採用サイトSEO対策完全版! 成果につながる9つの施策と最新事例を徹底解説

採用サイトを公開したものの、「志望度の高い応募者が増えない」「投資対効果を得られていない」というお悩みはありますか? 効果を得るための集客施策のひとつがSEO対策です。
サイトやページが検索結果の上位に表示されるように「検索エンジンに最適化する」のがSEO対策です。採用サイトのSEO対策をしっかり施すことで、例えば求職者が「企業名+採用」の検索の際に上位に表示されるようになります。
こうしたSEO成果を上げるには、入念なサイト全体の設計とコンテンツ制作が必要です。
とはいえ、「どのようなコンテンツが自社に最適なのか」「SEO対策として具体的に何をどうすれば期待した効果が見込めるのかわからない」方もいらっしゃるでしょう。そこで、採用サイト制作・運用で役立つSEO対策についてご紹介します。
採用サイトにおけるSEOのメリットとは?
採用サイトでSEO対策を実施するメリットは下記の5点です。ひとつずつ見ていきましょう。

メリット1:求める人材の確保
実は、採用サイトを制作する最大のメリットは、求職者にじっくり働きたい企業を知ってもらい、求職者と企業とのマッチングを高めるためです。
SEO対策を施し、求職者がサイトに訪れる機会が増えれば、自社で働くメリットやイメージができ、入社後の早期退職や内定辞退の軽減につながります。
メリット2:応募者の増加
次に挙げるメリットが応募者の増加です。特に、採用サイトでSEOの効果を発揮するのが指名検索です! 特定の企業に狙いを定めた求職者は「企業名+採用/求人」といった検索をします。転職サービスに掲載可能な情報は限られているため、志望度の高い求職者により深く自社を知ってもらうためにも採用サイトはうってつけなのです。
さらに広い採用関連キーワードでもSEOの効果が発揮されると、自社サイトの存在を知らない求職者にサイトの存在が伝わります。求職者が仕事を探す際は、「職種名 地域」など、キーワードを使って検索することもあるでしょう。その検索結果で、自社の採用情報やサイト内のコンテンツが表示されることで、求職者は自社のサイトを見つけられます。
メリット3:自社の認知度が向上する
自社の認知度アップも期待できます。企業の中には、一般消費者になじみのない製品やサービスを取り扱っていることもあるでしょう。BtoBとよばれる主に企業間で取引されている製品やサービスの場合は、求職者に企業名が認知されていないことがあります。しかし、キーワード検索上位にサイトが表示されれば、自社情報が求職者の目にとまるでしょう。
メリット4:求職者が知りたい情報にたどり着ける
求職者が知りたい情報に迷わずたどり着けることもメリットの一つです。
採用サイトは、求職者が検索したときに上位に表示されなければ見てもらえません。さらに、Googleに登録されていないと「この企業は採用活動に積極的でない」と誤解される恐れもあります。「株式会社〇〇 社員」「株式会社〇〇 給料」など、企業の具体的な情報を知りたくて検索する人も多く、SEO対策ができていれば、そうした検索にも採用サイトでしっかり応えることができます。正確な情報を届けるためにも、SEO対策を意識したコンテンツ制作は役立ちます。
メリット5:採用のミスマッチを防げる
「どんな人に来てほしいか」「どんな人が社風に合うか」を採用サイトで明確に発信することで、企業が求める人材からの応募が増えやすくなります。たとえば、社長インタビューは企業理解を深める良い材料となり、早期離職などのミスマッチも防げます。
さらに、求職者のニーズに応えるコンテンツを発信すれば、検索エンジンからの評価も高まり、サイトが検索上位に表示されやすくなります。社員インタビューや社内の雰囲気が伝わる写真・動画の掲載も、効果的な施策です。
採用サイトにおけるSEOの注意点(デメリット)とは?
続いて採用サイトのSEO対策を進める上で、気をつけてほしい3つの注意点も簡単にご紹介しましょう。

注意点1:検索上位表示まで時間がかかる
コンテンツを公開したからといって、すぐに狙ったキーワードで上位表示されることはほとんどありません。なぜなら、検索エンジン側でコンテンツを評価する時間が必要なためです。
たとえば、キーワードを選定し、ブログを定期的に更新している場合です。定期的に更新しているにもかかわらず、数ヶ月経っても効果が得られないこともあるでしょう。効果が感じられるには、時間がかかります。すぐに人材を採用したい場合や短期的に効果を求められている場合、時間がかかることがデメリットに感じてしまうでしょう。
しかし、長期的な目線で取り組むことにより、広告費用の削減や求職者とのミスマッチを防ぐ効果が期待できます。時間がかかることを前提に、継続することがおすすめです。
注意点2:情報(コンテンツ)の更新性を上げる
効果のあるコンテンツを制作するためには、労力も必要とでしょう。検索エンジンに評価されるためには、コンテンツの質も重要です。さらに、前述したように継続することも大切です。
クオリティの高いコンテンツの制作は、重要なポイントです。さらに、サイト自体の構造を見直すなど、求職者が閲覧しやすいサイトに修正することもあるでしょう。
そのため、人手が足りない・時間がないといった場合、施策に手が回らず、サイトの効果を感じられないといった悪循環が出てしまうことも考えられます。一朝一夕では、成果が出ないのがデメリットです。社内の業務を効率化する、外部に委託するなど、効率的かつ継続的に施策を取り入れましょう。
注意点3:サブドメインやサブディレクトリの使い分けに気をつける
サブドメインとサブディレクトリというややこしい用語ですが、コーポレートサイトと採用サイトをURL上でどう使い分けるか、を判断する際に抑えておきたい用語です。簡単に説明すると、サブドメインは企業サイトとは別のサイトとして、サブディレクトリは企業サイト内の1コンテンツとして運用する方式です。
実は、どちらであってもSEO効果の差はありません。Googleも「整理しやすい方法を選んでOK」と公式に発表しています。
たとえば、企業サイトと採用サイトの運用担当が異なる場合はサブドメインが向いています。一方、同じWordPress上で一括管理するなら、サブディレクトリの方が扱いやすいでしょう。
チェックリスト付き! 採用サイトに効果的なSEO施策9選
続いて、SEOの基礎から採用サイトで役立つSEO対策まで踏まえた9つのSEO施策をご紹介します!
施策1:サイト構造を整理する
サイト構造も重要なポイントです。もし、サイトの構造が、整理されていなかった場合、求職者にとって、とてもわかりにくいサイトが出来上がってしまいます。さらに、企業のTOPページからサイトへ簡単に移動できない場合も、採用情報を求める求職者にとっては不便に感じることもあるでしょう。
サイト構造は、きれいなツリー構造が理想的です。
- 企業のコーポレートサイトから採用サイトへ簡単に移動できること
- サイトのTOPページから各紹介ページが階層ごとにきれいに並んでいること
- 階層が深すぎないこと
上記を参考に、カテゴリごとに整理してWebサイトの構造を整えることが大切です。閲覧しやすいサイトに構造を整えることで、求職者がサイト内をみて回れます。結果として、効果が期待できるでしょう。
施策2:詳細な求人情報を掲載する
サイトの一番重要な情報は、求人情報です。求職者は、「職種+地域」で求人検索するケースが多いため、サイトの求人情報も、詳細に記載することが大切です。さらに、サイト内で、求人情報の詳細がわかりやすく記載されていることで、ユーザーの満足度も向上するでしょう。
詳細な求人情報から、社員インタビューや企業メッセージなどのコンテンツへ移動しやすく工夫することも、サイトを効果的に活用できます。求人情報から自社の魅力が伝わる導線作りを心がけましょう。
オリジナルコンテンツを作成する
コンテンツを制作する場合、上位表示のWebサイトを参考にすることがあります。しかし、同じようにコンテンツを制作しても、検索結果上位には、表示されません。なぜなら、検索エンジンは、独創性のあるコンテンツを評価する傾向にあるからです。
たとえば、「営業 キャリア 求人」と検索した場合、検索結果に、全て同じ内容のWebページが表示されても、ユーザーのニーズには答えきれないでしょう。そのため、独創的なコンテンツを含んだWebサイトは、ユーザーの多様なニーズに答えるため上位表示されやすくなります。
採用サイトでは、自社の魅力を活かした独自性のある社員インタビューやブログなどのコンテンツがおすすめです。
施策3:オリジナルコンテンツを作成する
コンテンツを制作する場合、上位表示のWebサイトを参考にすることがあります。しかし、同じようにコンテンツを制作しても、検索結果上位には表示されません。なぜなら、検索エンジンは独創性のあるコンテンツを評価する傾向にあるからです。
たとえば、「営業 キャリア 求人」と検索した場合、検索結果に全て同じ内容のWebページが表示されたとした、さまざまな課題・欲求を持つユーザーのニーズには答えきれないでしょう。そのため、独創的なコンテンツを含んだWebサイトは、ユーザーの多様なニーズに応えるコンテンツとして上位表示されやすくなります。
施策4:内部リンクを設定する
サイト内を効率よく閲覧するために、内部リンクを設置しましょう。先ほど、「サイト構造をきれいなツリー状にする」とお伝えしました。さらに、サイト内の関連するページ同士を、内部リンクで紐づけることで閲覧しやすくなります。
Webページを閲覧中に、「この情報についてもっと知りたい」「社員インタビューを読みたい」と思った際に、都度トップページに戻って、ページを探すことは手間になってしまいます。不便を感じるWebサイトは、求職者が他のページを見ない可能性もあります。
サイト内を効率よく見て回れるように内部リンクを設定することで、求職者もより企業理解を深められるでしょう。
施策5:UIUXの向上
UIUXとは、Webサイトの見やすさ、操作性のわかりやすさなど、Webサイトを訪れたユーザーが実感する体験を指します。例えば、サイトの文字の大きさや情報の分類など、ユーザーのわかりやすさや読みやすさなどです。さらに、コンテンツを面白いと感じることや、応募ボタンのわかりやすさ、ボタンを押したような感覚などもUIUXを向上させるポイントです。
求職者の使いやすさを意識したUIUXは、サイトの質も向上します。例えば、先ほど言及した求人情報をトップページを訪問してすぐ閲覧できると喜ぶユーザーも多いはずです。各ページに移動しやすい情報の流れを形にすれば、求職者が長くサイトを見る仕掛けとなり、検索エンジンにも評価されやすいでしょう。
施策6:キーワードを元にコンテンツを更新する
定期的に更新することも大切なポイントです。単にコンテンツを更新するだけではなく、選んだキーワードを元に、統一感をもって継続的にコンテンツを更新しましょう。
単にコンテンツを更新するだけでは、手段だったものが目的化した状態に陥ってしまいかねません。クオリティが低いコンテンツが増え、逆効果の恐れもあります。SEO対策、一貫性、質の高さを確保することを意識してキーワードを元に定期的に求職者の求める情報を更新しましょう。
施策7:Googleしごと検索の対応をする
最後に、Googleしごと検索を紹介します。Googleしごと検索は、求人情報を探しているキーワードに対して、検索結果に求人情報が表示される機能のことです。サイトのコンテンツが上位表示されなくても、求人情報がページ上部に表示される可能性がある点が、Googleしごと検索のメリットでしょう。
Googleしごと検索の表示には、「構造化データ」を追記する登録が必要です。
構造化データは、ページに関する情報を提供し、ページ コンテンツを分類するための標準化されたデータ形式です。
人事や採用担当者では更新が難しい場合は、システム担当者や外部のWeb制作会社に相談することも検討してみましょう。
施策8:画像にaltタグを入れる
採用サイトで画像を使用する際は、必ずaltタグ(代替テキスト)を設定してください。altタグは、その画像が何を表しているかを検索エンジンに伝えるための重要な情報です。
たとえば「株式会社クーシー 採用サイト、企業理念、経営者インタビュー、社員インタビュー」といったaltが入っていれば、Googleにも適切に内容が伝わります。手間を惜しまず入力しましょう。
施策9:メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションとは、Webページの内容を要約して伝えるテキストのことです。検索順位に直接影響はないとされていますが、検索結果で表示されるため、クリック率に大きく関わります。
求職者が思わずクリックしたくなるよう、タイトルと合わせて魅力的に内容を伝えることが重要です。パソコンでは最大120文字、スマホでは60〜80文字程度が表示されるため、前半で要点を伝え、全体は少なくとも120文字以内に収めるよう意識しましょう。
おすすめの文字数は80文字前後です。最近はパソコンでも表示される文字数が少ない場合があるためです。表示される文字数は変動するので、絶対ではないのですが、魅力が一目でわかる情報は前半に配置するようにしましょう。

採用サイトから応募を増やす集客方法5選
クーシーの採用サイト制作事例:パーソルホールディングス

手前味噌ですが私たちクーシーが制作を担当した、パーソルホールディングスグループの採用サイトについて簡単にご紹介いたします。
こちらの採用サイトでは、SEO施策を施しながらマッチングを重視したコンテンツを制作し、SEO対策を施した制作を行いました。
特に工夫したのはサイト全体を閲覧しやすくするユーザー導線です。一般的に、「採用サイト閲覧→口コミサイト→求人メディア→応募」というこの一連の流れがユーザー行動の典型として想定できます。こうしたユーザー行動が採用サイトで一括して体験できれば、求職者の満足度や期待値を高め、より「マッチした人材」の応募を促進できるだろうと考えてサイトを制作しています。
ユーザーが閲覧するであろうコンテンツを企画・設計する、こうしたWeb戦略を採用サイトで実現できたのは、マーケティングとデザインの手法を掛け合わせることによってです。パーソルのビジョン「はたらいて、笑おう。」という企業らしさを体現する写真やインタビューコンテンツへと誘導し、企業理解を深めた求職者の応募意欲を喚起する工夫を施しています。
また、採用サイト全体でSEOも意識した設計を施し、「パーソルホールディングス 採用」で検索トップに表示されております。採用サイトにおけるSEO対策では、狙いたい企業と応募者とのマッチングを図りながら、企業のコアとなるコンセプトやキーワードに基づいたコンテンツを制作することが大切です。

採用サイトリニューアル|パーソルホールディングス株式会社
成果につながる採用サイト制作は、SEO対策を施したサイト設計とコンテンツ制作から始まります。
企業文化や成長ビジョンに根差した最適な採用サイトを制作できれば、マッチ度の高い求職者の応募増加につながります。また求人サイトの広告費削減にもつながり、中長期的には費用対効果の高い成果をもたらします。
ただ、そのためには企業理念やビジネスモデル、そして実際に働く社員のみなさまの雰囲気を深く理解し、「採用サイト」というカタチに落とし込む制作会社の総合力、そして企業担当者の方々との連携が不可欠です。
加えて、SEO対策を効果的に施すには、サイト全体の構造の見直しから求職者が求めるコンテンツ制作まで、広い対応力はもちろん、長い目で見たWeb戦略とその実行力が求められます。
私たちクーシーは、SEO対策をはじめとしたマーケティング、そして企業らしさの表現とビジネス課題の解決を目指すデザイン力を磨き、お客様にとって最適な採用サイト制作を目指してきました。
▶採用サイトの制作実績|COOSY
マッチ度の高い求職者からの応募増加をはじめ、採用サイトの集客施策のお悩みや費用対効果に課題をお持ちのみなさま、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
三浦まなみ
SNSマーケティングやキャリア、企業のブログ記事など様々なジャンルの記事を執筆。企画構成から執筆まで担当する。現在は、「AnyMaMa」にてライターとして活躍中。
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