WebプロデューサーとWebディレクターの違い | 必要なスキルについても解説
Webプロデューサー、Webディレクターとはどんな職種で何をやる人か疑問を持つ方も多いと思います。デザイナーやプログラマーなどとは異なり具体的にやることが明確には決まっていません。
一般的にはWebプロデューサーは企画立案する人、Webディレクターは実務実行をする人と表現されていますが、その分け方にも違和感を感じます。では何故説明がしにくい職種なのか説明したいと思います。
Webプロデューサー、ディレクターの業務とは?
デザイナーならデザインデータ、プログラマーならソースコード一式など、比較的明確ですね。ですがWebプロデューサー、ディレクターには明確な成果物はありません。あえていうのであればWebサービス(サイト)が納品物になります。
では、Webサービスを納品できれば仕事はコンプリートでしょうか?半分正解で半分不正解です。Webサービスはそれぞれやりたい「目的」を実現する「方法」です。Webサービスを納品することは「方法」であり、やりたいことを実現して初めて「目的」を達成できます。
なのでWebプロデューサー、ディレクターの役割はWebサービスのやりたい「目的」を達成させることになります。
Webプロデューサーとディレクターの違い
では、プロデューサーとディレクターはどう違うのでしょうか?よくプロデューサーは「こと」を作り、ディレクターは「もの」を作ると言われています。
プロデューサーはやりたい「目的」を達成させる企画を作り、その企画がスムーズに進むための環境を作ります。例えばより多くの人に認知してもらうために広告が必要であったり、より多くの人が使えるプロダクトであったり、場合によっては法的に抵触する問題を解決したり。それを遂行できるだけのスタッフを揃え、必要な予算を工面します。
ディレクターはプロデューサーが必要とするWebサイトを制作します。例えば月間100万人のユーザーが利用できるサービスであれば、それに合ったサーバーの選定を行うか、自分に知識がなければ選定できる人をアサインします。やりたい目的に合わせて、実現可能なWebサービスを作ることがWebディレクターの役割です。
このように明確にやることが決まっていないため、プロデューサーやディレクターはWebサービスを成功させるために足らない部分は何でもやる必要があります。またWeb制作会社の場合はクライアントがプロデュース、ディレクション業務の一部を担うケースもあります。この時でも基本的には足りない部分をやることが業務となります。
Webプロデューサーに必要なスキル
Webプロデューサーに一番必要なスキルは、やりたい「目的」に対する企画とそれをプロジェクトのメンバーに説明して理解してもらうスキルです。企画を行うため最低限のインターネットの知識があれば企画をすることも説明することもできると思います。その企画を関わる人に面白いと思わせ、より良い成果物を導き出す能力が必要です。
Webディレクターに必要なスキル
Webディレクターに必要なスキルは多岐に渡ります。クライアントと制作者への説明が一番大切な業務になるため、Webマーケティング、UI/UX、デザイン、HTML、システム全般の知識がある方がベターです。
ただし全ての知識を身につけるのは難しいため、自分の得意分野を見つけて不足する部分は他のディレクターや制作者にフォローしてもらうケースがほとんどです。 ただ、ディレクターとして一番必要なのは知識ではなく判断力です。
自分やプロジェクトスタッフが持つ技術を客観的に把握し、誰に何の制作を任せるか、スケジュールを調整するか、スタッフを追加するかなど、様々な場面で判断が必要になります。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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牧野秀哲