Share on

SEOに強いタイトルの付け方と注意点は?【初級編】

SEOに強いタイトルの付け方と注意点は?【初級編】

WebコンテンツのSEOにおいて、タイトルの付け方はとても重要な要素です。記事の検索順位やクリック率を上げるためには、本記事では、初心者でもすぐに真似できる方法をわかりやすく解説します。

タイトル(titleタグ)とは?

検索結果画面の上位に大きく表示されるページのタイトル

各ページのタイトルは、GoogleやYahoo!の検索結果画面の上部に大きく表示されます。検索ユーザーはタイトルから、自身にとって有益な情報が得られるページかどうかを判断します。

titleタグは、ページにタイトルをつけるために必要なHTMLです。GoogleやYahoo!などの検索結果に表示させたいタイトルは<title></title>のタグで囲みましょう。

タイトルの重要性とは?

影響を受けるもの

検索順位

タイトルは、検索エンジンにページの内容を伝える役割があります。ユーザーにとって有益な情報がまとめられているページでも、SEOに最適化していないため検索順位が上がらない、というケースもあります。

このような場合、見直すことで検索順位が上がったという例もあり、ページの内容だけでなく、SEOに最適化することが重要です。

クリック率

検索エンジンで上位に表示されるとページのクリック率は上がる傾向にありますが、必ずしも1位が最も多くクリックされるわけではありません。付け方によっては、1位より2位のページが多くクリックされることもあります。

普段、自身が検索した時にどんなページを読みたいと思うか、どんなページをクリックしているかを考えてみると、よくわかるでしょう。

たとえば、「ハンバーグ 作り方 簡単」と検索した時に、

・シェフのこだわり!おいしいハンバーグの作り方
・簡単レシピ!おいしいハンバーグの作り方


の2つの記事では、どちらをクリックしたくなりますか?もちろん人によっても異なりますが、簡単なレシピを探している場合は「簡単レシピ!おいしいハンバーグの作り方」をクリックしたくなるのではないでしょうか。

また、検索順位が1位に表示されているページでも、クリック率が各順位の平均クリック率より低い場合は、タイトルの見直しも検討すべきでしょう。

検索順位が1位の場合、見直したことがきっかけで順位が下がってしまうこともあります。しかし、クリック率や流入数を増やしたい場合は、競合コンテンツと比較して見直すことも選択肢の一つとなります。

各順位ごとの平均クリック率は、シストリックス社が発表したデータを参考にしてみてください。

検索順位別クリック率

SNSでのシェア数やアクセス数

FacebookやTwitterでページをシェアする場合、そのページのアイキャッチ画像とタイトルが表示されます。SNSでユーザーの目に止まるようなタイトルであれば、シェア数やアクセス数を伸ばすことも可能です。「バズる」という言葉があるように、SNSでの投稿が話題になり多くの注目を得ることができれば、一時的にページのアクセス数も増やせるでしょう。

Instagramでシェアする場合、URLを貼ってもSNS上でタイトルは表示されないため、SNSでシェアされやすいかどうかは考慮する必要はありません。
どのSNSを利用していくのか、SNSをどれくらい重視するのかは、初めに決めておくといいでしょう。

検索エンジンで上位を獲得するのは難しいですが、1度上位を取れれば、長期的な流入が期待できます。一方、SNSで話題になったとしても、そのページの大幅な流入を期待できるのは一時的なものになるでしょう。検索結果で上位を狙いたい場合は、SEOに最適化したタイトルを付けるようにしてください。SNSも重視するのであれば、投稿文でもシェアされやすい文章を考えられるといいですね。

SEOに効果的な付け方

狙いたいSEOキーワードを入れて、文字数は30字以内におさめる

次に、SEOに効果的なタイトルの付け方について解説します。

狙いたいSEOキーワードを入れる

ページのタイトルには、検索上位を狙いたいSEOキーワードを必ず入れましょう。SEOキーワードを入れることで、上位に表示されやすくなります。検索上位を狙いたいSEOキーワードが入っていない場合、そのSEOキーワードで上位表示されるのは難しいでしょう。

また、タイトルはSEOキーワードの羅列ではなく、文章で記載します。SEOキーワードが羅列されているようなタイトルでは、意味が通じないだけでなく不自然ですよね。SEOキーワードを入れる際は、ページの内容が要約された簡潔な文章にしましょう。

文字数は30文字以内におさめる

検索結果画面に表示されるタイトルは、デバイスによって見え方が異なります。パソコンでは約40文字、スマホでは約30文字が表示されるのが一般的です。表示される文字数を超えると「…」と表示されてしまい、検索ユーザーには見えません。

どのデバイスでもタイトルの全文が見えるように、タイトルは30文字以内におさめることを心がけましょう。

タイトルは少ない文字数におさめなければいけないので工夫が必要ですが、検索上位の競合ページのタイトルをいくつか見てみるのも参考になります。

無料ツールで文字数をカウント

文字数はツールを使えば、簡単にカウントできます。無料のツール「文字数カウント」は、カウントしたい文字をコピペして「文字を数える」ボタンをクリックすれば、文字数をカウントしてくれます。タイトルだけでなく、ページ内の文字数をカウントしたい時にも便利です。

【文字数カウント】

GoogleドキュメントやWordで文字数をカウント

タイトルをGoogleドキュメントやWordで作成した場合も、簡単に文字数をカウントする方法をご紹介します。

Googleドキュメントを使用する場合は下記の方法で文字数をカウントできます。

1.カウントしたいテキストを選択
2.メニューバーの「ツール」→「文字カウント」をクリック


Wordを使用する場合は下記で文字数をカウントできます。

1.カウントしたいテキストを選択
2.ページの左下に文字数が表示される

重要なキーワードは前方に入れる

検索上位を狙いたいSEOキーワードは、なるべくタイトルの前方に入れるようにしましょう。SEOキーワードをタイトルの前方に入れることで、GoogleやYahoo!の検索エンジンに評価されやすい傾向にあります。

また、人の視線は左から右に流れるため、重要なSEOキーワードはタイトルの前方(左側)に置くようにすると、検索結果画面でもユーザーの目にとまりやすくなります。

前章でも言及したように、狙いたいSEOキーワードを後方に入れてしまうと、表示される文字数を超えてしまった場合省略されるので、重要なSEOキーワードは前方に入れることを心がけるといいでしょう。

ページの内容と合ったタイトルに

タイトル内容とページ内容に食い違いがないようにする

タイトルはユーザーが最初に目にする、いわばコンテンツの「顔」となる部分です。検索したユーザーは、まずタイトルを見てページに記載されている情報を予測します。そして、そのページから自分が求めている情報が得られそうだと思った時に、初めてページにアクセスしてもらえるのです。

タイトルは、ページの内容を一文に要約するつもりで、具体的かつ端的なものを作成しましょう。「タイトルからページの内容がイメージできるか」を意識するのがポイントです。

ページの内容と一致しないタイトルはNG

タイトルとページの内容が異なっていれば、せっかくアクセスしてくれたユーザーの期待を裏切ることになり、サイトの信頼性が損なわれる、本来の目的であるCVに繋がりにくなる可能性もあります。

たとえば、「寝心地のいい枕おすすめ5選」というタイトルのページにおすすめ商品の紹介がなかったらどう思いますか?おすすめ商品が知りたくてアクセスしたのに、ページを最後まで読んでも知りたい情報がない、とユーザーの満足度はとても低くなります。

また、関東地方限定の水道修理サービスのページタイトルに「全国どこでも利用可能」と記載があったらどうでしょうか?東北地方に住んでいる人がページにアクセスしても、サービスの利用対象者ではありません。CVにも繋がらず、ユーザーの期待も裏切ることになりますね。

ページの内容を作成する前に、タイトルを決めておくことも多いと思いますが、ページ作成後に、タイトルとページの内容が一致しているかを確認することも大切です。

メリットが一目でわかるタイトルに

タイトルは、ユーザーに有益性のあるページであることが伝えられるかが重要です。ユーザーは知りたい情報を探し、検索しています。「どんな人に役立つのか(どんな人に向けて作られたページか)」を明確にし、得られる情報をしっかりタイトルに盛り込みましょう。

たとえば、「初心者向け」「上級者向け」と記載があれば、ターゲットを絞ることができ、ユーザーも自分の探している情報を見つけることができるのか判断しやすいですね。「〜〜の作り方」「〜〜のコツ」などもページからユーザーが得られるメリットを記載しています。

ターゲットの情報やユーザーの知りたいことなどをタイトルに入れ、メリットが一目でわかるタイトルにしましょう。

具体的な数字を入れる

ユーザーが記事を読みたくなるタイトルの1つに、「具体的な数字が入っていること」が挙げられます。例えば、「2人に1人が使っている」「3ヶ月で100万PVのサイトを作る方法」など数字を入れてみると、情報の説得力が増すでしょう。

他にも、「◯◯の5つのコツ」「◯◯のおすすめ5選」など、具体的な数字を記載しているタイトルはよく見かけますよね。具体的な数字を入れることで、そのページから得られる情報量を想定することができ、ユーザーがページをみる前にイメージができるようになるのです。

注意点

タイトルの付け方のポイントを紹介してきましたが、注意点もおさえておきましょう。

複数のページに同じタイトルを付けるのはNG

同じページが複数あると競合してしまう

各ページには固有のタイトルを付けるようにしましょう。同じタイトルのページが複数存在すると、ページ同士が競合してしまいます。

また、検索エンジン側に同じテーマのページが複数あると認識され、検索順位が上がりにくくなる可能性があります。重複しているページがある場合は、変更するか、不要なページであれば削除しましょう。

同じSEOキーワードを入れすぎない

無理やりキーワードを複数入れない

1つのタイトルにつき、同じSEOキーワードを入れる数は1つまでが理想です。同じSEOキーワードを繰り返して入れることで、検索順位が上がりやすくなることは考えにくく、スパムと間違われる可能性もあり得るからです。
ページ内の文章でも同じことが言えますが、キーワードを不自然に入れないよう注意しましょう。しかし、キーワードを繰り返し使わなければいけない場合もあるでしょう。その場合は2回程度の使用にとどめておくと安心です。

カッコや記号、句読点の使用

括弧や記号、句読点を使用する際の注意点

タイトルで強調したい部分に【】や!などの記号を使うことは、クリック率を上げるためにも効果的です。以下3つのタイトルを比べても、カッコや記号がある方が目を引くのではないでしょうか?

・【初心者向け】おしゃれなサイトを作る方法
・初心者向け!おしゃれなサイトを作る方法
・初心者向けのおしゃれなサイトを作る方法


しかし、【】を使う場合は、文字数も増えてしまうので、シーンによって使い分けるようにしましょう。

また、タイトルでは句読点の使用は避けた方が無難です。タイトルで句読点を使っても強調するなどの意味も持たないため、文字数を増やすだけになってしまいます。タイトルに2文入れたい場合は「!」や「|」などで区切るのがおすすめです。

既存ページを改善する時のポイント

新規ページを作成した際に、いきなり上位表示を狙うのは難しいでしょう。ページのリライトを行い、検索順位や流入数を上げるために、既存ページのブラッシュアップを行うことも、検索順位やクリック率を上げるためには有効です。そこでタイトルの改善も重要になってきます。

リライトを行う際は、タイトルだけを見直して順位が上がる場合と、タイトル以外のディスクリプションやコンテンツも見直す必要がある場合などさまざまです。ページの検索順位やクリック率、獲得キーワードなどをもとに、リライトする範囲を決めましょう。

表示回数が多くクリック率が低いページを優先的にリライト

ページのリライトをする際は、表示回数が多いものから優先的にリライトを行うと効率的です。その中でも、「表示回数が多くクリック率が低いページ」は優先的にリライトを行いましょう。

検索ユーザーの画面に表示されているにも関わらずクリックされないページは、タイトルとディスクリプションの訴求力に欠けていると言えます。検索上位に表示されているのであれば、コンテンツの内容はSEO評価も高いことになります。ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルになるよう見直すことで、クリック率の改善を計りましょう。

また、検索結果で10位以内に入る記事は、コンテンツの内容や方向性はユーザーのニーズに合っているけれど、3位以内に表示させるには情報やSEOに欠けていると言えます。「表示回数が多くクリック率が低いページ」「検索10位以内に入っている記事」などは、作業工数も比較的少なくリライトが行え、正しくリライトが行えていれば効果も見えやすいため、優先的にリライトすることをおすすめします。

検索上位のページと比較

リライトを行う際、検索上位に表示されている競合ページがなぜ上位に表示されているのかを研究することも重要です。キーワードの種類や数、タイトルの文字数、言い回しなど、参考になる情報はたくさんあります。

競合ページのタイトルに含まれているキーワードが自社の既存ページのタイトルに含まれていなければ、追加してみるのも1つの施策です。タイトルに新しいキーワードを追加する際は、コンテンツの内容と合っているかも必ずチェックしましょう。コンテンツで追加するキーワードの情報が欠けていればコンテンツも見直す必要があります。

SEOに効果的なタイトルの付け方を網羅できているか見直す

タイトルのリライトでは、SEOに効果的な付け方や注意点で紹介した内容がおさえられているかを見直してみましょう。最初にタイトルを付けた時は、「必要だと思うキーワードが複数ありタイトルが長くなってしまった」「キーワードをタイトルの後方に入れていた」など、期間を開けて見直してみるとリライトすべき点がよくわかることもあります。

表示回数が多くクリック率が低い場合は、【】や!などの記号を使ってユーザーの目にとまる工夫をしてもいいでしょう。既存ページのタイトルを改善する際は、付け方や注意点で紹介した内容がおさえられているかも見直してみてくださいね。

まとめ

タイトルの付け方のポイントや注意点をご紹介しました。検索順位で上位を狙う場合、SEOも必須です。タイトルはページの顔となる部分なので、ユーザー目線になって考えてみてくださいね。既存ページのタイトルを変更する場合も有効なので、定期的なリライトも行い、ページの検索順位やクリック率の改善を測ることも忘れずに行いましょう。

横田みのり

この記事を書いた人

横田みのり

新卒でITベンチャー企業に入社。Web編集者としてディレクター、ライターを経験。SEOコンテンツの作成や分析、リライトのノウハウを活かし、現在は「AnyMaMa」にてフリーライターとして活躍中。

お問い合わせはこちらから

Web制作デザイン、丸ごとお任せ

お問い合わせする

Share on

お問い合わせはこちら

CATEGORY LIST