SEO効果を高めるリライトのコツ!記事の選定方法やタイミングも紹介
コンテンツのリライトはSEOで検索上位を狙うために、とても重要な工程です。リライトのコツさえおさえれば、初心者でも効率よく順位を上げることは可能ですよ。基本から応用まで、リライトの方法をわかりやすくご紹介します。
リライトとは?リライトが重要な理由
リライトは、すでに公開しているWebページの改善をはかるために、文章を書き足したり、タイトルやディスクリプションを変更したりすることです。Webページは公開したら終わりではなく、検索順位やクリック数などの結果を見て、必要であればリライトを行います。Webページを公開後、思うような結果になっていない場合は、リライトをして改善していきましょう。
しかし、SEOにおいては文章を書き足す・変更するだけではリライト効果が上がりません。
SEOリライトでは、検索エンジンの評価基準に沿って、評価が上がるようにコンテンツ内容を改善することを指します。また、Googleは日々アップデートを実施し、とくに数ヶ月に1回、影響が大きいコアアップデートを行っています。その時々の検索エンジンのアルゴリズムが評価している内容に沿って、コンテンツは評価される内容にブラッシュアップすることが必要ですね。
リライトは、検索エンジンの評価UPのために定期的にメンテナンスし続けることが重要でしょう。
Googleはアルゴリズムによってユーザーの課題を解決できるWebページを検索結果にランキング形式で表示します。検索順位は、コンテンツの内容が大きく影響します。現在の検索順位がコンテンツ内容の実力と捉えられます。
検索順位を改善するためには、コンテンツの実力UPが必要なのです。
検索ユーザーの課題解決に十分に情報価値を届けられるように、今のコンテンツページで提供できていない情報を仮説立てて、コンテンツ内容のリライトを行いましょう。
リライトの目的
リライトはSEOに欠かせない工程です。Webページを公開後、検索結果が上がらず思うように結果が出ない場合や、検索上位に表示されたけれどさらに上位(1位)を狙うために、リライトを行います。
Webページを公開してから年月が経ってしまっている場合や、最新情報がある場合に加筆するのもリライトです。いつでも最新情報を掲載しているWebページと、古い情報から更新されていないWebページだと、前者がユーザーに最適なことはわかるでしょう。簡単に思えるかもしれませんが、最新情報の収集力やそのときにリライトすべきWebページを把握するための管理も必要です。
リライトを制する者がSEOを制すと言われるように、より効率的にリライトできるかがSEOでは重要になります。質の高いWebページを増やせれば、サイト全体の評価にもつながり順位が上がりやすくなることも。リライトをして、検索上位を目指しましょう。
Googleのコアアップデートなどで検索エンジンの評価が上がる場合も下がる場合もあります。定期的にコンテンツの評価が上がっていくようにブラッシュアップすることは必須と言っても過言ではありません。SEOのためには、リライトは運用業務としてマーケティング組織に組み込むといいでしょう。
リライトのタイミングや頻度は?
- 検索順位が上がらず停滞している
- 検索順位が下がった
- 古い情報を掲載している
- 情報が少ない/多い
上記に当てはまる場合はリライトのタイミングです。SEOではユーザーに有益な情報を提供しているWebページが、検索上位に表示されます。
検索順位が上がらず停滞している
検索順位が低い場合はリライトをする必要があります。Webページを公開したばかりの頃は、徐々に検索順位が上がる可能性があるので、リライトせず待ちましょう。Webページの順位が定まってくるのは、公開後1ヶ月と言われています。Webページを公開後、最低1ヶ月はリライトせず様子を見てみましょう。
検索順位が下がった
検索上位に表示されていたWebページの順位が急に下がることがあり、コアアップデートの影響を受けたときなどに起こります。検索エンジンはアルゴリズムの定期的な見直しを行い、コアアップデートを実施します。年に2〜4回ほど、大規模なアップデートが行われ、検索順位が大幅に変動することも。
コアアップデートの影響を受けてしまったら、どのようなWebページが上位に表示されているかを研究し、自社のWebページをリライトする必要があります。
古い情報を掲載している
質の高いWebページは、最新の情報を掲載していることも重要なポイントです。Webページを公開してからリライトせずに年月が経っている場合、情報が古くなっている場合があります。複数のWebページを作成する場合、すべてを常に最新情報になるようリライトするのが難しいかもしれません。
優先的に検索上位を狙いたいWebページの情報は常にアンテナをはっておき、最新情報が出たらリアルタイムで更新してみるのも1つの手です。情報が更新される時期のトレンドがある場合は、年表などを作り、リライトするWebページとタイミングを管理しておくのもオススメです。
情報が足りていない、または多い
Webページを公開時は十分だと思っていた内容でも、改めて競合のWebページと比較すると、情報が不足していたり、メインで狙いたいテーマとはずれている内容が記載されていることもあるかもしれません。
公開時には気づかなかったことも、改めて見直してみると、改善点が見えてきます。上位表示されているWebページを参考に、情報を追加したり、削除したりするのもリライトです。ユーザーにわかりやすいWebページになっているかをチェックしましょう。
優先してリライトすべきページの選定方法
優先してリライトすべきページの見極め方やポイントをご紹介します。
20位以内は優先的にリライトすべき
検索順位が20位以内のWebページを優先的にリライトをしましょう。検索順位が20位前後の記事は、検索エンジンに評価されているけれど、上位表示するには惜しいWebページと言えるでしょう。10位以内など検索順位が高いものほど、リライトする箇所は少なく済みます。
一方、検索順位が100位など極端に低い場合は、リライトする箇所も多く、Webページを新規作成するときと同じくらいの工数がかかる場合も多いです。リライトをする際は、20位以内のWebページを優先的に行えば、効果も出やすく効率的です。
表示回数は多いが、クリック率が低い
検索上位に表示されれば、表示回数は多くなります。表示回数が多いのにクリック率が低い理由は、タイトルやディスクリプションで競合のWebページに負けてしまっている、ユーザーの意図に合っていないため興味を持ってもらえない、などの理由が挙げられます。
Webページの内容は検索エンジンに評価してもらえているため上位に表示されているはずなので、とてももったいないWebページだと言えます。ユーザーの興味をひけるようなタイトルやディスクリプションをつけることができれば、クリック率も上がり流入数も増やせます。
関連キーワードのSEOページ
SEOでは単体記事の評価だけでなく、テーマ全体の評価が重要です。1記事では特定の1キーワードで評価されますが、1キーワードの評価だけでは、難易度の高いキーワードは検索結果の上位に表示することが難しいでしょう。あるテーマでドメイン全体の評価が上がると、テーマに関する複数のキーワードで検索順位が向上します。
特定のテーマに関する専門性や、テーマの課題を解決できるコンテンツが網羅されていることが必要なのです。
そのため、あるキーワードでSEOしたい場合、そのキーワードと関連するキーワード、関連する課題に応えるためのページをリライトするといいでしょう。関連キーワードでSEOできると、そのテーマで評価は上がり、狙っていたキーワードの評価も上がりやすくなるでしょう。
上位に表示されるのはどんなページ?
上位に表示されるページの特徴を知れば、リライトにも役立ちますよ。
ユーザーの検索意図を満たしている
上位に表示されるWebページは、ユーザーの検索意図を満たしている必要があります。ユーザーは知りたい情報、目的があるため、キーワードを決めて検索していますよね。検索意図には種類があり、「Knowクエリ」「Goクエリ」「Buyクエリ」「Doクエリ」と呼ばれています。検索意図の種類や意味、検索キーワード例を以下に記載しました。
種類 | 意味 | 検索キーワード例 |
---|---|---|
Knowクエリ | 検索キーワードについて知りたい | 「インテント とは」 「東京 天気」 |
Goクエリ | 検索キーワードの場所に行きたい | 「渋谷 映画館」 「Instagram ログイン」 |
Buyクエリ | 検索キーワードの商品やサービスを購入したい | 「スピーカー おすすめ」 「◯◯セミナー 申し込み」 |
Doクエリ | 検索キーワードについて行動したい | 「ハンバーグ 作り方」 「家事代行 依頼」 |
Webページを作成、リライトする際は、狙うキーワードがどの検索意図に当てはまるのかを把握することも重要です。ユーザーのニーズに応えられているWebページは、検索エンジンにも評価されます。リライトをする際は、ユーザーの検索意図を満たせているかを意識しましょう。実際にユーザーの気持ちになり、Webページを見直してみるといいですよ。
どんな検索意図があるか調べるためには、検索結果の上位表示サイトで書かれている内容を調査してみましょう。Googleが検索キーワードに最も適していると判断しているWebサイトが1位に表示されています。自社サイトと上位表示サイトの内容を比較して、ギャップを調べると、満たせていない検索ニーズのヒントが得られます。
Webページの質が高い
検索結果の上位に表示されるためには、質の高いWebページを作る必要があります。質の高いWebページとは、ユーザーの知りたい情報が紹介されていて、満足度の高いものだと言えるでしょう。検索エンジンが質の高いWebページかを判断する際、Webページの滞在時間が1つの基準となっています。
ユーザーが検索画面からWebページに訪問し、すぐに検索画面に戻ってしまったら場合、Webページの滞在時間は短くなります。 Webページにユーザーが知りたい情報が記載されていれば、ある程度じっくり内容を見てもらえるはずなので、滞在時間も長くなるでしょう。
他にも質の高いWebページの条件に以下のような項目があげられるので、おさえておきましょう。
- 信頼性の高い情報を記載している
- オリジナリティがある
- ユーザーが知りたい情報を記載している
- ユーザーが読みやすい構成や文章になっている
リライトの際は、質の高いWebページになっているか(上記の項目に当てはまっているか)も意識してみましょう。
【基本編】リライトのコツ
基本となるリライトのコツをご紹介します。
タイトル
タイトルをつけるときのコツとなる以下6点を、リライトの際のチェック項目とするといいでしょう。
- 狙いたいキーワードを入れる
- 重要なキーワードは前方に入れる
- 30文字以内におさめる
- タイトルとWebページの内容が合っている
- ユーザーのメリットをわかりやすく記載する
- 具体的な数字を入れる
タイトルはWebページの顔となる部分です。検索結果で上位に表示されても、タイトルがいまいちだと、ユーザーにクリックしてもらえません。リライトをする際は、タイトルが最適化されているか見直しましょう。
ディスクリプション
ディスクリプションは検索順位への影響はないと言われていますが、ユーザーが検索画面からWebページをクリックする際に重要になります。検索上位に表示されているのにクリック率が低いWebページの場合、タイトルと合わせてディスクリプションを見直しましょう。
ディスクリプションにはWebページで紹介している内容の要約を記載します。リライトの際は、ユーザーのメリットになる情報が記載されているかもチェックしてください。タイトルで書ききれない情報を、ディスクリプションで紹介するのも1つの手です。ユーザーの悩みが解決されるか、欲しい情報が得られるかなどが記載されていれば「読んで見たい!」とユーザーにクリックしてもらえる確率も上がるでしょう。
見出し
見出しは、Webページの区切りをユーザーにわかりやすく伝える目的があります。Webページの見出しは、ユーザーが理解しやすい順序で設置することが重要です。見出しを付けすぎるとかえってわかりにくくなってしまうので、最適な場所にのみ設置するようにしましょう。中見出し(H2タグ)、小見出し(H3タグ)を使い、Webページの階層を工夫することもポイントです。
見出しにキーワードを入れることもSEOでは重要ですが、キーワードを不自然に詰め込んだり、極端に長い見出しになっていないかも、リライトの際に見直して見ましょう。見出しはキーワードも入れつつ、簡潔にわかりやすく記載したものを設置するよう意識してください。
本文
上位に表示されているWebページは、本文を大幅にリライトする必要はありません。本文を大幅にリライトしたせいで、順位が下がってしまう可能性があるからです。検索順位が20位前後や10位台くらいのWebページは、本文をリライトすれば1ページ目に表示される可能性が高いので、積極的に見直します。
本文をリライトする際は以下5点をチェックしてみましょう。
- 関連キーワードを入れているか
- 上位記事で紹介されている情報が不足していないか
- オリジナリティがあるか
- 信頼性のある情報を記載しているか
- 専門用語などユーザーにわかりにくい言葉を使っていないか
本文はWebページでユーザーニーズを満たすために、重要な部分です。ユーザーが知りたい情報をわかりやすく紹介する必要がありますね。メインで狙うキーワードの他に、関連キーワードをおさえるのも重要です。
たとえばメインキーワードが「SEOとは」の場合「SEO 対策」という関連キーワードがあります。「SEOとは」を知りたいユーザーは「SEO 対策」についても知りたい可能性が高いのです。1つのWebページで関連キーワードのニーズも満たせれば、質の高いWebページだと言えるでしょう。
上位に表示されているWebページと比較し、不足している情報があれば追加したり、オリジナリティを出すために言い回しや切り口を変えてみることも有効です。
専門的な情報を記載する場合は、信頼性のある情報であることがわかるよう、エビデンスを記載するといいでしょう。また、誰が読んでもわかりやすいように、専門用語の使用は避けます。どうしても使う場合は、合わせて意味も記載しましょう。
リンク
Webページには内部リンクや外部リンクを設置していることもあるでしょう。Webページを公開してから年月が経っていると、リンク切れになっている可能性があります。リンク切れをそのままにしておくと、Webページの質も低下するので、リライトの際に修正しましょう。
URLやタグの記載ミスで正しくリンク先に遷移していない場合もあるかもしれないので、リライトの際はリンク先に正しく遷移するかをチェックしましょう。
関連するページから特定のページに内部リンクを設置すると、クローラビリティが向上します。検索エンジンのクローラーがWebサイト内を巡回しやすくなりますね。また、関連ページの内部リンクがあることで、ページ間の関連性を検索エンジンが理解しやすくなります。
【応用編】よりページの質をあげるリライト
タイトルや見出し、本文の追加や変更をしてもなかなか順位が上がらない場合は、応用編のリライトが有効な可能性があります。
専門性の高いものは監修をつける
専門性の高い内容を紹介する際は、エビデンスの追加だけでは、信頼性に欠ける場合があります。専門の監修者をつけて、タイトルに「医師監修」「栄養士監修」など監修とわかるように設定することも重要です。
監修者を探したり、依頼する際に費用が発生したりと簡単ではないかもしれませんが、ユーザーのために行ったことは評価の対象になり、競合との差別化にもつながりますよ。
経験談などオリジナリティをだす
Webページの内容が、悩み解決やハウツーの場合、経験談を追加するのも有効です。同じ悩みを持つユーザーには、実際にどんなことをしたら失敗したのか、成功したのかはとても有益な情報だと言えます。競合では紹介していないような情報を紹介できれば、オリジナリティの高いWebサイトだと評価してもらえるでしょう。
リライト後の効果検証も忘れずに
リライト後に検索順位が変動したかの検証も忘れずに行いましょう。リライトのノウハウを貯めるためにも、Webページを「いつ・どのように」変更したかを記録してくことをオススメします。リライト後に検索順位が下がってしまったら、リライト前の情報に戻してもいいでしょう。
リライト後、早ければ1〜3日ほどで検索順位が変動するケースもあります。また、検索順位の変動が一定期間なくても、Googleのコアアップデートのタイミングで再評価されて大きく検索順位が向上するケースもあるので、定期的に検索順位をモニタリングしましょう。
まとめ
SEOにリライトは欠かせません。Webページを公開後、リライトをせず上位に表示されるのは難しいでしょう。Webページを公開後、時間が経ってから改めて見返すと、基本的なSEOができていないことに気づける場合もあります。基本的なリライトに難しいことはなく、初心者でも実践できます。コツコツとリライトをして、結果を検証して…の繰り返しを根気よく続けていけるかが重要です。コツをおさえて効率的にリライトを行い、検索上位を目指しましょう。
この記事を書いた人
横田みのり
新卒でITベンチャー企業に入社。Web編集者としてディレクター、ライターを経験。SEOコンテンツの作成や分析、リライトのノウハウを活かし、現在は「AnyMaMa」にてフリーライターとして活躍中。
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