Share on

こんなに違う!イギリスと日本のSNS事情を徹底考察

こんなに違う!イギリスと日本のSNS事情を徹底考察

SNSは、インターネット上でコミュニティを形成し、情報を共有するための手段として欠かせないものになりました。企業も販促戦略にSNSを活用しています。SNSをマーケティングに利用する場合、大切なのはターゲット層の好みやライフスタイルに合ったプラットフォームの選択です。

コミュニケーションスタイル、社会、文化的な違いから、好まれるSNSは地域によって異なります。例えば、英語圏であるイギリスと日本ではどうでしょうか?

この記事では、日本とイギリスのSNS事情をその背景から考察、解説します。

日本とイギリスのSNSユーザー率は8割超

下の図は、日本とイギリスのSNSユーザー率を表したものです。
日本は82.0%、イギリスは84.4%と、どちらも8割を超えています。
日本でもイギリスでも、SNSは広く受け入れられており、もはや生活やビジネスに欠かせないものになりました。

日本とイギリスのSNSユーザー率

参考

使われているSNSの種類

「SNSが大好きな国」と言って差し支えない両国ですが、使われているSNSプラットフォームの構成は異なります。
両国で高いシェアを獲得しているSNSは以下の通りです。

日本 イギリス
1位:LINE
2位:YouTube
3位:X (Twitter)
4位:Instgram
5位:Facebook
1位:Facebook
2位:X (Twitter)
3位:Reddit
4位:Instagram
5位:LinkedIn

参考

日本でもっとも人気があるのはLINE、イギリスはFacebookです。
X (Twitter)、Instgram、Facebookは共通でランクインしていますが、LINEとYouTubeは日本だけ、RedditとLinkedInはイギリスだけで人気を獲得しています。

このような違いが生まれる理由の一つに、各国の文化や国民性の違いがあります。文化的な背景を踏まえつつ、それぞれの国のSNS事情を見ていきましょう。

日本のSNS事情

下のグラフは、Comnicoが発表した国内SNSの月間アクティブユーザー数ランキングトップ5(2023年10月現在)です。

LINEが圧倒的な支持を得ており、YouTubeとX(Twitter)がそれに続きます。
これらはなぜ日本で支持されたのでしょうか。

国内SNSの月間アクティブユーザー数ランキングトップ5
 

LINE:無料通話で圧倒的支持

LINE

参考

LINEは、日本で圧倒的なシェアを誇っています。スマホを持っていてLINEアプリを入れていない人を見つけるのが難しいくらいです。ここまでのシェア獲得に至った理由として、「デファクトスタンダード」と「かわいい」に注目してみましょう。

デファクトスタンダードとは、「多くの人が使っている」という理由で標準になったものです。

日本では、スマートフォンの普及にともなってメッセージングアプリも急速に普及しましたが、このタイミングで出てきたのがLINEです。当時はまだ、電話に料金がかかるのが当たり前だったので、LINEの「無料通話機能」はユーザーに大きな衝撃を与えました。

これが原動力の一つになって、急速にユーザー数を伸ばしたLINEは「みんなが使っているSNS」「だから私も使うSNS」という地位を獲得したのです。

LINEが日本人にウケたもう一つの要因が「かわいい」です。
日本人はかわいいものが大好きというのは、今や「kawaii」が英語で通じるほどに世界共通の認識になっています。

LINEはメッセージに使う「スタンプ」を世の中に認知させました。検索で「LINEスタンプ」と入れると、サジェストで「かわいい」が出てくるほど、かわいいLINEスタンプは人気があります。「かわいいスタンプを使いたい」というユーザーの気持ちも、LINE普及を強く推進したと考えられます。

 

YouTube:「推し」を見つけられるSNS

YouTube

参考

動画SNSのYouTubeは、2008年ごろから日本で認知され始め、2014年には「好きなことで、生きていく」のテレビCMで一気に認知度が上がりました。

同時にYouTuberの存在も世の中に浸透し始めます。一般人も芸能人も関係なく、こぞってYouTubeに参入するようになりました。その結果、コンテンツが爆発的に増え、見たいものが選び放題の状況となります。

ここで注目したいのが「推し」という言葉です。
「推し」は2000年初頭にはネット上で使われていたようですが、漫画のタイトルに使われるほどに広まったのは、「AKB48」あたりからではないかと思います。

推しは、「私だけのお気に入り」というニュアンスがある言葉です。誰からも支持されなくても、自分だけは応援したいという気持ちが日本人は元来、少し強いのかもしれません。
誰も見ていないけれど自分にとってのお気に入り動画を見つけられるYouTubeは、そんな日本人の心の隙間にピッタリハマったSNSだったのでしょう。

 

X(Twitter):言葉遊び好きな国民性とマッチ

X(Twitter)

参考

Twitterが日本で支持された背景をひも解くと、「140文字」と「祭り」がキーワードになるかもしれません。

まずは「140文字」。日本人は古くから、型のある言葉遊びを楽しんできました。俳句、短歌、川柳、都々逸など、一定の型を守って表現することの楽しさをよく知っています。

詩は世界中にありますが、俳句のように五・七・五のたった十七音で広がりのある世界を表現できる文化は日本独特の文化です。Twitterの140文字の制限は、この型を使って言葉を楽しむ国民性にマッチしたと考えられます。

次に「祭り」について。ここでの祭りはいわゆる年中行事ではなく、「みんなと一緒に盛り上がる」という意味です。

炎上も含めて、日本人はみんなで盛り上がるのが好きな性質を持っています。Twitter上で自然に「大喜利」が発生したり、金曜ロードショーでジブリ作品が放映されるたびに「バルス祭り」が始まるのはその表れです。

TwitterはテキストベースのSNSで、ハッシュタグによりみんなで共通の話題についてワイワイと話しやすいメディアでした。これもTwitterユーザーを増やす要因になったでしょう。

イギリスのSNS事情

続いて、イギリスのSNS事情です。2023年9月にSimilarWebが発表したイギリスのSNS人気トップ5は以下のとおりでした。

  • 1位:Facebook
  • 2位:X (Twitter)
  • 3位:Reddit
  • 4位:Instagram
  • 5位:LinkedIn

ここではイギリスのSNSに特徴的な「Reddit」と「LinkedIn」に注目して、利用されている背景を解説します。

Reddit:ユーモアと話が好きな国民性にフィット

Reddit

参考

Redditはアメリカ発のSNSですが、イギリスでも人気があります。

Redditをわかりやすく表現すると「英語圏版の2ちゃんねる」です。日本の2ちゃんねると同様に、ユーザがスレッドを立てると、そこを訪れたユーザたちが次々と書き込みます。これによって活性化されるSNSです。
ちなみにスレッド(掲示板)は「Subreddit」と呼ばれています。

Redditがイギリスで受け入れられた背景には、人との対話とユーモアを好む国民性が関連していると思われます。


Metrics For Redditによると、Top3の登録ユーザ数を誇るSubredditは「Announcements(Redditに関する情報告知)」、「Funny(面白情報共有)」、「AskReddit(情報収集、相談)」です。「おもしろ」と「相談」が上位にきているところを見ると、イギリス人の国民性に合っていそうです。

LinkedIn:

LinkedIn

参考

LinkedInは、職業関連のSNSプラットフォームで、FacebookやTwitterなどとは毛色が違います。
これがイギリスで利用されているのは、職探しの方法と関係がありそうです。

じつはイギリスでは、日本の「リクナビ」や「ビズリーチ」のような採用関連のポータルサイトが日本ほどメジャーではありません。イギリスでは、会社から直接の募集が多く、その募集自体をLInkedin経由で投稿します。LinkedInでできたつながりを頼りに、求職者は仕事を探します。

LinkedInについては、イギリスの社会的背景が高い利用率を支えていると考えられます。

まとめ

以上、日本とイギリスのSNS事情について解説しました。
SNSの利用には、国民性や社会的、文化的な背景が色濃く出ます。「なぜこのSNSが使われているのか」と考えることで、その国とユーザーをより深く理解できるかもしれません。
SNSをマーケティングに利用する際にも、ユーザー理解が基本となります。どんなユーザーがいるプラットフォームなのかを踏まえて、施策を立案しましょう。本記事がお役に立てば幸いです。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

お問い合わせはこちらから

Web制作デザイン、丸ごとお任せ

お問い合わせする

Share on

お問い合わせはこちら

CATEGORY LIST