【2025年最新】MAツール10選を徹底比較!目的別・タイプ別に最適な選び方を解説

近年、国内企業の導入率が加速するMAツール。コロナ禍で一気にインバウンドマーケティングが主流となった現在では、企業規模を問わず重要なマーケティングツールとなっています。同時に日本のユーザビリティにマッチした国産のMAツールが次々と開発・提供されており、何を選べば良いのか分からず頭を悩ませるマーケターも多いのが現状です。
今回は、実績豊富なWeb制作会社クーシーが、「MAツールの概要から最新動向、そして具体的な製品比較まで」を順番にご紹介。自社の目的や規模に合ったツールが見つけやすくなるよう、段階的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. MAツールとは?基本のおさらい
MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは、見込み客の獲得から顧客の育成・管理まで、マーケティング活動を自動化するソフトウェアです。具体的には、以下のような業務を効率化できます。
MAツールで自動化できること
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新規見込み客のデータ収集
Webサイトへのアクセスや問い合わせフォームなどから得た顧客情報を自動で取り込み、蓄積します。
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顧客管理
顧客情報を一元管理し、セグメント(グループ分け)することで、ターゲットに最適なアプローチを実施できます。
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広告・情報発信の最適化
メール配信やSNS投稿など、複数のチャネルを活用し、顧客ごとに最適なタイミングで情報を届けます。
MAツールの活用シーン
① BtoB企業
BtoBでは、検討期間が長く、途中で失注したり休眠顧客となるケースが多く見られます。MAツールを活用することで、こうした見込み客をフォローし続け、「ホットリード(受注に近い顧客)」へと育成できます。
② BtoC企業
顧客エンゲージメント(ブランドや商品への愛着やつながり)を高めることが重要です。MAツールを使うと、一貫したメッセージを複数チャネルで配信でき、顧客との関係を継続的に深められます。
③ 人事・採用
求職者のデータ収集やタレントプール(採用候補者のデータベース)の構築にもMAツールは活用できます。求職者のスコアリングや辞退者へのフォローなど、人材獲得のプロセスを自動化できます。
MAツールを選ぶポイント
現在、多種多様なMAツールが提供されており、自社に最適なツールを選ぶことが重要です。
- マーケティング課題や目標を明確にする
- 必要な機能を洗い出し、優先順位をつける
- 運用体制やリソース(人員・予算・期間)を考慮する
続いて、代表的なMAツール10社の機能や料金プランを「ざっくり把握したい」という方に向けてコンパクトにまとめました。後半では用途別・企業規模別にメリット・デメリットを交えたおすすめMAツールも紹介しますので、あわせて参考にしてください。
2. 主要MAツール10社の特徴をサクッと紹介
※ツール名をクリックすると、各公式サイトをご覧いただけます。
1. HubSpot(ハブスポット)

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主要機能
→CRM機能(リード作成・管理、メール作成、WEBチャット作成)
→MA機能(LP作成、広告トラッキング、広告効果の分析、データ統合)
→SFA機能(パイプラインの作成・管理、データ一元化)
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料金プラン
初期費用0円
月額1,800円〜
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サポート内容
日本語対応のカスタマーサポート有
Webチャット・電話・メール対応
2. Marketo(マルケト)

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主要機能
→リード管理機能
→メールマーケティング
→LP作成
→イベント管理
→スコアリング
→アナリティクス
→外部ツール連携(CRM、SFA、CMS、チャットツール、広告管理)
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料金プラン
非公開
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サポート内容
ユーザー会(年2回東京・大阪開催の事例共有、懇親会)
オンラインコミュニティ
3. Marketing Cloud Account Engagement(マーケティング クラウド アカウント エンゲージメント)旧:Salesforce Pardot

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主要機能
→リード管理機能
→コンテンツ作成機能
→スコアリング機能
→グレーディング機能
→メール・フォーム作成機能
→各種レポート機能
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料金プラン
月額150,000円〜
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サポート内容
→運用、トラブル相談
→設定代行サービス
→仕様変更時のサポート
→レポート作成代行
4. Oracle Eloqua(オラクル エロクア)

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主要機能
→SFA/CRM連携機能
→セグメント機能
→コンテンツ作成・管理
→AI搭載のスコアリング機能
→レポート機能
→キャンペーンシナリオ作成・効果検証
→営業支援ツール機能
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料金プラン
非公開
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サポート内容
→初期設定支援
→コンタクト情報・フィールド作成サポート
→シナリオ・コンテンツ作成サポート
→セキュリティ構成支援
→最適解な設定方法提案
→施策の設定代行
→運用トレーニング
5. Adobe Campaign(アドビ キャンペーン)

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主要機能
→AI機能搭載のメールマーケティング機能
→パーソナライズ化されたキャンペーン構築機能
→カスタマージャーニー一括管理機能
→オムニチャネルマーケティング機能
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料金プラン
非公開
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サポート内容
→専門家チームのサポート
→コンサルティング
6. SATORI(サトリ)

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主要機能
→匿名のリード獲得機能
→セグメント機能
→WEB制作機能
→フォーム作成機能
→リードナーチャリング機能(ポップアップ表示、プッシュ通知、ステップメール機能、パーソナライズ機能、外部サービス連携)
→リードクォリフィケーション機能(ホットアラート通知、タグ管理機能、スコアリング機能)
→キャンペーン作成機能
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料金プラン
初期費用300,000円
月額148,000円〜
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サポート内容
→ハンズオンセミナー
→メール、電話対応
→Web会議
→サポートサイト、コミュニティ
7. BowNow(バウナウ)

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主要機能
→セグメント機能
→リード管理機能
→スコアリング機能
→メール配信機能
→フォーム作成・管理機能
→ログ追跡機能(企業・個人)
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料金プラン
→初期費用0円
→月額料金
→フリープラン0円
→有料プラン12,000円〜
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サポート内容
→1to1導入支援
→MA運用の基礎から実用までのWEBセミナー
→動画教材コンテンツ
→技術支援サービス
8. KARTE(カルテ)

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主要機能
→アクセスログ解析
→ノーコードWEBサイト構築
→クラウドセキュリティ認証ISO27017取得
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料金プラン
→非公開(公式サイトにて問い合わせ)
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サポート内容
→導入時の初期設定サポート
→タグ設定サポート
→基礎から応用までをレクチャーするオンライン動画コンテンツ
→Webチャットサポート
→個別相談会
9. b→dash(ビーダッシュ)

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主要機能
→MA・BI・Web接客のオールインワン
→ノーコードでデータ加工・統合
→SNS配信マルチチャネル対応
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料金プラン
→初期費用500,000円〜
→基本料金300,000円〜
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サポート内容
→初期構築サポート
→施策分析
→データ連携支援
10. MAJIN(マジン)

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主要機能
→リード管理機能
→配信機能(A/Bテスト配信、LINE連携)
→レポート機能
→集客機能
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料金プラン
→初期費用別途見積もり
→月額100,000円〜
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サポート内容
→オンラインサポート(無料)
→スタートダッシュサポート(オプション)
→コンサルティングサポート(オプション)
MAツールの代表的な機能一覧や価格帯をざっくりお伝えしました。次は「結局どれを選べば良いのか?」という疑問に答えるべく、目的別・企業規模別におすすめのMAツールを詳しくピックアップしていきましょう。
3.目的別おすすめのMAツールをピックアップ
目的や企業規模に応じたMAツールの特徴やメリット・デメリットを解説します。カテゴリーごとのポイントを踏まえ、最適なツール選びの参考にしてください。
BtoB企業向け
BtoB企業は、営業とマーケティングの連携が鍵となります。以下にご紹介するツールは、リード獲得から育成、商談化までのプロセスを総合的にサポートする機能が充実しています。
Marketing Cloud Account Engagement(旧:Salesforce Pardot)
CRMと一体型のBtoB向けMAツール。見込み客の抽出から育成、商談化までを包括しており、営業とマーケティングの連携を強化するのに役立ちます。属人化されていた営業活動を可視化することができ、インサイドセールスからフィールドセールスへの移行に際しても課題を的確に洗い出したアプローチが可能となります。
なんといっても利点はセールスフォースとの連携ができること。すでに自社がセールスフォースを活用しているのであれば、このMAツール一択といっても過言ではありません。フィールドセールの案件状況、活動履歴を確認しながら的確な追客アプローチができる点がマーケティング効果をより実感できることでしょう。一方のデメリットとしては独自の専門用語や機能があり、使い慣れないはじめの内はやや苦労する可能性があります。

MAJIN(マジン)
専門のマーケターが存在しない、事業を兼任している中小企業におすすめのMAツール。特徴はひと目で分かる、伝わるシナリオキャンバス機能により社内の情報共有がスムーズになる点。またLINE、アプリプッシュ、ポップアップなど顧客一人ひとりに合わせた多角的なアプローチ法を選ぶことができるのでリードの取りこぼしを防ぐ効果も期待できます。
利点は他社に比べて比較的低コストでメールマーケティングの効果が得られるところです。ただし、ノーコード対応ではないため、htmlの知識があることが前提となります。

SATORI(サトリ)
匿名顧客の段階でセグメント分けができるBtoB向きの国産MAツール。見込み客の個人情報が分からない段階でも、条件を設定しリードナーチャリングを行なうことが可能なので、新規顧客開拓に力を入れたい中小企業に最適です。また、UIはシンプルでわかりやすい仕様のため、精度の高いマーケターでなくても導入当日から使い始めることができます。
基本的な機能が網羅的に備わっており、段階に沿った伴奏支援が非常に充実しています。このように、サトリは初めてMAツールを導入する企業でも安心して運用できる点が魅力です。

BtoC企業向け
BtoC企業向けのMAツールは、多様な顧客接点やチャネルとの連携が重視されます。ここでは、ユーザーエンゲージメントの向上や効率的なデータ統合を実現するツールを紹介します。
b→dash(ビーダッシュ)
データの統合や加工がノーコードでできるMAツール。SQLを書かずにCDP機能を活用できる点が他のMAツールにはないメリットです。接客機能のほか、LINE連携やプッシュ通知機能も充実しています。また、サポートプログラムも豊富にあり、WEBマーケティング業務に慣れていない企業にも向いています。
デメリットとしては、直感的なUIとはいえシナリオ設計やセグメントなど、初心者には高度なスキルを要する点が挙げられます。また、メール機能がやや弱く、細かい配信設定などができないため、今後のバージョンアップに期待したいところです。

KARTE(カルテ)
特定のマーケティング業務を強化した、機能特化型のMAツール。顧客ロイヤリティを向上させ、顧客満足度につなげたいBtoC企業は、多様な機能が豊富なオールインワン型よりも機能特化型MAツールの活用がおすすめです。
カルテは緻密なターゲット設定が可能で、効果の高いPDCAサイクルをスピーディに実施できます。CSSを細かく設定できるなど自社に合ったカスタマイズ性の高いマーケティング施策を行えるのも魅力。とくに顧客エンゲージメントを高めたい企業に適しています。
デメリットというほどではありませんが、管理画面の読み込みが遅いため、作業スピードへの影響が懸念される点は留意したいところです。

これらのツールは、顧客とのコミュニケーションの質を向上させるために特化した機能が豊富で、企業の成長戦略に合わせた使い分けが可能です。
Adobe Campaign(アドビ キャンペーン)
10種類のAMC(Adobe Marketing Cloud)製品のなかでもメールマーケティングに特化しているのがアドビキャンペーン。メール受信者一人ひとりに合わせたコンテンツを配信したり、配信頻度やタイミングも設定できたりします。また、アドビらしいシンプルなアイコンで可視化しやすいカスタマージャーニー機能があり、ストレスなく作業効率向上を実現します。
難点は、英語表記がベースとなっておりリネームなど地味に手間のかかる作業を要することです。担当者がアドビ製品に慣れている方や英語対応が可能な方なら、十分に使いこなせるでしょう。
アドビ キャンペーンは、グローバルスタンダードの機能と柔軟なカスタマイズ性が評価され、多様なマーケティング施策を実現するための有力な選択肢です。

採用向け
採用活動においては、候補者とのコミュニケーションや情報共有の効率化が不可欠です。以下のツールは、採用フローの改善と候補者のエンゲージメント向上をサポートします。
HubSppot(ハブスポット)
MAツールでも国内シェア上位にランクインするハブスポットは採用・人材紹介事業とも相性の良いソフトウェアです。採用フローに必要な基本のリード管理機能を網羅しているだけでなく、LINE・SMS連携でパーソナライズ化したコンテンツを配信し、求職者のコンバージョンを高めることができます。また、人材紹介事業で使用される「PORTERS」とのデータ連携も可能です。
気になる点は海外製ということもあり、デフォルトの企業名が英語表記だったり、日本語翻訳が分かりにくかったりする点です。また、分析機能は他社ツールに比べてやや弱めです。
とはいえ採用活動の現場では、効率的な情報管理と候補者への迅速なアプローチが求められるため、ハブスポットはその点で有力な選択肢となります。

BowNow(バウナウ)
無料で始められるシンプルなMAツール。シナリオ設計やスコアリング機能など、使いこなすことが難しい専門性の高い機能をあえて排除し、取り入れやすさや迅速な運用を重視したソフトウェアです。高度な機能を削減した分、低コストで試せる上に採用活動における必要な機能は十分に揃っています。
弱点はAPI連携が搭載されていないため、SFAやCRMとの連携ができない点です。また、リード情報が数万単位になるとページ遷移のレスポンスが悪くなるため、大量のデータ処理を要する場合には不向きな可能性があり、規模の大きな採用活動には注意が必要です。

大企業向け
大企業では、膨大なデータの管理と多部門にまたがる業務連携が求められます。以下のツールは、そのような企業の複雑なニーズに応えるための機能とスケーラビリティを備えています。
Oracle Eloqua(オラクルエロクア)
BtoB向けのMAツールとして長い歴史を誇るオラクル社が開発したエロクア。海外製のMAツールは複雑なUIが多い中、シンプルな操作性に優れています。また、大手企業にとって欠かせない要素は、膨大な量のデータを保有・処理できるスケーラビリティの大きさです。
このほか、細部にまで設定可能な権限管理により、複数の部門で横断的に利用できる点が評価されています。さらに、特定企業・特定ページの訪問をリアルタイムに抽出できる精密なセグメンテーション機能が搭載され、膨大なデータの中から効果的に見込み客を選出し、大手企業のマーケティング・営業活動に役立ちます。
ただ、非常に多機能であるという利点は、一方で複雑化されすぎて使いこなせないというデメリットにもなり得ます。また、不具合発生時のカスタマーサポートが基本的に英語対応のため、国内マーケット中心の中小企業には費用対効果が得られにくい場合もあります。
大規模なデータ管理と多部門の連携を実現するための堅牢なプラットフォームですが、運用には一定の専門知識が必要です。

Marketo(マルケト)
プロフェッショナルなマーケターを多く保有する大企業では、より広範囲なチャネル連携やカスタマイズが可能な多機能型のMAツールが適しています。マルケトは広範なカスタマイズ性のほか高度な分析機能で、企業全体のマーケティング戦略強化を図れる最適なツールです。特化しているのは、パーソナライゼーションとセグメント機能です。顧客の複雑な購買体験を包括的に再構築するだけでなく、営業部など部門横断の体制を整えるのにも役立ちます。
マルケトは分析機能に強く、リード数は多いものの失注や取りこぼしが課題となっている企業にうってつけです。また、外国産特有のUI/UXの癖があるため、基本的にはエンジニアの人材も潤沢な大企業向けのツールと言えます。

4. MAツール選びで悩まないための5つのチェックポイント
目的別、企業規模別におすすめのMAツールの特徴、メリット・デメリットをご紹介しましたが、それでも選定に迷う方は多いでしょう。下記にチェックポイントをまとめたので活用してください。
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自社の目的・目標設定に適しているか
MAツールは機能も活用の仕方も多岐にわたっており、目的に沿わないMAツールを採用してしまうと、導入しても期待した効果を得られません。そのためには、まず自社がどのような課題を解決するためにMAツールを導入したいのかを明確にしましょう。顧客管理が目的なのか、メールマーケティングを強化したいのかなど、具体的な目標・目的に基づいて初めて最適なMAツールを選ぶことができます。
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自社のリソースに適した機能であるか
MAツールは多機能であればあるほど良いわけではありません。自社のマーケティングフェーズや人材などのリソースに適していなければ、せっかくの機能を活かしきれず運用失敗につながる恐れがあります。運用メンバーの数やスキル、予算、企業規模、マーケティングに対する成熟度などから、必要な機能が揃ったツールを選びましょう。
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スムーズな活用ができるサポート体制が整っているか
MAツールは製品によってサポート体制に大きな差があります。海外製のMAツールはUIが複雑、または日本語対応が不十分な場合もあるので、導入後の運用サポート・トラブル対応・初期設定支援などが手厚いかは事前に確認しておきましょう。ユーザー同士のコミュニティが活発なサービスもおすすめです。
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他のツール機能と連携可能かどうか
MAツールは他のツールやチャネルと連携してこそ、本領を発揮します。たとえばCRMやSFAとのデータ連携や、SNSとのチャネル配信など。自社が運用している(もしくは今後運用したい)ツールと連携できるか、API連携が可能かどうかは導入前に必ず確認しましょう。
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セキュリティ・拡張性に期待できるか
MAツールには基本的なセキュリティシステムが搭載されていますが、なかには機密情報を取り扱う事業にも対応できる強固なセキュリティ認証を取得している製品もあります。また、自社の事業拡大やマーケティングフェーズの成長にあわせ、追加機能やモジュールを利用できる拡張性の高いツールかどうかも重要です。
5. 【詳しく知りたい方向け】最新版MAツール10選を徹底解説
ここでは先述したMAツール10社について、もう少し詳細な特徴や導入メリットを押さえたい方向けに解説していきます。すでに候補が絞れている方は、自社で重視したいポイントを再確認しながら読み進めてください。
1. HubSpot
インバウンドマーケティングに強いハブスポット。最大の特長はCRMを無料提供している点に加え、インバウンドマーケティングを実践できる機能が充実していることです。他の専用ソフトウェアと併用することで多機能なMAツールになる拡張性の高さも魅力。
シンプルなUIで直感的な操作が可能なのもハブスポットならでは。ツールごとのログイン作業が不要で、ひとつの画面で全てのソフトウェアを管理できます。初めてMAツールを導入する企業が低コストでスモールスタートするのに最適です。

2. Marketo
カスタマイズ性が高く、自社のニーズに合わせたMAツールを作れるのが強み。また外部ツールとのAPI連携にも優れています。独自のリードスコアリング機能により、顧客一人ひとりのインサイトを正確に把握可能。細かなリードナーチャリングを行いたい企業に最適です。
3. Marketing Cloud Account Engagement(旧:Salesforce Pardot)
CRMで有名なSalesforce社が提供するMAツール。セールスフォースと連携することで、双方の顧客データを同期させることができます。営業部との情報共有がスムーズになり、キャンペーン状況の確認・追加なども一元管理が可能。すでにセールスフォースを導入している企業におすすめです。
4. Oracle Eloqua
世界的企業オラクル社によるMAツール。1日に全世界で300億件のデータを処理できるスケーラビリティの大きさが特長。グローバル展開を見据え、国内外で統一的に運用ルールを整えたい企業には特に魅力的です。

5. Adobe Campaign
クロスチャネルのキャンペーン管理に特化したアドビ社のAMC製品。多様化する消費行動に合わせ、メールやモバイル、動画などさまざまなチャネルでキャンペーンを構築できます。BtoC企業向けのMAツールです。
6. SATORI
最大の強みは、問い合わせ前の匿名顧客にもアプローチできるアンノウンマーケティング機能。WebアクセスからユーザーのCookieやIPアドレスを取得し、行動プロセスを踏まえた施策を自動化します。新規見込み客を伸ばしたい企業に向いています。

7. BowNow
MAツールの中でも低コストかつ使いやすい設計が特長。フリープランならリード数100件・PV数50,000まで月額料金0円で利用可能。その分、機能はシンプルですがサポート体制が充実しているため、初めての導入でも安心です。
8. KARTE
Web接客機能が充実しているMAツール。KARTE Talkを使えばWebチャットの活用やサイト外での顧客とのマルチチャネルコミュニケーションも可能。少ないコードでリアルタイムに顧客行動を可視化し、顧客ロイヤリティを高める施策に注力できます。
9. b→dash
SQL不要の「Data Palette」でノーコードでデータを統合・加工できる技術が強み。専門的な人材がいなくても操作しやすく、CDP機能を使って独自データを一元管理できるのもポイント。Webマーケティング初心者にも比較的導入しやすいMAツールです。

10. MAJIN
純国産のMAツール。直感的に操作できるUIと手厚いサポートが魅力です。AI学習機能を活用したスコアリング機能とコンサルティング支援により、より効果的にターゲット層へアプローチできます。
6. MAツール導入費用&運用コストの賢い抑え方
特徴やメリットがわかったところで、やはり気になるのが費用です。MAツールの料金体系はさまざまですが、導入時・月額ともに数十万円単位でかかる場合も多く、決して安い投資とはいえません。一般的な初期費用の相場は0〜10万円前後、毎月支払う月額料金は10〜数十万円ほどが平均的です。
一部の製品には初期費用が無料のプランや低コストで利用できるものもありますが、その場合、運用サポートが限定的であることもあるため、社内にIT人材がいない場合はサポート不足で苦労するリスクがあります。
まずはシンプルな機能のみを使った小規模プランからスモールスタートし、企業の成長やマーケティングフェーズに合わせて追加機能を拡張していく方法がおすすめ。こうすることで、無駄なコストをかけずに段階的にMAツールを使いこなせます。また、UIが複雑なMAツールを導入すると有償コンサルティングを別途依頼する必要が出てくるため、自社のITリソースが乏しい場合は、専門知識がなくても操作しやすいツールを検討するとよいでしょう。
7. MAツール導入で得られるメリット&デメリット
基本のおさらいでも少し触れていますが、導入することでどんな効果を得られるのか、またはどのようなリスクが生じるのか。改めてメリットとデメリットをまとめました。
メリット
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マーケティング・営業業務の効率化
人手では追いきれない見込み客の発掘や育成を自動化し、データを可視化することで、工数を大幅に削減できます。
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部門間の連携強化
マーケティング部と営業部が同じデータを参照できるため、情報共有がスムーズになり、リードの取りこぼしを防ぎやすくなります。
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売上向上への貢献
短いスパンでPDCAを回しながら、確度の高い見込み客を育成・商談化することで、より大きな利益向上が期待できます。
デメリット
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導入・運用コストがかかる
MAツールは初期費用や月額料金のほか、有償サポートなどを合わせると高額になるケースも。
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専門知識が必要
ツールを活用して人件費削減を目指しても、社内にMAツールを使いこなせる人材がいなければ効果を発揮できません。
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短期的な成果は期待できない
MAツールの効果が本格的に現れるまでには、一定期間の運用やデータ蓄積が必要です。リード数が少ない企業では導入そのものが早計な場合もあります。
8. まとめ~自社に合ったMAツールを選ぶ秘訣
うまく活用できれば数か月単位でも大きな利益向上が期待できるMAツール。一方で、導入前に社内体制や目的をしっかり固めておかなければ「使いこなせず終わる」ケースも少なくありません。自社にはどのようなMAツールが最適か、運用に必要な人材やスキルは足りているかなど、課題と目的を洗い出した上で、適切なMAツールを選びましょう。
活用イメージが湧かない場合や、自社に合っているかを試したい場合は、無料トライアルを提供しているツールから導入してみるのも一案です。
また、私たちクーシーでは企業様のビジネス特性や課題に合わせたMAツールの選定・導入をサポートしています。MAツールに関して不明点がある、あるいは導入や改善を検討したいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:クーシー編集部 デザイン:大坂間琴美