コンテンツSEOの効果とは?期間設定や今からできる対策を紹介!
コンテンツSEOがなにか知っている人や、すでに開拓しているWeb担当者でも、コンテンツSEOの効果が何か知らなかったり、ゴールを明確に持っていなかったりしませんか?
この記事では、コンテンツSEOについて下記を解説します。SEOの処方箋もご紹介するので参考にしてください。
- コンテンツSEOにはどんな効果があるのか
- どのくらいの期間で効果が出るものなのか
- 効果が出ないときにどのように対策するか
コンテンツSEOの効果ってそもそも何?
コンテンツSEOの目的とゴールによって効果の定義は異なるものになるでしょう。直接的な効果もあれば、少し遠い指標や数値化が難しいけど定性的な間接効果もあります。
数多くの企業のWeb担当者とディスカッション、感想をヒアリングしている中で、下記のような効果を期待やKPIとして計測しています。
検索順位UP
ターゲットの検索キーワードで、検索結果の上位に表示すること自体が効果の1つ。検索順位によって、クリック率が異なるため、その後のサイト訪問数が大きく変わります。
SEOサービスを提供するSISTRIXが、平均クリック率データを2020年7月に発表しました(8,000万超のキーワードと数十億の検索結果を分析した結果)。
検索結果の1位28.5%、2位15.7%と大きな開きがあります。結果として、検索順位によってサイト訪問数が変動するので、検索順位を効果として見ている企業があります。
自社の業界で重要なキーワードがあって、その検索結果で1位・2位を獲得していることがポジティブイメージになることも。後述のブランディング効果に該当しますが、1位表示している≒業界での実績と捉えている人が一定数います。
検索流入の増加
直接的な効果として最も使われている指標が検索流入(検索結果からのサイト訪問数)でしょう。とくに業界やオウンドメディアの立ち位置として、コンバージョンや売上にすぐには繋がりにくい領域の場合には、検索流入を効果として定量的に測るケースが多いです。
記事単体の検索流入を測る場合にも有効です。記事別の効果を比較・分析しやすいでしょう。
コンテンツPV増加(検索以外の流入を含む)
ページ自体の検索流入が増えるほか、違うチャネルからの流入やサイト回遊によりページへの流入が増えます。チャネルを限定せず、ページのPVやUUを指標に効果計測するパターン。
たとえば下記のような閲覧がありますね。
- 他のページにアクセスしたユーザーがサイト回遊してコンテンツ閲覧
- SNSやメールマガジンなど他のチャネルからの流入
SEO効果というよりはコンテンツ効果の意味合いが高いです。
コンバージョンUP
よりゴールに近い効果としてコンバージョンをKPIにする企業も多いです。とくにBtoBビジネスやコーポレートサイトで採用されているケースをよく聞きます。
検索流入の増加がコンバージョン増加と相関しないケースでは、検索流入が増えただけでは売上にならないので、流入効果を評価しない方針・判断が一定数見受けられます。そのため、売上に結びつくコンバージョンを評価指標としている場合も。
ナーチャリング
コンテンツSEOは新規ユーザーの流入とは限りません。いくつかのキーワードで検索しているユーザーに適したコンテンツを読んでもらうことで、商品・サービスや業界について理解を深めていただける機会でもあります。
コンテンツに触れるまでは、アクションするほどの気持ちになっていなかった人が、コンテンツにより課題や疑問が解消され、アクションするハードルを超える可能性があります。
結果として、サイト全体のコンバージョン率が改善されることもあるでしょう。
ブランドイメージの向上
検索流入やコンバージョンなどの定量的効果のほかにも、定性的な効果としてブランドイメージの向上が期待できるでしょう。
検索・コンテンツ閲覧により課題解決されるUX、テーマや企業・商品についての認知や理解が深まるUXにより、ブランドの属性イメージに変化が起きることもあります。
コンテンツSEOを実施している企業の一部は、ブランドイメージについて気に留めていないかもしれませんが、ブランドマネジメントに長けている企業は、コンテンツSEOの効果として認識しています。
コンテンツSEOの効果が出やすい期間設定とは?
検索順位や検索流入の効果が出るまでの期間は、コンテンツSEOをはじめてから3〜6ヶ月ほど掛かることが多いです。ただしGoogleがドメインをどのくらい現時点で評価しているかによっても変わります。
たとえば新ドメインを取得したすぐの時期には、Googleがドメインの評価をできていません。そのような時期には、検索順位は思ったように上がらないことも多いでしょう。
また、各ページのコンテンツの専門性や関連性により影響を受けます。ただコンテンツ量を増やしても検索順位は上がりません。キーワードの検索意図を解決できる情報価値があって初めて検索順位は上がります。
競合が多いキーワードの場合は、検索結果の上位に表示する難易度が高くなるでしょう。競合状況は検索流入の増加率の角度に影響が出ますね。
当サイト(coosy.co.jp)では、コンテンツSEOを続けて、1年間でオーガニック検索経由の流入が3倍に増えています。
検索結果での表示回数が右肩上がりのトレンドで、今も毎月増え続けています。期間に差があるとしても、継続的に運用を続けること・ブラッシュアップすることが重要です。
ポイント
- ドメイン全体の評価によって効果の出る期間に差が出やすい
- コンテンツの情報価値によって検索順位は変わる=期間に差が出る
- 競合状況によって検索流入の増加率は変わる
SEOの効果を上げるためにいまからできる対策
コンテンツSEOをできるだけ早く効果UPするために、できることは色々あります。下記の施策例を参考にしてください。
サイトをSEOに適した構造にリニューアルする
いいコンテンツはあるのに検索順位が芳しくない、そんな状況のサイトをよく見かけます。たいていはGoogleがクローリングしにくいサイト構造や、評価が上がりやすいカテゴリー構造になっていないことが原因。
上記のようにサイトの設計に問題があるケースでは、リニューアルするとGoogleの評価が改善します。サイト構造や内部リンク構造、カテゴリー構造などサイトを再設計すること、技術的な要件を反映することにより、検索順位UP・検索流入の増加できます。
サイトリニューアルは、効果インパクトが大きい施策ですが、Googleが完全にクローリングするまでの時間が一定掛かるため、検索順位が改善されるまで一定期間かかることもあります。
内部リンクを追加する
内部リンクがまったく貼られていないページは、関連性のあるトピックのページから内部リンクを貼ることをやってみてください。
特定のトピックに関するまとめページをつくり、関連するページから内部リンクを貼ることが有効なケースもあります。
関連ページをつくる
あるキーワードに関する1ページをつくっても、思ったほど検索順位が上がらないことはよくあるでしょう。競合サイトは、キーワードに関連するコンテンツを複数ページ用意していることも多いですね。
キーワードに関連する派生キーワードや近しいテーマで関連ページをつくり、キーワードに関するカテゴリーの情報価値を向上しましょう。
タイトルを改善する
タイトルが検索キーワードとズレていると、コンテンツ内容が合っていても最上位まで上がりません。検索キーワードや検索意図に合わせてタイトルを改善・修正することで、検索順位が上がることがあります。
Googleがクローリングすれば、はやいタイミングで検索順位に反映されやすいので、クイックに改善できる施策でしょう。
効果的なSEO対策を目指して
コンテンツSEOは目的とゴールを明確に定義しないと、途中でコケてしまいます。ゴール設定と計測指標を社内合意し、頂上を目指して運用を登り続けることが重要でしょう。
例で挙げたように効果が上がるまでの期間を短縮できる施策もありますが、コンテンツによる情報価値の提供を大きくしていくことが運用の基本です。
長い登山で息切れしないように、頂上を見続けて登っていきましょう。
この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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長谷川