応募したくなる採用サイトのコンテンツ設計とは?

皆さん採用はどのような方法で行なっていますか?
ほとんどの企業が採用メディアに求人情報を掲載します。新卒、中途の採用メディアならリクナビ、マイナビなど。人材紹介で採用している企業であれば様々なメディアに求人情報を掲載します。
最近の求職者の動向として、採用メディアではなく企業サイトからダイレクトにエントリーする求職者も増加しています。実際に今ご覧いただいているクーシーサイトも2019年8月にリニューアルして以来、月数十件の採用エントリーをいただいております。
多くの企業で採用に対してメディアや紹介フィーで年間数千万円のコストがかかっています。自社のサイトからダイレクトにエントリーを得られれば、採用にかかるコストを圧縮できるため、投資対効果は絶大です。
実際に求職者が流入してエントリーするためのサイトをどのように構築するかを今回はご紹介したいと思います。
求職者のターゲティング
求職者は大きく分けると、新卒の求職者と中途の求職者に分かれます。
それぞれのターゲットでニーズは大きく分かれるので、まずは自社でどちらの求職者を採用の対象にしているのかを明確にしましょう。求職者が求人を探すときに「新卒」「中途」を含むワードで検索するケースが多いため、カテゴリーも明確に分けたほうがSEOの効果が高まります。
また、中途の求職者のみ採用の対象としている企業でも明示した方がユーザビリティ的にもSEO的にも効果的です。
新卒のニーズ

新卒の求職者にとっては初めての就職活動になるため、自分がどのような職業に就きたいかも明確には定まっていないケースが大半です。
まずは、その企業で自分が成長できるイメージができることが重要になります。
昔は名前のある大企業が人気でしたが、最近では高学歴でも、スキルが身につけられる環境や、将来のキャリアに役立つような環境を選ぶ新卒の求職者も増えてきています。
どのような研修やキャリアステップが経験できるか紹介するページを用意すると良いと思います。
その次に、働いている人や環境を重視している求職者が増えています。
働いている人や環境が自分と合っていると感じたことが、入社の決め手となることが多くあります。何より職場や働いている人がその会社の空気を感じさせる良いコンテンツとなります。
最後に、福利厚生や様々な制度、または有給消化率などの紹介です。給料以外に受けられるメリットとして確認される求職者が多いため、アピールできるポイントはできるだけ紹介すると応募動機に繋がります。
中途のニーズ

中途の求職者は既に他の会社で働いているため、自分が今まで積み上げたスキルやキャリアが活かせることが重要になります。募集職種の中に自分が働ける職種があるかどうかがすぐに分かるような設計が必要です。
その次に気にしているのはズバリ条件です。できれば年収のレンジを紹介するのが良いですが、採用サイトで具体的な年収を明示するのは難しいケースもあります。
実際、クーシーサイトでも具体的な条件は明示せず「経験・スキルを考慮し、面談の上で決定します」と掲載しています。ですが本来であれば年収の明示をした方が分かりやすいと思います。
事業内容と募集職種の整理が大事
企業によっては独自の事業の呼称があり、独自の職種の呼称があるところがあります。採用サイトにそのまま掲載しているケースも見られますが、Webで求人を探す場合はあくまでキーワードによる検索がほとんどです。とてもユーザーが検索しないようなワードで事業内容や職種を掲載していても、ユーザーから検索はされません。
自社の事業内容と職種をユーザーが検索できる汎用的なワードで掲載することで、ユーザーがインターネットで検索できるようにしておく必要があります。
母集団形成かスクリーニングか
採用サイトにおける母集団とはエントリー数となります。
とりあえず多くの求職者と面接を行ってから採用を決定したい企業は「未経験者歓迎」「誰でも応募してください」のような内容にすると、エントリー数は上がります。
しかし、優先順位が低い職種や入社意向が強くない求職者のエントリーが増えますので、運用のコストは上がります。
一方で、明確に求職者に求めるスキルやキャリア。
どのような考え方を持った求職者にエントリーしてもらいたいかを明示すると、求職者はスクリーニングされて採用に近い求職者からのエントリーを期待できます。
どちらの方向性でコンテンツを作成するか、現在の応募者数や運用のキャパシティによって選択すると良いと思います。
ビジョンの大切さ

その企業や経営者がどのような会社にしたいか、どのような課題に向き合うのかを明確にするのはもちろんですが、最近ではテレワークでの働き方、副業に対する考え方を明示することが大切です。
他の企業でも優秀な経営者が運営しているWebサイトや採用サイトではビジョンや行動指針などが明示されているケースが多く見られます。
実際、クーシーに応募してくる求職者も採用ビジョンを読み、共感してエントリーしたという方も多くいらっしゃいます。考え方や思いを明文化するのはとても難しいですが、難しいがゆえに求職者に分かるように紹介できると、共感してエントリーする求職者も増えると思います。
クーシーサイトを例にオーガニック流入からエントリーまでつながる、採用(リクルート)サイトのワイヤーフレーム制作の考え方をご紹介させていただきました。
ぜひクーシーサイトの採用ページもご覧ください。
参考
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牧野秀哲