こるものと考えて、リスクを最小限に抑えるため継続的に取り組みましょう。
ウェブサイトが家ならサーバーはその家が建つ土地のようなものです。サーバーの故障は極力起こらないようにすべきであり、そのために保守が必要なのです。
サーバー保守で行うのは、主に以下の3つです。
システムのアップデート
サーバー内のシステムのアップデートバージョンアップを行います。アップデート後、他のシステムも含めて正常に稼働しているか確認が必要です。
メンテナンス
小さいうちにトラブルを潰して大きな故障を防ぎます。定期的にメンテナンスをすることで、トラブルそのものを避けるだけでなく、問題の原因究明がしやすくなるのもメリットです。
バックアップ
定期的にバックアップを取っておくことで、トラブルが起こってしまった時にサーバーやシステムを速やかに復旧させることができます。きちんとメンテナンスをしていても、起こってしまうのがトラブルです。万が一に備えてシステム全体およびデータのバックアップを取っておきます。
ドメイン管理
ドメインとはインターネット上の住所のことです。ウェブサイトのアドレスと考えて、ほぼ問題ありません。クーシーのサイトなら「 coosy.co.jp」がドメインとなります。
ドメインにも保守が必要です。考えられるトラブルは以下の2つ。
- ドメインの期限切れ
- ドメインの乗っ取り
ドメインには有効期限があるので、毎年もしくは数年ごとに更新手続きを行います。
乗っ取りに対しては普段から Whois(ドメイン名の登録情報をオンラインで確認できるサービス)で登録情報を定期的に確認するほか、ドメイン名管理サービスから送られてくる登録情報変更通知メールをチェックするのも有効です。
SSLサーバー証明書の更新
SSL サーバー証明書には2つの役割があります。
- ウェブサイトの運営者の実在を確認すること
- ブラウザと Web サーバー間で通信データを暗号化すること
SSLサーバー証明書は認証局という第三者機関が発行・失効を行っています。発行の際には信用できる認証局が発行した証明書を選ぶようにしましょう。
証明書には有効期限があり、期限が切れると以下のような問題が起こります。
- ウェブサイトを表示すると有効期限切れのようなエラーメッセージが出る
- 暗号化通信ができなくなることもある
SSL 証明書の期限はブラウザから確認可能です。Chrome の場合、右クリックして「検証」>「Security」から見られます。
更新方法は証明書を取得した認証局やベンダーによって違いますので、それぞれお問い合わせください。
安全なサイト運営に必要な対応4つ
続いて安全なサイト運営のためにするべきことです。
- CMSなどのアップデート対応
- ログインパスワードの定期更新
- 最新ブラウザ・端末への対応
- 監視障害対応
それぞれ解説します。
CMSなどのアップデート対応
WordPress をはじめとした CMS のセキュリティ対策は、常に最新バージョンを保つのが基本です。プログラムも「モノ」である以上経年劣化し、古くなれば弱いところも出てきます。これがいわゆる脆弱性と呼ばれるもので、この穴を塞ぐために行うのがアップデートです。 他にも PHP などのプログラム言語や、プラグインにもアップデートがあります。これらすべてに対応が必要です。
ログインパスワードの定期更新
どこまでセキュリティ対策をしても、ネットに繋がっている以上「100%大丈夫」とはなりません。 SSL 証明書やプログラムの更新以外にもやるべきことがあります。ログインパスワードの定期更新は必須項目です。
パスワードを変更する際は英数記号の混在した10文字以上のものにしましょう。以前は8桁でも安全と言われていましたが、攻撃の脅威は年々増してきており対応していかなければなりません。
最新ブラウザ・端末への対応
ウェブサイトが閲覧される環境は多岐にわたります。Edge、Chrome、Safari などのブラウザでは頻繁にアップデートが行われています。パソコンやスマートフォンなどの端末は次々と新しいものが登場し、大きさもさまざまです。ユーザーの7割がスマホでネットを閲覧していると言われており、モバイル端末を意識した対応が重要性を増しています。
監視障害対応
監視障害対応とは突発的なトラブルへの対応です。たとえばこんなトラブルが起こりえます。
- ホームページが表示されなくなった
- ページ内容が改ざんされている
- 表示速度が著しく遅くなった
サイトの状態は随時観察し、障害発生時には迅速な対応が必要です。
Webサイトの保守運用は制作会社に依頼
以上のように保守業務の内容は多岐にわたります。自社で対応できる部分もありますが、専門知識が必要なところも多いため、サイト保守に知見のある制作会社に依頼されることをおすすめします。Webサイトは会社の資産です。末長く安定運用が可能な方法をお選びください。
サイト保守を依頼する会社選びのポイント
保守を依頼する会社を選ぶ際には、今回ご紹介した保守の項目が使えるのでまとめておきます。
サイト維持に必要なもの
- ドメイン管理
- サーバー管理
- SSLサーバー証明書の更新
安全なサイト運営に必要なもの
- CMSなどのバージョンアップ
- 各種セキュリティ対策
- 最新ブラウザ・端末への対応
- 監視障害対応
上記の内容を踏まえて、ご相談なさってみてください。
まとめ
以上、Webサイト保守の内容についてお伝えしました。
保守業務は変化がわかりにくく、できる範囲で済ませてしまいがちです。しかしWebサイトの死活問題に関わる部分ですので、担当者を置き、継続的に取り組まれることをおすすめします。
自社での対応がむずかしければ業者に外注しましょう。インターネットが消費者の購買行動に深く関わっている今、Webサイトは重要な資産です。万が一に備えて、資産が守れる体制を構築しておきましょう。
クーシーではお客様のご希望を踏まえて、適切なWebサイトの保守管理をご提案します。お困りの際にはお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:加藤久佳