カテゴリーとタグはSEOで重要?違いや使い方をわかりやすく解説!
複数のWebページを整理するのに役立つのがカテゴリーとタグです。カテゴリーとタグには大きな違いがありますが、ご存知ですか?カテゴリーとタグにはSEO効果も期待できますが、使い方を間違えると逆効果に。メリット・デメリットを理解し、正しく使うポイントをわかりやすくご紹介します。
カテゴリーとは?
Webサイトでは、カテゴリーを設定して、Webページをテーマごとに分類することができます。複数のWebページを、フォルダにまとめて整理するイメージがわかりやすいでしょう。カテゴリー分けをするとWebページに階層(親子関係)を持たせられるのが特徴です。
カテゴリーのメリット
カテゴリー分けをするメリットは、大きく2つあげられます。「ユーザーがWebページを探しやすくなる」「検索エンジンのクローラーの回遊率が上がる」などがメリットです。
カテゴリー分けをすると、Webページをテーマごとにまとめられます。同じテーマのWebページを同じカテゴリーに設定することで、ユーザーがWebページを見つけやすくなります。カテゴリーを設定したことにより、ユーザーのWebページの回遊率向上に繋がるのです。
カテゴリー分けをして、Webサイトの階層ができると、検索エンジンのクローラーの回遊率も向上します。新規公開したWebページに適切なカテゴリーを設定すると、検索エンジンのクローラーが早く来てくれる、インデックスされやすいなどのメリットも。
カテゴリーのデメリット
カテゴリーのデメリットは、1つのWebページをどのカテゴリーに設定するべきか悩むケースがある点です。カテゴリーは、Webサイトに合わせて設定できます。たとえば、AとBで2つのカテゴリーがあったとして、どちらのカテゴリーにも設定できそうなWebページだと、迷ってしまうでしょう。Webサイトの運用を複数人で行なっている場合は特に、カテゴリー分けのルールを細かく決めておく必要があります。
タグ(タグクラウド)とは?
タグは、タグクラウドとも言われています。タグは、Webページに付箋やしるしをつけるイメージです。Webページに主要なキーワードのタグを付け、Webページにしるしを付けます。タグは主要なキーワードで設定し、同じタグが設定されているWebページに関連性を持たせられます。タグは、カテゴリーのようにWebページに親子関係を持たせることはできませんが、Webページをより細かく分けるのに役立つのです。
タグ(タグクラウド)のメリット
タグ付けすることで、Webサイト内で同じタグが設定されたWebページを一覧で見ることができます。タグを作成すると、同じタグを設定したWebページの一覧ページとURLが作られます。タグページが検索エンジンに表示される可能性も。検索上位が獲得できれば、自然検索のアクセス数アップも期待できます。
タグは主要なキーワードで作成されることが多いです。キーワードはユーザーの知りたい情報になります。Webサイトに訪れたユーザーが、キーワードに関連するWebページをまとめて見ることができるため、Webサイト内の回遊率向上も期待できます。
Webサイトの運営者もタグで分類されたWebページをまとめて見れるため、Webページの管理がしやすい、タグの分類からWebページの整理がしやすい、などのメリットがあげられます。
タグ(タグクラウド)のデメリット
検索エンジンに表示されることをメリットとしてあげましたが、1つのタグに含まれるWebページが少ない場合は、質の低いページと判断される可能性があります。タグに設定しているWebページが少なすぎる場合、SEO評価が下がることも。タグの使い方次第では、デメリットになることもあります。
カテゴリーとタグの違いは?
カテゴリーはWebサイトの構造を表し、Webページをフォルダ分けするイメージです。一方のタグは、カテゴリーの構造に関係なく、関連性の高いタグをしるしとしてWebページに設定します。カテゴリーは大きい分類、タグは小さく細かい分類と言えるでしょう。
カテゴリーを設定する時のポイント
カテゴリーを設定するときのポイントをご紹介します。
カテゴリーは固有の名前にする
カテゴリーでは、親カテゴリー(大カテゴリー)の中に子カテゴリー(小カテゴリー)と階層を作ることができます。カテゴリーの名前を決める際、親カテゴリー、子カテゴリー同士で同じ名前をつけることはやめましょう。また、親カテゴリーと子カテゴリーでも名前の重複はNGです。
同じカテゴリー名が複数存在すると、ユーザーにわかりにくく、使いづらいWebページになってしまいます。カテゴリーの名前を設定する時は、固有の名前で設定するようにしましょう。
関連性の高いものでカテゴリー分けする
カテゴリーに紐付けるWebページは、関連性の高いものでまとめる必要があります。カテゴリーに関係性のないWebページが混ざっていると、Webサイトの構造にバラつきが発生する、カテゴリー分けの意味をなさない…などの問題が起きてしまいます。ユーザーが興味のあるカテゴリーを訪れた際、関係のないWebページがあると、満足度の低下にも繋がるでしょう。カテゴリーを設定する際は、カテゴリーに関連性の高いWebページでまとめるようにしましょう。
2〜3階層までにとどめる
カテゴリーはWebページに親子関係を持たせることができ、階層にも制限がありません。階層が多すぎるとユーザーが欲しい情報を見つけづらくなります。階層が深ければ深いほど、ユーザーが知りたい情報にたどり着くのに時間もかかるはずです。カテゴリーの階層は増やしすぎず、2〜3階層にとどめましょう。
カテゴリー名にキーワードを入れる
カテゴリー名には主要なキーワードを入れるようにしましょう、キーワードはユーザーが知りたい情報です。ユーザーはカテゴリー名を見て、知りたい情報が得られるかを判断します。より重要なキーワードをカテゴリー名に入れることで、ユーザーニーズに答えられる構造になるでしょう。
また、カテゴリー名を決める際は、シンプルになるようにしましょう。カテゴリーにキーワードを複数詰め込んだりするのはNG。たとえば、「住宅購入>マンション>新築」など、単語で説明できるとシンプルでわかりやすいです。
タグ(タグクラウド)を設定する時のポイント
タグを設定する時のポイントをご紹介します。
タグを増やしすぎない
タグ作成に数の制限はありません。Webページを新しく作成するたびに、タグを作成していると、紐づいているWebページが少ないタグが大量にできてしまい、SEO評価の低下に繋がります。Webページが1つしか紐づかない状態であれば、タグは設定しない方がいいでしょう。ある程度同じタグを設定できるWebページがある場合に、タグを活用してください。
タグをつけすぎない
1つのWebページには、タグを複数設定きますが、付けすぎないように気をつけましょう。タグを付けすぎるとなんのテーマに重視したWebページなのかがわかりづらくなります。また、タグの量産にも繋がります。1つのWebページに設定するタグは、3つ程度に収めるといいでしょう。
カテゴリー名と重複させない
カテゴリーとタグの名前は重複させてはいけません。カテゴリーとタグで同じ名前をつけた場合、同じ名前のページがWebページサイト内に存在することになります。検索エンジンは、同じ名前のページがある場合、どちらを評価すべきか迷い、評価が分散される可能性があります。カテゴリー名が重複していなければ、検索上位に表示されるポテンシャルがあっても、重複しているページが存在することで、評価も半分になってしまうのはもったいないです。固有の名前に設定することで、カテゴリーページやタグページはそれぞれ評価を受けられます。
タグの管理やルール化を行う
作成できるタグの数には制限がありません。新しいWebページごとに新しいタグを作成していたら、タグが量産され、管理もしづらくなります。タグに紐付くWebページの数が少ないと、SEO評価が下がる可能性も。タグ付けをする際は、使うタグを決めておく、使用しているタグを別シートに記録しておく、などルールを決めて活用してもいいでしょう。
noindexにする必要はない
noindex設定にすると、検索エンジンに表示されなくなります。タグページは、インデックスされれば検索結果画面に表示されるページです。noindexを設定しておくと検索結果画面に表示されません。また、タグページで上位に表示され場合もあるため、noindexにする必要はありません。
必ず設定しなければいけない訳ではない
タグは必ず設定しなければいけないものではありません。SEO効果は少なからずあるものの、比重としては小さいです。カテゴリーとタグなら、階層構造があるカテゴリーを重視しましょう。
まとめ
カテゴリーはWebサイトの構造を決めるもの。タグは、全てのWebページに関連するキーワードのしるしをつけるもの。カテゴリーにもタグにもSEO効果は期待できますが、重要なのはカテゴリーです。タグの設定は必須ではありませんが、ユーザー満足度や運営者管理の観点から、設定してもいいと言えます。
カテゴリーとタグを設定する時は、名前の決め方やWebページへの紐付け方など、いくつかポイントがあります。カテゴリーとタグの使い方を間違えると、SEO効果も得られない場合も。カテゴリーはWebサイトの構造を決める重要な部分なので、整理されている状態を保てるように意識するといいでしょう。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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