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採用サイトにSEO対策は必要?効果のある7つの施策

採用サイトにSEO対策は必要?効果のある7つの施策

採用サイトを公開しているけれど、「応募者が増えない」というお悩みはないでしょうか?効果を得るためには、サイトの認知度アップが大切です。そのため、興味をもつ担当者の方もいるでしょう。

SEOとは「検索エンジン最適化」のことです。求職者がGoogleやYahoo!を使ってキーワード検索した際に、サイトのコンテンツが検索結果の上位に表示されます。求職者の目に止まる機会が増え、認知度向上が期待できるでしょう。

しかし、「具体的に何をすればいいのかわからない」人はいませんか。そこで今回は、採用サイトのSEOについて紹介します。効果的に採用活動をしたいとお考えの担当者の方は、ぜひ参考にご覧ください。

採用サイトにおけるSEOのメリット

採用サイトでのSEOのメリット

まず、メリットを3つ紹介します。応募者の増加や採用活動の効果向上などが期待できます。

応募者の増加

メリットは、応募者が増加することです。SEOの効果が発揮されると、自社サイトの存在を知らない求職者にサイトの存在が伝わります。

求職者が仕事を探す際は、「職種名 地域」など、キーワードを使ってGoogleやYahoo!を使って検索することもあるでしょう。その検索結果で、自社の採用情報やサイト内のコンテンツが表示されることで、求職者は自社のサイトを見つけられます。

さらに、seoClarity(SEOクラリティ)が公表しているデータによると、上位のWebサイトクリック率は、1位 約13%と2位 約7%と大きく異なります。サイトが検索結果の上位に表示されれば、求職者がサイトを訪れる確率も増えるでしょう。その結果、応募者の増加につながる効果が期待できます。

自社の認知度が向上する

自社の認知度アップも期待できます。企業の中には、一般消費者になじみのない製品やサービスを取り扱っていることもあるでしょう。BtoBとよばれる主に企業間で取引されている製品やサービスの場合は、求職者に企業名が認知されていないことがあります。しかし、キーワード検索上位にサイトが表示されれば、自社情報が求職者の目にとまるでしょう。

認知度が低い中小企業の場合も、キーワード検索でWebサイトが上位に表示されれば、たくさんの求職者に自社を知ってもらうきっかけができます。

求める人材の確保

SEOは求める人材の確保にも効果があるでしょう。求職者がサイトに訪れる機会が増えれば、自社で働くメリットやイメージができ、入社後の早期退職や内定辞退を軽減することにつながります。

一般的な求人サイトは、勤務地や職種、給料などの文字情報のみで、応募する企業を決めることがあります。しかし、文字だけの情報では、実際に思い描いていた働き方とのギャップが起きやすく、早期退職の原因になってしまうこともあるでしょう。

求職者がサイトを訪れる機会が増えることで、自社が求める人材の確保ができ、求職者も豊富な情報からミスマッチを防ぐことが期待できます。

採用サイトにおけるSEOの注意点

採用サイトでのSEOのデメリット

SEOには、求職者と企業にメリットがありました。一方で、デメリットもあります。運営する担当者側の負担があり、社内の理解や業務分担などを工夫する必要があるでしょう。

上位表示まで時間がかかる

コンテンツを公開したからといって、すぐに狙ったキーワードで上位表示されることはほとんどありません。なぜなら、検索エンジン側でコンテンツを評価する時間が必要なためです。

たとえば、キーワードを選定し、ブログを定期的に更新している場合です。定期的に更新しているにもかかわらず、数ヶ月経っても効果が得られないこともあるでしょう。効果が感じられるには、時間がかかります。すぐに人材を採用したい場合や短期的に効果を求められている場合、時間がかかることがデメリットに感じてしまうでしょう。

しかし、長期的な目線で取り組むことにより、広告費用の削減や求職者とのミスマッチを防ぐ効果が期待できます。時間がかかることを前提に、継続することがおすすめです。

コンテンツ制作の手間がかかる

効果のあるコンテンツを制作するためには、労力も必要とでしょう。検索エンジンに評価されるためには、コンテンツの質も重要です。さらに、前述したように継続することも大切です。

クオリティの高いコンテンツの制作は、重要なポイントです。さらに、サイト自体の構造を見直すなど、求職者が閲覧しやすいサイトに修正することもあるでしょう。

そのため、人手が足りない・時間がないといった場合、施策に手が回らず、サイトの効果を感じられないといった悪循環が出てしまうことも考えられます。一朝一夕では、成果が出ないのがデメリットです。社内の業務を効率化する、外部に委託するなど、効率的かつ継続的に施策を取り入れましょう。

3つのポイント

SEOを取り入れる3つのポイント

サイトでSEOを取り入れる場合、どの点に注意したらいいでしょうか?これから3つのポイントを紹介します。具体的な施策を始める前に、以下のポイントを見直してみましょう。

求める人材をイメージする

まず、求める人材をイメージしましょう。人材をイメージすることで、求職者がどのようなコンテンツを求めているのか想像できます。サイトでは、自社の採用情報だけでなく、求職者の関心を高めるコンテンツも重要でしょう。たとえば、自社のキャリアプランを紹介することで、長期的に活躍したい人材の興味関心を引きつけます。環境問題や社会貢献などのコンテンツも、仕事以外のやりがいを求める求職者へ自社の魅力を伝えられるでしょう。

このように、人材を具体的にイメージすることで、コンテンツの内容を考えることに役立ちます。求職者の興味関心をひきつけるコンテンツは、検索エンジンにも評価されやすくなり、効果も期待できるでしょう。

キーワードを選定する

次に、イメージした人材が検索するキーワードを考えます。たとえば、「事務 地域 求人」や「土日休み 営業 求人」などのキーワードです。このように、検索されるキーワードを想定します。しかし、「キーワードの選定はどうやるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?キーワードは、ツールの使用やGoogleに表示される関連キーワードを参考にすることがおすすめです。

キーワード選びに役立つツールの例

  • Googleキーワードプランナー
  • ラッコキーワード
  • Ubersuggest

よく検索されるキーワードでサイトが上位表示されれば、応募者の増加も見込めます。一方で、ライバルとなるWebサイトも多いため、結果が出にくいことが予想されます。

検索数が少ないキーワードは、使用する求職者数も少なく応募者の大幅な増加は見込めないかもしれません。しかし、より具体的な情報を求めている場合、複数のキーワードを使い検索することもあるため、求職者とのマッチ度が高まる可能性もあるでしょう。

キーワードの選定時には、「どのくらい検索されているのか」も同時にチェックすることで、SEOに効果的なキーワードが選べるでしょう。

求職者が求めるコンテンツの概要を作成する

人材のイメージ、検索するキーワード選定のあとは、どのようなコンテンツにするのか概要を制作します。たとえば、「営業 土日休み 求人」のキーワードの場合、求職者は「プライベートと仕事を両立させたい」というニーズが想定されます。そこで、興味関心をひきつけるコンテンツとして、福利厚生の案内や社員インタビューなどが考えられます。

一般的な、職種や給与形態、勤務地などの他に、求職者のニーズにあったコンテンツを用意することは、効果も期待できます。求職者が求めるコンテンツの概要を考えてみましょう。

サイトのコンテンツを検討する際は、こちらの記事も参考にご覧ください。

効果的な施策7選

具体的な施策

ここでは、具体的な施策について7つ紹介します。

サイト構造を整理する

サイト構造も重要なポイントです。もし、サイトの構造が、整理されていなかった場合、求職者にとって、とてもわかりにくいサイトが出来上がってしまいます。さらに、企業のTOPページからサイトへ簡単に移動できない場合も、採用情報を求める求職者にとっては不便に感じることもあるでしょう。

サイト構造は、きれいなツリー構造が理想的です。

  • 企業のコーポレートサイトから採用サイトへ簡単に移動できること
  • サイトのTOPページから各紹介ページが階層ごとにきれいに並んでいること
  • 階層が深すぎないこと

上記を参考に、カテゴリごとに整理してWebサイトの構造を整えることが大切です。閲覧しやすいサイトに構造を整えることで、求職者がサイト内をみて回れます。結果として、効果が期待できるでしょう。

詳細な求人情報を掲載する

サイトの一番重要な情報は、求人情報です。求職者は、「職種+地域」で求人検索するケースが多いため、サイトの求人情報も、詳細に記載することが大切です。さらに、サイト内で、求人情報の詳細がわかりやすく記載されていることで、ユーザーの満足度も向上するでしょう。

詳細な求人情報から、社員インタビューや企業メッセージなどのコンテンツへ移動しやすく工夫することも、サイトを効果的に活用できます。求人情報から自社の魅力が伝わる導線作りを心がけましょう。

オリジナルコンテンツを作成する

コンテンツを制作する場合、上位表示のWebサイトを参考にすることがあります。しかし、同じようにコンテンツを制作しても、検索結果上位には、表示されません。なぜなら、検索エンジンは、独創性のあるコンテンツを評価する傾向にあるからです。

たとえば、「営業 キャリア 求人」と検索した場合、検索結果に、全て同じ内容のWebページが表示されても、ユーザーのニーズには答えきれないでしょう。そのため、独創的なコンテンツを含んだWebサイトは、ユーザーの多様なニーズに答えるため上位表示されやすくなります。

採用サイトでは、自社の魅力を活かした独自性のある社員インタビューやブログなどのコンテンツがおすすめです。

内部リンクを設定する

サイト内を効率よく閲覧するために、内部リンクを設置しましょう。先ほど、「サイト構造をきれいなツリー状にする」とお伝えしました。さらに、サイト内の関連するページ同士を、内部リンクで紐づけることで閲覧しやすくなります。その結果、求職者は、簡単に必要な情報を得られるでしょう。

Webページを閲覧中に、「この情報についてもっと知りたい」「社員インタビューを読みたい」ということもあるでしょう。その際に、都度Topページに戻って、ページを探すことは、手間になってしまいます。不便を感じるWebサイトは、求職者が他のページを見ない可能性もあります。

サイト内を効率よく見て回れるように、内部リンクを設定することで、求職者もより企業理解を深められるでしょう。

UI/UXの向上

UI/UXとは、Webサイトの見やすさ、操作性のわかりやすさなど、Webサイトを訪れたユーザーの目に触れ、体験できることを指します。たとえば、サイトの文字の大きさや情報の分類など、ユーザーのわかりやすさや読みやすさなどです。さらに、コンテンツを面白いと感じることや、応募ボタンのわかりやすさ、ボタンを押したような感覚なども、UI/UXを向上させるポイントです。

求職者の使いやすさを意識したUI/UXは、サイトの質も向上します。各ページに移動しやすい構造や、ボタンの位置なども、求職者がサイトをよく見るきっかけとなり、検索エンジンにも評価されやすいでしょう。

キーワードを元にコンテンツを更新する

定期的に更新することも、大切なポイントです。単にコンテンツを更新するだけではなく、選んだキーワードを元に、統一感をもって継続的にコンテンツを更新しましょう。

キーワードを元にしたコンテンツの更新は、求職者のニーズを満たします。一方、単にコンテンツを更新するだけでは、クオリティが低いコンテンツが増え、逆効果の恐れもあります。

質の高さを確保しコンテンツを更新するために、キーワードを元に定期的に求職者の求める情報を更新しましょう。

Googleしごと検索の対応をする

最後に、Googleしごと検索を紹介します。Googleしごと検索は、求人情報を探しているキーワードに対して、検索結果に求人情報が表示される機能のことです。サイトのコンテンツが上位表示されなくても、求人情報がページ上部に表示される可能性がある点が、Googleしごと検索のメリットでしょう。

Googleしごと検索の表示には、「構造化データ」を追記する登録が必要です。

構造化データは、ページに関する情報を提供し、ページ コンテンツを分類するための標準化されたデータ形式です。

人事や採用担当者では更新が難しい場合は、システム担当者や外部のWeb制作会社に相談することも検討してみましょう。

SEO対策で効率的に人材確保ができる採用サイトにしよう

求人サイトの広告費削減にもつながるSEOは、長期的に対応することで、コスト面や人材確保に効果的でしょう。コンテンツが、GoogleやYahoo!で検索された際に表示されることで、今まで自社を知らなかった求職者にも自社の魅力が伝えられる機会が増えます。

さらに、メリットである、求職者とのミスマッチを防ぐことにもつながり、効果的な採用活動が見込まれるでしょう。しかし、施策を取り入れたからといって、すぐに効果が出るとは限りません。効果的なキーワード選定や求職者が求める質の高いコンテンツを公開しなければ、効果は低くなってしまうでしょう。

効果を高めるために、Webサイト全体の構造を見直すことや求職者が求めるコンテンツを定期的に更新し続けることが重要です。SEOは「これ」をすれば、必ず効果が出るといった確実性のある方法がないのも事実です。長期的な目線で運用できる社内体制を整え、求める人材に効果的にアプローチできるサイト・コンテンツ制作が大切です。

三浦まなみ

この記事を書いた人

三浦まなみ

SNSマーケティングやキャリア、企業のブログ記事など様々なジャンルの記事を執筆。企画構成から執筆まで担当する。現在は、「AnyMaMa」にてライターとして活躍中。

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