Share on

今話題のThreads(スレッズ)とは?Twitterとの比較と今できるビジネス活用の方法

今話題のThreads(スレッズ)とは?Twitterとの比較と今できるビジネス活用の方法

米Meta社が開発した短文投稿サービス「Threads(スレッズ)」が急成長しています。名前だけが一人歩きしていますが、細かい情報は追いついていますか?

「まだ使ったことがない」
「使うべきか迷っている」
「Twitterと何が違うかわからない」
そんな、これから使おうとしている人のために、Threadsについて解説します。

この記事を読むとわかるのは以下のことです。

  • Threadsの強みと弱み
  • ThreadsとTwitterの違い
  • 現時点でのビジネスにおける活用方法
  • すでにThreadsを活用している日本企業の事例

もう使っている人も、これから使ってみようと思っている人も、ぜひ読んでみてください。

Threads(スレッズ)とは?

FacebookやInstagramの親会社、Meta(メタ)はテキスト共有アプリ、Threads(スレッズ)を7月6日にリリースしました。500文字以内の文章や、写真、動画を投稿できるのが特徴です。

登録者数はローンチ開始4時間で500万人、5日で1億人を突破して増え続けています。史上最速で利用者数を伸ばしたと言われたChatGPTでも、1億人を突破したのはサービス開始から2ヶ月後。Threadsの成長がいかに速いかがわかります。

Meta社がThreadsを開発した目的について、CEOのザッカーバーグ氏は「このアプリを通してさまざまなコミュニティーの交流や意見交換を促し、好きなコンテンツクリエイターなどをフォローし、直接的な関わりを持てる空間を作ること」と述べました。

Threadsの機能とTwitterとの違い

ThreadsとTwitterの機能を比較しました。ライバル同士を比べることで、強みと弱みが見えてきます。

Threads Twitter
文字数(日本語) 500文字 140文字
(Twitter Blueは2000文字)
動画 最大5分 最大140秒
(Twitter Blueは最大10分。Twitter.comからなら120分)
公開/非公開設定 可能
(Instagramと共通)
可能
投稿修正 不可 可能
(Twitter Blue加入者のみ)
利用手段 モバイルアプリ
Webブラウザ
モバイルアプリ
Webブラウザ
PC用アプリ
ダイレクトメッセージ なし あり
フィードフォロー機能 なし あり
ハッシュタグ機能 なし あり
広告 掲載予定なし 掲載あり
他SNS連携 あり:Meta社 なし

ThreadsはTwitterのようにユーザーのタグ機能や、リアルタイムでリポスト・コメントなどができます。文字数はTwitterの全角140文字に対して、Threadsは500文字と多いです。動画もThreadsの方に分があり、5分以内の動画であれば自由に投稿できます。Twitterは無課金だと2分20秒までです。

公開/非公開設定はどちらもできます。ただしThreadsの場合は、Instagramと共通の設定になるので、その点注意が必要です。

Threadsにはハッシュタグ機能がありません。これは一つの話題を横断的に追いかけられないことを意味します。つまり共通の話題について多くの人で盛り上がりにくいのですが、裏を返せば炎上もしにくい設計になっていると思われます。

Instagramと連携しているThreadsならではの機能もあります。Threadsでの投稿は、Instagramのストーリーやフィードへ簡単にシェアが可能です。またInstagramで公式アカウントを保有している場合、Threads内でも公認バッジ(アカウント名の隣にある青いチェックマーク)を表示できます。

アカウントを削除したいときは?【インスタアカウントは消さない】

Threadsのアカウントを削除するときは、Instagramのアカウントも消去しなければなりません。しかし、「今のインスタのアカウントとThreadsを連携したくない!」そんな方もいらっしゃいますよね。

じつはInstagramアカウントをそのまま維持しながら、Threadsアカウントを使用停止にする方法が4つあります。

説明 やり方
利用解除 自分のプロフィール、投稿、いいねを非表示にできる。再度ログインで復活可能。 プロフィールページの右上の「二本線メニュー」>「アカウント」>「プロフィールを利用解除」>「Threads プロフィールを利用解除」
非公開プロフィール プロフィールが見えないだけで残っている状態。 プロフィールページの右上の「二本線メニュー」>「プライバシー設定」>「非公開プロフィール」をON
手動削除 投稿内容などを一つずつ消す。何もないアカウントが残る。 投稿やプロフィールなどを手動で消していく。
アプリを削除 ただ自分が見たくない場合に適用。 スマホからアプリを削除するだけ。また使いたくなったら、再度アプリをインストールすればOK。

一番ニーズがありそうな「利用解除」だけ画像つきで解説します。とても簡単です。
1)画面下のメニューから左側の人型アイコンを選択
2)プロフィールページの右上の「二本線メニュー」をタップ
3)「アカウント」をタップ

Threads「アカウント」をタップ

4)「プロフィールを利用解除」をタップ
5)「Threads プロフィールを利用解除」をタップで完了です。

Threads 「プロフィールを利用解除」をタップ

ThreadsはこれからのSNSの主役になるか?

Meta社は過去にも他のライバル社からインスピレーションを受け、似たサービスをローンチした事例があります。例えば2020年にInstagramに追加されたリール機能は、TikTok社の真似だと言われていました。しかしリール機能は現在、Instagramの機能として認識されています。ThreadsもTwitterの代替品ではなく、いつのまにか独自の地位を築いていくのかもしれません。

Threadsの利用者数が急激に拡大していく中、CDNやセキュリティサービスなどを提供しているCloudflareのマシュー・プリンスCEOは、Twitterへのトラフィックが減少しているとTwitterの投稿で公表しました。

これだけを見ると、TwitterがThreadsの勢いに押されているようですが、現在のユーザーが定着するかどうか判断するには、まだ時間がかかりそうです。猛烈に盛り上がって急激に衰退した音声SNSアプリ「clubhouse」の例もあります。少なくとも私のまわりでThreadsをやってみた人はいても、Twitterをやめたと言っている人はいません。

Threadsを今ビジネスで活用するなら?

Threadsは商業利用可能なツールですが、Instagramの責任者であるアダム・モセリによると、Meta社がThreads内で収益化したり広告を掲載したりする計画は当面ないと述べています。したがって、今のところは広告機能がない前提で利用方法を考えなければなりません。

もっとも考えられるのは、Threads上で新たなユーザーに自社アカウントを見つけてもらい、Instagramへ誘導することでしょう。Threadsの特徴として、タイムラインにフォロー外のユーザー投稿が流れてきます。これは、フォローしたユーザーの投稿しか流れてこないInstagramと大きく違う点です。新しくユーザーと出会う機会はThreadsの方が多いと考えられ、ここで獲得したユーザーをInstagramへ流して商品やサービスの詳細を見てもらうという使い方ができます。

どんな使い方をするにしても、フォロワーを集めることは必要です。今のところThreadsのアルゴリズムは不明で、フォロワーの増やし方は誰もが手探りの状態。Threadsの中だけでフォロワーを増やそうとするのは、かなり難しいと考えられます。他のSNSメディアにフォロワーがいる人は、Threadsに呼び込むのが一番の近道でしょう。

早くフォロワーを集めてポジションを取っておくと、今後のビジネス利用がしやすくなるはずです。ThreadsはMeta社が運用しているサービスなので、今後Instagramと似たような機能が実装される可能性は十分に考えられます。現時点で直接的な商業利用ができないなら、ひとまずはSNS内で影響力をつけておくのがいいかもしれません。

Threadsに今後実装が予想される機能

現在のThreadsには、ハッシュタグとフィードフォロー機能がありません。いずれもフォロワーを大幅に増やすのに不可欠な機能ですが、InstagramのCEO アダム・モッセーリ氏は自身のThreadsにてそれらの機能は今後実装予定だと公表しています。他にも、検索機能、ソーシャルグラフの同期、DM機能などが追加される予定です。

Threadsを活用している日本企業の事例

海外の企業だけでなく、日本企業もThreadsを活用し始めています。4つの事例をアカウントのスクリーンショットと一緒に見ていきましょう。

エレコム株式会社

エレコム株式会社

エレコム株式会社はネットワーク機器をはじめ、サプライ製品の開発・販売を行っている会社です。2023年7月14日時点で、フォロワーはすでに3600人超。

Threadsの利用方法はとてもフランクで、Twitterの担当者が運営しているとの投稿もありました。マウスをはじめとした製品を紹介するのが主ですが、「よろしくお願いいたし」の後が必ず「マウス」になっており、適度に力が抜けています。「おはようございまスマートフォン」というのもありました。企業アカウントのカラーの出し方として参考にしてみては?

日本経済新聞

日本経済新聞

日本経済新聞は、経済、企業、国際、政治、マーケットなど各分野のニュースを発信する会社です。フォロワーは2023年7月14日時点で2万人。新聞社だけに、投稿はほとんど自社のネット記事です。テキストは記事タイトルのみが多く、たまに簡単な要約がつくこともあります。

森美術館

森美術館

森美術館は、現代アートを中心にファッション、建築、デザイン、写真、映像などさまざまなジャンルの展覧会を開催している美術館です。フォロワーは2023年7月14日時点で2万人。作品の画像の投稿のほか、マスメディアへの出演情報、YouTube投稿の紹介などを行っています。リプライを見ると外国の方ばかりなので、そこも意識して投稿が作られているかもしれません。

ブルーシールアイスクリーム

ブルーシールアイスクリーム

ブルーシールアイスクリームは沖縄のアイスクリーム専門店です。フォロワーは2023年7月14日時点で2500人。アイスクリームを紹介するだけでなく、「皆さんの好きなアイス教えてください〜」のようなユーザーに呼びかける投稿をよくされています。リプライも返ってきており、ユーザーとのコミュニケーションに活用されている様子が伺えます。

まとめ

Threadsは始まったばかりで、どんなポジションのSNSになるのかもまだわからない状態です。しかし現在の利用者数の伸びと背景にあるMeta社の存在、そしてInstagramとの繋がりを考えると、今後一定のポジションを取るSNSになるのではと予想されます。

何においても先行者の優位は絶対であり、今はThreadsで先行者になれる時期です。すぐにビジネスへの展開が期待できるものではありませんが、先を見据えて始めておいてはいかがでしょうか。記事でも書いたとおり、新規のユーザーに出会えるチャンスが広がるのは確実です。

クーシーブログ編集部

この記事を書いた人

クーシーブログ編集部

1999年に設立したweb制作会社。「ラスクル」「SUUMO」「スタディサプリ」など様々なサービスの立ち上げを支援。10,000ページ以上の大規模サイトの制作・運用や、年間約600件以上のプロジェクトに従事。クーシーブログ編集部では、数々のプロジェクトを成功に導いたメンバーが、Web制作・Webサービスに関するノウハウやハウツーを発信中。

お問い合わせはこちらから

Web制作デザイン、丸ごとお任せ

お問い合わせする

Share on

お問い合わせはこちら

CATEGORY LIST