SEO効果あり!ピラーページとは?作る時のコツや注意点
ピラーページは「幅広いユーザーニーズに応えられる」「WebサイトのSEO評価にもつながる」などと、注目されています。Webページを複数掲載しているWebサイトなら、ピラーページの作成がおすすめです。ピラーページとは何か、重要視される理由について解説し、作成するメリットもわかりやすくご紹介します。
ピラーページとは?
ピラーページとは、Webサイト内の複数コンテンツをトピック別にまとめた「柱」となるWebページのことです。ピラーページは、まとめページとも言われます。
Webページではテーマ別に複数のWebページを扱うことが多いため、トピック別にまとめたピラーページは、ユーザーにとっても有益です。ピラーページを作ることでWebサイトを構造化できる点もメリットです。ピラーページは、トピック別にWebページをまとめられるため、ユーザーや検索エンジンにわかりやすい構造になります。
ピラーページが重要視される理由
ピラーページが重要視される理由は、検索クエリの複雑化にあります。Googleの音声検索が登場したこともあり、検索クエリでは複雑な会話型が増えています。たとえば「渋谷でおすすめのランチは?」「近くのおすすめのレストラン」など、会話のように長い検索クエリのことです。会話型の検索クエリは文字数が多く、1つのクエリにユーザーのニーズが複数含まれているのが特徴です。
現代では、ユーザーのニーズに応えようとあらゆるWebページが存在し、ユーザーは自分のニーズに合ったWebページへたどり着きづらくなっています。また、複雑な会話型の検索クエリが増えたことにより、検索エンジンがユーザーニーズに応えられる検索結果を出せない場合も。そのため、同じトピックのWebページをまとめたピラーページを作ることで、ユーザーは求めている情報にたどり着きやすくなります。
また、ピラーページが上位表示されれば、同時に複数のWebページを上位表示できるようなもの。ピラーページは、ユーザーへのメリットだけでなく、Webサイトへもたらす影響も多いため重要視されているのです。
ピラーページのメリット
ピラーページのメリットをご紹介します。
回遊率の向上
ピラーページのメリットは、Webサイトの回遊率を向上できる点です。ピラーページには、関連するWebページが集まっているため、ユーザーがニーズに合わせて複数のWebページにアクセスする機会が増えます。
ピラーページでは関連するWebページへの導線がわかりやすいため、ユーザーの回遊率も上がるのです。Webサイトの回遊率が上がると、複数のWebページへアクセスしてもらえるため、PVや滞在時間の向上も期待できます。
広く浅いユーザーニーズへの対応
ピラーページは、トピックに関連する複数のWebページをまとめているので、ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすくなります。会話型で長めの検索クエリが増えているなど、近年のユーザーニーズは多様化しています。そのため検索エンジンは、広く浅いユーザーニーズへの対応も重要になりました。
検索エンジンが、広く浅いユーザーニーズに対して、ピンポイントで解決するWebページを提供するのは難しいでしょう。ユーザーは、検索結果に表示されたWebページに知りたい情報が載っていなければ、再度検索クエリを変更して検索する手間が発生します。そのため、ユーザーがピラーページから自分のニーズに合ったWebページへ訪問する方が効率的でメリットがある場合もあるのです。
内部リンクの強化
ピラーページは、内部リンクの強化につながる点もメリットです。SEOでは、関連するWebページを内部リンクでつなぐことで、リンク先のWebページの評価を高められる場合があります。ピラーページには、トピックに関連する複数のWebページを内部リンクとして設置するため、内部リンクの強化が期待されます。
ピラーページを作るタイミング
ピラーページを作るタイミングは、Webサイト内に一定のWebページがたまってきた時がベストです。
Webページが少ない中でピラーページを作る場合、ユーザーに有益なものができるでしょうか。たとえば、公開している10つのWebページが4つのトピックに分けられる場合、ピラーページの内部リンク数が1つや2つとなることもあります。
ピラーページは、関連するWebページを複数まとめることで、より幅広いユーザーニーズに応えられる点がメリットです。ピラーページの内部リンクが1つや2つであれば、ユーザーへのメリットもあまりないと言えるでしょう。
ピラーページの作り方
ピラーページの作り方をご紹介します。
トピックを決める
ピラーページを作る際、まずは上位表示させたいトピックを決めます。検索回数が多いキーワードはユーザーニーズも多くトピックになりやすいですが、検索ユーザーから多く寄せられる疑問なども重要です。たとえば、サービス利用者から使い方に関する問い合わせが多ければ、「使い方ガイド」というトピックを作ってもいいでしょう。
トピックを決める際は、広すぎないテーマにするのもポイントです。マーケティングに関するトピックを作る場合「マーケティング」ではトピックとして扱う範囲が広すぎます。「Webマーケティング」「コンテンツマーケティング」「SNSマーケティング」などであれば、扱う内容も広すぎず、関連する複数のWebページを内部リンクに設置できるでしょう。
ピラーページを作る際は、Webサイト内でPVが多いトピックから優先すると成果が出やすい場合もあります。
構成を決める
トピックが決まったら、関連するWebページをまとめ、ピラーページの構成を決めます。構成とは設計図のようなものです。ピラーページには、タイトル、導入文、見出し、本文、内部リンクが必要です。本文を執筆する前に、見出しの順番や本文に記載する大まかな内容、内部リンクをどこに設置するか…などを事前に決めておくといいでしょう。本文を執筆する際に、ピラーページの全体像を把握でき、執筆もスムーズに進められます。
ピラーページの構成を考える際は、トピックの中でも関連性の高いテーマでまとめます。たとえば「Webマーケティング」のトピックでピラーページを作成する場合、大見出し(H2)が「広告マーケティング」なら、中見出し(H3)で「リスティング広告」「アフィリエイト広告」のような構成にできます。見出し内の本文を執筆したら、関連するWebページの内部リンクを設置しましょう。
ピラーページを執筆する
ピラーページの内容は主に下記3点で構成され、本文には関連するWebページの概要やユーザーニーズの多い内容などを記載していきます。
- 見出し
- 本文
- 内部リンク
内部リンクを設置する
ピラーページには、関連するWebページの内部リンクを設置します。Webページの内部リンクは、本文下に設置するといいでしょう。ピラーページの本文では、見出しの概要や結論などは記載するものの具体的な情報は記載しません。内部リンクを本文下に設置することで、ユーザーが本文を読んだ後、より詳しい情報を知りたい場合のみ内部リンクへ遷移する流れを作れます。
たとえば、トピックが「Webマーケティング」のピラーページを作成するとします。見出しに「リスティング広告」を設定する場合、本文にはリスティング広告の概要やどのようなメリットやデメリットがあるのかなどの概要を記載。ピラーページの本文下には、より具体的な内容を求めているユーザーのために、以下テーマのようなWebページを内部リンクで設置します。
- リスティング広告とは?
- リスティング広告のメリットやデメリット
- リスティング広告運用のコツ
また、内部リンクを設置する際は、遷移先のWebページでどのような情報を得られるのかがわかりやすいアンカーテキストにしましょう。内部リンクで設置するWebページのタイトルをアンカーテキストとするのがわかりやすくておすすめです。内部リンクのデザインには、テキストリンクやブログカードなどの種類があります。ピラーページの構成に合わせて、ユーザーが読みやすい方デザインを選ぶといいでしょう。
ピラーページを作成する場合の注意点
ピラーページを作成する場合の注意点をご紹介します。
定期的な見直しを行う
ピラーページは定期的な見直しが必要です。ピラーページは、関連する複数のWebページから成り立っており、遷移先のWebページの内容がピラーページの評価につながると言えます。そのため、ピラーページに内部リンクを設置していたWebページを削除した場合は、ピラーページもすぐに修正する必要があるでしょう。
また、ピラーページのトピックに関連するWebページを公開したら、ピラーページに追加することも忘れずに行います。トピックに関連するWebページが増えればより幅広いユーザーニーズを満たすことができ、ユーザー満足度の向上やSEO評価も期待できます。
ピラーページの網羅性を高める
ピラーページは、トピックに関連するWebページが多いほど網羅性が高いことになります。Webページを新たに作成する際は、ピラーページのトピックに不足しているテーマから優先的に執筆してもいいでしょう。
まとめ
ピラーページは、複数のWebページをトピックごとにまとめたものです。ピラーページは「ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすい」「回遊率の向上からSEO評価につながる」などのメリットがあり、Web担当者にとってはとても魅力的でしょう。「Webサイトに掲載している大量のWebページから、知りたい情報を見つけるのが大変だった」などとユーザーが感じていた場合、その不満解消も期待できます
ピラーページを作成後は、トピックに関連するWebページを新規作成し網羅性を高めたり、削除記事を内部リンクで設置していた場合はピラーページの修正をしたり…定期的なメンテナンスが必要なことは知った上で運用を始めてください。ピラーページを上位表示されられれば、大幅なPV増加も期待されるでしょう。
この記事を書いた人
横田みのり
新卒でITベンチャー企業に入社。Web編集者としてディレクター、ライターを経験。SEOコンテンツの作成や分析、リライトのノウハウを活かし、現在は「AnyMaMa」にてフリーライターとして活躍中。
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