【6月版】知っておきたい2025年Webデザインニュース!海外から最新情報をご紹介!

- Googleロゴが10年ぶりに刷新、グラデーションでより現代的な印象に
- 【Figmaの発表】デザインから公開まで完結。Figmaが次世代ツール群を大公開!
- 若年層を狙う、Androidの新デザイン「Material 3 Expressive」が正式発表
- Webデザインはより直感的、より豊かに。変化に対応するWeb制作はクーシーにお任せを!
2025年も折り返しに入りましたね! Webデザインの世界では、このタイミングで大手企業からの重要な発表が次々と飛び出してきました。今月の大注目ニュースは、Google、Figma、Androidという3つのデザインに関する大きなアップデートです。
いずれも、視覚表現の自由度やユーザー体験の再定義を意識した動きばかりです。各ニュースをご覧いただくとわかるのですが、デジタルデザインは「より直感的に、より表現豊かに」という方向へ進んでいるようです。
この記事は、デザイン力に定評のあるWeb制作会社クーシーがそれぞれの発表内容をデザイナー目線でわかりやすく解説します。いま、Webデザインの最前線で何が起きているのでしょうか? まずは、10年ぶりに刷新されたGoogleロゴのニュースから見ていきましょう。
Googleロゴが10年ぶりに刷新、グラデーションでより現代的な印象に
Googleが「G」ロゴを、約10年ぶりにアップデートしました。今回の変更では、赤・黄・緑・青の4色がはっきりと分かれていた従来のデザインから、それぞれの色がなめらかに混ざり合うグラデーションスタイルに生まれ変わっています。

この新しいロゴは、すでにiOS版のGoogle検索アプリやPixel端末のGoogleアプリにおいて確認されていますが、ウェブ版やその他のAndroidデバイスでは、従来のままのロゴが表示されています。
なお、前回の大幅な変更は2015年9月に行われたもので、当時はフォントをProduct Sansというサンセリフ体に変更するとともに、現在の円形デザインの「G」ロゴが導入されました。
今回のアップデートは一見すると非常に控えめですが、Geminiロゴに採用されているグラデーションと調和するような現代的なデザインとなっています。実は、Google検索に生成AI「Gemini」が合体した大注目の新機能「AIモード」も同じく滑らかなグラデーションが淡く彩られたボタンデザインとなっています。AI機能を中心にこの新たなグラデーションデザインが採用されていくのかもしれません。
ホーム画面のアイコンやファビコンでは気づきにくい微細な変化ですが、Googleがブランドイメージを進化させ続けていることを示す象徴的な一歩です。
【Figmaの発表】デザインから公開まで完結。Figmaが次世代ツール群を大公開!
2025年のConfigカンファレンスにおいて、FigmaはWebデザインの未来を大きく変える5つの新機能・新サービスを発表しました。
- Figma Draw:ビジュアル表現に特化したドローツール
- Grid:直感的なレスポンシブレイアウト作成の補助機能
- Figma Buzz:ブランドに即したアセット作成・管理・共有ツール
- Figma Sites:Webサイト制作・公開をFigma内で完結できる新機能
- Figma Make:AI搭載のデザイン・プロトタイプ作成ツール
これらは、従来のFigma DesignやFigJamでは補いきれなかったプロジェクト全体の流れをシームレスにつなげ、デザインから公開・マーケティングまでを一貫して行えるプラットフォームへと進化することを目的としています。
Figma Draw

新たに導入された「Draw」モードでは、ベクター編集機能の強化や新しいブラシツール、グラデーション・パターン効果などを用いて、より直感的かつ表現力豊かなデザインが可能になりました。
- ラッソツールやシェイプビルダーによる詳細編集
- テキストをパスに沿わせる「Text on a path」
- 手描き風のブラシや、ノイズ・ぼかし・テクスチャ効果
- ストロークの動きや幅を自在に操れるダイナミック機能
これらの機能は全プランのユーザーにすでに提供されています。
▼詳しくはこちら
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/31440394517143-Explore-Figma-Draw
Grid

新たな「Grid」機能でレスポンシブレイアウトがより直感的に作成できます。具体的には、ギャラリーやベン図のような構造をオートレイアウトで簡単に作成し、さらに複数列/行にまたがる要素配置やCSSグリッドとの整合性も強化されています。これにより、ビジュアルやコンポーネントを柔軟に配置・調整できるようになりました。
- オートレイアウトの新オプションとして「Grid」を選択可能に
- 複数のグリッドトラックをまたぐ配置が可能に
- トラックサイズの固定設定に対応
- DevモードでGrid構造がCSSと一致する形でエクスポート可能に
現在はベータ版として提供中です。
▼詳しくはこちら
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/31289469907863-Use-the-grid-auto-layout-flow
Figma Buzz

Figma Buzzは、Canvaのようなブランドテンプレート管理&マーケティング支援ツールです。Figma上で作成したデザインをチームで共有できるテンプレートに変換し、メールやSNS投稿、広告バナーなどを高速に量産できます。Figmaでも、ブランド資産の作成・展開がより簡単になりますね。
- スプレッドシートからの一括生成
- テキスト生成AIや背景除去AIなどの生成系機能も搭載
- 編集範囲の制限機能により、ブランドガイドラインの保持も可能
Buzzは全プラン・全シートユーザー向けにベータ提供中です。
▼詳しくはこちら
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/31194937548951-Explore-Figma-Buzz
Figma Sites

「Figma Sites」は、Figma Designと連携してそのままWebサイトへ変換可能な新機能です。50種以上のテンプレート、ブロック、ブレークポイント設定、スクロールアニメーションなどを使って、開発なしでWebサイトを構築できます。
- テキストでアニメーション指示が可能なAIインタラクション生成機能
- 今年中にCMS機能も追加予定
有料プランのユーザー向けにベータ提供中です。
▼詳しくはこちら
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/31230436657815-Explore-Figma-Sites
Figma Make

「Figma Make」は、Claude 3.7を搭載したAI開発支援ツールで、プロンプトやFigmaデザインから動作するアプリやWebプロトタイプを生成できます。例えば「音楽プレイヤーを作って、曲変更時にディスクが回るように」といった自然言語での指定も可能です。
- デザイン要素(画像、フォント、余白など)を手動編集も可能
- 生成されたコードをそのままアプリとして公開することも可能
近日中に全有料プランユーザー向けに提供開始予定です。
▼詳しくはこちら
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/31304412302231-Explore-Figma-Make
Figmaはこれらの発表を通じて、かつてAdobeが担っていたような統合的なクリエイティブソリューションのポジションを確立しつつあります。特にAdobeによるFigma買収が規制当局の圧力により頓挫した今、両社の競争は次のステージへと進み始めているようです。
若年層を狙う、Androidの新デザイン「Material 3 Expressive」が正式発表
Googleは、Androidのビジュアルデザインを刷新し、新しいデザインシステム「Material 3 Expressive」を正式に発表しました。実は先日、一部情報が誤って早期公開されてしまいましたが、今回は公式ブログで正真正銘のローンチです。
▼参考
Android and Wear OS are getting a big refresh|Google Blog

この新しいデザインは、Android 12で導入された「Material You」をさらに進化させたもので、若年層を意識した、よりカラフルでダイナミックな表現が特徴です。アニメーションには弾むような動きが加わり、太字のフォントや大胆な配色が画面全体に広がっています。アップデートは、今月中にリリースされるAndroid 16ベータ版にて提供予定です。
機能性も進化:「Live Updates」なども搭載

デザインだけでなく、Appleの「Live Activities」に類似した「Live Updates」も新たに組み込まれています。これはロックスクリーンや常時表示ディスプレイ、ステータスバー、通知パネルなどにリアルタイムの通知表示を行う機能で、主にフードデリバリーやナビゲーション、ライドシェアアプリなどで利用可能です。
また、「クイック設定パネル」もアップデートされ、タイルのサイズ変更や並び替えが可能になるなど、操作性がさらに向上しています。
デザインの本質的アップグレード
「Material 3 Expressive」は、単なるデザインアップデートだけではありません。Googleによると、この新しいデザイン要素はユーザーの注意を効果的に誘導し、操作性や視認性を高める目的で設計されています。

- 新しいアイコンシェイプとタイポグラフィ
- パレットには鮮やかなピンクやパープルなど、より若年層に刺さる色合い
- スワイプ操作時にはハプティクス(触覚フィードバック)で心地よい反応を追加
- アニメーションの動きはより弾力的で親しみやすい印象に
ユーザー体験に直結する、デザインの本質的なアップグレードをGoogleは目指していると言えます。
Googleが狙う「Z世代」ユーザー
Googleは、このビジュアル刷新によって、iPhoneユーザーが多い若年層の取り込みを狙っていると見られます。実際、流出したブログ記事の中では「18〜24歳の87%が“表現力豊かなデザイン”を好む」との調査結果も紹介されており、若年層へのアプローチを強化していることがわかります。
ただし、iPhone人気が根強い現状を考えると、デザインだけでAndroidに乗り換えさせるのは容易ではないかもしれません。それでも今回のアップデートは、Androidのブランドイメージを刷新し、若い世代に向けた重要な第一歩になるはずです。
Webデザインはより直感的、より豊かに。変化に対応するWeb制作はクーシーにお任せを!
今月の注目ニュースを振り返ると、デジタルデザインの進化は「より直感的に、より表現豊かに」という方向へと確実に進んでいることがわかります。
まず、Googleは10年ぶりに「G」ロゴをリデザインし、ブランド全体のビジュアル統一を図りました。Figmaは、プロトタイピングからAI活用、Webサイト構築まで、まさにオールインワンツールへと進化しつつあることを印象づけました。そしてAndroidでは、若年層をターゲットにした大胆でカラフルな新デザイン「Material 3 Expressive」を打ち出し、ユーザーインターフェースの在り方を再定義しようとしています。
これらの動きは、ただの見た目の刷新ではなく、ユーザー体験の質を高め、開発とデザインの壁を低くするという共通の目的を持っています。今後のWeb・アプリデザインに携わる上で、これらの変化を味方につけて、今後のデザインワークに活かしていきましょう。
私たちクーシーは、日々、最新のデザインニュースをキャッチしながら、制作の現場に活かすための技術を磨いています。これまで培った多種多様な業界・目的・課題解決に向けた弊社の制作実績はこちらのページにてご覧ください。
変化の早いインターネット環境に適応したWebソリューションを提供いたします。無料の相談から承っておりますので、お気軽に下記のフォームからお問い合わせください。

この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:佐藤 有那 デザイン:小林 沙綾