【SNS広告とは?】6大SNSの特徴、広告効果、運用方法のポイントを解説

SNS広告とは?
SNS広告とは、Facebook、Instagram、LINE、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなどのソーシャルメディアを活用して配信する広告のことです。みなさんも普段SNSを利用する際に見かけることが多いですよね。
SNS広告は、検索広告(リスティング広告)と異なり、ユーザーの興味関心や行動データに基づきターゲティングができるのが大きな特徴です。今回はデジタル領域に知見を持つWeb制作会社クーシーが、数あるSNSの中でも、いわゆる”6大SNS“の広告運用をご紹介します。
はじめに、SNS広告は次のような目的で活用されることが多いです。
- 認知拡大 (新商品・ブランドのプロモーション)
- サイト誘導 (WebサイトやECサイトへの流入増加)
- コンバージョン獲得 (問い合わせ・資料請求・購入)
- アプリインストール促進(ゲームアプリなど)
そして重要なのは、達成したい目的に合ったソーシャルメディアを選ぶこと。この選定が、広告配信の成否を大きく左右するのです。
SNS広告は、低予算から始められ、高精度なターゲティングが可能なため、初心者でも運用しやすいのがメリットです。ただし、効果的な運用にはある程度の予算が必要になるため、事前に予算計画を立てておくことをおすすめします。
各ソーシャルメディアの利用状況
冒頭でご紹介した6大SNS(国内ユーザー数トップ6)と呼ばれている、LINE、Instagram、Facebook、Twitter、TikTok、YouTubeについて、それぞれの利用状況をご説明します。
総務省のSNS利用率の調査では、連絡ツールとして地位を築いているLINEが最も高く、90.3%を超える利用者率になっています。次いでXとInstagramが42.3%、Facebookが31.9%と続いています。
TikTokは、全年代・各年代で増加していますが、特に若年層の人気が高く、10代では50%を超える利用率となっています。
動画系ではYouTubeの利用率が高く、10代〜40 代で 90%を超える高い利用率です。下記は総務省が発表した国外、国内のソーシャルメディア利用者数を予測したデータ(※1)です。
世界のソーシャルメディア利用者数の推移及び予測

日本のソーシャルメディア利用者数の推移及び予測

▼ 総務省「ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向」(出典:Statista)より。
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd247100.html
SNS広告のメリットは?
拡散性
SNS広告の最大のメリットの1つが「拡散性」です。具体的には、ユーザーが広告自体をシェアしたり、いいねやコメントなどで反応を示したりすることを指します。これにより、広告はより多くのユーザーの目に触れる機会が増え、認知拡大につながります。
さらに、リポストやシェアなどの2次拡散があります。2次拡散は、ユーザーが広告を自身のフォロワーに再拡散する行為であり、これには費用が発生しません。そのため、より広範囲に、かつ費用対効果の高いプロモーションを行うことができます。結果として、2次拡散は広告のターゲット層ではない潜在顧客にもリーチが可能です。
精度の高いターゲティング
各SNSのプラットフォームは、ユーザーエクスペリエンスの向上やプラットフォームの改善に活かすために、利用者の年齢や性別、興味関心・購買行動など様々なデータを保有しています。
加えて、データ保有の目的は、広告主に対してより効率的な広告配信を提供するためでもあります。このことからも、SNS広告はリスティング広告よりもターゲットに近い層にアプローチすることができると言えます。
少額の予算からスタートできる
配信をスタートするにあたって、どれくらいの費用がかかるのか。多くの方が気になるポイントだと思いますが、SNS広告は1円から出稿できる媒体もあります。
一般的に広告の効果検証では5万円が相場と言われていますが、少額の予算からスタートさせることができるため、あらかじめ予算が決まっている企業・部署などでも実施しやすい手法と言えます。
それでは、各ソーシャルメディアについて、利用者層などを含めて特徴を解説していきます。
Facebook広告の特徴
幅広いユーザー層にリーチできる
Facebookは、30〜50代のビジネス層が多く、BtoB・BtoCともに活用されるプラットフォームです。
詳細なターゲティングが可能
年齢・性別・居住地・職業・興味関心など、詳細なターゲティングが可能です。特に、他のSNSにはない独自の機能として「ライフイベント」があります。
これは、ユーザーがFacebook上でシェアしている結婚、引っ越し、出産、転職などの人生における重要な出来事をターゲティングに活用できる機能です。これらのライフイベントは、ユーザーの興味やニーズが大きく変化するタイミングであるため、関連性のある広告を配信することで、高い広告効果が期待できます。
課金形態
Facebook広告の主な課金形態は下記になります。
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
Instagram広告の特徴
視覚的なコンテンツに強い
Instagramは画像・動画中心のSNSのため、ビジュアルを活かしたブランディング広告やストーリー性のある動画広告などに適しています。
例えば、ファッション、美容、旅行、食品など、視覚的情報で購買意欲を左右する商材の広告効果が高いと言えます。
若年層への訴求力が高い
特に20〜30代の女性ユーザーが多く、美容、ファッション、ライフスタイルに関心の高い層に効果的にアプローチできます。
また、ストーリーズやリールといった機能を用いることで、より手軽に情報を発信でき、共感を呼びやすい広告戦略を立てられます。
課金形態
Instagram広告の主な課金形態は下記になります。
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
LINE広告の特徴
国内最大級のユーザー数
月間アクティブユーザー数9,600万人以上(2023年時点)と、日本国内でのリーチ力が圧倒的に高いSNS広告です。
1:1のコミュニケーションが可能
LINE公式アカウントと連携し、広告をクリックしたユーザーに直接メッセージを送ることができます。これにより、ECサイトへの誘導、店舗への集客、キャンペーンの告知など、ユーザーとの密なコミュニケーションを活かした施策を展開できます。
例えば、飲食チェーンのクーポン施策なら、LINE広告で友だち追加を促し、クーポンを配布することで、実店舗への来店や購買につなげる効果が期待できます。
課金形態
LINE広告の主な課金形態は下記になります。
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
友だち追加課金
X広告の特徴
拡散力が高い
リポストやリプライによる拡散力が高く、情報が多くのユーザーに届きやすいという特徴があります。
例えば、映画のプロモーションなら、X広告で予告編動画を拡散し、ターゲット層に適したハッシュタグと連携することで、短期間で多くの再生回数を獲得するような効果が期待できます。リポストによる自然拡散も期待できるため、費用対効果の高いプロモーションが可能です。
リアルタイム性が高い
リアルタイム性の高い情報が飛び交うプラットフォームであり、トレンドに合わせた広告運用が可能です。
課金形態
X広告の主な課金形態は下記になります。
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
エンゲージメント課金
動画再生課金
インストール課金
期間契約型・配信面課金
YouTube広告の特徴
動画公告による高い訴求力
YouTubeは月間20億人以上のアクティブユーザーを持つ世界最大の動画プラットフォームです。視覚と聴覚に働きかけることができ、テキストや画像のみの広告に比べて、より高い訴求力があります。
特に、Z世代をはじめとする若年層はテレビよりもYouTubeの視聴時間が長い傾向にあり、同層向けの商品やサービスを広告配信において、高い費用対効果を期待できます。
例えば、フィットネスジムの集客を狙いたい場合は、ターゲット層(例:健康志向の30〜40代)に合わせた広告動画を配信することで、新規顧客獲得単価(CPA)を削減する効果も期待できます。
課金形態
Instagram広告の主な課金形態は下記になります。
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
動画再生課金
TikTok広告の特徴
若年層へのアプローチが強い
TikTokは10〜20代の利用率が特に高く、若年層向けのマーケティングに最適なプラットフォームです。
例えば、コスメブランドの認知度向上を目的とするなら、TikTokのインフィード広告とハッシュタグチャレンジなどの機能を活用し、ユーザー参加型のプロモーションがおすすめです。公式動画の視聴回数を増やし、商品の売上を大きく伸ばすといった効果が期待できます。
課金形態
TikTok広告の主な課金形態は下記になります。
インプレッション課金(CPM)1,000回表示されるごとに料金が発生
クリック課金(CPC)クリック数に応じて料金が発生
動画再生課金
期間契約型/配信面課金
SNS広告は、ターゲットの興味関心に基づいた高精度な広告配信が可能であり、Webマーケティングにおいて不可欠な手法の1つです。各プラットフォームの特性を深く理解し、自社に最適な広告戦略を立案することが成功への鍵となります。
SNS広告の戦略立案、制作を含めた運用方法について
最後に、戦略立案や広告制作を含めた、広告設定、効果測定などの運用方法についてご説明します。
運用方法は大きく分けて2パターンあり、1つは自社運用、もう1つは外部委託になります。費用を抑え、柔軟なコントロールを求めるならば、自社運用がいいでしょう。外部委託の場合は初期費用に加え、月額広告費の20%程度が運用手数料として発生します。自社運用なら、これらのコストを削減可能です。
しかし、自社運用には運用担当者の人件費が発生します。さらに、担当者に十分なスキルがない場合は作業に時間を要し、生産性や効率の低下を招くリスクがあります。
加えて、近年、Web広告配信は自動化が進んでいますが、細かな技術やテクニックは、依然として配信者の経験と知識に大きく依存します。自社運用と外部委託、どちらが費用対効果が高いのか、慎重に検討を重ねる必要があるでしょう。
私たちクーシーはSNS広告の運用も行っています。お客様の目指す方向(KPI)を確認し、最適なプラットフォーム選定からサポート、最も効果的なSNS広告戦略を提案いたします。
特に、クーシーの最大の強みと言えるのが「クリエイティブ作成」です。豊富な実績と知見を基に培った「高いデザイン力」で、Instagram広告をはじめ各SNS広告の成果を最大化し、お客様のビジネスを成功へと導きます。
SNS広告やWebサイト制作をはじめ、デジタルマーケティングに関するご相談は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
リスティング広告についても解説しています!
- リスティング広告とは?仕組みや運用方法、始め方などの詳細はこちらをご覧ください。

この記事を書いた人
クーシーブログ編集部
1999年に設立したweb制作会社。「ラクスル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。
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テキスト:松岡慶 デザイン:カント